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2025-09-13 06:48

SBCast. #150 最終版:身の丈に合った地域づくり:北九州「KEYAKI_TERRACE_YAHATA」に学ぶ持続可能な魅力発掘と未来への戦略

インタビュー文字起こしのみを対象とした解析版

このポッドキャストは、NPO法人まちづくりエージェントSIDE BEACH CITY.が、地域活動やコミュニティ活動を行う人々の取り組みを紹介する「SBCast.」の一環です。今回は、福岡県JR八幡駅前でエリアマネジメント活動を行う「KEYAKI TERRACE YAHATA」の久保田さんと井上さんをゲストに迎えています。彼らの活動は、「身の丈に合った居心地の良い空間づくり」をコンセプトに、産官学民の連携を通じて、地域に根差した多様なイベントやプロジェクトを20年近く継続しています。特に、人口減少社会における「にぎわいの質」を追求し、イベントだけでなく日常の豊かさを目指す姿勢が強調されており、国土交通省のエリアマネジメントガイドラインでも持続可能な活動の事例として紹介されています。

サマリー

北九州市八幡にある「KEYAKI_TERRACE_YAHATA」では、地域づくりのための持続可能な戦略が探求されています。身の丈に合ったアプローチを通じて、地域の魅力やコミュニティのつながりを再発見する重要性が強調されています。

持続可能な地域づくり
ノオト・ブク太郎
はい、今回はですね、福岡県北九州市八幡での地域活性化
えーと、KEYAKI TERRACE YAHATAという活動について、共有いただいたインタビュー記録から深く見ていきたいと思います。
地域コミュニティがどうやって作られて、これからどうなっていくのか、そのあたりを探っていきましょうか。
特に、あの身の丈に合ったっていう言葉が、なんかすごく引っかかりますね。
ノオト・ブク子
はい、この八幡の事例を通して、持続可能な地域づくりとか、もしかしたらあなたが関わっている別の地域でも応用できるような、そういうヒントが見つかれば良いなと思っています。
ノオト・ブク太郎
では、早速ですが、この活動の中心にある考え方。身の丈に合った居心地の良い空間づくり。
この身の丈に合ったっていうのは具体的にはどういうことなんでしょう。なんか資料からは単にこう無理しないってだけじゃなくて、もっと積極的な感じもしますけど。
ないものねだりより、あるものさがしっていう言葉も印象的でした。
ノオト・ブク子
ああ、まさにそこですね。2004年のJR八幡駅前の再開発がきっかけではあるんですが、よくある大きな、なんというかトップダウンの開発とはちょっと違う道を選んだと。
歴史的背景の違う駅の北と南のエリアを繋げたいとか、あるいはちょっとずつ繋がりが薄れていた地域コミュニティをもう一度なんとかしたいみたいな、そういう課題意識が根っこにあるようです。
なので、この身の丈っていうのは大きな資本に頼るんじゃなくて、自分たちの手でできる範囲で、でも確実に価値を作っていこうっていう、ある種の戦略みたいなものも感じられますね。
ノオト・ブク太郎
ああ、なるほど。戦略。
ノオト・ブク子
ええ。過度な期待とか負担を避けて長く続けられるようにっていう。
ノオト・ブク太郎
なるほどですね。その考え方は参加者の多様さにもつながってるんでしょうか。町内会とか企業、大学、それに自家吸収まで。
ノオト・ブク子
そうなんです。
ノオト・ブク太郎
最初8団体だったのが、今や100団体ってすごい広がりですよね。これだけいろいろな人たちをどうやって巻き込んでるんでしょうか。
ノオト・ブク子
資料で特に言われているのが、緩やかなつながりを大事にしている点ですね。無理強いはしないで、それぞれが関心のあることとか得意なことで自由に参加できるみたいな。
ノオト・ブク太郎
ああ、緩やかな。
ノオト・ブク子
ええ。だから参加のハードルが低いんでしょうね。イベントごとに新しい人が自然に入ってきたりとか、組織自体がすごくしなやかというか。
ノオト・ブク太郎
なるほど。柔軟性があるんですね。
ノオト・ブク子
硬直的じゃない。そこが多分この活動が長く続いている秘訣の一つかもしれません。
ノオト・ブク太郎
その柔軟さが具体的な活動にも何かよく現れてますよね。20年も続いているという、こういうイベント、寄ってこや破綻を軸にしつつ、健康サポートの講座があったり、広い歩道でマルシェを開いたり。
あとは大学生と一緒にドリップコーヒーを開発したりとか、ケヤキ並みの切った木で家具を作るなんていうのも本当にいろいろやってますね。
ノオト・ブク子
そうですね。活動を見ていると、やっぱり地域にあるものをうまく使っているなという点と、あとはいろいろな世代とか文化の人が交流できる機会を意識して作っている感じがしますね。
ノオト・ブク太郎
多世代多文化。
ノオト・ブク子
例えば、寄ってこ八幡だと、ジャイ科の研修員の方が自分の国の文化を紹介したりするそうで。
ノオト・ブク太郎
へー、面白いですね。
ノオト・ブク子
地域にいながらにして、結構国際交流が自然に生まれている。
これも単にイベントでワッと盛り上がるだけじゃなくて、日常の豊かさみたいなものにつなげようとしているのかなと。
ノオト・ブク太郎
うーん、確かに。ただ一方でその課題も感じていらっしゃるようですね。
地域の魅力の再発見
ノオト・ブク太郎
インタビュー記録にもありましたけど。
ノオト・ブク子
えー、そうですね。
ノオト・ブク太郎
特に若い人たちにどう続けて関わってもらうかとか。
あとはイベントの時だけすごく盛り上がる、いわゆる瞬間風速的なにぎわいを、どう日常の魅力アップにつなげていくか。
ノオト・ブク子
まさに。
ノオト・ブク太郎
人口が減っていく中で、そもそもにぎわいって何だろうみたいな問い直しも必要だと。
ノオト・ブク子
そこが次の段階への課題認識なんでしょうね。
だからこそ、量より質得っていう話が出てきたり、エリア全体の価値を高めるブランディングみたいなこととか。
あとは参加者の中にいる建築士さんとかデザイナーさんとか、そういう専門スキルを持っている人の力を生かして、点じゃなくて面で地域の魅力を作っていこうみたいな、より戦略的な視点が出てきてますね。
ノオト・ブク太郎
なるほど。面で捉える。
ノオト・ブク子
ええ。
地域に愛称をつけようなんて動きも、その意識をみんなで共有するための一つの試みなのかもしれません。
インタビューの中で、一度地元を離れて戻ってきたからこそ、当たり前だと思っていた地域の魅力に気づけたっていう言葉がありました。
ノオト・ブク太郎
これもしかしたら、あなた自身の経験とかにもちょっと重なるところがあるかもしれませんね。
見慣れた景色の中に埋もれている、地域のDNAみたいな価値ってどうやったら見つけられるのか。
そしてどう伝えていけるのか。
ノオト・ブク子
そういうあるもの探しの姿勢と、やっぱり20年続けてきたっていう持続性が評価されて、国土交通省のエリアマネージメントのガイドライン事例にも選ばれたという話がありましたね。
ノオト・ブク太郎
あ、そうなんですね。国にも。
ノオト・ブク子
ええ。これはつまり、大きな予算とか大規模の組織じゃなくても、ちゃんと地域に根差した価値ある活動はできるし、それが国にも認められるネメルなんだっていう一つの証拠かなと。
で、そのあるものをもっと広く伝える手段として、これからはウェブサイトとかインスタグラムとか、将来的にはQRコードなんかも考えてるみたいですね。
ITも活用して魅力をこう見える化していくと。
ノオト・ブク太郎
今回このKEYAKI TERRACE YAHATAの事例をいろいろと見てきて、あらかめて身の丈にあったアプローチの力強さみたいなものを感じましたね。
地域にすでにあるもの、人とのつながり、それを丁寧に拾い上げて、無理なく楽しく、そして何より長く活動を続けること、このあるもの探しっていう視点、多くの地域づくりにとってすごく大事なヒントになりそうです。
ノオト・ブク子
そうですね。最後にこの話から一つ、あなた自身にもつながるかもしれない問いを投げかけてみたいんですが、この団体の方々はまだ地域にあんまり関心がない人たちにもその魅力を届けたいと考えているそうです。
あなたの周り、あなたの地域には、そこに住んでいると当たり前すぎて見過ごしてるかもしれないけど、外から見たら実はすごく魅力的な隠れた資産とか、さっき言った地域のDNAみたいなものが眠っていたりしないでしょうか。
そして、もしあるとしたら、それをどうすればうまく発見して、まだその価値を知らない誰かに伝えることができると思いますか?
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