お口のバリアと消化を助ける「唾液」のパワー
2026-04-16 04:40

お口のバリアと消化を助ける「唾液」のパワー

こんにちは。管理栄養士のたえです。前回の「よく噛むことのメリット」に続き、今回は、しっかり噛むことでたっぷりと分泌される「唾液」の素晴らしい働きについて解説します。

私たちの口から毎日分泌されている唾液には、ただ食べ物を飲み込みやすくするだけでなく、体を守り、消化を助ける「科学的なメカニズム」がたくさん詰まっています。「カレーうどんのスープが食べている途中でサラサラになる理由」など、日常のちょっとした疑問も交えながら、お話ししています。


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こんにちは、管理栄養士のたえです。 前回は、よく噛んで食べることのメリットについてお話ししましたが、いかがだったでしょうか。
普段の食事で少し意識して、噛む回数を増やしてもらえたら嬉しいです。
今回は、よく噛むことで分泌される唾液の効用についてお伝えしたいと思います。
唾液には、私たちの身体を守るパワーが秘められているんです。
まず一つ目は、唾液のネバネバ成分のムチンです。
ムチンは、粘膜を保護してくれる物質です。
食べ物をよく噛んで唾液と混ぜ合わせると、このムチンが食べ物をネバネバと包み込んで柔らかい塊を作ってくれます。
このおかげで、食べ物を飲み込む時に喉とか食道の粘膜を傷つけずに、スムーズに胃まで運ぶ潤滑油の役割です。
さらに唾液と一緒に胃に送り込まれたムチンは、胃の中の粘液層を強くして、
胃の強い胃酸とか消化酵素から胃壁を守ってくれるため、胃海洋の予防にもつながります。
二つ目は、消化のお手伝いです。
唾液にはアミラーゼという消化酵素が含まれていて、お米やパンなどの炭水化物を少し分解してくれます。
口の中でちょっとだけ消化を進めておくことで胃腸の負担を減らすことができるんです。
カレーうどんとか片栗粉でとろみをつけたスープを食べている時、最初はどろっとしてたのに、最後の方はスープがサラサラになっていた経験ありませんか?
あれは、お箸とかスプーンについた自分の唾液の中のアミラーゼがスープの澱粉を分解したからなんです。
ほんの少しの唾液でもそれだけ強力に働くというのがわかりますよね。
三つ目は、感染症などから体を守る免疫機能です。
唾液の中にはIGAという抗体が含まれていて、ウイルスとか細菌が粘膜にくっつくのを防いでくれます。
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また、ラクートフェリンとかリゾチウムといった抗菌物質も含まれているので、細菌が口の中で増えるのを抑えてくれます。
なので、よく噛んで唾液を出すということは、消化管の入り口に強力なバリアを張っているみたいな感じなんです。
最後の四つ目は、発汗物質の毒性を抑える効果です。
食べ物の中にある焦げた部分とかカビなどからは、活性酸素が発生することがあります。
唾液に含まれるペルオキシタゼなどの酵素は、この活性酸素を抑えて毒性を弱める働きを持っています。
30回噛みましょうって聞いたことはありませんか?
これは唾液の酵素が発汗物質に対して効果を発揮するのに、30秒ぐらい必要だからということが理由にあるそうです。
唾液には粘膜の保護、消化の補助、外敵からのバリア、そして毒性を弱める働きなど、私たちが健康に生きていくための機能がたくさん詰まっています。
唾液をしっかり分泌させるためには、よく噛むことです。
ぜひ意識して唾液の力を引き出してみてくださいね。
ではまた。
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