ポッドキャストの開始と意気込み
はい、ということで第1回を迎えました本日ですが、 今日の意気込みを田中さんにまずお聞きしましょうか。
田中さんどうですか。 はい、なんかついに始まってしまったという、あのちょっと躍動感とワクワク感がいっぱいですね。
なんかもう出会ってから何年ですかね。 あのもう今日はちょっといっぱいいろいろと話したいと思います。よろしくお願いします。
お願いします。 田中さんすごい緊張してますね。あんだけ大勢の前に話してるのに普段。
あの時は全然緊張してないのに、なんで今日こんな緊張してるんですか。 いやなんかこの、あれですね、あのどういうスタートにしたらいいのかなっていうのがまだつかみ切れてない感じがしてますね。
ドキドキ。じゃあ岡田さんどうですか。 はい。
緊張しております。 そんな、どうでもないから。 いやでもついに始められるなっていう、なんかちょっとそういう気持ちでいます。
そうですね、本当にうちがね、お待たせしまして、申し訳ないと。 いやいや、本当にありがとうございます。 お願いします。
兄ちゃんいっとく? 俺かい? いや緊張してるというか、もうワクワクの方がでかいですね、僕は。
ワクワク。 田中さん、岡田さんと知り合ってからこういうことできたらいいよねみたいな話をし始めて、いつやろう、いつやろうってずっとうまくいかなくて、僕らがバタバタしてて。 本当だね。
もうやっとできるって、よっしゃ楽しいみたいな感じです。 ついにですね。 ついにですね、どんな話が聞けるか。
田中は? え? 俺? 楽しみしかない。 気楽な人だね、俺。 俺はキック本番の傍観者だと思ってるから。
まぁまぁまぁ、一応ね進行だけはね、ゆるっとしていきますんでよろしくお願いします。 はい、ということでタイトルコール、いきまーす。
食べ物インテグラル。 この番組では食をテーマに食にまつわるニュースや人物などから変化し続ける現在地を学び、
食の未来像をありとあらゆる視点で探っていきます。 ということで本日もよろしくお願いします。食べ物ラジオの無藤太郎です。
無藤太郎です。 アンロックスの田中裕高です。 アンロックスの岡田亜紀子です。 はい、ということで早速参りましょう。
よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 久保は第一回目ということで、この番組を始めた理由、きっかけについてお話をしていければなというふうに思います。
いつもと違うキャラクターで、ちょっとダンディに言ってますよ。 だいぶ雰囲気違いますよね。 たまにこういう声出しとかないとさ、なんかあれじゃないですか。
何授業それ。 もう崩れた。もう崩れましたよ。はい、ということでいきますか。
これ僕ちょっともうね、いつこの番組をやろうって言い出したのか、なんでだったのかもう、記憶がおぼろげになってるんですけど、何でしたっけ田中さん。
なんかあれですよね、もともとたべらじがSKSジャパンに登壇した時に、食べ物フォレストをやるって宣誓したじゃないですか。
そこから始まって、このいろんな人のストーリーを深掘り知っていった時に、せっかくだから僕らも一緒にやりたいねみたいなところから始まって、最初一緒にフォレストをやろうかみたいなところもあったんですけど、
どんどんどんどんこのフードテックの世界でも面白い人たちがすごい増えてきて、何ならもっとそういった人たちをヒアリングしてみたいねとか、いろんな人の思いがたくさん聞ける場がもっと欲しいよねと。
どうしてもスタートアップのピッチっていうのは、僕らもイベントとかフードテックベンチャーでお二人にも出ていただいたりとか聞いていただいたりするんですけど、だいたいスタートアップとかベンチャーの方のピッチって6分とか7分じゃないですか。
やっぱりその裏側にあるストーリーってかなり時間かけて聞かないと見えないところもあるし、逆に聞くとこんなこと思ってたんだとかっていうのがあったりして、なんかそういうのを伝えるポッドキャスト欲しいなみたいなところは思ってたというのは僕の中の記憶にありますけども、岡田さんとかどうなんだろうかね。
そうですね、これ私たち自己紹介とか全くせずに始めちゃったけど大丈夫でしたかね。
私自身はもともとはコンサルティングの会社でビジネスリサーチャーという仕事をしていて、それはどういう仕事かというと経営戦略を立てるコンサルタントの後ろでいろいろあらゆる情報収集をするっていうそういう仕事をしていて、
これちょっと私この間自分で考えてみたんですけど、なんかそれだけ聞いてあまりピンとこない方もいらっしゃるかなと思うんですけど、なんか1日5テーマぐらいいろんなテーマが飛んでくるんでしょう、質問が。
この市場が知りたいとか、なんかこの会社今何をしてるのかとか、今度この人に会うんだけど最近なんかインタビュー記事とかないかとか、
あらゆるテーマの質問がどんどんどんどん世界中から飛んできて、1日多分3から5問程度のこのリクエストに答えるみたいなことをずっと10年間ぐらいやってると、
多分結構相当な数のリサーチというかですね、情報収集みたいなところを本当にずっとやってきていて、もともと私ずっとそのハイテクセクターをやってたんですね。
テーマとして、日本の総合電気とか通信とかそういうとこやってきていて、私がちょうどやっていた時って最初の方は日本企業がすっごく調子がいい時で、薄型テレビといえばシャープソニー、パナソニックみたいなそういう時代だったんですけど、
本当に2010年頃iPhoneが来て、日本市場について聞きたいっていうコンサルタントがいなくなってきたっていう、結構そういう状況に陥って、でも日本の技術ってすごい良いものがたくさんあるとなってリサーチしながらずっと見ていたので、
そう思ってた時に、食っていう食べ物×テクノロジーっていう領域に出会ってからずっとこの領域をちょっとリサーチするっていう、そういう仕事の方に変わってます。ちょっと長くなっちゃうので、後でまたじっくり話せればと思うんですけど、
今はこのアンロックスっていう会社は、主にこの会社何やってるのかって説明するのもすごく難しいんですけど、私たち食の産業のエコシステムビルダーっていう言い方をしていて、
一企業ずつどういう戦略をとって市場に勝っていこうかっていうよりは、私たちってどんな食の未来を描きたいかっていうことを一緒に考えて、そこに向かっていろんな会社が関われるようなプロジェクトを作っていくっていう、今そういう動き方をしていて、
そこでねちょっとさっきちょっと話に出た、SKSジャパンっていうフードテックのカンファレンスをやっていて、まあそういうことをしているときにめちゃくちゃ面白いポッドキャストがあるって言って、ちょっと聞き始めてハマってしまったのが食べ物ラジオさん。
というところであまりにも面白くて掛け川まで行ってしまいましたっていうところがちょっとスタートかな。すみませんちょっと私の自己紹介兼どういう慣れそめだったかっていうところだったんですけど、ちょっと一旦こういうところで止めておきます。よろしくお願いします。
食産業におけるリサーチとコンサルティング
よろしくお願いします。僕もあのアンノックスさんは未だに何をしているのか全く分かっていないし、いまだに理解できないので皆さん今の説明でおかなくても多分正常です。
全然大丈夫です。だんだん分かってくると思います。 完全に言った頃空中見つめてたもんね。 聞いてたけどなんかざっくり食のことやってるんだなっていうのが分かった。エコシステムビルダーあたりから空中に目が行ってたよ。
食に関わる産業がいろんなものがたくさんあって、それぞれが孤軍奮闘してるとあんまり良いことなかったりするので、それをうまくつないでいくみたいなことをやってる。そんな理解でいいですか。網の目のようにネットワークを巡回するみたいな。
そうですね。 田中さんこんなにあってます? そうですね。あとよくいろんな人に何業ですかって言われるんですよね。コンサルティング業とか。でも僕らはあえてその業を決めないってことをやってますね。だからビジネスモデルニュートラルみたいな言い方するんですよね。
要するにコンサルティングというバックグラウンドとかはもちろんあるんですけど、ただそのコンサルティング業ではなくて、コンサルティングはできてそれをどう使うのかというのは自分たちのやりたいことやるべきこと次第なんで。なので一緒にやる人たちが全然違うビジネスやりたいって言ったら一緒に考えようと。
コンサルティング会社の人たちってクライアントの方々とビジネスモデルをいっぱい考えてる割にはですね、自分たちがやってるモデルはコンサルティング業っていうケースが結構多いんですよ。これはちょっとなんか自分の中でもったいないなと思っちゃったっていうところが。僕はそれはそれでね、そこを追求するのもすごい道としてはすごいことだと思ってるんですけど。
やっぱりビジネスモデルはいろんなパターンがあるから、もちろんコンサル的なこともやるし、SKSジャパンみたいな協賛集めてチケット売りながらやるビジネスもやりますし。で、ゆくゆくは投資とかもあるかもしれないし、あるいはわかんないですけど、一緒にね、飲食とか販売とかやるかもしれないし。一応定館にはいくつぐらい?20、30ぐらい授業入ってるんだよね。
あらゆることができる。免許がいるもの以外は。
この前うちのメンバーにも旅行の免許を持ってる人がいることが気づいて、実は旅行もできるということが。
うらやましい。
言ったんですよ。
すごい取りたいんだよね、今。
本当です。うちも免許取りたいと思ってるんですよ。真剣に考えてます。
でもまさになんかでもあれですよね、このポッドキャスト自体が、こういうの全然違う業の人たちが、こういう同じ目的とか同じ思いを持って、こういうのを立ち上げちゃうっていうのは、まさに今ならではの取り組みな気はしますよね。
そうですね。僕ら本業なんだかわかんなくなりつつありますからね。
そうですよ。
ついさっきまで料理やってましたよ。
本当だね。さっき片付け終わったぐらいだからね。
食にまつわるさまざまな考察
全然自己紹介しないんですけど、一応料理人っていう業です。
一応本業ね。一応本業って言い方もちょっとおかしいんだけど。
そうですね。一応調理士免許持ってますよ。いちいち一応って言うなよって。
普段は料理をやりますし、食べ物ラジオというポッドキャストもやってますし、この間はかけがわガストロノミーシンポジウムというイベントを仕掛けてみたりとか、思いついたらいろいろやってみようかなという感じですね。
それでも何かテーマがないといけないので、料理屋だから食をテーマにしようという感じですね。
食が大好きすぎてこの仕事をやってるわけではないんだけどね。
食べるのは好きだよ。美味しいものを食べたいとは常日頃思っている。
食自体に興味がないわけではないんですが。
作るのは大変だとは思っている。
作ること自体も楽しいんだけど、それが好きすぎてこの仕事をやってるわけでもない。
実家がそうだったっていうね。両親が建てたお店なのでついたという。
これ2代目3代目の人たちにあるあるなんですけど、もうその家業について好きとか嫌いとか感情が全くないんですよ。
つぐもつがないもどっちでもいいって言われてても、もう本当に食に関してはどっちでもいいみたいな感じなんです、僕らも。
ただやりだすと文前の鼓動って言うんですか?なんか感覚があるんですよ。あるもんだから課題が見つかっちゃうんですよ。見つかっちゃうと気になっちゃうんですよ。
まず調べるじゃないですか。
調べるね。調べるし作るよね。畑とかでね。ちょっと1回作ってみようかなってなっちゃうんで。
やってみようって。
だからうち無駄に茶畑持ってるし、ちゃんと畑もあるし、季節ごとに常に育ててるわけではないけど、気になって大量に使う野菜とかは微妙な野菜ばっかりだと自分たちで作り始めるっていう謎の行動を取ってるからね。
そんな感じでね。食に関わってしまったんで、やり始めたらこれ底なし沼なんですよね。どこまでも行けるんですよね。それこそこの番組につながってくると思うんですけど。
食っていうテーマでくくると、朝ごはんとか、なぜ人は食べるのかっていうそういう人文的なところもあれば、それこそアンロックスの二人がやってるようなビジネス界隈のこともあれば、政治もやらなきゃいけなかったりとかしますし、グローバルからローカルまでもありとあらゆるものが絶対絡むんで、さすが異色獣の一つ。異色獣ってそういうことなんだなって思いましたよね。人間そのものみたいな。
まあなかったら生きていけないからね。
本当そうですよね。僕らはいつからこんな遠くの食べ物を当たり前に食べるようになったんだろうとか考えだすとすごいことですよね。
海外産のものって普通にいっぱいあるからね、今ね。何も考えずに買っても大体国産のものより海外の方が多いからね。
食文化の驚き
いつだったか両親から話を聞いたのか祖父母だったか忘れましたけど、バナナを初めて日本で出回ったときにすごくびっくりしたって言ってましたね。バナナ。それまで日本には当たり前のものじゃなくて、なかったんで。
バナナとマンゴーだか何だったかって言ってたかな。日本にありえないものが日本に来て、そのまま売っていって買ってきたら食べられる環境になったこと自体にすごい衝撃だったみたいな。
昔の歌謡曲であるね。君たちキウイバナナマンゴーだねみたいな、そんなのなかったっけ。 ごめん分かんないわ。
すごい古い歌で。あるんですよ。見たことあるんですよ。これ僕ら世代見てもタイトルの意味が分からなかったんだけど、前の世代の方々の感覚を聞いたら、そういうことなんだって。とんでもないものがここにあるって感覚なんだっていうことらしいですよ。
地球外のものを今日本で食べられるようになったみたいなね、ぐらいの衝撃だったとか言って。なんかその辺も繋がりをしっかり掘っていくと面白いものいっぱい出てくるでしょうしね。
僕らもその食のテーマをやりだしたのは2016年かな。なのでこのスマートキッチンサミットっていうシアトルのカンファレンスに参加して雷が落ちて、僕自身はパナソニックとかにもいたので松田電機に行って白物家電とかもやってたんですけど、その時に食をやってるって感覚実はなかったんですよ。
これすごい不思議で、白物家電という冷蔵庫とか洗濯機とか、実は電子レンジとかね、いっぱい炊飯器とかやってたんですけど、食というサービスに自分たちが携わっているという感覚が僕はやっぱりなくて。
僕はどちらかというと事業戦略とか海外展開とかを考える部門にいたので、いかに家電を売っていくのかみたいな発想なんですよね。それがそのスマートキッチンサミットに出て、皆さんが食の可能性について考えていて、家電がこれからIoTでインターネットにつながるとこんな風に正確な調理ができるようになるとか、こんな風なことができるようになるとかですね。
今のジェネレーションは、いわゆるデジタルネイティブだから、レシピをデジタルで見るでしょと。だったらそれを読み込めばいいじゃない、家電に。って言われた時に、あ、家電ってスマートキッチンだっていう、そこの繋がりが出てきて。
で、そこからなんか今まで自分がある種無意識に食べていた食べ物に対してのテンションが急に変わってくるんですよね。そうすると、自分はやっぱり昔から昼ご飯が自分が望んでないものが来ると、ものすごいイライラする自分がいたんですよね。
だからやっぱりさっき言ってた食べるのはすごい好きで、美食とかそういうのは僕全然ないんですよね。ただやっぱり毎日の食べ物をしっかりと美味しいものを食べたいっていう風な思いを持ってる割には食べ物のこと全然知らないみたいな。
で、やっぱりなんかこの食べ物をやっぱり理解しだすとどんどんどんどん知りたいことが増えていって、さっきタロさんが沼って言ってましたけど、僕らも沼でテクノロジーの方を追っていったけど、面白すぎて深すぎてたくさんあって、さらにそこから最近は人文社会科学、ガストロノミーの世界ですよね。
そうすると学ぶことが多すぎて。やっぱりなんかそういったようなことも含めた時に、ちょっとこの立ち上げた背景とかにも少し戻りますけど、同じようにこの全体図を捉えたい人がいるんじゃないかとか、どうやってそういう情報をアクセスしたらいいんだみたいな時にですね。
フードテックの理解
そういう食の進化に関わる過去も現在も、そこから未来も考えるような番組というかですね、接点をつけれたらいいなーっていうのは、やっぱりなんかこのポッドキャストの立ち上げの思いとしては改めてあるなーっていうのは思ったりもしますね。
これ思い出したよだんだんと。
何思い出してきたの?
思い出してきましたよ。
いつの?
この番組につながる初期の頃の気持ちを。
気持ちだね。
これね、SKSジャパンに初めて呼んでいただいた時の衝撃ですよ。
あれもまあ衝撃だったね。
僕らは料理屋なので、食に関することに直接触れてはいるんですけど、大きい意味での食産業っていうのでは、ただの1ユーザー、1消費者でしかなかったわけですし、ニュースを見はしますけど、あんまり最先端のフードテックだとかはあんまり情報が入ってきてない。
し、そこまで意識を持って取りに行こうともしてなかったなとは思うんですよね。
それがどうでしょう?あの日。
なんだこの世界と思いましたよね。
本当に前回から会場は変わったんですけど、その前の僕らが参加した2回分、初めて行った時に体感たぶん3倍ぐらいの広さの会場に感じたのよ。
わかる。
わかる?すっごい広かったの。
2回目行ったら、もう少し狭く感じたっていう、それでも広いんだけど、初めて行った時に3倍ぐらいの体感の感覚で3日間を毎日過ごしてて。
確かにそう。
すごかったのよ。スケール感がデカすぎて、すんごい驚いたっていうのはね、すごい平たい感想なんだけど、本当にね、驚いた。
こんな世界が広がっていたのかっていう、今まで未接合だった世界にいきなりアクセスして、世界観がむちゃくちゃ広がったら、自分のいるリアルな物理的な空間まで広く錯覚をするっていう現象が起きてて。
これ、僕ら以外にもむちゃくちゃいっぱい、たくさんの人が同じ感覚持つはずだっていう感じだったんですよ。
2人から声かけてもらわなかったら、多分今でも知らないままの可能性高いですね。
で、僕らがそこで接点を持ったことで、地元で僕が知っている料理人さんに会話すると、何それそんなのあるの知らなかったよみたいな声聞くんですよね。
農家さんもやっぱ同じ反応じゃないですか。
そうだね。
だからね、この番組は僕にとってはそういう人たちにもリーチできたらいいな、届けられたらいいなっていう感じはしてますね。
僕も単純にフードテックが未だによくわからない。海外の。
確かに。
何で作ったんだろうっていう、作ってるものはわかる。何をしたいかわかるんだけど、行こうとしてる方向。
その前段階の何でっていうところは、結構英語記事だったり、イタリア語だったり、ネイティブで読めないから、翻訳だとまじで意味がわかんないの。文脈が。
確かにね。
ニュアンスもわかんないし、その辺をお二人から詳しく聞きたいなっていう感覚的に、どういう感覚でやってるのかっていうその感覚が俺には未だにわからない。
記事読んでもわからない。その辺はね、すごく僕が楽しんで聞けるいい番組だなと思ってる。
これ?
いい場だなって思って。
今のポイント僕すごい大事だなと思ってて、例えば記事って記者の方がこのピッチとかを断片的に聞いたりとか、あるいはインタビューしてまとめるみたいなものじゃないですか。
だけどやっぱりその会社自体が何で立ち上げたのかとか、その中でどういう思いを持ってやってるのかとか、どこに苦労してるんだとか。
そういう思いって結構直接聞かないとわかんないし、スタートアップとか企業の方もお二人と話しててもいつもそう思うんですけど、話せば話すほど知らなかったストーリーとか苦労とか実態とか出てきて、みんな実際に氷山の一角のほんと一割も出してないと思うんですよね。
でその一割しか出してない集合体のニュースってやっぱりどうしてもそもそも繋がり見えないし、なので咲いてる花は綺麗なんだけど裏側の根っこは実はすごく全然違うように見えてるとか、その根っこ同士が繋がってるようなものもあるし、
なんかそれって結構わかるまで時間かかるんですよね。僕らもわかんないこと多すぎて、だけどあれとあれとあれとあれをくっつけるとこういう風な動きが見えてくるよねみたいなところをある種点と点を紡いで線にするんですけど、それでもなんか絵としては欠けてるんですよ。
でそこはね、ある程度予想しながら、いやこれはこういうところに行くよねみたいなところの言語化を結構できるとすごくいいかなというふうに思っているし、私なんかその直接ね、このチャレンジ推奨インタビューをしたいねみたいな話ありましたけど、なんかそれもね結構やっぱり直接聞いてみたいなと思うんですよね。
やっぱり普段よく知ってるスタートアップの方でも1時間話を聞くと全然違うストーリーで、でそれすごいですねって、その話言わないんですかって言って、やっぱりそうですかねって言って、そしたら今度からピッチの中にそのプレゼンが入ってるとかってケースもやっぱりあって。
でそういうのって分かんないじゃないですか。だからそういう話を聞いて、むしろタローさん、タクローさんからいやこれ面白いわ、この話どんどん出していったらどうですかみたいなことを話せるとすごい喜ぶと思うし、あと皆さんが話せると喜びますね。
で僕ね、去年とか今度こういう、多分去年の10月ぐらいの時点でこのポッドキャストの話を誰かにしてるんですよ僕は。そんで今度こういうポッドキャストをたべらじのお二人と作ろうとしてるんですよって話をしたら、絶対出たいですって話させてくださいみたいな。なのでいやもうマジでラインナップというか話聞きたい人いっぱいいますね。
めっちゃ聞きたい人もいっぱいいるしね。聞いてみたいでいろんな人。やっぱりどこに行っても前で話してる方、登壇してる方って面白い方はいっぱいいるんですけど、実際一対一で話せる場面って時間すんごい限られてるから結局分からずじまいのことが多くて。
一週間ぐらい経ったらなんかふわっとこんな人のは覚えてるんだけど、他のエピソードはあまり思い出せなくて、そのままなんかこうシューッと。たまにこう記事で見かければね、やってるんだなって思うけど結局なんでやってるかが全く分からないっていう。
よくよくここ3年間ぐらいいろんなとこに参加させていただいたので、でも結局そんな感じだなってすごい僕は感じてます。なのでここでねめっちゃ話してもらえると。
もともとこういう番組があるといいなっていうふうには思っていたんですけど、さっきちょっとお二人がフードテックって知らないことがすごく多いし、あと記事を読んでもすごく分かりにくいっていう話があったんですが、
これ私あるメディアの方に聞いたことがあるんですけど、やっぱりフードテックってその記事をその記者になるっていうことはすごい難しいんですって。
やっぱりそのある程度はサイエンス的なことも分かった方がいいし、ある程度は業界がそれぞれすごい個別に特殊な中でそういうことも分からないといけないので、他のその業界に比べると難しいんですってやっぱり。
だからその職について書こうっていう興味がある人は多いけれど、プロとしてそこの専門の記者になりますみたいなことっていうのは実はすっごい難しいんですよねって本当にだいぶ昔に聞いたことがあって、あ、そうなんだと思って。
で、実際私もリサーチャーとしてはかなり毎日本当に100本とか記事読むみたいな、なんかそういう仕事をしてきた私でも全体像をつかむのがものすごく難しいんですよね。
で、全体像を全部お伝えしたいと思って3日間40セッションみたいなそういうカンファレンスで一気にやるっていうこともやってきたし、ある程度はこんなニュースがありましたみたいなことを周りに知らせるみたいなこともやってたんですけど、やっぱ大事なのって本当にね継続していろんな方面から追いかけて、それこそ星座を作っていくっていうことしかやっぱりなくて。
めっちゃ明るい星とかなんか月みたいなのだけ見ててもわかんないっていうところは本当にあって、でも継続してずっとウォッチするってなかなか一人では難しいじゃないですか。
だから私自身も一人で別にそれをやってても面白くないし、でも何人かやっぱり仲間のいろんな目がありながら、ああでもないこうでもないっていうふうにあるニュースとかあるなんか記事とかレポートとかテーマみたいなところを気楽に話せるような番組があったらみんなこう続けて聞いていけるんじゃないかなと思って、それはちょっとチャレンジしたかったなっていうところですね。
さあということでお時間がね30分過ぎましたのでそろそろ終わりたいと思うんですが、今星座の話が出たので最後にね兄ちゃんからの柿川ガストロノミーシンポジウム2月23日に行ったうちのお店で行ったガストロノミーシンポジウムの中で言った星座の話ちょっとこの辺だけ解説してもらって終わろうかなと思います。
そうですね。星空にはマイナス何等星みたいな星から6等星まで1等星2等星と明るさの違う星々が輝いているわけですけど、テレビに出たりとか記事になったりするものっていうのはだいたい1等星2等星いいとこ3等星ぐらいまでしかあまりピックアップしてもらえない。
だけどよくよく夜空を眺めてみると今街の明かりがすごく明るいところだと見づらいですけど本当の夜空っていうのは6等星以上まで見えてしまうぐらい満点の星空が舞っていて実は人間の目から見ると数としては5等星6等星のが多いんじゃないかなというふうに見えるわけですよね。
どんな星座を思い浮かべてもらってもいいんですけど意外と1等星2等星だけでつないだ星座ってそれ本当にペガサスに見えんのとかオリオン座どう見たって人の形に見えんだろうっていう感じするんですけどちゃんと5等星6等星つないでみたら確かに見えんことないねみたいなふうに見えてくると思うんですよね。
大事なのはつながりを見ていくためには5等星6等星まで目を凝らして見ていくっていう行動とあと星空に浮かぶ星座なんてあんなもん人間が作為的に絵を描いただけなので何とでもなるはずなんですけどもしかしたらこういうふうに見てもいいんじゃないとか違う見方をするとこれはカニにも見えるし鳥にも見えるしっていういろんな見方ができるのでつながりを見つけていくことってすごく大事だなっていうふうに思ってこの例を出したんですよ。
強い文脈と弱い文脈の対比
先ほど岡田さんの話があったよりね記事いっぱい読んでてもぼーっと読んでるとどこでつながってるのか見えなかったりするじゃないですか。
1階層2階層探ってみるとあそこつながってたのとか。
最初のセッションで話したときに2人が言ってた。やっぱり世の中って強い文脈で人間が生きるのかどうかっていうふうに考えたらいいなっていうふうに思ってます。
わかりやすい課題とかみんなが合意する課題については時に行こうとって動くんだけどもやっぱり弱い文脈の中であるいは弱い目的とかね言い方しますけども日常生活の多くはそんなに強い課題ばっかりで動いてなくて
その弱い文脈みたいなものが5等星6等星だよねみたいな話もあったのは僕の中ではすごいわかりやすくてまさに世の中は強目的あるいは強文脈のところにお金リソース集まるんですよね。なぜならばそこは明確にビジネスにつながるから。
だけどその日常生活はほぼほぼ弱い文脈と弱い目的の中で生きていて僕の感覚9割は弱い目的と弱い文脈の中で生きてる気がするんですよ。だけどなんか商品も生活も全部強文脈にいてなんとなくしんどいなと思うのは弱い文脈に対してみんな見過ごしてるというかわかってるけど無視せざるを得ない状況になっている。
だからやっぱりその辺のところを変えていくってところはなんかねこのボードキャストでも挑戦していきたいなとかっていうには思いますよね。
強い弱いっていうのは話題性とかビジネス性のその儲かる儲からないというか話題性の中でも目立つ部分とあまり目立たない部分話題になるかならないかっていうと。
っていうのもあるでしょうし例えば健康とかっていうのを考えたときに例えば腸の中がとか環境因子でどうのとか栄養がっていうのもあるんですけど例えば朝ごはんなに食べるっていうレベルの健康意識とか水をちょっといつもより多めに飲もうとかそういうちっちゃいやつもあるってそういうのも弱い文脈に含まれるのかな。
分かりやすいのはSDGsなんかも超強い文脈でもう明確にサステナブルってなるんですけどでもなんか1日の中でちょっと人が幸せに感じる瞬間とかってそれ勝手に感じればみたいな感じになって。
いい状態って人によっては何がいいかって人によって全然違うし、だからもう難しいのでそこはやっぱりペインの方行こうよって。
そうしたら世の中ビジネス動くよねみたいな感じでやっぱり動いていくので良い状態っていうのはなかなか定義できない。だからこのウェルビングという上位概念を置いてるみたいな話もされていて、だからといって全員が全員ウェルビングだって言い出すとまた違う方向に行くんですけど。
だからその辺のマス市場は強い文脈が動くんですけど、むしろNイコール1でも実はそれってものすごく大事で、ひょっとしたらNイコール1がものすごく細く全世界に連なっていくと1億になってるかもしれないけど、
日本で見るとわずか10万人だとそれちっちゃい市場じゃないみたいな感じで流されちゃうんですけど、そういったような弱い文脈が人間の中に100回起こるのと強い文脈とかは人間の中で1年に1回かもしれないですよね。
だからそういうふうに考えると強い文脈だけじゃなくて弱い文脈も積み重ねると実は生活のほどんどを占めてるみたいな、なんかそんなようなこともちょっと思ったりするね。ちょっと概念的な話になっちゃってますけど、なんかそういう自分たちが意識しすぎてない、できてないところで起こってるようなこともちゃんと語れるような場ができたらいいなっていうふうには思いますね。
なんかちょっと民族学っぽいかもしれないですね。晴れと毛の毛の部分ちょっと見よっかみたいな。 ああでもそういうことだと思いますよ。じゃあ次回はその話からでいい? はい。じゃあそこから。
ありがとうございました。