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こんにちは、管理栄養士のたえです。 以前、知り合いから少し心配な話を聞きました。
その方の奥さん、おそらく40代だと思うんですけれども、 ファスティングを始めるために酵素ドリンクが大量に家に届いているっていうふうに言っていました。
ファスティング中とか、終わった後にフラフラになってしまうのに、 それでも定期的に続けられているっていう話で、
知り合いは本当に心配でって言っていました。 フラフラになるほど辛いのに続けられるのって、それだけ痩せたいっていう気持ちが強いからなんだと思うんです。
そのような時は、体の中で何が起きているのかを知っていただきたいなと思います。 ファスティング中に酵素ドリンクを何度も飲むことで血糖値はある程度保てます。
ただし、それは酵素の働きではなくて、ドリンクに含まれる糖質のおかげです。 必要なビタミンとかミネラル、タンパク質はほとんど酵素ドリンクには含まれていないので、入っているのは少しの酵素だけです。
しかもその酵素は、口から飲むと胃酸とか消化酵素によってペプチドとかアミノ酸に分解されてしまうので、体の中で酵素として働くわけではないんですよね。
ファスティングを始めると数日で体重が数キロと減ることがあります。 効いてるかもっていう感覚があるかもしれませんが、それは脂肪が燃えているわけじゃないんです。
体の中にはエネルギーとして使われるグリコーゲンという糖が肝臓とか筋肉に蓄えられていて、このグリコーゲン1グラムには約3から4グラムの水が結びついています。
体の中の糖は水分をたっぷり含んだスポンジのような状態で蓄えられているイメージです。
絶食するとそのスポンジが絞られるため、水分が抜けて一時的に体重が減るんです。
ファスティングで体重が減るのは主にこの仕組みのためなんですね。
だから、食事を再開すると絞られていたスポンジが水を吸い戻すようにグリコーゲンと水分が戻ってきて、体重も元に戻ります。
リバウンドしたと感じるかもしれませんが、これは体が正常に働いているサインなんですよね。
また、食事からエネルギーが入ってこないとき、体は血糖値を保つために筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとします。
体がタンパク質を蓄えておける場所は筋肉しかないので、絶食が続くほど筋肉が削られていくんです。
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筋肉が減ると基礎代謝が落ちて、同じように食べていても以前より体重が増えやすくなるんですよね。
これを繰り返すほど代謝が落ちやすくなってきます。
食べない方が体に良いという感覚とはずいぶん逆のことが起きているんだなと思います。
私は以前、ダイエット目的で入院される方の病棟を担当していたことがあります。
そこで行っていたのはオーソドックスな方法です。
理学療法士さんたちと協力して、しっかり運動をして、食事を栄養バランスよく食べて、規則正しい生活を送ることです。
退院後も続けられるように、入院中の栄養指導をして、外来で定期的にサポートしていっていました。
食べないのではなく、食べ方を整えていくという方法でした。
また、総合病院ではVLCDといって、超低カロリー療法という治療法も行われています。
これも絶食ではなくて、カロリーをできるだけ抑えながら、足りないビタミンやミネラルを栄養バランスを計算して作られた飲み物のフォーミュラー食という形で、しっかり補う設計になっています。
食べないのではなくて、必要な栄養素は必ず入れるというのが大前提です。
SNSで3キロ落ちたとかいう投稿を見て試してみたくなる気持ちはわかるんですが、正直に言うと心配なんでしょうね。
よかったら、何を食べないかより、何を食べるかを一緒に考えてみてほしいなと思います。
最後にお知らせです。
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ではまた。