00:06
おはようございます。コーヒーでも飲みながらゆっくり考える時間の朝の言葉ラジオ、パーソナリティ-タカーシーです。
今日は、AIと人間の知性は何が違うのか、というテーマで考えてみたいと思います。
この問いは、今の時代にとっても自然に出てくる問いだと思います。
まあ、ちょっといきなりなタイトルかもしれませんが。
でも、ふとした瞬間に頭に浮かぶ方って多いんじゃないかなと思って。
本当にAIって色々できますよね。文章を書く、要約する、比較する、説明する。
しかも、こちら側を思っていたよりずっと気抜きいた答えを返してくることがある。
そんな経験ありませんか。
そうすると、なんとなくこういう気持ちになることっていうのもあるのかなって。
これもう知性って言っていいんじゃない。
そして、もし知性と呼べるなら、人間の知性と一体何が違うんだろうって。
でも、ちょっとそこで立ち止まって一緒に考えてみたいんですね。
そもそも知性ってどういうものだと思いますか。知性ってどういうものなのか。
知識が多い。頭の回転が早い。論理的に考えられる。正しい答えが出せる。
そういうイメージありません。
そして、その意味ではAIってかなり強いです。
大量の情報を扱えるし、パターンを見つけるのも得意だし、
整った答えを素早く返してくれる。
でも、ここで少し聞いてみたい、尋ねてみたい。皆さんに。
知性って正しく処理する力だけなのかなっていうふうなことなんですよ。
人間の知性にはもう少し別の層がある気がするんですよね。
例えば、何に引っかかるか。何を不思議だと感じるか。何を大事だと思うか。
どこで立ち止まってしまうのか。
AIは答えを作るのがとても上手です。
でも、この問い、そもそもちょっとおかしくないか?とか。
答えは出てるんだけど、なんか大事なものが抜け落ちてる気がする。
03:00
って感じる。この違和感。
これって人間の知性のかなり大切な部分じゃないかなって思うんですよね。
AIの知性が情報を処理して関係を見つけて答えを構成する力だとしたら、
人間の知性はそこに加えて意味に引っかかる力、価値に迷う力、問いそのものを疑う力、そういうものを持っている。
AIは与えられた問いに対してすごく上手に動けます。
でも、そもそも何を問うべきなのか?この問いでよかったのか?答えが出てもなお残るものは何か?
そこを見に行くのはまだ人間の仕事だと思っています、私。
もう少し言うと、人間の知性ってすぐに処理できない感覚を抱えていられるっていうところがあると思うんですね。
数字の上では正しい。論理も通ってる。でも何かが足りない。
そのモヤモヤをうまく言葉にできないまましばらく持ち歩いてしまう。
この感じも知性の一部じゃないかなっていうふうに思うんですね。
なぜなら人間は情報だけで生きてるわけじゃありません。
経験、記憶、身体、さらに言えば傷ついたこと、救われたこと、そういうものを通して世界を受け取っている。
だから人間の知性はいつも少し生きた時間と結びついているわけですよ。
AIは膨大な情報の中から最もらしい形を作ることができますよ。
でもこの朝の静けさ、なぜ自分は少し寂しいと感じるんだろう。
昨晩言われた言葉、なぜこんなに引っかかるんだろう。
昔起こった出来事、どうしてまだ忘れられないんだろう。
こういう問いはその人がどう生きてきたかとは切り離せません。
だから人間の知性には時間があると言えるのかもしれませんね。
過去から来るものがあって、今ここで迷うものがあって、これから先を思って躊躇うものがある。
AIの知性が構成、作り上げるコンストラクチュラルな知性だとすれば、
人間の知性は生の時間を抱えた、生きている時間を抱えた知性、そういうものなのかなと思うんですね。
06:12
あともう一つ大事だなと思うことがあって、
人間の知性って有限であることとも深く結びついているわけではない。
結びついているのかなというふうに思うわけです。
何でも知れるわけじゃありません。何でもできるわけでもない。
そしていつか終わる存在でもある。
その限界の中で何を知りたいのか、何を学ぶのか、何を大事にするのか、
そうやって知性を使っている。
つまり人間の知性って万能だから尊いんじゃなくて、限界があるのになお考える、そこに深さがあるのかもしれない。
そんなふうに思います。
AIはとても早く答えを出してくれます。
でも人間は時々答えの前で立ち止まります。
AIは整った説明を返してくれます。
でも人間はその説明の中でこぼれ落ちるものに心を惹かれることがあります。
AIは多くの選択肢を並べられる。
でも人間は選ぶことの重さを自分で引き受けなければならない。
この違いは性能の違いというより知性が何に結びついているかの違いなんじゃないかなというふうに思うんですね。
だからAIと人間の知性は何が違うのかと聞かれたら、私はこう言いたいです。
AIの知性はうまく答えを構成するコンストラクチュアルな知性。
人間の知性は答えの中でなお迷い、問い、意味を引き受ける知性。
これ綺麗に分け切れる話じゃないですし。
これからはもっとAIが人間らしく見えてくるかもしれません。
でも何に痛みを感じるか、何に沈黙するか、何を失いたくないと思うか。
そういうところにはまだ人間の知性の深い部分が残っている気がしています。
知性ってたくさん知っていることじゃなくて、世界の中で何に触れ、何に立ち止まり、何を問いとして抱え続けるか。
09:10
そういうことでもあると思うんですよね。
AIの時代になったからこそ、人間の知性は答えを競う。
もう早く答えを出す。早く証明しなければいけない。
そういうことじゃない。
そういうところから離れて、何を問いとして持つか、何に意味を感じるか。
そこでより鮮明に見えてくるものなのかもしれません。
今日は、AIと人間の知性は何が違うのかっていうテーマで一緒に考えてみました。
ちょっとうまくまとめてみましょう。
うまくまとめるとどうなるかなっていう感じなんですけども、
AIの知性は、情報を処理し、構成し、答えを返す知性です。
でも人間の知性は、経験を通り、価値に迷い、意味を引き受けながら考える知性。
その違いがこれからますます大事になってくる気がします。
なんかちょっと膨大、大きなテーマを持ってきちゃったんですけども、
今日はこの辺りにしておきましょうか。
またコーヒーでも飲みながらね、ゆっくり考える時間を一緒に持ちたら嬉しいです。
朝の言葉ラジオ、パーソナリティ高橋でした。
それじゃあね。またね。
バイバイ。いってらっしゃい。