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2025-09-20 16:41

速報版音声:SBCast. #153 ほんのれんラジオ

当日録音内容の解析を行ったもの

サマリー

本のレンとポッドキャスト『本のレンラジオ』は、本を通じた対話によって、人々が深いコミュニケーションを再発見する試みをしています。参加者の考えを引き出し、誰でも気軽に対話に参加できる環境を提供する革新的なアプローチについて掘り下げています。また、ポッドキャストを通じて本と人との新たなつながりが、対話やコミュニティ形成の重要な手段とされていることに注目しています。このエピソードでは、本のレンラジオの活動を通じて、音声コンテンツと出版の架け橋となるビジョンが語られています。

本を使った対話の意義
スピーカー 2
こんにちは。えっと、現代って誰もが情報発信できる時代ですけど、なんか深い対話ってむしろ難しくなってるなっていう感じることありませんか?
ああ、確かにそうかもしれませんね。 今日掘り下げるのは、あの意外かもしれないですけど、本。
これをですね、使って本物の対話を取り戻そうとしている日本の興味深い試みなんです。
お手元にある資料、これは本のレン、本のレンっていうサービスと、そこから生まれたポッドキャスト、本のレンラジオに関するインタビュー記事ですね。
単に本を読むっていうだけじゃなくて、本を介して人と人がつながって対話を生むきっかけにすると、このちょっとユニークなアプローチを探っていきます。
ええ、その中心にあるのが、読書対話っていう考え方なんですよね。 読書対話。
スピーカー 1
はい。企業とか、あるいは地域のコミュニティなんかで、本をいわば職場いみたいにして使うことで、普段はちょっと話しにくいような深い対話とか、お互いを理解することを促すと。
なるほど。 今回はじゃあ、この仕組みがどういうふうに機能してて、なんでそれが人々の心をつかんでるのか、その辺の理由を探っていきましょうか。
スピーカー 2
はい、ぜひ。では詳しく見ていきましょう。まず資料で紹介されているのが、ポッドキャストの本のレンラジオ。
ゆるく深く本と遊ぶ学び系のポッドキャストってことですけど、これは具体的にはどんな内容なんですか。
これはですね、毎月一つ問いを設定するんですよ。 問いですか。
はい。そのテーマに関連する本を、ホストの方たちが紹介しながら語り合うっていう番組で、運営の中心になっているのが30代の女性編集者の方々そうです。
スピーカー 1
例えば、月はどこに隠れてるみたいな、パーソナルな問いもあれば、1580年っていう節目に合わせて、私たちの戦争みたいな、ちょっと社会的なテーマまで幅広く扱ってますね。
ただ、専門的な書評をするっていうよりは、あくまで日常の、血続きにあるような等身大の対話を目指してるっていうのが特徴かなと思います。
専門家としてじゃなくて、一人の生活者としての視点で語り合うみたいな。 そう、そういう感じです。
スピーカー 2
資料にも、リスナーからは考えたこともない視点に触れられて、世界が広がったみたいな声があるって書いてありましたね。
スピーカー 1
で、このラジオっていうのは、本の連っていう、もっと大きなサービスの一部なんですよね。 そうなんです。
そっちについても、もうちょっと詳しく教えていただけますか。 はい。本の連は、元々は企業とか自治体、あと学校とか、そういう組織向けのサービスとして始まったんですね。
組織向け。 ええ。毎月テーマになる問いと、それに関連する選ばれた本が数冊、それと対話の場を作るための小さな卓上本棚。
これがセットで届けられるっていう。 へえ。本棚ごと。 資料には、なんか一乗サイズのコンパクトなテーブル型本棚ってありますね。
スピーカー 2
そうなんです。物理的な場からデザインするっていうのは、なんか面白いですね。 デジタルなコミュニケーションが増えている中で、あえて形あるものからっていう。
スピーカー 1
まさに。そこがポイントで、その物理的な本棚を囲んで、こう自然と人が集まるのを促すわけです。 なるほど。
狙いとしては、本を買いした対話を通じて、組織の中の風通しを良くしたりとか、あとはコロナ禍を経て働き方も変わったじゃないですか。
ええ、変わりましたね。 そう、そういう中でリアルな場の価値を再発見したりとか、そういう課題へのソリューションを提供するっていうことにあるんですね。
スピーカー 2
なるほどな。その革新になるのが、読書対話というコンセプトなんですね。ここがすごく面白いなと思ったんですが。
単に、じゃあ買いにしましょうっていうのと比べて、本が間に入ることで、会話の質ってどう変わってくるんでしょう。
スピーカー 1
ここがですね、非常に興味深いところで、本が一種のファシリテーターって言いますか、対話の職場とか潤滑油みたいな役割を果たすんですね。
ファシリテーターですか。 はい。ただ対話してくださいって言われると、結構自分の考えとか知ってる言葉の範囲でしか話せなかったりすることってあるじゃないですか。
あーありますね。 でも本っていう外部からの刺激、つまりいろんな言葉とか視点、アイディア、そういうものが入ることで、普段はちょっと言葉にしにくい感情とか、漠然と考えてたこととかを表現する手助けになるっていう。
スピーカー 2
なるほど。本っていう第三者の視点とか言葉を借りることで、自分の内側にあるものをもっと客観的にというか、安心して場に出せるみたいな感じですかね。
スピーカー 1
そういう側面は大きいと思いますね。本から言葉を引き出しておしゃべりをするっていう感覚だって関係者の方は表現してました。
へー。 大事なのは本の内容を完璧に理解するとか分析するっていうことじゃなくて、本をきっかけにして自分自身の考えとか経験を振り返って、それを他の人と共有する、そのプロセス自体が大事なんだっていう。
ポッドキャストの役割
スピーカー 1
それで驚いたのが、本を全部読まなくてもいいってはっきり言ってる点なんです。 ああ、そうなんですよ。
スピーカー 2
本を使った対話なのに、読み終わってなくてもいいっていうのは、なんかかなり大胆な発想に聞こえるんですけど。
スピーカー 1
そうですよね。これは彼らが本をあくまで道具として位置づけてるからなんですね。
スピーカー 2
道具。
スピーカー 1
はい。資料にも主役はあなたっていうちょっと印象的な言葉がありましたけど、主役はあくまで参加者本人なんです。本はその人の考えを引き出すためのトリガー、きっかけなんですね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
だから全体をじっくり読むんじゃなくて、気になった部分だけ拾い読みしたり、目次を眺めたり、あるいは彼らが用意している瞬間ノートっていう冊子、これを使うだけでも十分機能するように設計されてるんです。
スピーカー 2
瞬間ノート、それはどういうものなんですか?
スピーカー 1
これはですね、選ばれた本の特に印象的な一節とかキーワードとかを抜き出して紹介しているオリジナルの小さな冊子なんです。
これがあれば極端な話、本そのものに全く触れてなくても、そこに引用されていることも手がかりにして対話を始めることができると。
スピーカー 2
なるほど。それは画期的ですね。
でも本の内容理解に基づいてない対話って、なんかどうしても表面的になったり浅くなったりしませんかね?その辺はどうなんでしょう?
スピーカー 1
ああ、いい質問ですね。確かに深い読解を前提にした議論とはちょっと違いますよね。
スピーカー 2
ええ。
スピーカー 1
でもここでの目的っていうのは、論理的な正しさとか深い知識を競うことじゃなくて、むしろ一人一人の内面にあるもの、例えば個人的な経験とか感情、価値観、そういうものを安心して表明し合える場を作ることなんですよね。
スピーカー 2
ああ、なるほど。
スピーカー 1
瞬間ノートの言葉がフックになって、私はこの言葉でこんな経験を思い出したとか、この問いについて実はこう感じてたんだ、みたいな個人的な語りが引き出される。
だから表面的な感想にとどまらないで、むしろパーソナルなレベルでの深い共有が生まれやすいっていう逆説的な効果があるみたいなんですよ。
スピーカー 2
へえ、面白いですね。参加のハードルを下げるっていう意味合いもすごく大きいわけですね。
スピーカー 1
そうなんです。
スピーカー 2
読書が苦手だったり、議論ってなるとちょっと気惚れしちゃう人でも、あ、これなら自分も話せるかもって思えるみたいな。
スピーカー 1
まさにまさに、本を使って自分がもともと話したかったことと響き合う言葉を探す、みたいな感覚に近いのかもしれないですね。
著者の意図を正確に読み解くっていう読書とは、また全然違う本の使い方ですよね。
スピーカー 2
確かに。それは例えば、戦争体験のない世代が、戦争っていう重いテーマを、なんか歴史的事実の確認とかじゃなくて、もっと身近な日常とか平和っていう文脈で語り合うとか。
あるいは企業で、働くって何だろう、みたいな、もっと根源的な問いを通じてチームの関係性を見直すとか、そういう場面で生きてくるわけですね。
スピーカー 1
まさにその通りです。直接向き合うにはちょっと複雑すぎたり、感情的に扱いにくかったりするテーマに対して、本っていう共通の土台と、より穏やかな入り口を提供してくれるんですね。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
自治体の事例だと、「大人って何?」とか、「お金って何だろう?」みたいな、誰もが関わるけど改めて聞かれるとハッとするようなテーマで、多様な住民の方がまちづくりのワークショップに参加する、そのきっかけを作ってると。
スピーカー 2
問いの設計自体もすごく重要そうですね。高校生には、本当の自分って何だろう?子育て支援の場なら、AI時代の子ども力って何だろう?っていうふうに、参加する人とか対話の目的に合わせて、問いをチューニングすることで、より自分事として捉えやすくなると。
スピーカー 1
ええ、そう思います。そこは工夫されてる点でしょうね。
スピーカー 2
ただこの取り組み、資料によると、分かるようで分からないって表現されることが多くて、その価値を伝える難しさっていうのが課題だと。
スピーカー 1
うーん、そうなんですよね。
スピーカー 2
実際に体験しないとなかなか良さがつかみにくいっていうのは、ビジネスとして広げていく上ではちょっとネックにもなりそうですが、この点についてはどう考えてるんでしょう?
スピーカー 1
それはもう立量な課題として認識されてますね。言葉だけで説明しようとすると、どうしても、本を使ったワークショップね、みたいな。型にはまった理解になりがちで。
その場で生まれる参加者同士の化学反応とか、本を返したからこそのなんか偶発的な発見とか、腑に落ちる感覚とか、そういう体験の革新部分が伝わりにくいんですよね。
スピーカー 2
ああ。
スピーカー 1
だからこそ、体験してもらうことをすごく重視してるわけです。
スピーカー 2
私も正直、この資料を読むまでは、本で対話って具体的にどんな空気感なんだろうって、ちょっと想像しきれなかったですもん。
ですよね。
体験した人の、えー、本ってこういうふうに使えるんだとか、本ならかの良さがあるっていう、その驚きの声が価値を物語ってるんでしょうね。
スピーカー 1
ええ、そう思います。そしてその体験への導入として、ポッドキャストの本のレンジラジオがすごく重要な役割を果たしてるんですね。
ああ、ラジオが。
はい。これはある意味で、読書対話のデモンストレーションなんです。
ホストの方たちは、実際に楽しそうに対話してる様子を聞くことで、リスナーは、ああ、こういう雰囲気なんだなとか、自分も参加してみたいなとか、あ、紹介されてた本読んでみようかなって感じる。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
ラジオが体験への橋渡しになってるっていう。
スピーカー 2
ラジオを聞いてるだけで、なんかまるで自分もその場にいて、一緒に話してるような感覚になるっていう感想もあるとか、それはすごいですね。
ええ。
個人への参加の門戸
スピーカー 2
この取り組みって、組織向けだけじゃなくて、個人にも門戸を開いてるんですか?
スピーカー 1
はい、そうなんです。本のレンクラブっていうオンラインのファンコミュニティを立ち上げて、個人でも参加できるようにしていますね。
スピーカー 2
オンラインコミュニティ。
スピーカー 1
ええ。そこでは、ポッドキャストの感想を共有したり、毎月のテーマについてメールで意見交換したりとか、オンラインが中心なんですけど、かなり熱量の高い対話が生まれてるみたいですよ。
スピーカー 2
ええ、メールでの対話ですか。なんか短いフレーズが飛び交うSNSとはまた違って、じっくり自分の考えを言葉にする時間が持ってそうですね。
スピーカー 1
そうかもしれませんね。加えて、月に1回ぐらいオフラインのミーティングで、実際に顔を合わせて対話する機会も設けてるそうです。
スピーカー 2
あ、リアルでも会えるんですね。
スピーカー 1
ええ。このオンラインでの継続的なつながりと、オフラインでののんみつな交流を組み合わせるっていうハイブリッドな形は、現代はコミュニティ形成の一つの流れとも言えるかもしれませんね。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 1
あと、組織向けのサービス本体も見直しが入って、より導入しやすい小規模なパッケージとか、特定のテーマを選んで単発でワークショップを実施できるような、より柔軟なプランも提供し始めたとのことです。
スピーカー 2
なるほど。利用シーンに合わせて形を進化させてるんですね。これは、今聞いてるリスナーのあなた自身の働き方とか、あるいは所属してるコミュニティでのコミュニケーションについて、何か新しいヒントを与えてくれるかもしれないですね。
スピーカー 1
そうですね。
スピーカー 2
本土の関わり方、対話の可能性について改めて考えるいい機会になりそうです。では、これらの活動全体が目指しているもの、もっと大きな視点での意味合いっていうのは何でしょうか。単なるサービス提供を超えた何かビジョンがあるように感じるんですが。
スピーカー 1
おっしゃる通り、彼らはもっと大きな絵を描いているようです。一つは、市場規模が縮小傾向にあるって言われる書籍とか出版の業界と、逆に成長を続けているポッドキャストみたいな音声コンテンツの世界、この二つの世界の架け橋になりたいっていう思いがあるんですね。
スピーカー 2
ああ、なるほど。出版と音声の架け橋。
スピーカー 1
ええ。ポッドキャストで本とか著者、編集者の声を紹介することで、活字離れが進む中でも本への興味とか関心を呼び覚ましたいと。
スピーカー 2
音声メディアの手軽さとか親密さを活用して、読書への入り口を広げるっていう。
スピーカー 1
そういう考えですね。ポッドキャストを聞いて、久々に本を買いましたっていう声が実際に多いそうですから。
へえ。
忙しくてなかなか本から遠ざかってた人も、耳からの情報ならまあ受け取りやすいですし、さらに自分一人では手に取らなかったであろう本との出会いっていうのも対話を通じて生まれる。
スピーカー 2
ああ、他の人の視点から。
スピーカー 1
ええ。自分とは違う興味を持つ人の視点に触れることで、自分の世界が広がっていくっていう感覚ですよね。
スピーカー 2
それと、本の連っていう名前自体にも、繋がりを作り出すっていう意味合いが込められてるんですね。本と人、人と人、さらには異なる知識とか知見、地と地、そして業界とか地域までも繋いでいくと。
スピーカー 1
そうなんです。本を介した対話っていう共通の体験が、いろんなレールでの繋がり、つまり新しい関係性とかコミュニティを育んでいく。
本っていう非常にアナログな媒体とポッドキャストやオンラインコミュニティっていうデジタルな手法、この2つをうまく掛け合わせることで、単なる情報伝達じゃない、もっと温かみのある繋がりを生み出そうとしていると言えるんじゃないでしょうか。
スピーカー 2
森 いやー、今回は本の連と本の連ラジオという、本を軸にした新しいコミュニケーションの形を探求しました。本を単に知識の源泉としてだけじゃなく、対話、繋がり、コミュニティ形成のためのもっとアクティブな道具として捉え直すっていう非常に刺激的なアプローチでしたね。
多様な人々のつながり
スピーカー 1
森 えー、面白かったですね。
スピーカー 2
森 アナログとデジタルの融合も見事でした。
スピーカー 1
森 ポイントをちょっと整理すると、まず、読書対話が持っている硬直化したコミュニケーションを解き放つ力ですかね。
森 はい。
森 次に、その手法の式意の低さ。あの、深く読み込まなくてもいい、主役はあなたっていう思想が多くの人を対話の輪に招き入れてる点。
森 うん。
森 そして、企業内のチームビルディングから自治体の市民参加、個人の学びのコミュニティまで応用範囲がすごく広いこと。
森 確かに。
森 一つのコンテンツ、まあこの場合は本ですけど、それを共有して、それをめぐって多様な人々が相互作用することの豊かさっていうのを改めて示してくれてるように思いますね。
スピーカー 2
森 もし、あなたがこのアプローチに興味を持たれたなら、本の連ラジオを聞いてみるのはいかがでしょうか。
スピーカー 1
森 えー、おすすめですね。
スピーカー 2
森 アップルポッドキャスト、スポーティファイなど、主要なプラットフォームで主に水曜日と土曜日に新しいエピソードが配信されてるそうです。
森 あと、ノートとかXQツイッターでも情報発信されてるんで、チェックしてみると、より深く知ることができるかもしれませんね。
スピーカー 1
森 毎月テーマが変わるんでしたっけ?
スピーカー 2
森 あ、そうそう。毎月テーマが変わるから、関心のあるテーマから入ってみるのも良さそうですね。
森 カバーアートも毎月変わるっていうこどわりも、なんか楽しみの一つになりそうです。
スピーカー 1
森 えー、そして最後に、今日の話からちょっと発展させて、こんな問いを投げかけてみたいと思うんですが、
森 もし、本が一人で読むためだけじゃなくて、人と人との繋がりを生むための道具になりうるとしたら、
森 私たちの身の回りにある他の当たり前のものとかメディアの中にも、
森 実は、人々を結びつけて意味のある対話とか相互理解を深めるために、
森 意図的に活用できるものが隠されているんじゃないでしょうか。
スピーカー 2
森 あー、なるほど。
スピーカー 1
森 どんな潜在的な会話の種が適切なきっかけを待って、すぐそこに眠っているのかもしれませんね。
16:41

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