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朝の言葉|AIは思考を奪うのか
2026-03-27 11:21

朝の言葉|AIは思考を奪うのか

おはようございます。コーヒーでも飲みながらゆっくり考える時間の「朝の言葉ラジオ」です。

AIが答えを出し、要約し、整理してくれる時代。
では、人間の思考は奪われてしまうのでしょうか。

今日は「思考とは何か」「AIが奪うものと、奪えないものは何か」そして「AI時代に残る「考える」という営み」について朝の時間にゆっくり考えてみます。

朝のコーヒー時間のお供にどうぞ。

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おはようございます。 コーヒーでも飲みながらゆっくり考える時間の朝の言葉ラジオパーソナリティ- タカーシーです。
今日は、AIは思考を奪うのかというテーマで考えてみたいと思います。
この問いは、今の時代らしい問いだなあと思いながら作ってみました。
まあね、AIに聞けば答えが返ってきます。
要約もしてくれるし、整理もしてくれるし、比較もしてくれる。それっぽい案まですぐに出してくれる。
そうなると、人間は自分で考えなくなるんじゃないのかな。
思考する力そのものが弱くなっていくんじゃないのか。
まあ、そんな不安を感じることがありますね。
でも僕はこの問いに対して、まず先に思考とは何かというところを少し立ち止まって考えてみたいですね。
思考というと、何かを知っていることとか、頭がいいとか、正しい答えを出せることのように見えることがあります。
でも本当の思考ってそれだけじゃない気がするんですね。
思考というのはすぐに答えに飛びつかないことでもあるし、
自分の中に違和感を残しておけることでもあるし、
同じ問いを少し違う角度から見直し見ることでもある。
つまり、思考というのは答えを導き出す速さではなくて、
分かったつもりにならずに、問いの前にもう少しだけ位置づけられることに近いのかもしれません。
ここでAIのことをちょっと考えてみましょう。
AIは確かに答えを出します。かなり早く。かなり上手に。それもかなりそれらしく。
だから、AIは思考を奪うのかと聞かれたとき、
一つ言えるのは、AIは考える前の手間を奪うことがあるということです。
考える手間を奪うというよりも、考える前の手間を省略してくれるわけですね。
例えば資料を集めること、論点を並べる、候補を出す、情報を比較する、
こういう部分はAIがかなり代わりにやれます。
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だから人間はそこを飛ばしてすぐに答えのようなものに行けるようになってしまう。
ただ、ここには危うさがある。
なぜなら考えるということは時々その手間の中で起こっていたからです。
迷いながら調べること、遠回りしながら比べること、途中であれ?問いが違うのでは?と気づくこと。
そういう一見無駄に見える時間の中で思考は育っていきました。
だからAIが便利になればなるほど、人間は考える前に答えを受け取ってしまいやすくなります。
その意味では、AIは思考を弱くする可能性を確かに持っている。
でもここで終わらないというところが人間の面白いところです。
AIが答えを出してくれるからこそ、逆に問われることもあるということなんですね。
それは、その答えをそのまま受け取るのかどうかということですよ。
AIがもっともらしい答えを出したときに、それで終わるのか?
それとも本当にそうなんだろうか?
何が前提になっているんだろう?
この答えは何をこぼしているんだろう?
何かこぼしているものがあるかもしれませんね。
別の見方はないんだろうか?
そうやってもう一歩見に行くのか?
ここで思考の有無が分かれてくる気がします。
だから僕は、AIは思考を奪うのかという問いに対してこう答えたいんですね。
AIは思考そのものを奪うのではなく、思考をしなくても済んでしまう状況を増やす。
そしてその分、私たちは前より意識的に考えなければならなくなる。
ちょっとこれ、逆説的な話なんですけども、
便利なものが増えれば増えるほど、人間は考えなくなる危険を持ちます。
でも同時に、本当に考える人とそうでない人の違いは前よりはっきりしてくるわけですね。
AIの答えをうまく使う人と、AIの答えをそのまま自分の考えだと思ってしまう人。
この違いは大きいです。
本当に考える人は、AIを使いながらも答えをそのまま終点にしません。
終わりにしません。
むしろ出てきた答えを出発点にする。
そこから問いを深くしたり、前提を疑ったり、自分の経験と繋げたりする。
つまり、AIは思考の代わりになるというより、思考のきっかけにもなり得るんですね。
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今度、ちょっと大学の先生方に対して講義をしなきゃいけないんですけども、
皆さんこう言うんですね。
学生がレポートとかに対してAIを使ってくる。
それをどうすればいいのか。逆なんですよ。
もう使うのは前提なんですよ。
ただ、ただ使うだけではなくて、そこから一歩踏み込んだところに先生たちも持っていけるようにしなくちゃいけないわけですね。
教授たちの頭ってまだちょっと古いんです。
特に今の先生方、AIに対してものすごい驚異的に感じてるんです。
でも、そうじゃないんだっていうことを今度話してこようかなと思っていて、
今度研究会がありますので、そこで講師やらなきゃいけなくて、
ちょっとうーんと思いながら、教授たちの疑問点とか不安点とかっていうのを見てたりするんですけども、
それはちゃんと受け取る側がちゃんと立ち止まるならという条件付きで思考のきっかけになるんだっていうこと。
思考は多分答えを持っているっていうことではなくて、答えの前でもう一度問い直せることなんですよ。
そしてこの問い直しは人間のかなり大事な力だと思います。
ここ教授たち忘れちゃってるんですよ。
学生は考える力を持っているんです。
でもそれをAIを使うから、AIを使うから、AIを使うからって言って、すごい不安がっちゃってるんですね。
ちょっとそこは違うんじゃないのかなっていうふうに思うんです。
っていうのも私たちは情報だけで生きてるわけではないからですよ。
迷いもありますし、経験がありますし、価値観がある。
うまく言えない違和感がある。
そういうものを抱えながら答えを受け取っている。
だから人間の思考は単なる処理ではなくて、
生きてきた時間を通した判断っていうもの。
そういうものでもあります。
AIはたくさんの答えを出してくれます。
でもこの答えは自分にとって何なのか。
何を選び、何を選ばないのか。
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何に少し立ち止まりたいのか。
そこはまだ人間の側に残っているものなんですね。
だからAIは思考を奪うのかと聞かれたら、
僕の答えはこうなります。
AIは考えなくても何かを言えてしまう世界を広げる。
でも思考そのものは奪えない。
むしろ思考する人が何をしているのかを前よりはっきり見せる。
思考する人は答えを急がないんですよ。
問いをずらしてみたり、
違和感をそのまま捨てなかったり、
もっと言えば分からなさに少し留まってみたり。
そうすると、一見すると遅い動きの中で考えているように見えますけども、
AI時代に大事になるのは多分この遅さなんですよ。
すぐに出た答えをすぐに終わりにしない。
分かった気にならない。
もう半歩だけ、一歩行かなくてもいいんですよ。
半歩だけ考えてみる。
その半歩の中に人間の思考はまだちゃんと残っているんだな。
そんな風に思います。
今日はAIは思考を奪うのかというテーマで考えてみました。
結論としてはですね、
AIは思考を奪うのではなくて、
思考しなくても済んでしまう環境を広げる。
だからこそ人間の側には立ち止まること、
問い直すこと、
違和感を残しておくこと、
そういう思考の小さな技術が前より大事になっていくのかもしれません。
ということで今日はこの辺りで終わりにしようかなと思います。
またね、コーヒーでも飲みながらゆっくり考える時間を一緒に持っていたら嬉しいです。
朝の言葉ラジオ、パーソナリティ高橋でした。
それじゃあね、またね、さよなら、ばいばい、いってらっしゃい。
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