高齢者向けプログラミングの意義
今回のディープダイブへようこそ。あなたのポッドキャストログ、9月22日から26日の記録を見させていただきました。
高齢者向けプログラミングの話から、障害を持つ方の声、それからAI活用まで、なんか一見テーマはバラバラなんですけど、でも何か共通するものが見え隠れしている感じがしますね。
はい、拝見しました。ありがとうございます。あの、テーマは確かに滝に渡ってますけど、おっしゃる通り、根底には、なんていうか、他者をどう理解してどう繋がっていくかっていう、そういう問いがあるように感じましたね。
ログに残された日々の試行錯誤の中から、あなた自身のなるほどみたいなものを、一緒に掘り起こしていけたらなと思います。
はい、ぜひ。では早速、革新に迫っていきましょうか。まず、教育現場の話ですね。高齢者向けのプログラミング講座、App Inventorっていう、視覚的にアプリを作れるツールを使われた記録がありましたよね。
あ、ありましたね。App Inventor。はい。ここで興味深いなと思ったのは、参加者の方の意欲ももちろんすごいんですけど、それ以上に教える側が、あ、自分の説明のここが足りないんだってのを痛感したっていう点。
子ども相手だと、なんかこうスッと分かっちゃったり、自分で解決しちゃったりで見過ごしがちの部分がはっきり見えてくると。
なるほど、なるほど。つまり、教えるっていう行為が、自分自身の専門家としての当たり前みたいなものを見直す鏡になるっていうことですかね。
そういうことなんだと思います。
これは開発者にも通じる視点かもしれませんね。一方で、中学生向けの授業記録、ScratchとかJavaScriptでしたっけ?
はい。視覚的なツールと、より本格的なコードですね。
はい。そちらの記録だと、技術そのものへの関心だけじゃなくて、プログラミング業界っていうもっと広いところにも興味を引き出せている様子が何か伺いましたね。
ただ、そこで同時に課題も見えてくるんですよね。子どもたちが、親とか先生とか、そういう身近な大人以外ですね、例えばプログラマーみたいな、そういう職業の人と直接話せる機会が地域にあんまりないんじゃないかと。
ああ。
いわゆる斜めのつながりっていうのがちょっと不足してるんじゃないかって。安全な場でもっと多様な価値観に触れる場がやっぱり必要だっていう、そういう指摘ですよね。
その通りですね。その斜めのつながり。その多様な価値観に触れるっていう点で、ちょうど次のテーマにもつながってくるかなと思うんですけど、開発者に求められる素人感覚の話。
ああ、ありましたね。素人感覚。
どうしてもプログラミングに慣れてくると、専門家の視点に偏っちゃうというか、これくらい分かるだろうっていう基準が自分の中でどんどん上がっていっちゃう。
分かります。
特に一般ユーザー向けのアプリ開発とかだと、それが結構致命的になりかねないと。
この素人感覚って本当に意識しないとあっという間に失われちゃいますもんね。どうすれば保てるのかなって結構難しい問題ですよね。
そのヒントになりそうかなと思ったのが、別の日の記録にあったオーペンタウンの楽屋裏っていうポッドキャストの話。
はい、聞きました。それも。
それは障害にある当事者の方々が中心になって、脳性麻痺とか弱視、統合失調症とか、ご自身の経験とか障害についてリアルな声を語るっていう。
これって単に多様な視点を知るっていうだけじゃなくて、開発者が失いがちな当たり前じゃない感覚を取り戻すための具体的な実践ツールにもなり得るんじゃないかなと思ったんですよね。
なるほど。聞くこと自体が素人感覚のある種のトレーニングになると。
そういう見方もできるかなと。
確かにログにはネット上の情報だけじゃなくて、やっぱりリアルな場でいろんな人に会って話すことの重要性も書かれてましたよね。
ええ。
直接会うことで得られる情報の深みっていうのが全然違うんだと。
AIの活用と新たな可能性
そうですね。そのリアルな対話の重要性を踏まえつつ、最後にテクノロジー、特にAIの活用記録を見ていきたいんですが、
ポッドキャスト制作の裏側で情報収集とか質問作成にAI、NotebookLMみたいな情報整理ツールを活用されていると。
ああ、はい。
これって単なる効率化じゃないですよね、きっと。
そうなんですよ。そこが使ってみて思ったところで、特に面白かったのが急に話題が変わっちゃった時への対応ですね。
ああ、はいはい。
事前にAIで関連情報をわーっと幅広く調べておいたお陰で、その場でパッと質問リストを書き換えて対応できたみたいなエピソードがあって。
へー。
これなんかもうAIが単なる道具を超えて、なんていうかコミュニケーションの相棒みたいな感じになってるなと。
まさに思考の補助船としてのAIっていう感じですね。
ええ。
だからこそNPOとかそういう団体に対しても、女性勤情報の検索とか文章作成支援だけじゃなくて、もっと多様な使い方、例えばイベントのアイディア出しとかにも活用できるんじゃないかって提案されてるんですね。
そうなんです。
もちろん情報の正確性のチェックっていうのは絶対に必要ですけど。
はい、それは大前提で。
でもAIを使うことで人間だけだとちょっと思いつかなかったような可能性とか新しい課題とかが逆に見えてくるかもしれない。
うんうん。
効率化のその先にある、なんていうか理解とか想像性を深めるツールですかね。
ええ、そう思います。
さて、今回のディープダイブを全体で振り返ってみると、教育の話、開発者の視点、それから多様な声に身も傾けること、そしてAIの活用、これら一見バラバラに見えた活動が全部他者を理解してより良い関係性を築いていくっていう、なんか一つながりのテーマに見えてきましたね。
ええ、本当ですね。
異なる背景を持つ人々とのリアルな接点をまず求めていくこと。
はい。
そして、その声に真摯に耳を傾けること。
はい。
で、さらにテクノロジーを賢く利用して、その理解のプロセスを助けたり、拡張したりしていくこと。
はい。
この2つが両輪となって、これからの社会とか、あるいはサービス作りにおいてますます鍵になっていくんじゃないでしょうか。
そうですね。あなたご自身の周りには、こうした多様な視点に触れる機会っていうのは今どれくらいあるでしょうか。
そして、もしそれを増やしたいなって考えた時に、テクノロジーっていうのはどんな風に役立ってくれる可能性があるのか、ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。
