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おはよう、こんにちは、こんばんは。薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなどで、ラジオ機の方や患者様からの質問などを紹介しながら、質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。どうぞよろしくお願い致しまーす。
今回のテーマですけども、リスナー様からいただきました。本当にありがとうございます。
ご質問いただきましたのは、流しのムーミン様。 過去にも第42回の善玉菌と悪玉菌のことなので、ご質問いただきました方です。
いつも本当にありがとうございます。 今回メッセージもいただいておりまして、その内容を早速読ませていただきますと、
うっちーさん、こんにちは。いつも楽しく聞かせていただいております。本当にありがとうございます。 先日のダイエット企画の経過報告で、アスケンとかポケモンスリープのことを話をされておりましたが、
自分も利用しているアプリだったのでびっくりしました。 アスケンを使っていて質問があります。
自分はよく食物繊維が不足になりますが、それでもアスケンではそれなりの点数出ますし、体調も落ち着いているから、そこまで気にしなくてもいいのかなぁと思っております。
ただ、食物繊維って便通とかで大事とよく聞きますが、やっぱり重要ですか?という質問をいただきました。本当にありがとうございます。
ということで、今回のテーマはこちら。 食物繊維って取った方がいいの?
食物繊維。 僕も不足しがちな栄養素だったりします。
アスケン使ってまして、不足している日が圧倒的に多いかなとは思っています。 実際のところ一般的にも通常の食生活では不足しやすい栄養素と言われておりまして、
だからこそ意識的に取るようにするべきだと言われております。 一般的な話ですけども、1日に男性は20g、女性は17g取った方がいいと言われてるんですけども、
日本人の平均では15g、特に都市部の方とか年齢が若い方では平均が12gくらいとも言われておりまして、不足しがちと言われております。
都市部の方とか年齢が若い方が不足しがちなのは、食物繊維が野菜とかに多く含まれていると言われてるんですけども、その野菜が不足しがちだからと言われたりしています。
また、食物繊維を取っていた方が大腸がんのリスクが減るとかそういうのも言われておりまして、とても大事な栄養素だとテレビとかでもよく見たりします。
この食物繊維ですけども、なんで取るように言われているのか、そもそも取らなきゃいけないものなのかといった話を今回させていただきます。
食物繊維というのはそもそも何かと言いますと、ざっくり言いますと、 人の消化酵素で消化されにくい成分の総称です。
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どういうことかと言いますと、何か食べ物を食べた時に消化するためにはいくつも必要手順があります。
当たり前といえば当たり前の話をさせていただきますと、何か食べ物、例えばご飯を食べたとします。
ご飯を食べて、それがそのまますぐに体内に吸収されるわけではないです。
例えば食べた形のまま、言ってしまえばご飯のままで血液の中に入って体をめぐっていくというわけではないですよね。
ご飯を食べます。噛みながら唾液が出てきますよね。で、唾液によって食べ物を溶かすような感じになりますよね。
で、飲み込むことで今度は胃に入って、胃液でさらに溶かしていきます。 胃液によってさらにドロドロになるんですけども、これでもまだ不十分です。
体に吸収させるにはさらに細かくする必要があります。 胃液で溶かされたものをさらに分解するのが得意なものも体の中には数多くあります。
水蔵からは水液という消化するための酵素が出てくるんですけども、例えばこの酵素というのが、食べ物の中の糖質を分解するのが得意なアミラーゼ、
タンパク質を分解するのが得意なトリプシン、 脂肪を分解するのが得意なリパーゼなどが入っております。
それぞれの酵素が分解するのが得意なものを分解していきます。 分解をしていって体の中に吸収しやすい形に変えていきます。
また肝臓から出てくるタン汁、これは消化酵素ではないんですけども、 脂肪を吸収したりとか消化しやすい形に変えてくれるというそういう働きがあります。
これ以上の話をすると細かい話になりますし、 消化の話というのはここまでにしますけども、
要は人の体というものは様々な過程を経て、 食べたものが体に吸収されやすい形になります。
ですが、こういった様々な過程を経ても、 消化されないとか消化されにくいものがあります。それが食物繊維です。
食物繊維というのは様々な消化するための過程を耐え抜いて、 そのまま腸へ到達したものです。
消化とか吸収をされないので、食物繊維というのは、 過去には消化されない食べ物のカスといった考え方をされたりして、
そんなにいらないものだよねと言われていた時期もあります。 が、この食物繊維ですけども、近年に入りましてとても見直されました。
消化されないまま腸に到達する食物繊維ですけども、 これが腸に入ってからいろんな働きをしてくれます。
その働きと言いますのは、食物繊維には2種類あるんですけども、 水溶性の食物繊維と、不溶性の食物繊維というものがあります。
これ、水に溶けやすい食物繊維か、水に溶けにくい食物繊維と思っていただければ幸いです。 これらが、それぞれが腸の中で違った働きをしてくれます。
まず水溶性の食物繊維、水に溶けやすい方ですね。 ネバネバーとかドロドロしているものとか、サラサラしているというのは特徴なんですけども、
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これは腸の中に入ると、食物繊維自体が水分を吸収します。 水に溶けやすいで、ドロドロという風になるんですけども、それが便を柔らかくしてくれます。
固い便の方とかですと、それに食物繊維、水溶性の食物繊維を取ることで便が柔らかくなりますので、スムーズな肺便を促してくれます。
また、水溶性の食物繊維が大腸の中で発酵とか分解されていきますと、乳酸菌とかビフィズス菌とかの善玉菌の餌になります。
それによって腸内環境を整えやすくもなりますよと言われております。 これが水溶性の食物繊維の働きです。
それでは、不要性の方、水に溶けにくい方の食物繊維はどうなのかと言いますと、こっちは繊維質でシャキシャキといった歯応えがあるようという特徴なんですけども、
食物繊維が腸の中に入りますと、水分を吸収して膨らむような性質があります。
食物繊維が膨らむことで、要は便の傘増し、量を増やすような感じになります。
これが何がいいのかと思いますと、便の傘が増えることで腸を刺激します。 腸の中に物が溜まってきますよ、便を外に出さなければいけないですよという感じになりまして、便痛を促すようになります。
また、この水に溶けにくい食物繊維が腸の中で、よく有害物質、いらないものとかをその食物繊維が付着させて、便として一緒に排出することも役立ちます。
要は腸の中の掃除屋さんです。 水溶性の食物繊維ほどではないんですけども、不要性食物繊維も善玉木の餌にはなると言われております。
ただ、善玉木の餌目的であれば水溶性の食物繊維の方がいいと言われております。
このように、食物繊維を取ることで便痛の調子を整えたりとか、腸の中の菌の状態を良くしたりとか、余分なものを外に出してくれるので、腸の中の環境を整えるのに食物繊維は大事と言われております。
また冒頭でも触れました、大腸がのリスクを下げるということでも、腸の中の環境を整えることで、がんのリスクを下げると言われております。
あくまで腸の環境は整っていれば、食物繊維というのはそこまで気にしなくてもいいよとは言われております。
普段かいべんだし、体調いいよとか、腸の状態落ち着いているよというのであれば、そんなに気にしなくてもいいんですけども、腸の環境はイマイチだ。
成長剤とか飲んでもあんまり効いてる感じがしないなということであれば、食物繊維にも注目してみることをお勧めしております。
ここまでが質問に対する僕なりの返答です。
それではここからは本日のワンポイントです。
本日のワンポイント
食物繊維もバランスよく
腸の環境を整えるという食物繊維なんですけども、この食物繊維もバランスが悪いと逆に腸の働きを悪くするという可能性もあります。
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例えば、水溶性の食物繊維、これ取りすぎますと、腸の中の水分が増えすぎて、大して便になるものが溜まってないけれども、この溜まった水分を外に出したいということで下痢をしやすくなります。
その逆で、不溶性、水に溶けにくい方の食物繊維を取りすぎますと、便のかさ増しにはなります。
便の量は増えるんですけども、でも水分が足りなすぎて便がうまく運ばれない、結果便秘になるということもあります。
食物繊維というのは確かに大事なんですけども、水溶性とか不溶性とかバランスよく取ることが大事と言われております。
ちなみに水溶性と不溶性の食物繊維、どういった食品に多いかと言いますと、
まず水溶性の方は海藻類、わかめとか昆布ですね。他には芋類、里芋とか。
あとは穀物類、大麦とかですね。あとはネバネバした食品、オクラ、納豆、目がぶとか。他には熟した果物、こういったものに水溶性の食物繊維が豊富と言われております。
一方、不溶性の食物繊維はどんなものがあるかと言いますと、ごぼうとかたけのこ、あとは玄米、
あとはインゲン豆とか大豆、キノコ類の中でもキクラゲとかエノキは不溶性の食物繊維が多いと言われております。
あとはココアとかこんにゃく、こういったものに不溶性の食物繊維多いようと言われております。
食物繊維をとっている、でもなんか弁の調子が悪いなぁという時は、水溶性とか不溶性のバランスが崩れているかもしれませんので、こういった食物繊維のバランスも気にしていただけるといいかなと思います。
水溶性とか不溶性の食品も、これはあくまで一例ですし、今回の話も参考にしていただければ幸いです。
今回はこんな感じです。メッセージいただきまして、流しのムーミン様、改めてありがとうございました。
食物繊維の話は確かにいろいろテーマの中で時々触れてはおりましたが、しっかりと話はしてこなかったなぁということだったので、テーマいただきまして本当にありがとうございました。
また何か気になることなどありましたらいつでもご意見ご質問などお待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。
このラジオで話す内容はあくまで一つの説であったり一つの例です。
医師の方針や患者様それぞれの状態で治療方針は違いますので、自身がかかっている医師や看護師、薬剤師などの話を優先するようお願いいたします。