していただくというようなことから始まりました。
すごい勢いというか、前のめりな印象だったんですよね。
それで今年ですね、今年も実は10月の末に行われるSKSジャパンでも、
フジワラテクノアートさんにまた参画いただくんですけれども、
やはりとはいえですね、少しフジワラテクノアートさんがやっていることって、
知れば知るほど凄まじいなということを、あえて抽象的に言っておきますけれども、
凄まじいんですよ。凄まじいんですけど、何がどう凄まじいのかというのは、
結構時間をかけないとわからないなというふうに思いまして、
実は8月の26日に行われたフードテックベンチャーでNEOという、
我々アンロックスとリバネスさんで一緒にやっているスタートアップピッチの
実はオープニングトークでも狩山さんに語っていただきましたがですね、
狩山さんから短けえと、15分でフジワラテクノアートの魅力を伝えきれるわけないだろうみたいな
目線というかメッセージをいただきまして、やっぱりであればちゃんと1時間、
短くても1時間くらい聞きたいなというふうに思いますし、
あと何でしょうね、このフジワラテクノアートの藤原香奈さんと狩山さんが
やはりよく話してくださるこういった実現したい社会とか、
あと会社をこういうふうにしていきたいとか、
そういった考え方が私は本当に素晴らしいなと思ったので、
今日はですね、このメンバーでフジワラテクノアートの魅力と可能性というところをしっかりと聞いて、
あとこれをですね、リスナーの皆さんに伝えたい。
こういう本当に日本の食産業というのは層が厚くて、
多様なプレイヤーの情熱と、あと誠意と、この希望で何か作られているという、
何かいきなり最後まとめのような紹介になってしまいましたが、
でもね、そういう思いで今日ちょっとお話を伺いたいなと思ってますので、
ぜひ改めて藤原香奈さん、狩山さんをよろしくお願いします。
藤原 よろしくお願いします。
狩山 お願いします。
藤原 じゃあちょっと改めまして、藤原香奈さんの方から少し自己紹介と、
あとどういう会社なのかというところを、少し簡単にお話しいただいてもよろしいですか。
藤原 はい。初めまして、フジワラテクノアートの副社長をしております藤原香奈と申します。
フジワラテクノアートという会社は、創業者が祖祖父でして、
私が6代目になります。1933年に創業して、今年で92年目を迎える会社です。
授業内容としては、日本酒、焼酎、味噌、醤油、みりん、納豆などの発酵食品を製造する機械プラントメーカーになってます。
私たちはですね、この日本の伝統的な日本の食文化を支えるこの醸造発酵というところで
魅力ながら頑張ってきた会社なんですけども、社員はですね、ここをすごく誇りに思ってまして、
日本の食を魅力ながら支えているという自負に満ち溢れた社員が多い会社です。
なので、私は技術者ではないんですけれども、技術者ですとか職人の多い会社なんで、
みんなに自信と誇りを持ってもらえるような、そして未来に向けてワクワクしていけるような会社づくりというのをしっかりやっていきたいなというふうに今すごく思っているところです。
なので、田中さん先ほど前のめりっておっしゃっていただいたんですけど、やっぱりその思いとしては一番の思いとしては、もっともっとこの
例えば職に携わる人と、機械メーカーですけど直接ダイレクトに話しさせていただく機械ですとか、もっと皆さんに知っていただくみたいなところを今すごくやってますので、
なので、ヘッドラインにというか、前に出ていきますという話をさせていただいたのはそういう思いです。
去年、SKSジャパンに初めて来てくださって、登壇もしてくださって展示もあって、急にもうこれまでずっといてくださったかのようなすごい存在感で、やっぱりテーマがね
やっぱり日本の伝統技術っていうところに真っ直ぐ向き合う領域なので、私たちも去年から初めて割といろいろ話しさせていただくっていうことの機会が増えて本当に嬉しいなと思っているんですけど
でもあれですね、金さん自身は一番最初、社会人としては食品メーカーとかにお勤めだったっていうふうに伺ったんですけど、どんなキャリア形成で
私はそうですね、もともと家がこういう商売してるっていうのは、女性ってこともあって、あまり小さい頃からあなた次なさいよって言われることってほとんどなかったんです。会社のこともよく知らなかったんですが、大学4年生の時に当時社長していた父が事故で亡くなったということがあって
そこからいろいろとですね、父ってどういう思いで会社経営してたんだろうかとか、その前には祖父がしてましたけれども、祖父ですとか曹祖父ですとか、ちょっといろんなことが気になり始めたっていうか、その父の死をきっかけに
また専業主婦から母がと同時に社長になったんですけど、母もちょっと大変そうだったので、いきなり社長になって、そこから直接いろんな話を聞く中で、いろいろと自分の会社のことに関心を持ち始めたんですが、と同時に私は味の素という会社で営業を5年やりました。
父が亡くなって、次の年に味の素に入社したんですけど、そこから営業経験、この5年はすごく私にとって貴重な経験で、食品業界に携われたっていうところ、
あとはやはりそういった中で経営のことも合わせて勉強したいなっていう気持ちもだんだんふつふつと湧き上がってきて、その後に2年間ビジネススクールの方で経営を学んで、その後実家の方に戻ってきたというキャリアです。
ありがとうございます。ちょっとね、お父様が亡くなられたっていうところは、想像を絶するちょっと大変さだったんじゃないかなっていうふうに思うんですけれども、でもしっかり受け継いで来られてるなっていうところはすごく必死と感じるところですし、それを支えていらっしゃったのが借山さんなのかなというふうにも思うんですけども、借山さんもぜひ自己紹介をお願いできればと思います。
藤原テクノアートで専務してます。もともと藤原テクノアート入ってから機械の開発がずっと長かったんですけれども、今は製造とか設計部門である技術部とかそういったものも見てます。
もともと藤原テクノアートって岡山なんですけれども、岡山出身で大学大阪で仕事は関東で仕事をしてました。大学自体生物と機械の中間、ちょっと表現難しいですけど、そういった学科だったんですけれども、それから実は自動車メーカーに行ってですね、しばらくいたんですけれども、
家の都合で岡山に帰るということで、それで縁があって藤原テクノアートに入りました。その後は機械関係の開発をずっとやったりしているわけです。
先ほど言った前社長の副社長のお父さんですよね。前社長とは割と長い間一緒に仕事をしてたという関係があります。今振り返ってみるとですね、前社長がいろいろ考えてたものづくりに対する考え方、結構それが今の副社長につなげていってるんじゃないかなというような自負はありますけれども、
副社長自身はだいぶ頑張っていろいろそういったことにも挑戦している。その辺が藤原テクノアートのカラーを出しているのかなという感じは今しますけれども。
大分支えてもらってます。父の思いを直接聞けなかったので、そばに父のそばで一緒にずっと開発ですとか、研究なんかをやってきた借山からお父さんってこういう思いでしてたよみたいなことを教えてもらうことが多かったので。
お話を聞けば聞くほど、僕もステージ上でお話をされているのを2回ほど伺っているんですよ。なんとなく概要をわかった気になるんですね。その聞いてる時は。でもこれしっかり具体的なお仕事の内容とかをイメージするのは割と僕ら一般的なところから見ると分かりづらいというかピンとこないとかあって。
今ちょうど藤原テクノアートさんのホームページ見て製品一覧を見てるんですけど、実にメカメカしいというか。機械も機械で家庭で絶対見ないやつじゃないですか。すごいなんて言ったらいいんだろう。
銀条の亀だったりとか、お米を蒸すとか、精菌をするマシーンだったりとかずらーっと並んでいて。僕ね、先ほどあったものづくりの考え方っていうのも含めて聞いてみたいなと思ったのが、こんなにメカメカしいホームページで機械だらけの感覚なのに、御社の名前がテクノアートっていくじゃないですか。
テクノロジーとアートってなんか一見矛盾しそうなんだけど、ちゃんと同居してるっていう考え方を持ってらっしゃるし、それこそ藤原さんもさっきね、生物と機械の間みたいな気になるキーワードを貼っちゃったので、この辺のテクノアートというところとかものづくりの思いみたいなのをちょっと聞いてみたいんですが、どうでしょう。
じゃあ一緒にちょっと話しますけど、でもすごくお父さんに聞いていただきたいことを、初っ端から聞いていただいたんですけど、まさにこの、もともとはですね、社名はいろいろと変わってまして、この今の社名になったのが1993年になります。
もともと藤原蒸気産業という会社から藤原テクノアートという社名に変更して、まさに先ほどの父がですね、この社名変更したんですよね。
その当時、今でこそデザイン系ですとか、アートの重要性みたいなことが叫ばれてますけど、その当時ものづくりの会社にアートという言葉を入れる会社ってすごく少なくて、デザインの会社かとか、いろいろとまさかものづくりしている会社って思われること少なかったんですね。
で、その直接の思いって私は聞けなかったんです。ただなぜこの社名にアートを入れたのかっていうのは、もうずっと私の中で悶々としていて、先ほどビジネススクールで2年間経営のこと勉強したっていうのをお伝えしたんですけど、そこの卒論のテーマもまさになぜアートなのかっていうところを入れたんですよね。
やっぱりこの本質的な意味っていうのは、やっぱりものづくりに携わる社員ですとか、社員との対話の中でだんだんわかってきたんですけど、やはりうちはですね、この醸造業界に携わるお仕事をさせていただいてて、この地域のまさにむとうさん、お兄弟なんかはまさにそこに触れられてますけど、
この地域ごとのその醸造の文化、会社ごとのものづくりに対する思いってそれぞれ違ってますし、地域ごとにも違ってますし、その違いがまさに文化だなというふうに思ってまして、その文化とか違いみたいなところをしっかりお客様ごとに聞き取る歓声ですとか、
その歓声に響くようなものづくりをやり続けるということが、この伝統的な発行文化を支えていく使命なんじゃないかなということにようやく色々気づかされることが多いんですけど、そういう思いを大事にしたいなって思ってます。
なのでお客様はその設備を買うっていうところは、本当に一生に一度のかなり高額なのでこの機械って、すごい投資ですし、お客様にとっては夢を託すみたいな意思決定なので、そこにしっかり私たちも寄り添ってですね、次の世代につながるようにしっかりものづくりをしたいという思いが込められてます。
すごいですよね。
僕、ちょっといいですかね、会社に込めた思い、これまでの経緯等々お伺いしたんですが、おそらくまだリスナーの皆さんからすると、じゃあ何をどういう人にどういったことをやってるのかっていうところってまだわからない部分もあるような気がしていて、
カリヤマさんとかもよくプレゼンされる中で、お当事さんの技術をデジタルでそのものづくりで継承していくとか、あとバイオプロセスのバイオものづくりの話ですとか、実は本当に多面的なスキルを掛け合わせながら、
ミソグラさんとかショイグラさんに対してソリューションなり、いろんなものを提供しているモデルだということだとは理解しているんですけども、改めてどういうお客さんにどういったことをどういった思いでどういった技術でサポートしているのかというのを、ちょっと簡潔にお話ししたほうがですね、
なるほどこういうことをやれるんだと、あとグローバル展開も結構されてるじゃないですか、ちょっとその辺の御社のビジネスのこんなことやってるよっていうのをぜひご説明いただけたら嬉しいなというふうに思うんですけども、これはカリヤマさんからですか。
そうですね、私から話したいと思うんですが、うちのお客さんというのは醤油とか味噌とか清酒とか焼酎とかですね、伝統的な醸造食品を作るメーカーさんに対して機械をあるいはプラントをですね、提供するということをやってます。
こういった醸造食品というのはですね、日本の醸造食品ですけれども、気になるのは工事なんですよ。日本酒の米工事とか醤油だったら醤油工事とかあるわけですけれども、工事をいかに作るかによって品質とかですね、それから生産性、これがかなり決まってくるということで重要なプロセスなんですけれども、
この辺を工事を作るための前処理がありますね。大豆を蒸したりですね、米を蒸したりとか、その後に工事を作るという、そういうプロセスの機械化をやってるわけですけれども。
先ほどメカメカしい機械って言われてましたけれども、機械としてそんなに高速に動くようなものでもないし、だけどしっかり、例えば工事を作るのはだいたい40時間かかるんですが、40時間の間にですね、見た目の動きはほとんどないんですけれども、いろんな制御が働いてですね、最適な工事ができるようにやってます。
思いとしてはですね、醸造食品ってメーカーごとにたくさん品質とか味とか香り変わってきててですね、同じものはないと思うんですよね。あるメーカーさんは本当にこういったところ、この味に注目して、こういう味を守り抜いてると。
日本酒なんか特にそうですね、香りとか味とかですね、もう本当にそのクラ独特のものを追求していってるわけですね。そういったものが我々の機械を入れることによって、同じような単一な味とか香りになったら面白くないですよね。
味噌でもそうです。醤油だって同じなんですけれども、やっぱりそのクラで働いてる、あるいは経営者の人がこんな味をしたいとか、商品企画の人がこういう新しい商品を作りたいとか、そう思った時にそういった味、品質をですね、再現できないといけないわけですね。
そうなってくると単に機械で同じパターンの、同じ制御、プログラムをしてればですね、自動的に味噌ができますよ、醤油ができますよと言うだけじゃダメだと思うんですね。そういう思いが実現できるような機械を作りたいなというのが我々の思想です。
これすごくないですか?
すごいです。
すごくないですか?
どうですか?
この時点でもうちょっとズビズビしてると思うんだけど、タロウさん、ザクロウさんどうぞ。
僕らは料理人なので、例えば調理場にある機械とかも、スチームコンベクションオーブンとかグリラーとかっていうイメージなんですけど、そういう、何ですか、ものづくり、食品づくりの機械っていうことですよね。
そうですね。それを工場レベルでやってるということですよね。
スケールすると、特に食品って生き物を扱うので、コントロールめちゃくちゃ難しくなるんだと思うんですよ。
たかだか僕らの煮物レベルでも、2,3人前作るときと100人前作るときって、火の通り方が思いっきり変わるんで、人間の感覚で頑張ってキャッチアップするんですけど、その辺もテクノロジーとかでカバーしてるっていうことなんですか?
そうですね。例えば大規模になれば、実験室レベルでこういうプロセスでやればできるなっていうのが分かって、それをプラントにしようと思ったときに、大規模にするとやはり均一にするとか、それから同じような条件にしようと思うと難しい部分があるわけですね。
そのためにいろんな工夫がありますよね。先ほどの話だった工事っていうのは、生き物、微生物ですよね。工事菌という微生物を働かそうと。そうすると、やっぱりそういういい気持ちで働いてもらうためには、同じようないい感じの雰囲気を作っていかないといけない。
その雰囲気って、どこも大量培養したとき、同じようになかなか難しいわけですよね。そうは言いながらも、同じような雰囲気で働いてもらわないと困ると。その辺をいろいろ工夫しているのが、開発でいろんなテストをしながら実現していっているということになります。
これめちゃくちゃ面白いのが、がりやまさん今雰囲気っておっしゃったじゃないですか。工業畑でガチガチにものづくりしている人から、なんとなく雰囲気を整えてあげるみたいなのって、あんまりエンジニアリングって聞かないんですよね。
だからアートっていうところが、そういう感性とか、機械も全部フルオーダーメイドされるっていうふうに聞いていますし、私はすごいこの藤原テクノアートさんの話を聞いていて、いいなって思うところが、結構工業化って、インダステリアリゼーションとかいろいろ言いますけど、文化的には単一化しちゃうみたいなニュアンスって出るじゃないですか。
だけど藤原テクノアートさんの場合は、その文化を残しながら、でもその伝統技術がデジタル化によって進化していくという、伝統はある種、その時代時代で積み重ねるもので、伝統は壊すべきだという方もいらっしゃるじゃないですか。
藤原さんはですね、なのでその文化を守りながら伝統を新しく作っていくという、私思い出しましたわ。2018年のSKSジャパンの最初キーワードで、50年後の伝統を作るみたいなことを言ってたんですよ。
今のスマートキッチンっていうのは50年後の伝統になるんだって。もうやってる方がここに目の前にいたっていう感覚。だから多分90年前とかに創業された時に、分かんないですけど、どっかのタイミングで今のような未来が見えたような気がしてるんですよね。
でもその工業化に対して、すみません勝手に解釈しちゃってますけど、いやでも工業化だけだとなんかやっぱり何かが失われるんじゃないかということで、やっぱりそこって感性であり、なんかその自分自身のなんか内発的な動機的なそのアートであり、やりたいことというので、だからそのアートっていう言葉自体がすごいすべてをなんか包摂してるなあというふうに思ったんですけど。
今よく言われているのがこの人材不足ですよね。そもそもそういうそのみそ蔵もそうですし、酒蔵もそうですし、そういう特に地域にあるような小さいその醸造をベースにした食文化っていうところって、どんどん後継ぎも大変だし、そもそものその工程が大変なので、どんどんその人手が減っていってしまうっていうようなことを聞いていて、
だからこそそういう機械化、テクノロジーを使ってっていうところまではよく聞かれる話なんですけど、それって結構往々にして今田中さんおっしゃったように標準化しようとか、なんかそういう方向に行きながら残すみたいな感じがよく言われるかなあっていう気がしていて、
でも藤原テクノアートさんのアプローチを聞いていると、なんか人材画とかっていうよりもその人、その当時の方の思いっていうところまで掘り下げていくっていうところがあって、それを雰囲気まで含めて、ものだけじゃなくてその周りにある雰囲気まで含めて、
藤原 でも本当そうってやっぱ技術の会社なんですけど、技術が軸先される背景にはお客様ですとか、社会に対する思いですとか心ですとか、まあそういうことが非常に大事だなって、なんかAIの人材画っていうのは、
これからなっていきますけど、なんかますますこの90年かけて大事にしてきた、この心あるものづくりっていうところが大事になってくるんじゃないかなって、だから大切にしたいなっていうのはすごく思ってますね。
藤原 でもそこに何か温かさっていうか、その辺を大事にする会社にしていくっていうのは、やっぱその人づくりのところから、社員教育みたいな、社員が醸し出すそれこそ雰囲気だったり、
まあそこからなんかお客様も感じ取ってくださって、藤原さんと一緒にやろうみたいな、でそこからいろんなアイディアが出てきたり、まあそこってすごく大事だなというふうに思ってますね。
藤原 醸造職員って伝統的ということで、なんか手作りとか、その辺が主な作業内容かなというような感じを思っている方も多いと思うんですけど、
思いのほか、装置産業化してるんですよね。まああの醸油工場に行かれた方もいると思うんですけれども、
まあ人はあんまりいない、ほとんど機械が動いているという状態なんですけれども、ただあの、じゃあ醸油メーカーさんの価値って何かというと、
まあその人たちにとっては、お客さんの価値というのは何かというと、
そういったものを提供するという価値を提供するわけですよね。で、我々はその価値というのは何かというと、
で、そういった価値を創出できるような設備を入れたいなと思ってるんですよね。
で、そういった価値を創出できるような設備を入れたいなと思ってるんですよね。
だから、その醸油メーカーさんが例えばそういう価値を提供しようと思うときに、まあ作業とかいろいろあると思うんですけど、それは合理化すればいいと思うんですよね。
だからその人の思いを、醸油メーカーさんの思いを実現するのであれば、それ以外の部分というのは本当に機械化していない。
生産性を上げるためにですね、そういった設備をすればいいんじゃないかなという思いはありますよね。
ありがとうございます。ちょっと前半、最後にこれまで藤原テクノワトさんの思いですとか、今やられていることを聞いてきたんですが、
個体培養というところについてもぜひお話いただきたいなというふうに思っていまして、本社の場合、個体培養を中心にということでやられてきていますけども、
やっぱり個体培養って日本にとってね、ここまで出てきたように日本にとっての意義とか大切さとかあるんですけども、その個体培養ってそもそもどういうものなのかというところと、
あとその日本にとっての意義みたいな可能性みたいなところっていうのをちょっと前半最後お伺いして、次につなげたいなと思うんですけども、そこお願いできますでしょうか。
微生物の培養、大量培養しようと思ったらですね、世の中には液体培養と個体培養って大きく2つあるわけです。
世界的に主流は液体培養です。液体の中で微生物を培養してですね、ある状況、条件を整えることによって微生物が増殖して有果物を作ったりするわけですね。
一方で日本は麹作りっていうのをもう千年ぐらいやってるわけですよね。
例えば大豆とか米とかの表面に麹菌を生やしてやると、そうすると麹ができる。これは麹菌という微生物を大量培養してるっていうことになるんですが、
カビなんかは特に、麹菌ってカビなんですけども、カビなんかは要するに米とか大豆とかの表面に入るのが自然ですよね。
液体の中で培養しない。だから非常にパフォーマンスを上げやすくてですね、いいことができると。
で、それを醸造に使ってるわけです。で、日本はそういう醸造に関する技術者が醸造メーカーさんにもいるし、
アカデミア大学の研究者もたくさんおられるんですね。そういうのが熱いんですけれども、世界的にはやられてない。
で、そういった技術が固体培養なんですが、それを日本初なんですけれども、日本だけじゃなくて海外にも展開していこうというのが我々今考えていることです。
日本以外ってあんまりやってないんですね。
そうですね。固体培養に近いような技術とかがあるかもしれないんですけれども、日本のような固体培養っていうのは世界的には非常に珍しいですね。
日本の場合、食品酵素ってありますよね。食品用の酵素。これなんかも固体培養で作られている場合が多いですね。
食品用の酵素。
例えばアミラーゼとかプロテアーゼとかですね、食品産業で使う、澱粉を分解しようと思うとアミラーゼ、タンパク質を分解しようと思うとプロテアーゼを使うんですが、工業的にはそういった食品酵素って結構使われてるんですよね。
分解する酵素が使われる。
そうです。使われてますよね。
そうなんですね。
海外の酵素メーカーさんは液体培養で作ってるんですけれども、固体培養で作る酵素ってそれなりに価値があるんで、そういった需要が多く、一般的にも日本では多く使われてますよね。
ちなみに酵素って食品何かに入れて使うんですか?それともなんか製造過程で必要なものなんですか?
製造過程で使いますよね。
例えばタンパク質からアミラーゼを出して旨味を出そうと思った時にプロテアーゼを入れて分解しますよね。
澱粉のままだったら甘み感じないですけど、アミラーゼで分解すると糖が出てきてですね、甘みを感じると。
食品工程ではたくさん酵素が使われてると思うんですけれども。
そういう使い方なんですね。全然知らんかったの。
あんまり詳しい人は多くないんじゃないかな。
酵素ってよく聞くけど使うっていうのは知ってるけど、何に使ってるか全くわからないままこの間も講演聞いてて、これは結局何に使うんだろうって思いながら僕はずっと聞いてて。
名前はめっちゃ聞くんですよ。
醤油工場だったら大豆のタンパク質を分解するためにプロテアーゼがいるんですよね。
酵素の供給源が麹なわけですよ。
そういうことか。やっとわかってきた。
液体と固体で分解する工程自体はあるじゃないですか。
液体よりも固体の方がいいというポイントってどこら辺にあるんですかね。
麹菌の気持ちになってみればですよね。
やっぱり大豆とか湿った大豆とか米とかご飯みたいな水分の多いような状態のところに生えたいと思うじゃないですか。
生えたいと思うということはやっぱり仕事もそれなりにやろうかなという気持ちになりますよね。
だから本来例えば遺伝子の発現っていうのはそういうところで発現しやすくなってくる。
同時にですね、液体培養の場合は成分が均一なものになってきますけれども
固体っていう大豆とか米なんかも成分いろいろありますんで
それに応じた遺伝子発現するんで思った以上のいろんな働きをしてくれるっていうのが固体培養の良さですよね。
アニマルウェルフェア的にね、牛さんが環境良いところの方が美味しくなるみたいな研究されてる方もいるじゃないですか。
今金山さんそういうこと言ってるような気がしたんですけど、合ってますか?
マイクロバイオームウェルフェアみたいな。
腸内細菌層的に見た感じで菌の種類じゃないな、出てくる成分がいろいろと雑多になることで
ランダム性を持つんだけどその分複雑な味も出てくるし
これが化学的にボンって液体ぶっ込んじゃうとすごいのっぺりした味になっちゃうとかそんなイメージを持ったんですけど。
いい感じですね。
いい感じ。いやすごいな。
カビの気持ちになって考えてみました。
すっごい分かりやすかった今の。
私たちのお仕事は微生物の力を最大限に発揮する環境を作っていくのが私たちの仕事なんで。
牧場作ってる人だ。
そうなんですよ。
ちょっとここから未来に向けた話の方に行きましょうか。
じゃあ後編行きますか。
これどうします?このまま行く?
このまま行きます。
このまま行きましょう。
まさに微生物っていうキーワード。
このお話は次回へ続きます。