二拠点生活のリアル
ノオト・ブク子
さて今回の深振りですが、あなたがシェアしてくれた、これ横浜と岩手県の普代村、この2拠点で生活されている方の個人のブログ記録ですね。
8月18日から22日までの、まあ5日間という短い期間ですけど、なかなか内容が濃そうですね。
ノオト・ブク太郎
ええ、そうなんですよ。非常に興味深い内容で、あの普代村での具体的な活動予定から始まってますね。で横浜との生活感覚の比較とか、使ってる技術的なツール、あとコミュニティカフェでの体験とか、最終的にはその地域間のつながりの重要性みたいな、結構大きなテーマにも触れてるんですよね。
ノオト・ブク子
なるほど。じゃあ今回のミッションとしては、この記録からながら、二拠点生活のリアルなところとか、都市と地方それぞれのコミュニティが抱える課題と可能性ですかね。あとそれらをどうつないでいくか、そのヒント、その革新部分をちょっと探っていくということですね。
ええ、まさに。では早速中身を見ていきましょうか。まずちょっと面白いなと思ったのが、横浜と二井での生活感覚について、やっぱりそこまで変わらないって感じてる点ですね。ああ、なるほど。環境は全然違うんでしょうけど。ええ、ただ人のタイプ自体はどちらにもいるよね、みたいな。ふむふむ。でも具体的な違いとしては、やっぱり買い物とか通販の受け取り、これには計画性がいるという点を挙げてますね。
ノオト・ブク太郎
これはインフラの違いとかそういうのが大きいんですかね。そうでしょうね。特に2週間という短期滞在だからこそ、余計にその計画性が意識されるということみたいですね。でも一方でその限られた時間の中で、Chromebookとか、あと自作のWebアプリとか、そういうのをけっこう駆使して活動している要素も書かれてて。へえ。
OSの違い。WindowsとChrome OSでちょっと戸惑ったり、ツールがなんかうまく動かなかったりみたいなこともあったようですけど。ああ、ありますよね、そういうの。ええ、これもまあ二拠点生活のリアルな部分なのかなと。どこでも全く同じデジタル環境って意外と維持するの難しいんですよね。
ノオト・ブク子
確かに。技術的な工夫もそうですけど、やっぱりコミュニティとの関わりっていうのがかなり大きなテーマになってますね。そうですね。普代村のカフェ淡いとか、横浜の町カフェ情報ノストルジアとか。特にあの食材を持ち寄って料理するサルベージュパーティーっていうの、これも面白い試みだなと思いました。
食を通じてこういろいろな人をつなぐっていう定期的な試み、これは注目ですよね。ただ、この記録がまあ鋭いなと思うのは、その裏側にある課題にもちゃんと目を向けている点なんですよ。と言いますと。地方だと特定のコミュニティになんかこう馴染めないなぁと感じた時に、都市部みたいに簡単には距離を置けない。ああ、なるほど。
嫌でもこのコミュニティから離れられないみたいな。そういう息苦しさ、これが多様な体験とか、まあいわゆる逃げ場を失わせる可能性があるんじゃないかと指摘してるんですね。その逃げ場がない感じわかります。それが横浜のいわゆる陸の孤島って呼ばれる交通の便が悪いエリアの話にもなんか通じるものがあると書かれてますね。
ノオト・ブク太郎
そうなんです。地域活動がすごく盛んでも、それ以来のこと、例えばなんかゲームとかアニメの話をしたい人が、じゃあどこでつながればいいのかみたいな場が少ないと。まさにそこですよね。一見すると地方の濃すぎる人間関係と都市部の気迫な関係性ってこう逆に見えるんですけど、自分にあった多様なつながりを見つけにくいっていう点ではなんか共通の課題があるのかもしれないと。
地域活動以外のそういうニッチな話題を話せる人が周りに少なすぎるっていう実感があったみたいですね。
地域のつながりの重要性
ノオト・ブク子
なるほど。だからこそ地域をつなぐ必要性っていうのが出てくるわけですね。
ノオト・ブク太郎
その通りです。専門的なスキルを持ってる人、例えばテクノロジーに詳しい人とか子育て支援とかアートとか、そういう人ってどの地域にもまあ潤沢にいるわけじゃないじゃないですか。
ええ。
人を呼び寄せるにもやっぱり限界があると。そこで提案されているのがインターネットコミュニティの活用なんです。
ノオト・ブク子
オンラインですか。
ノオト・ブク太郎
例としてSIDE BEACH CITY.っていうのが挙げられてますけど、物理的な距離を超えて専門知識とか同じ興味を持つ人たちをつなぐ一種の中間地点としての役割、これを期待してるんですね。
ノオト・ブク子
なるほどなるほど。リアルの場を補完する形でオンラインが地理的な制約を取り払って、もっと多様な価値観が出会う機会を増やすと。
それがもしかしたら地域を活性化させる鍵になるかもしれないと、これは普代村だけの話じゃなくて横浜みたいな都市部にも十分当てはまる視点ですよね。
ノオト・ブク太郎
そう思います。この記録全体を通して見えてくるのは、結局都市か地方かっていうことに関わらず、人々が孤立せずに多様な価値観とか興味に触れられる、その体験機会をどうやって増やしていくかっていう、そういう問いかけだと思うんです。
リアルな場所とそれを補完したり拡張したりするオンラインのつながり、その両方が今の時代にはもう必要不可欠なんだということでしょうね。
ノオト・ブク子
深いですね。横浜と普大っていう2つの具体的な拠点での体験を通して、より普遍的な課題と未来へのヒントが見えてきた感じがします。
さて、これを聞いてくださっているあなたの周りではどうでしょうか。物理的な場所あるいはオンライン上でもっと多様なつながりを生み出すために、どんな仕掛けとかきっかけがあり得るか。
ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんね。
