This is Reina Moro's podcast. 世界のクリエイティブ思考
Hi everyone. This is Reina Moro. 皆さん、こんにちは。
ニューヨークと東京を拠点にするグローバルイメーションファーム、I&CO共同創業パートナーのReina Moroです。
この番組では、世界で活躍するトップランナーのクリエイティブ思考に迫り、21世紀を生き抜くヒントを探ります。
今回も前回に引き続き、ポッドキャスト番組、「ニュースコネクトとのスペシャルコラボバージョンです。
今日も番組を一緒にお届けするのは、プロデューサーの竹村行子さんです。竹村さん、よろしくお願いします。
レイさん、よろしくお願いします。
ここまで2回にわたって、「ニュースコネクトの野村孝文さんとブランディングの話とか色々してきまして、今回はいよいよ最終回です。
野村さんはクロニクルというポッドキャストの制作会社を経営されていて、ニュースコネクト以外にもたくさんの教養系番組プロデュースされているので、
今回は私も加わりまして、
教養系ポッドキャストがリスナーを増やす方法について、せっかくなので聞いてみました。
はい、そうですね。この番組ももっと多くの人に聞いてほしいですし、僕としても非常に勉強になる、そして興味深いテーマでした。
では、さっそくお聴きください。
さあ、今回はニュースコネクトとのコラボということで、野村さん来ていただきまして、ありがとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今回のAsk Me Anythingは、本当に野村さんが今思い悩んでいることを聞いてくれたなっていう感じありましたね。
そうですね。僕も通ってきた道でもありますし、周りの人でも同じような悩みの人はたくさん見てきましたし、
業界は結構違うとはいえ、ビジネスをする、そして特に会社として、個人として、フリーランスとしてやるバイトは全く違うんで、
そこを今後どう向かいやっていくのかっていうのは、すごく共感できるところでもあるので。
ありがとうございます。すいません、本当に。
いくら?
いえいえ、いえいえ、いえいえ。
私としてはニュースコネクトもパーソナリティとしてやっていて、野村さんとも毎日のようにテキストベースでコミュニケーションとっていて、
レイさんともそれこそ毎週毎週いろんな話をしているので、その2人が目の前でこんな熱い話をしているの、面白いなというところなんですけど、
せっかくブランディングのプロと共用系ポッドキャストのプロが目の前にいるんだったら、
はい。
今回ポッドキャストでどんな番組を作るといいのかとか、多くの人に聞いてもらうにはどうしたらいいのかとか、そんな話をここからはできればななんて思うんですが。
これをあれですか、レイさんの前で私が喋るんですか?
いやいやいや、こちらこそポッドキャストでは先輩なんで。
いや、なんかもう恐縮ですけどね。
あと共用ポッドキャストの日本史上に詳しいのはやっぱり野村さんじゃないかと思うので。
わかりました。じゃあちょっとごめんなさい、どこまでお役に立てるかわかんないですけど、じゃあテーマとしては、
うん。
コンテンツの中身の話と広め方の話の2つがあるんじゃないかなと思いまして、ちょっとそれぞれ考えてることをちょっとバラバラっとお話ししていきたいなと思うんですけど、どうなんでしょうね、共用系ポッドキャストで言うと、なんか私が観測している範囲で言うと、結構日本はアメリカよりも共用系ポッドキャストの人気が高いなと思ってまして、アメリカってどっちかっていうと、例えばそのトゥルークライムって言われる、結構犯罪の分野。
多いですね。
ですよね。
そうなんですけど、とかお笑い芸人のトークとか日本でも人気なんですけど、もうちょっと何でしょうかね、軽く聞けるようなものっていうのがアメリカでは流行りがちかなと思うんですね。あとはあれですね、ホストのショーっていうんですか、有名司会者のショーで、そこにいろんな有名ゲストが出てきて、その空間自体を楽しむみたいなものなんですけど、日本の場合は、それこそ古典ラジオさんとかゆる言語学ラジオさんが第一人者ですけど、結構その共用系、ポッドキャストでお勉強したいっていうようなニーズがあるんだろうなっていうのがまずそこにあるんですけど、そういうのが、
そもそも思うところなんですよね。で、その中でじゃあどういうふうにうまく作ったらいいかっていうところなんですけど、これもですね、どういうふうにまとめてしゃべろうかっていう、しかも自分の中でも結構言語化できない部分はあるんですけど、一人語りとの違いっていうのをどういうふうにまず打ち出すかっていうのは一個あるなと思ってまして、それこそ一人の人が大学教員の方でもいいんですけど、一方的にレクチャーするっていう類のコンテンツは昔からいっぱいあったと思うんですよね。
で、一方でポッドキャストの場合は、私はやっぱり一人語りのポッドキャストもいっぱいあるんですけど、基本的にはやっぱり対話の方がいいんじゃないかと思っていて、で、その聞き手の人と専門家の人の対話の中でいかに分かりやすくその情報エッセンスを伝えていくかっていうのが一つ鍵かなっていうふうには思ってます。
で、あともう一個は、対話にするとトレードオフが発生するんですけど、何かというと、なんとなく面白げな話は聞けたように感じるんだけど、情報密度が薄くなるっていうのがトレードオフなんです。
一人語りの方が絶対情報密度が濃いんですね。で、対話なんだけど、でも情報密度もちゃんと担保して、で、なんかすごく勉強になった、でもなんか面白く聞けたっていうそのラインをどう作っていくかっていうのが一番鍵かなっていう感じがしました。
ちょっとそこでいい質問なんですけど、何か新しい番組を作りますと。で、出してみて変えていくみたいなこともするんですか?その構成だったりとか。
そうですね。基本的にポッドキャストって。
その配信スタンドにはコメントがほぼつかないんで、最近スポティファイとかがつけるようになりましたけど、基本はつかないんで、ツイッターXの反響を見ながら変えてるんですけど、あとはたまにやるのはN1インタビューはやりまして、熱心なリスナーの方に結構30分とか1時間とか深く話を聞いて、どう思うのかみたいなところはやったりしますね。
で、それでこの手のものは受けるのかとか、この手のものはダメなのかみたいな風に変えていったりはします。
ある番組では、なんか私が良かると思って。
結構その雑談パートを多くしたんですよ。冒頭のアイスブレイクを結構多めにして、そのパーソナリティ2人の仲の良さを出すように、そっちの方が私としてはセオリーとしてはいいなと思ってやっていったんですけど、その熱心なリスナーさんのN1インタビューをしたら、いらないと。むしろノイズになるから、最初から結構本格的に来てほしいっていうような話がメッセージとして出てきたっていうのがあったんですよ。
それで雑談、全消しはしてないんですけど、少し抑えて、より真面目な話の分量っていうのを。
そういうのを増やしたら、再生数が伸びたっていうのもありました。
なるほどね。例えば、僕もそれこそニュースコネクトの番組を多分結構早い段階から聞いてたなと思っていて。
ありがとうございます。
去年の2月でしたっけ?
はい、始まったのが。
多分夏ぐらいから、4月ぐらいから聞き始めて、その後に8月ぐらいに竹村さんと、それこそ今収録しているスタジオでお会いをして、聞いてるんですよみたいな話になって、実はっていう。
担当しますみたいな話になったんですけど、もう1年半ぐらい、ほぼ2年ぐらいになって、番組も進化してるじゃないですか。
多分僕が聞き始めた時って、週5だったと思うんですよ。
週末版がなくて、週末の対談の方が入って、今度今このパーソナリティが複数になってみたいなのもあるんですけど、そうするとやっぱりリスナーが減ったりとか、そういうのあったりとかしないですか?
減ったことは正直なかったんですけど、ちょっと竹村さんがいる手前で大変恐縮な。
そういう話をすると、1つ私が怖かったのは、当時、今は平日版のパーソナリティを竹村さん含め3名の方にご担当いただいて、私は週末だけ出るっていう風にしてるんですね。
週末も、もともとは塩野誠さんという経営競争基盤の方のトークだけだったのが、最近は土曜版でまさにレイさんにお届けいただきましたけど、その越境日本人編っていう枠も設けてる。
なんで基本的に毎日配信するっていう形態になったんですね。
で、もともと平日版も含めて自分が毎日喋っていたもんですから、それをパーソナリティを変える、分散化するっていうところで、パワーが落ちないかどうかっていうのはちょっと怖かった部分です、正直。
で、ただありがたいことにパーソナリティの皆さんが非常にうまくやっていただいたっていうのと、あと意外にリスナーさんがスッと受けてくれたなっていうのがあったんで、そこは自分が心配していたほど大丈夫だったかなっていうのはありました。
うん。
ただ、同じようにやっぱりパーソナリティが変わった瞬間に、ちょっとなんか雰囲気変わったよねって言って、数字が落ちちゃう番組っていうのも数々知っていたので、そういったことが起きる可能性はあったかなと思いましたね。
はい。
野村さんがやられた番組の中でも、パーソナリティが変わったことで数字が落ちたっていう例とか、それをまたV字回復させた例とかってあるんですか?
あります。正直V字回復までいけなかったですね。
あー、やっぱりね。
先ほどの話でも、ポッドキャストは個人とすごく密接につながっている。パーソナリティがすごい大事。ブランドの核だっていう話ありましたけど、まさにそこですね。
そうです。非常にこれ俗人性が高いなと思いまして、名物MCが登場して、情報を聞きに来るっていうのはもちろんあるんですけど、情報を聞きに来る以上にその人に会いに来てるんだなっていうのが、
あー。
結構、やっぱりリスナーの行動としては強いなと思うんですね。
だから、テキストだと多分誰が書いてるかって正直そんなに気にしないんですけど、音声の場合は、動画がその真ん中ぐらいで、音声の場合は多分一番その人に会いに来てるんですよね。
そうすると、何らかの事情でそのパーソナリティが後退しますとか、頻度が減りますっていう時にはコンテンツのパワーが落ちるっていうのはどうしてもあるし、私自身もその判断をした結果、
数字が落ちてしまった番組があって、やっぱり回復させられずに最後終わっちゃったなっていうのも。
僕も個人でも、今高村さんでやってるこの番組もあれば、個人で細々と日記的に収録してる数分だけやってるのがあるんですけど、まず妻との会話が一番実はあれが人気で、そのことに対してコメントされるのが一番多かったりするんですよね。
コメントっていうのは誰かに会って、初対面の人でも、ポッドキャスト聞いてますとか、妻さやかさんのファンですとかっていう。
そうなんですか。
結構奥様出られてますよね。
だから最初におっしゃられた、対話でやるのが同じこと喋ってても、一人で語るよりかは、聞いてる人にとってはすっと入ってきやすいっていうのがあるんですかね。
そうですね。なので、これすごい不思議だなと思うんですけど、分かりやすく喋れば、誰が喋ってもそんなに情報価値が落ちないだろうと私は思ってたんですよ。
なんですけど、ポッドキャストはどうも誰が喋ってるかっていう要素が、
思ってる以上に強いんだなっていうのは感じまして。
なので、そういうのを前提に、いろんな設計をしなければいけない。
よく私が、これ企業さんの場合がそうなんですけど、こうした方がいいと思いますよっていう風に言ってるのが、誰でもいいんで、パーソナリティは1人、できたら2人、固定した方がいいですよって話はすごくしてるんですよ。
よくあるのが、今日は人事部のなんとかさんのトーク、次の回はエンジニアのなんとかさんのトークみたいな、そういう場合があって、
あれは正直、私としてはちょっと違和感があるんですよね。
なんでかっていうと、この人の声いいなと思ったタイミングで、次別の人に言っちゃうんで、ファンが定着しないなという風に思っていて、
そういう風にいろんな方を出したいという気持ちはすごくわかるので、もしそれが本当に強い希望であるとしたら、そういう風に作るんですけど、誰かやっぱり固定した方がファンはつきやすい。
今言われた話で、すっごい古い話を思い出したんですけど。
それこそ、ニュースコネクトさんの番組で話した、ナイキが僕がもう20年くらい前から仕事したっていう話だじゃないですか。
一番最初に、2000年の時にピッチをして買って、オリエンとか最初の時を受けてる時に、その時代にやった企画で、すごく流行った企画っていうのが、
ナイキの中のお偉いさんじゃなくて、平社員の人で、でもそこそこキャラがある人で、なんとかさんっていう人がいたんですけども、
その人に質問をするっていうコーナーを、ナイキ.comで設けたんですって。
その時なんで、まだブロードバンドはあんまり出てなかったところなんで、テキストベースの質問コーナーだったんですけども、それがすごく人気出たっていうのを覚えてて、
やっぱり俗人性じゃないですけども、この人に聞けるとか、本当の声が聞けるっていうのが、企業の声ではなくて、企業の中の誰かに聞ける。
それも別に社長じゃなくても、人との繋がりっていうのが生まれてくるのかなっていうのは、
企業でもそういうのは大事なんかなと思いますね。
確かにそうですね。名物社員の方というか、その企業の顔になる方ってことですもんね。
そうですね。だから、教養系ポッドキャストの話に戻すと、教養系というナレッジを提供するものであっても、作り手が思ってる以上に誰が喋ってるかっていうのが結構大事だなってことは私は思いまして、
なので、さっき一人語りよりも関係性の方がいいんじゃないでしょうかって話をしたんですけど、その二人のいい雰囲気。
楽しくなんとか学について喋ってるっていうのに、割とリスナーがついてくる。
ただ、雰囲気の良さだけ考えちゃうと、雑談っぽく情報密度が落ちるんで、ちゃんと情報密度っていうのは担保する。
それは多分台本を作り込むとか、何ならちょっと面倒くさいんですけど、編集で足りないなと思った情報を入れ込むとか、
本当にしっかりやろうと思ったらそういう作業も大事かなと思うんですけど、そういうふうに作ると。
私は結構テキスト編集者をずっとやってます。
やってきたんで、その脳みそが比較的多分強いんですけど、網羅的っていうんですかね。
ある程度何回か聞いたときに、その専門的な世界っていうのが体系的に分かるって感じすると、
そういうふうに設計すると、そのポッドキャストで共有系としては相当質が高いなと思うんですよね。
これ多分ラジオの弱点なんですけど、1回1回の話がフローで流れていって、その空間は面白いんですけど、
何か残ったかっていうと、そんなことがないっていうのがよくあるんですよ。
ラジオっていうのは流れ聞きのメディアだったんで、別にそれでもいいとは思うんですけど、
ポッドキャストの場合は多分それだともったいなくて、楽しく喋っていいんですけど、
10回分ぐらい聞いてると、この人が言ってるこの分野ってこういうことなんだみたいな、
なんかその1つ自分の中で本を1冊読んだぐらいの知識の蓄積っていうのがあると、
割といいポッドキャストだなっていうふうに思うんですよね。
なので結構自分が作るときはその辺は意識して作ってますかね。
先ほどの後半の質問。
後半の質問ですけど、どう作るかっていうのと、今度こう…
流通ですよね。
流通で言うと正直こっちの方が悩ましいなっていうことは思っていて、
世界のクリエイティブ思考の第1回でもレイさんがまさにおっしゃっていたことだと思うんですけど、
動画やテキストに比べてやっぱり拡散しづらいんですよね。
すごく拡散しづらいんで、こればっかりはじわじわ増やしていくしかないっていうのが答えになっちゃうんですけど、
ただ工夫の仕様はあるなと思ってまして、非常に戦略的じゃなくて戦術、枝葉の話なんですけど、
例えば、
エッセンスでエッセンスをバラバラに切り売りしていって、それを拡散していく。
つまり音声って入り口が一番狭くて、1回入ってきてくれれば、
その深淵な世界にはまってくれる人が一定数いるっていうメディアだと思ってるんですよ。
そうすると入り口を強引にグイッと広げるっていう作業が必要になってくるなと思っていて、
そのためにはちょっと視覚に頼った方がいいかなと思うんですよね。
なので、Xでメッセージを結構要素の部分を配信していくとか、
そのまま私ノートとかに書き起こしてもいいんじゃないかと思ってるんですけど、
そういうふうにやっていくとか、あとインスタで図解するとかですね。
あと音声の見込み客は基本的に音声にいるなと現状では思ってまして、
そうするとまさに今回がそうなんですけど、
他の人気番組とのコラボ企画っていうのは割といいんじゃないかと思ってます。
私個人としてはコラボ企画っていうのはやって、
つまりいろんなポッドキャスト番組同士、リスナーの交換っていうのは行っていった方がいいなと思ってます。
って思ってるんですけど、音声コンテンツそのものの裾野を広げていく、
視聴者人口を広げていくってことを同時にしなきゃいけないなってことを思ってるんで、
音声を聞く習慣がない人に啓発活動していくっていうのを、
結構自分としては時間を割いてやってるというようなところですかね。
その音声の啓発活動ってどんなことされてるんですか?
例えば、情報発信の仕方みたいな講座を開いて、
結構最近いろんなところで講座を引き受けしてるんですけど、
情報発信っていうのがある中で、実は音声って結構有力なオプションで、
こういう特徴があって、こういう方々と関係性が結びますっていう話をしていったりとか、
あとはもうあれですね、本当に会うたびに、
とりあえずポッドキャストのアプリ開いてくださいっていうふうに知り合いで行って回ってるっていうのは、
そういう感じですかね。
いやー、私たちの番組にも活かせそうなこといくつかありましたね。
いや、非常にためになることがある。
いやいや、すいません本当に。
これをお二人の前で言うのも大変恐縮なんですけど。
いやいやいやいや、どうしてもやっぱり、
私たちの番組とかって30分以上ある回とかもあって、
内容をどれだけ深めるかっていうことに注力してるので、
多分30分こんな難しい話聞けないよみたいな人って結構いるんじゃないかなって思うんですよね。
そういう意味では全然キャッチーな番組を作ろうともしてないですし、
そういう方向性を目指してもいないので、
聞いてほしいんだけど、でもそんなに数増えるのかなっていう心配も、
私もプロデューサーとして、
そうしてあって、そこのところ野村さんに聞けてすごいよかったです。
いやいや、すいません本当に。
いやいやいや。
そうですね、これは一般論としてのお話なんですけど、
専門性が高い分野の話は、おそらくその業界の方にはめちゃめちゃ刺さると思うんですよね。
それって目的として良しとするんだったら全然アリだと思うんですよ。
手加減する必要はないなと思うんですけど、
もうちょっとその業界の面白さっていうのを、
知らない人にも知ってほしいという意図がある場合は、
話題の端をかける必要があるなっていうことをすごく思ってまして、
今回レイさんの番組でクリエイティブっていう一例として挙げさせていただくと、
クリエイティブの方々で共有されている話というのから、
一般人が割と興味がある話を、
クリエイティブの観点から見るとどう見えるのかっていうのと、
興味に端がかかるなって感じがするんですよね。
全然これは別なんですけど、
先日私がワークショップの講師をやったことが、
ありまして、
その時の参加者の方の一人が木を切ったのか、
家具を作ったのかっていう方々がいらっしゃったんですよ。
その番組は非常にマニアックで、
多分その界隈というか、
同じ仕事をしてる方からすると、
めちゃめちゃ聞き応えがある番組なんですよね。
私が最初に聞いた時の印象が、
使われてる単語がわからんと。
何のこと言ってるのかよくわからんと。
普通に当たり前のように専門用語がいっぱい出てくるんですけど、
多分詳しいんだろうな。
詳しくて楽しそうだなっていう雰囲気がわかるんだけど、
何を言ってるのかよくわからないということがあったんですよ。
一応私からのフィードバックとして、
今みたいな話をさせていただいたら、
すごくいいものが改訂版として上がってきて、
それが何かっていうと、
スパイファミリーっていう漫画ですね。
今日本で非常に流行っている漫画が、
実はいたるところに名作家具のギミックが使われていて、
例えば主人公のキャラクターたちが、
名作家具、ルーコルビジェが作った椅子とかに、
座ってるんですよね。
それのマニアックな知識を、
その木工家の2人が喋っていたんですよ。
段違いにやっぱり良くなって、コンテンツが。
一般的な。
しかもそれは手加減したというよりも、
ちゃんと専門的なことを言ってるんだけど、
その話題自体は、
一般人が興味あるテーマっていう話なんで、
すごく良くなったなと思ったんですよ。
これはもう全部の、
多分ナレッジ系ポッドキャストの一つのポイントだと思うんですけど、
そういう外の人が興味があるテーマを、
そのプロの観点から見るとどうなのかっていうのは、
一つ有効な方法だなとは思いました。
加えて今のお話から聞きたいんですけど、
ターゲット設定って、
どのぐらい野村さん番組考えるときされてるんですか?
荒くて、なんとなく中堅どころの知的好奇心が割と高そうな、
つまり新しいことを知りたいと思っているビジネスパーソンっていうぐらいの感じですね。
ただ、特定の方々に、
深く受け入れられれば、
そこから横に広がっていくんじゃないかなっていう思いはありまして、
例えば経営中毒っていう番組で言うと、
メインのリスナーさんは同じく経営している方だなって思うんですけど、
なのでそこは確実に差し切るように作りたい、
作ってるつもりではいるんですけど、
ただ別に経営者だけ、経営者だと人数が少ないんで、
ではなくて経営者の気持ちを知りたい、
ミドルのビジネスパーソンもターゲットになるんじゃないかなと、
結果的にというか、
なんとなく横に広がっていくんじゃないかなと思ってやったんですね。
そうしたらそういうふうになったんで、
なので誰かにすごい聞いてもらえれば、
そこからじわじわっと横に広がっていくんじゃないかなとは思ってます。
なんかレイさんいろんなブランディングのお仕事されてて、
ターゲットってすごく細かく決めるものもあれば、
そうじゃないものもいろんなビジネスによって違うと思うんですけど、
なんかどういう時は広くていい、どういう時は狭くていいとか。
基本狭い方がいいと思うんですね。
少なくとも始める時は。
もう一人だけでも極端なところ、
ターゲットが一人だとしても、
その人がすごくはっきりしていれば、
それはそれでいいスターティングポイントだとは思うんですけども、
逆に年齢層とか、
例えばこういうことに興味がある人っていうのに絞られていなくても、
ちょっとこれ話に戻っちゃうんですけど、
すごく売れてる水の話したじゃないですか。
それって別に水が興味があるとか、
なんか環境問題に興味があるかっていうかは、
こういうキャラクターでそこに惹かれる人たちだけに特化して話しているので、
ターゲットって、
そういうよりかはマインドセットっていうか、
こういうマインドを持った人たちに聞いてほしいっていうのは、
年齢層とかっていうよりかは、
マインドセットっていうのが一つの、
また別の地区であるんじゃないかと思います。
だからそれがうまく掛け合わされると、
尖ったものになるのかなとは思いますね。
確かにそうですね。
マインドセットっていうのは重要な要素ですよね。
こういうその動き方、生活をしたいとか、
こういうことに価値を感じているっていうのは、
一つ明確な軸ですよね。
そうですね。
そうですよね。
なんか少し前のビジネスとかだと、
30代男性に向けたなんとかとか、
年齢とか属性で区切りがちですけど、
実際いろんな考えの人いますからね。
だったりとか、
特にそのポッドキャストまた教養系とかだと、
この番組を聞くことでこういうことが身につくとか、
こういうことが分かるとか、
それこそニュースコネクトだと、
世界のトレンドがメガトレンドが分かるみたいな、
経営的なメガトレンドが分かるっていう、
そういう視点があるじゃないですか。
その視点っていうのがすごく、
大事なのかなっていうのは思いますね。
そうですね。
そうじゃないと単なる情報になってしまうので、
そこといかに情報じゃない付加価値をつけていくかってことですよね。
いやー今回はコラボできただけでも、
私としてはすごい良かったなーなんて思うんですが。
共通点が。
そうそうそう。
ここをつなげてくれて。
ほぼ1週間24時間がここでつながった。
なんか私、仕事してる時間がすごい長いので。
なるほど。
そうですね。
確かに。
確かに。
そうか。
これだけでも良かったんですけど、
お二人の話を聞いて、
よりこの番組も良くしていけそうだなーなんて思ったり、
またニュースコネクトでも、
なんかいろんなアイディア入れていけそうだなーなんていうのが分かったので。
あとまた海外にいる身なんで、
そうですね。
何か海外のことが気になれば。
ありがとうございます。
ぜひぜひ。
もう今日日本人という括りでいいのかっていうことも思いますけど。
いやでも本当にまたお話させていただければ嬉しく思います。
またぜひ何か言いましょう。
ここまで3回にわたってお送りしてきました。
ポッドキャスト番組ニュースコネクトとのスペシャルコラボ企画。
今回はですね、私も加わりまして、
共用系ポッドキャストのリスナーを増やす方法について質問させていただきました。
ねえ野村さんもこれまでいろんな試行錯誤されてきたわけですけれども、
私たちの番組でもね、
なんか同じことをちょっと挑戦してたんだよなーみたいなところとかありましたよね、レイさん。
そうですね。
彼の話の中で僕すごく面白いなと思って、
共感して、
思ってたのが、野村さんが共有してくれたエピソードの一つで、
彼があるワークショップでポッドキャストの制作について教えられたそうなんですが、
木工のポッドキャストを作るっていうことをされていた参加者がいたそうなんですね。
最初はその木工ってすごく専門的な知識ですし、
木工をやってる人ってそんななかなかいないですし、
結構狭い領域のトピックであったのが、
それが木工という、
すごくすごく専門的な知識×もうちょっとこう一般的にも知られているコンテンツを掛け合わせて話したら面白くなったっておっしゃったんですよ。
その掛け合わせたコンテンツが、
スパイファミリーという日本ですごく人気のある漫画に出てくる家具というのが、
すごくオシャレなミッドセンチュリーモダンの家具が多くて、
それに掛け合わせて木工というものを語ったら番組がすごく良くなったっていうことをおっしゃっていて、
やっぱりその専門的な知識でも、
普通の人が知っているようなことと掛け合わせて1たす1が3になるような内容で伝えて、
その共通点を見つけてあげると共感が持てる番組になるんだなっていうことはすごく、