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ノオト・ブク太郎
こんにちは。NPOとか地域活動って、地域を良くするために大事だって言われますよね。
ノオト・ブク子
ええ、そうですね。
ノオト・ブク太郎
でも実際には、内閣府の調査なんか見ると、参加してる人って実は少なくて、8割以上の人が参加してないみたいなデータもあるそうなんです。
ノオト・ブク子
はい、それはよく言われる課題ですね。
ノオト・ブク太郎
特にあなたが、いやー忙しくて時間ないしとか、参加してなんか自分にメリットあるのかなって感じてると、ますますハードル高いかなって。
ノオト・ブク子
ええ。
ノオト・ブク太郎
今日は、提供いただいた資料をちょっと深く見ていきながら、何で多くの人が参加に踏み出せないのか、その理由と、じゃあどうすればもっと気軽に関われるようになるのか、具体的な方法を探っていきたいなと思ってます。
ノオト・ブク子
そうですね、そのNPO参加の壁っていうのは本当にいろいろあって、まあ単純に時間がないっていう物理的なことから、どんな活動があるかよく知らないっていう情報不足、あとはなんとなく心理的にこう自分ごととして捉えにくいみたいな。
ノオト・ブク太郎
ああ、なるほど。
ノオト・ブク子
時にはNPO側の体制とか社会の仕組み自体が関係していることもありますね。
ノオト・ブク太郎
今回は特に参加する価値、ちょっと見えにくいなって感じている方、それからテクノロジーとかそういう新しいことに関心があるあなたに向けて、なんか新しい視点とか具体的なアプローチをご紹介できればと思います。
ノオト・ブク子
資料を見ると、やっぱり一番よく聞くのは時間がないですね。
うん、仕事が忙しいとか、家事、育児、介護でっていうのが多い。
ノオト・ブク太郎
ええ、そこは大きいですね。
でもそれだけじゃないんですよね。
なんか特に若い世代だと、参加して具体的にどんな良いことがあるの?とか、やる意味あんまり感じないんだよね、みたいな声も結構あるって聞きます。
これはちょっと根深いかもしれないですね。
ええ、そのメリットが見えないっていう点、そこに行動科学的な考え方がヒントになるかもしれないんです。
ノオト・ブク太郎
行動科学ですか。
ノオト・ブク子
はい。単にボランティアイコールただ働きとか自己犠牲みたいに捉えるんじゃなくて、
例えばですけど、自分のスキルアップにつながるとか、将来のための自分への投資なんだって考えてみる。
ノオト・ブク太郎
ああ、投資。
ノオト・ブク子
そうです。活動を通じて新しいスキルが身についたり、普段の生活じゃ出会えないような人たちとつながれたり、
そういう経験を自分の価値ある財産リストに加えていくみたいなイメージです。
ノオト・ブク太郎
なるほど。見方を変えると、単なる奉仕活動じゃなくて、自分の成長の機会でもあるってことですね。
ノオト・ブク子
まさにその通りです。もっと言えば、もし参加しなかったらどういうチャンスを逃すことになるかっていうのを意識するのも意外と有効かもしれません。
ノオト・ブク太郎
ああ、機会損失ですか。
ノオト・ブク子
ええ。例えば、今のスキルがだんだん古くなっちゃうリスクを新しい活動に参加することで避けられるとか、そういう視点ですね。
あとはそのメリットを具体的に示す工夫も大事です。
ノオト・ブク太郎
具体的にですか。
ノオト・ブク子
はい。この活動に参加すると、例えばこんなスキルが身につきますよとか、あるいはこういう分野の人たちとネットワークができますよみたいに可視化してあげるんです。
ノオト・ブク太郎
確かに具体的にイメージできると、自分に関係あるかもって思いやすいですね。
でもそもそも論として、どんな活動があるかよく知らないんだけどっていう情報不足の問題も大きいですよね。
ノオト・ブク子
おっしゃる通りです。情報不足、これは本当に大きな壁で、これに対してはやっぱりオンライン、特にオンラインをうまく使うアプローチが有効かなと。
ノオト・ブク太郎
オンラインですか。
ノオト・ブク子
ええ。特に若い世代の方にはもうインスタのリールとかTikTokみたいな短い動画で。
ノオト・ブク太郎
ああ、短写動画。
ノオト・ブク子
そうです。活動の様子とかその場の雰囲気、楽しさみたいなものを具体的に魅力的に見せていく。
説明だけじゃなくて、こんな感じなんだ、こういう人たちがやってるんだって伝わるようにするのが効果的でしょうね。
ノオト・ブク太郎
動画だと確かに雰囲気掴みやすいかも。それに加えて、その参加の仕方自体ももっと手軽にする必要があるっていうことですか。
ノオト・ブク子
参加の方法そのものをもっと柔軟にアクセスしやすくする。これもすごく重要です。例えばマイクロボランティアっていう考え方があるんです。
ノオト・ブク太郎
マイクロボランティア。
ノオト・ブク子
はい。これはインターネット上で全部できちゃう。ほんの数分とか、長くても30分くらいで終わるような、すごく細切れの簡単な作業をお願いするっていうやり方です。
ノオト・ブク太郎
えー、数分からできるなら、なんか通勤の途中とかちょっとした休憩時間にもできそうですね。それは時間がないって感じてる人にはかなり魅力的かも。
ノオト・ブク子
そうなんですよ。で、さらにもしあなたが技術的なスキル、例えばプログラミングとかデザインとかそういうのに関心があるなら、もっと専門性を生かせる関わり方っていうのも提案できるんです。
ノオト・ブク太郎
ほう、専門性を生かす。
ノオト・ブク子
ええ。NPO側が活動で使ってるツールとか関連する資料、あるいは持ってるデータを、例えばGitHubってありますよね。
ノオト・ブク太郎
ああ、エンジニアさんがよく使う。
ノオト・ブク子
そうです。あの情報共有サイト、ああいうところでオープンに公開しちゃうんです。
ノオト・ブク太郎
え、GitHubで公開するんですか。
ノオト・ブク子
ええ。で、その上でここなら初心者でも貢献しやすいですよっていう目印、まあグッドファーストイシューなんて言ったりしますけど、そういう取り組みやすい簡単な修正作業とかを用意しておく。
ノオト・ブク太郎
なるほどなるほど。
ノオト・ブク子
あるいはNPOが持ってるデータとか機能の一部を外部から使えるように公開するAPIっていう仕組みとか、オープンデータとして提供する。
そうすると外部のエンジニアがそれを自由に活用して、なんか便利なアプリとかツールを開発できるようになったりするわけです。
ノオト・ブク太郎
それは面白い。自分のプログラミングスキルとかそういうのを活かせる具体的な課題が見れたら、貢献してる実感もそうですし、メリットもすごく強く感じられそうですね。
ノオト・ブク子
まさにそうなんです。他にも例えばエンジニアとかデザイナーとかが短い期間に集まって集中的に課題解決に取り組むハッカソンみたいなイベント。
ノオト・ブク太郎
ハッカソン!
ノオト・ブク子
ええ、これをオンラインで開催するっていうのも技術に関心がある層にはすごく魅力的な参加の形だと思います。
そしてこういう活動への貢献が、例えばデジタルバッジみたいな形で見えに見えるようになって。
ノオト・ブク太郎
ああ、可視化されるんですね。
ノオト・ブク子
それが例えばリンクドインみたいなビジネスSNSで共有できるスキル証明として、自分のキャリアにもつながっていくとしたら、参加する動機ってかなり大きく変わってくる可能性があると思うんです。
ノオト・ブク太郎
なるほどな。単に時間ください、手伝ってくださいってお願いするだけじゃなくて、参加することの価値そのものをスキルアップとかキャリア形成とか、そういう個人の関心事とちゃんと結びつけて見せ方を変えていく。
そしてオンラインとかテクノロジーをうまく使って参加の心理的なハードルとか物理的なハードル自体を下げていくと、そういうアプローチがこれからはもっと大事になってくるってことですね。
ノオト・ブク子
ええ、そうですね。社会のためっていう貢献と自分のためっていう自己実現がうまく両立するような形が見えてきた感じがしますね。
最後にあなたに一つちょっと問いかけてみたいことがあるんです。あなたが持っている専門的なスキル、それはプログラミングかもしれないし、デザインかもしれない、語学力かもしれない、あるいはデータ分析の力かもしれない。
それを世の中にある困ってる課題、社会的な課題を解決するために使ってみるっていうことは単に社会の役に立つっていうだけじゃなくて、
もしかしたらこれまでの普通のキャリアパスでは得られなかったような、あなた自身の成長物語にとってすごくユニークで価値のある新しい一生を開くことになるんじゃないでしょうか。