2025-10-21 33:53

#31【いんディグ】「微生物インダストリー」が描く未来!バイオ物作りと固体発酵のポテンシャル フジワラテクノアート後編

醸造機械トップメーカーの株式会社フジワラテクノアート社への特別インタビュー、いよいよ「微生物の牧場」が描く未来に踏み込む後編です!

今回は、同社が提唱する「微生物インダストリー」という壮大な構想を深掘り。2050年に石油化学(オイルリファイナリー)に代わって浸透していくバイオ物作りの巨大な変革と、日本の伝統技術である固体バイオが微生物の可能性をいかに最大限に引き出すか(アンロック)というポテンシャルに大興奮!主役は微生物、そして現場の技術者の「俗人性」(スペシャリティ)を尊重するフジワラテクノアート流の物作り哲学まで、ワクワクの議論が展開されます!

ゲスト:フジワラテクノアート 代表取締役副社長 藤原加奈さん、専務取締役 狩山昌弘さん

▼株式会社フジワラテクノアート

https://tabemonointegral.com/fjw


▼SKSJAPAN2025

https://tabemonointegral.com/sksj2025


番組HP

公式X

⁠書籍「フードテックで変わる食の未来」⁠

▼メルマガ過去配信一覧

⁠Foodtech EYES:フードテックアイズ⁠

▼パーソナリティ

⁠株式会社UnlocX⁠:田中宏隆・岡田亜希子

⁠たべものラジオ⁠:武藤太郎・武藤拓郎

▼メッセージ・出演希望等

⁠https://tabemonointegral.com/contact/⁠

▶株式会社UnlocX : ⁠https://unlocx.tech⁠

▶たべものラジオ:⁠https://tabemonoradio.com⁠

▶掛茶料理むとう(会席料理):⁠https://kacha-muto.com⁠

合成音声:VOICEVOX:琴詠ニア

サマリー

このエピソードでは、フジワラテクノアートが推進する微生物インダストリーを探る。新しいものづくりの可能性や、食料生産における革新についてのビジョンが語られている。特に微生物インダストリーの未来とバイオによるものづくりの可能性について、固体発酵技術が日本の伝統文化に根ざしていることが強調されている。2040年や2050年におけるバイオリファイナリーの進展が、持続可能な社会に向けた新たな道を開くとともに、微生物の持つ潜在能力を最大限に引き出す重要性が示されている。第31回のポッドキャストでは、微生物インダストリーの未来やバイオ物作り、固体発酵の可能性が語られ、日本の醸造文化が世界の食文化にどのように寄与しているかについても触れられている。

微生物インダストリーのビジョン
【たべものインテグラル】 前回からの続きです。
まさに微生物っていうキーワードが出て、私たちも微生物になった気持ちになってますけど、
フジワラテクノアートさんがこれからどういう方向に進んでいきたいかっていうところで出されているキーワード、
この微生物インダストリー、これを競争で作っていくんだっていうことを去年のエスケースジャパンでも発表していただいていて、
ちょっとこの辺のどういう構想なのかというのも少しお話ししていただいて、私たちも微生物になったつもりで聞きたいなと思います。
そうですね、先ほど90年かけてこのビジネスをやり続けてきたという話をさせていただいたんですけど、
おかげさまでこの工事づくりに関しては、製菊能力で80%のシェアが今獲得できて、
いろんなお客様の案件に携わらせていただいて、いろいろと口コミでもお客様が広がって今こういったシェアにつながったんですけども、
このシェアを維持するってとっても難しくて、育てていただいた醸造業界の皆さんにしっかりこれからも新しい価値提供していこうと思うと、
もっと高み目指していかないといけないなというふうに2018年ぐらいに思ったんですね。
まだ私は社長じゃないですけど、専業主婦だった母もシェア高くして、先代のいろんな努力をもっと積み重ねていかなきゃいけないわけですけど、
醸造でこの培った先ほどの個体倍をはじめとした技術って素晴らしいなって改めて私自身も思って、
これは醸造業界では当たり前の技術なんですけど、他の業界でも知っていただきたいなと思ったわけです。
当社はものづくりの会社なんで機械のとか、ものづくりに関わる要素技術もたくさん培われてきたんですけど、
先ほどの工事づくりのいろんなお客様の案件させていただく中で微生物培養する技術が蓄積されて、
これらの技術を掛け合わせた先ほどからお伝えしている微生物を高度に利用するものづくり、これがまさに岡田さんがおっしゃってくださった微生物インダストリーなんですけど、
これを醸造以外の食料ですとか、いろんな業界に展開をしていきたいなと。
でもうちだけじゃできないので、いろんな競争パートナーさんと一緒に新たな産業ですとか市場を作っていくというのを今取り組んでいます。
なのでパートナー探しっていうのもマイスケースにヘッドラインで申し込みさせていただいたのはそういう思いもとてもあります。
新しい製品開発の展望
その微生物インダストリーを通じてどんなユースケースというか利用シーンですかね、
を生み出していこうとされているのかというのをちょっと教えていただけると多分太郎さん、卓郎さんもリアクションしやすくなるのかなと思うので、
こんなものが生まれてくるって今まではお味噌とかね酒とか醤油とか作られてきたと思うんですけども、
ある種ドラえもんの謎のこの4次元ポケットをピョンって入れると何かポンと出て、
メカメーカーみたいな感じなのかもしれないですけど。
メカメーカーでもないかな。
どんなものが作り得るのかというところもちょっと教えてもらっていいですか。
今までのように伝統的な醸造食品を製造する際はお米ですとか大豆ですとか
ああいったものが種だったんですけど、
米ですとか大豆以外にも個体培養できるものっていろいろあるわけですね。
特に今多いのが食品の副産物とか、
ミリ用資源ですとか、捨てられているようないろんな素材を個体培養することで
価値あるものに変えていこうという、そういうプロジェクトをいろんな企業様としています。
なので出口は機能性の素材ですとか食品とか化粧品ですとか、
培養することで機能性が上がったりするんで、
美肌にいい成分ですとか認知症にいい成分ですとか、
いろいろとやってみると出てくるんですよね。
そういったものを活用しながら今お客様とですね、
どういった製品作りをしていこうかっていう話をいろいろとしています。
一応これ、食べ物インテグラル自体がフードテックの番組じゃないですか。
ちょっとフードテック的に言うと、このカテゴリーっていうのは実は
アジャラテクノアートさんがやられているその微生物認知症の考え方って
いろんなテーマに実は引っかかるというか、
例えばこれお気づきかもしれませんが、
ファーメンテーションで発酵によってプロテインを作るというカテゴリーがあるんですけども、
その中に精密発酵とバイオマス発酵みたいなのがあるんですが、
実はこれプロテインを作っているわけではないんですけども、
バイオマス発酵の大きなトレンドの中にも実は入ってきてくるし、
さらにあとはアップサイクルですね。
もう今リサイクルではなくて、リデュース、リユース、リサイクルの次がアップサイクルみたいな形で、
要は付加価値化ですよね。
要は単に捨てるんではなくて、それをさらに価値の高いものに高めるというようなアップサイクルって、
もう今このサステナブルからリジェネラティブって話を以前したと思うんですけども、
まさにリジェネラティブな再生成っていう新しく全然違ったものを作るみたいな文脈にもあってきますし、
かつ先ほど動物の飼料とかっていう話だと、
それこそ食料自給の課題にも会計するフードセキュリティとかですね、
もう本当にこの微生物インダストリー、
未来の循環型社会の展望
あともちろん言うまでもなくバイオものづくりという大きな横串のトレンドですね。
そういったようなものをかなりいろんなテーマを包摂するテーマなので、
逆に何でもできるからこそ、どこからどう始めるんだみたいなところを、
一緒に考えていきたいなというふうに思ったわけなんですけども、
逆にどうですかね、タロウさんとかタクロウさんとか、
こういった微生物インダストリーってパッと聞いての印象とか。
出口無限にありそうな気がしますよね。
なんとなく今やっと個体バイオの意味とかも見えてきたし、
初めなんか醸造のお話が多かったので、
日本語だと発酵なるんですけど、
もっと細かく言うとファーメンテーションとブリュワリングって若干意味合い変わってくると思ってて、
どっちなんだろう、ブリュワリングの方がお取引先多そうだなみたいなイメージ持ってたんですけど、
ここへ来てファーメンテーションなんだってちょっと思ったのと、
あと僕今ずっと聞きながらイメージしてたのが、
牛を思い浮かべてたんですよ。
前半で田中さん牧場って言ったもんだからずっと牛を思い浮かべてたんですけど、
ああいう動物って見方を変えると、
人間が絶対に食べることのできないイネ科植物のガラスで手が切れちゃうみたいな、
あの葉っぱを胃袋の中で食べられる形状に発酵を使って変えて、
それを最終的にミルクとか肉っていう形で我々にくれてるっていう意味だと、
なんなら牛やってるなとかちょっと思いながら聞いてましたね。
微生物ってものすごいポテンシャル持ってるんですよね。
遺伝子的に言うと人間が2万ぐらいの遺伝子持ってるんですけど、
甲殖菌団が1万2千ぐらいあるんですよね。
甲部なんか9千ぐらいかな。
遺伝的にはかなりいろんなものを持ってる、遺伝子的には。
例で言うとですね、例えば石油化学プラントがありますよね。
ものすごく大きな場所を使って複雑な工程をやってる。
ああいうプロセスのようなプロセスがですね、
微生物の小さな数ミクロンとか数十ミクロンの中にあるわけですよ。
化学プラントよりもっと複雑なんですよね。
微生物の中のプロセスって。
それが大量に培養するとですね、非常に大きな力を持って
本当に人間にとって有益なものづくりをしてくれると。
だからそういう意味でも微生物っていうのは
本当に先ほどいい環境にやっていれば気持ちよく働くって言いましたけど、
そういうポテンシャルがあるものなんですよね。
だからバイオものづくりの中でもですね、
微生物によるものづくりっていうのは
かなり大きな位置づけになるんじゃないかなと思ってます。
僕ね今、大規模化してきたのがこれまでの世の中じゃないですか。
大量生産、大量消費していくと。
それが微細化に進んでいったのが半導体じゃないですか。
いかに集積していくのかみたいなときに。
今はどんどん広げてるところから
どんどんミクロの世界を見ていくことがすごい重要っていう流れの中で考えると、
いかに目に見えない領域を想像というか理解して、
それをものづくりとかこれまでの産業の中でやってきたことを代替するのか、
できなかったことをできるようにするのかみたいな、
そういう動きを感じたんですよね。
一瞬カリオさんの話を聞きながら宇宙が見えてきました。
これすごいなと思って。
しかも見えないところを想像するって、
人間って賢くなるんですよね。
脳筋も鍛えられるし。
すごい話を聞いていて可能性を感じますね。
これってちなみに感覚的に教えていただきたいんですけども、
微生物インダストリーというのは技術的には、
よくスタートアップでいうとシードだとかシリーズAとかいわゆるプルホボコンセプトみたいな
技術検証をするとかフェーズがいろいろあると思うんですけども、
これステージ的には、音者的にはどういうステージになっているという理解なんですか。
もう実はR&Dはほぼほぼ済んでいて、
あと実はある程度の素材と出口さえあれば、
世の中にドーンと突破していくレベルなのか、
世の中的に見てこの微生物インダストリーというのは、
今どういうステージにあるのかというのを、
どんな言葉でもいいんですけど。
世の中で微生物によるものづくりのアプリケーションってどのくらいあるかというと、
まだまだ序についたような感じじゃないかと思うんですね。
醸造でいうともう長年やっているから一般的ですけれども、
こういった昔から伝統的にやっているもの以外のものづくりで微生物というのは、
まだまだ本当に少ないと思うんですけれども、
やっぱり我々大学なんかのネットワークも築こうとしているんですが、
やっぱり学術的な背景とかを検証しながらやっていかないといけない。
遺伝子の改変なんかもやっていかないといけないと。
そうするとまだまだ時間がかかると思うんですよね。
ただ少しずつ今ある時点でアプリケーションを増やすことによって、
かなり大規模なアプリケーションができてくれば、また学問的にも進んでいくと。
これのスパイラル的な発展というか、そういうのがこれから求められているんじゃないかなと思ってますけど。
この微生物インダストリーという概念を今、SKSさんもそうですけど、
いろんなところに発信していく中で、割と新鮮な技術というか、
新しい考え方みたいな感じで今、関心を持ってくださるところが多くて、
私たちがこの伝統的な創造業界で培ったいろんな技術ですとかノウハウとかを
関心持ってくださる企業様と一緒にディスカッションしながら、
いろいろとぶつけ合うというか、アイデアを出し合う中で、
いろいろと発見ですとかアイデアですとか、次に繋がるようなお話になったりです。
そして新しい産業とか市場が作れるんじゃないかという、
両者で話ししながら、今夢が膨らんでいる状態という感じですかね。
これから未来がすごく、しかもやっぱり循環型社会に貢献できるプロジェクトばかりなので、地球に優しいですし、
そういった思いをお客様と一緒に持ちながら今進めてますね。
今の微生物インダストリーの中で、2つセットで聞きたいことがあるんですけど、
一つはこの循環型社会という話もあったんですが、
その微生物インダストリーが世の中に、例えば2040年に浸透しきった社会って、
どういう社会になっているのかっていうのを聞いてみたいなっていうのが一つと、
微生物の可能性と未来の展望
その時に先ほどの個体培養技術っていうのは、日本の伝統文化を礎にして、
微生物にとって非常に育ち心地がいいので、微生物の可能性をまさにアンロックするというか、
最大限に引き出すっていうようなものがあるとした時に、
世界の主流であるその液体培養自体を、その個体培養が、
ハックし得るというか、ある種日本の伝統技術が世界に発信していくことができるとすごく面白いなというふうに思うんですよね。
なので、一つ目はその2040年の未来と、
二つ目はそうすると結果的に、やっぱりその個体培養が世界中に広がっていき、
日本が元気にする絵が見えたような気がするんですけど、
それって合ってますかっていう質問というか、
ちょっとこの二つセットで、まとめてでも全然構わないんですけど、
我々8年前に開発ビジョンを作って、
開発ビジョン2050っていうのをやって、
2050年くらいを目処にいろんなものが実現できたらいいなと思って作ったんですけど、
2040年でも同じようなことが言えると思うんですけども、
微生物によるものづくりっていうのは本当に既進としていってると思います。
バイオリファイナリーとその影響
今、世の中の物の動きとしては、石油によるものづくりがありますよね。
これはオイルリファイナリーという考え方なんですけども、
石油ってそういった有機物を分化していって、
ナホサとかエチレンとか作っていくわけですけど、
それと同じようなプロセスをですね、バイオリファイナリーっていって、
植物とかそういった植物系のものから微生物のいろんなバイオプロセスを経て、
ものづくりをするという考え方なんですけれども、
これによって、例えば農業資材がありますよね。
肥料とか農薬とか、そういったものもバイオプロセスでできますし、
それから食品もそうですし、それから素材ですよね、新素材。
そういったプラスチックなんかもそうですけども、
そういったものも微生物のプロセスを経てできるような、
そういった世界がですね、2040、2050年くらいかなり浸透していってるんじゃないかなと思ってます。
文化と技術の融合
先ほど答えバイオと液体バイオと言ってましたけど、それぞれいいとこがあるんで、
別に答えバイオが液体バイオを食っていくというつもりはなくて、
答えバイオのアプリケーションがまだ少ない、逆に少ないということなんですよね。
答えバイオが発揮できる分野ってまだまだあると。
そのアプリケーションを開発していくっていうのが我々のミッションじゃないかなと思ってます。
面白い。食品、食べ物、インテグラルな食べ物の話を中心にしてますけど、
これ微生物インダストリーが発展していった先って、ものになっていくことももちろんあるってことですよね。
例えばミルクのタンパク質からボタン作るみたいな、
ちょっとあれ今では当たり前ですけど、カゼンタンパクでボタン作るってなんかギョッとするというか、
ああいうちょっと驚きのジャンプがあるんですけど、そのジャンプのきっかけになっていくブースターが微生物で、
その微生物をうまく働ける環境を作っているのが藤原テクノアートさんっていう、こんな理解でいいですか?
藤原 そうですね。微生物、バイオによるものづくりって本当に世の中にこれからものづくりの主流になってくると思うんですよね。
だからそういう世の中のものづくりが大変革起こる。
AIで世の中が変わるって言ってるけど、バイオによるものづくりの変革っていうのは本当に巨大な変革になると思いますよね。
そういうのが2040年、2050年ってかなり浸透してきてると思います。
なるほど。でもね、ちょうどうちの岡田博子がワイヤードでスマートキッチンの記事をつい先週書いたときに、
AIでどんどんどんどん進んでいくけど、最後調理するのはメカでしょ?みたいな話の記事なんですよ。
要はメカサイドで進化しないとダメで、この前のメカ&デバイスの回で登壇していた時は、
メカサイドの側として登壇いただいたんですけど、絶対に世の中がある限りリアルのものとかは残るというか、
そこが最後のイノベーションというか、本当にイノベーションが実装されるポイントだと思うんですよ。
その時に今お話を伺ってたのが、やっぱりメカだけじゃなくて、ものづくりというところにバイオというものが、バイオものづくりが当たり前になる世界っていうのは間違いなくあるような気がしていて、
AIだけどんなに進化しても、最後食品を作るところとか素材を作るところっていうのは、劇的にそれに合わせてさらに進化しないといけないので、
まさにこのメカとバイオ両方、進化してるってところを合わせて抑えてるっていうのはすごい面白いなと思いますし、
そういう文脈の中で見るとね、やっぱりバイオを使ったものづくりというのは、多分今ここで話しただけで何万人の人たちが同じようなことを考えてるはずなので、
すごい面白い領域だなって思いますね。
なんかエンジニアリングのようにも聞こえるし、でも完全コピーじゃないズレを許容するエンジニアリングのようにも聞こえていて、
僕の感覚は歴史的な見方をしたりとか、実際料理の現場にいるので、
イノベーションとか変革って、ちょっとしたズレが積み重なっていって、やがて遠いところに連れてってくれるっていう感覚があるんですよね。
完璧なコピーだとそれが起こらないとか起こりにくいのが、今回あの微生物というある程度揺らぎを持った存在であるし、
コントロールする、僕らでいう親方的な、料理人で言ったら親方的な存在が人とか、ズレのある存在であるがゆえに、
何か10年20年してる間に、微差がすげえ大差に化けるっていう気がするですよね。
とにかく今おっしゃったようにね、使う方のテクニックが上がってくる、テクノロジーが上がってくると幅広がりますもんね。
これすごいことを言ってる気がします。
よく精密発行の話ですとか、バイオの話を、海外のスタートアップのような話を聞くときに、
どっちかというとみんな人間の方がコントロールできるっていう感覚で皆さん話されているというか、それが技術革新なんだと。
この微生物を私たち人間がありたいように制御できるみたいな方向の話が多くて、
でもずっとお話聞いてると主役は微生物で、かつもう一人の主役がやっぱり人間っていうのがやっぱり存在していて、
その揺らぎがあるところをイノベーション化していくっていうのは、実に日本らしいって話なのかな。
これはでも、本当にテクノアートっていうことをつけられた93年でしたっけ。
いや、すごい。
それもすごい先見性ですし。
すごいですね。
微生物インダストリーっていう名付け自体が、普通はね、たぶんもっとこっちが自然をコントロールできるかのようにいうことの方が多いと思うんですよ。
割となので、微生物に対するリスペクトがみんなありますよね。
そう。
微生物ってものすごい潜在能力があって、人知の及ばないところがあるわけですよね。
そこをやっぱり、本当にリスペクトという言葉が適正かどうかわからないけど、本当にそこを微生物と一緒にものづくりをするという感覚ですよね。
揺らぎって言われたけど、物を作る時って全く新しいものって実は誰も考えられなくて、
誰かのアイデアとか過去にこういったことがあったとか、発見があって初めて新しいステージに行けるわけで、
そういった、先ほど揺らぎって言われてたけど、そういった中でものづくりが進んでいくと新しいものができていくと、
5年後10年後振り返ってみると本当に世の中変わったなと思う。
そういうものづくりっていうのが当然微生物の世界でも多分あると思うんですよね。
これはリスナーさんにどのくらい伝わってるのかわかんないけど、今この収録現場のおーっていう感覚をとにかく伝えたいと思う。
伝わるでしょう。
そういう意味で本当にね、あれですよね。
ものづくりの会社なんですけど、
醸造業界のお客様に対してもリスペクトだったり愛だったり、
そしてこれから主になってくる微生物のものづくりも、
なんか全部愛って言ったらあれですけど、心っていうか、そこを大事にしたいっていうのはすごく思ってますね。
そうするとなんか本当日本独自のオリジナリティ、オリジナリティが出てくるし、
日本のものづくりとしても他国に負けないオリジナリティというか強みっていうのが、
なんかもっと掘り下げられるんじゃないかなっていう予感はしてるんですけど。
なんかあれですよね、先ほど岡田さんが対比として出してくれた精密発行と並べるとすごくわかりやすいですよね。
日本はもちろんですけど、産業革命以降完全にコントロールするっていうのが近代化だったですし、
当然日本も明治以降何なら国民国家とか言って、国民すら完全コントロールとか言ってたわけですもんね。
それ以前の日本の伝統的なその緩やかな統治みたいなところに今戻ろうとしてるんだけど、
意外と工業の社会って明治に構築されたのが出られないから、そこから呪縛みたいになってたと思うんですよね、僕の感覚では。
一方で柵形づくりをしてる人とか、僕らもそうですけど包丁持って料理作ってる人って、
いやそうじゃねえよねっていうのは裸で持っていて、ここの架け橋がずっとうまくできなくて、
かみ合わさなかったのが、今回これは両方が同じ方向を向いたから何が起こるかなっていう、こういうワクワクを僕感じましたね。
それすごい嬉しいですね。
だからアートだね、アートだね。
我々の工場で例えば物を作る、設計して物を作って機械を出荷してるわけですけど、
その物作りの仕方自体もそういった作り方をしたいなと思ってるんですよね。
だから例えば標準化とか標準手順とかあんまり作りたくない。
どっちかといえば、それぞれの俗人的ってよく俗人を排除するとか言いますけど、
俗人的であるべきだと思うんですよね。
分かる、素晴らしい。
そういった俗人の、それぞれ一人一人の俗人性、スペシャリティをみんなで共有しながら物作りをすると、そういう物作りをしたいなと思ってるんですよね。
なのでこの前田中さんや岡田さんに来ていただいたんですけど、ぜひ武藤さん、ご兄弟も来ていただきたいですけど、
社員がすごくそこに自負を持ってまして、作業者がうちにはいないんだって狩野もよく言ってますけど、みんな一人一人技術者なんだと。
すごく自由度があって、一人一人に考えさせるってことを人材癖でも大事にしてるんですね。
なのでみんな結構のびのびっていうか、微生物ものびのびですけど、社員も結構のびのびなので、
あんまり管理型っていうか、みんなの自立を流すような経営の仕方っていうのは大事にしてるので、ぜひいらしてください。
この前すれ違ったときにやっぱり明るいのと、若いですよね。
そうですね。
なんかね、それはね、現場とか行くときにやっぱりすごい感じるんですよね。目力がある感じですね。
あと標準ラインとかあるわけじゃないじゃないですか。工場の中にそれぞれ組み立てがやってて。
だからこんなプレイヤーがいるんだなっていうのはすごく面白いですし。
今の世の中的に言うとやっぱりどんどん大型工業化で、大は小を兼ねるみたいな形で出てきたのがやっぱりこの産業で。
まあその最大のものが半導体みたいなものだと思うんですよね。台って動かして。で、分業して。
それはそれで一つ産業の形としてありだと思うんですけども、その中でそれに伴う強力なバリューチェーンとかバリューネットワークが構築されていく中で、
その間で見過ごされていくような文化的な側面とか、ある種一人一人の能力の開放とか、
そういったようなところというのが結構見過ごされながら、産業としてはGDP的には経済的にはみんな豊かになってるけど、
微生物インダストリーの未来
なんか豊かさを感じなくなってるっていうのは僕そんなところにもあるんじゃないかなと思っていて。
なのでやっぱり我々自身が産業化とは何ぞやみたいな。結構産業化って言葉も、やっぱり産業革命の人をある種道具として使うみたいな。
だからこれからの産業化って何なのかなみたいなことは、実は4,5年前からずっと議論したいなと思っていて。
SKSジャパンでもクリエイティングニューインダストリーって言ってるんですけど、人によったらインダストリー作りたいのかみたいな感じのコメントをくれる方もいて、
だからその微生物インダストリーっていうのもどういった世界なのかなっていうのが定義されるとすごいよくて、
なんか一社がすべてを抑えるんじゃなくて、多様な人たちがそれぞれのピースを埋めながら、
新しいビジネス生態系みたいなね、なんかあのことを作っていくのかなっていうのことも思いました。
ちょっとね、お話ずっと聞いていたいところなんですけど、ちょっとお時間が迫ってきてしまったので、
はい、ちょっと最後にリスナーの皆さんに向けて、
あと今日お話しされてきて最後ちょっと言いたいって思ったことがあれば、お二人ぜひ簡単にお話しいただければと思うんですけど、
かなさんいかがですか。
そうですね、今日でもいろいろお話しさせていただいて、私もたくさん気づきがあって、
これ大事にしてきたことをもっと自信を持ってやっていこうって気持ちにさせられました。ありがとうございます。
ちょっと一言言ってなかったんですけど、日本の醸造文化を支えてきたっていうお話もさせていただいたんですけど、
海外の授業も結構、今27国国に輸出実績があって、海外の比率も今3割から4割ぐらいになってきたんですよね。
やはりこの発光、醸造文化って世界の食文化を支えてるんだなっていうのはすごく痛感しているところですけど、
日本の醸造文化とグローバル展開
日本ももちろんですけど、世界もしっかり寄与できるようにグローバルの企業としてこれからさらに頑張っていきたいなというふうに思っています。ありがとうございました。
ありがとうございます。
こういう機会をいただいて本当にありがたいなと思っているのは、いろいろこういう我々が考えていることを世の中に発信していきたいと思っているんですよね。
その共感いただいている人と一緒に仕事していきたいなと思っているんですけども、
先週先週と実は生物工学会、農芸科学会という関係する学会があって、
そこでこういったものづくりをするという微生物インダストリーに関するようなシンポジウムを学会の中でやったんですよね。
大学の先生って微生物の研究者が多いんですけれども、ものづくりに対するあまり知らないんですよね。
我々がこういうものづくりをしているというと非常に共感してくれて大盛況だったんですけど、
そういう発信していくというのが我々がこれから重要だなと思っているので、今回本当にいい機会をいただいてありがとうございました。
ありがとうございます。最後に藤原テクノアートさんからぜひ告知の話をしていただきたいなと思いますが、かなさんいかがでしょうか。
10月の23から25日に開催されるSKSジャパンのイベントに私たちも登壇をさせていただく予定です。
24日に借山と登壇をさせていただいて、より具体的なお話をそちらでしようと思っています。
去年もさせていただいたんですが、さらに進化した部分を皆さんに聞いていただきたいなというふうに思っています。よろしくお願いします。
こちらこそ展示もしてくださるというところなので。
展示も楽しみですね。
そうですね。
今年はまたちょっと進化した展示があるんでしょうか。
展示があるんですね。
なので、かなさんと借山さんにぜひ皆さん。
お会いできますよ。
会いに来ていただきたいなと思います。
今日本当にお忙しいところ、実は今朝出力しているんですけれども、お時間いただきまして本当にありがとうございました。本当に本当に面白いお話でした。
私たちもこれから藤原さんのお話をいろんなところで知っていきたいなというふうに思います。
SKSもあれですね、藤原テクノアートの社員の皆さんも結構。
はい、たくさんいます。
どんな方が働いているのかというのを実際にお会いすることができるので、すがすがしい風が流れている感じですよね。
結構あるんですよ、そういうのって本当に。
はい。
ありがとうございます。
ありがとうございました。
ご紹介したフードテックに関する情報をもっと知りたいという方は、
Unlocksが配信する無料メールマガジンフードテック合図でお読みいただけます。
メールマガをお申し込みの詳細に関しましては、番組の説明欄をご覧ください。
また皆様からの感想やご質問、お仕事のご相談も受け止まっております。
こちらも紹介欄にあります。
フォームからお送りください。
またSNSでの投稿は、ハッシュタグ食べ物インテグラル、ひらがなで食べ物、カタカナでインテグラルをつけて投稿いただけると嬉しいです。
それではまた次回お会いしましょう。
お聞きいただきありがとうございました。
ありがとうございました。
33:53

コメント

スクロール