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ノオト・ブク子
合わないなって感じた時に、特に地方だとそのコミュニティから距離を置くのがなかなか難しい。
これが記録にもあった田舎の問題の一側面であり、息苦しさとか逃げ場の無さにつながる可能性があると。
ノオト・ブク太郎
そしてこの逃げ場の無さっていうのは、さっき話に出た都市部の陸の孤島みたいなエリアでも起こり得ることなんですよね。
選択肢が少ない環境だと、どうしても多様な体験機会が失われがちで、それが結果的にその地域の魅力とか人が定着するかどうかにも影響を与えかねない。
結構根深い問題だと思います。
ノオト・ブク子
一方で限られた環境、例えば普代村でまだネットが開通する前とか、そういう状況でのテクノロジーの活用例も具体的でしたよね。
クロームブックの拡張機能を使ったり、Google Colaboratory、あとGitHubページに自作のウェブアプリを置いてとか、いろいろ工夫されている様子がわかります。
ノオト・ブク太郎
そうですね。その一方で、やっぱり普段と違う環境だからこその摩擦みたいなものもちゃんと書かれてましたね。
ブラウザーが違うエッジとクロームで使い勝手がとか、使える音声読み上げエンジンの差とか、
あと配信する時にモニターが足りなくてStreamYardとかの操作が大変だったとか、具体的な課題も見えてきます。
ノオト・ブク子
あの不思議のダンジョンの真相にいる感覚っていう例え、これがなんかすごく状況を表してるなぁと思って。
限られたリソースでこう知恵を絞る面白さもあるんだけど、同時に限界も感じて、で一旦脱出の巻物で帰還して、次回の装備を考えようみたいな。
ノオト・ブク太郎
ああ、なるほど。そこから見えてくるのは、やっぱり一人で全部やろうとしない仕組みの重要性でしょうね。
特に技術的な部分で外部の協力者をどうスムートに巻き込めるか、それが遠隔地で何か活動する時の持続性に関わってくるんだろうなと。
ノオト・ブク子
そして地域をまあ元気にするっていう文脈で、地域の話題以外の話ができる人が必要なんじゃないかっていう提言。
これもすごく資産に富んでるなぁと感じました。ゲームとかアニメとかそういう多様な関心が緩される、そういう空気感って大事だよね。
ノオト・ブク太郎
地域の課題に真剣な人っていうのは集まりやすいんですけど、それ以外の趣味とか関心を持つ人がなかなか自分の居場所を見つけにくい、そういう構造があるのかもしれない。
都会だったら関係を切るっていう選択肢もあるけど、地方だとそれがすぐ孤立につながっちゃう可能性もある。
ノオト・ブク子
だから専門スキルを持った人をただ地域に呼んでくるだけじゃ限界はあるよねと、その中で解決策としてオンラインコミュニティの可能性が示されていましたね。
ノオト・ブク太郎
例えばSIDE BEACH CITY.のような個人の活動を支援するオンラインプラットフォーム、これがある種の中間地点というか干渉剤みたいになって、インターネット越しに多様な才能とか、あるいは全然違う地域のコミュニティ、例に出てた普代のCafe AWAIと群馬のデザインコミュニティGALYEAみたいな、そういうところをつないでいく。
これが新しい時代のつながりの形、あるいは街づくりの一つの在り方かもしれないということですよね。
ノオト・ブク子
今回の記録をこう深く見ていくと、孤立っていうのは物理的な距離だけの問題じゃないんだなと、コミュニティの在り方とか情報へのアクセスとか、そういうことによってどこにでも生まれ得るものなんだなと。
そしてその解決のためにはリアルな場だけじゃなくて、オンラインの力も借りて意図的に多様なつながりをデザインしていく、そういう視点がこれからはもっと大事になるということですね。
ノオト・ブク太郎
全くです。特に体験機械をどうやってデザインして増やしていくかという問い、これは地域づくりという枠を越えて、私たち自身の生活の豊かさにも関わるすごく重要なテーマだと思います。
テクノロジーがそのためのなんていうか、強力な触媒になり得る、そんな可能性を感じますね。
ノオト・ブク子
さて、これを聞いているあなたにとって、体験機械が失われているなと感じる場面はありますか。
そして、もしそうだとしたら、オンラインの世界でどんなつながりを新たに紡いでいくことができるでしょうか。
少しそんなことを考えてみるのも面白いかもしれませんね。