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おはようございます。
朝の言葉ラジオ、パーソナリティー、タカーシーです。
コーヒーやカフェオレ、お茶、お醤油、手元にありますか?
今日も一緒にゆっくり考えてみましょう。
今日のテーマは、AI時代に深く考えるとは何か、です。
AIって本当にどんどん賢くなってますよね。
質問すればすぐ答えが返ってくるし。
整理も、比較も、要約も、かなり複雑なことまで説明してくれる。
そういう時代に入ってきた時、ふと出てくる問いがあります。
じゃあ、人間が深く考えるって一体どういうことなんだろう?
そんな疑問です。
深く考えるっていう言葉は、かなり広く使いますよね。
比較することも考える。
結論を出すことも考える。
情報を整理することも考える。
でも、深く考えるという時、もう少し別のことを指している気がしませんか?
今日はそこを一緒に掘り下げてみたいんです。
まず一回、考えることを情報処理という言葉から切り離して考えてみましょう。
情報処理というのは、与えられた情報を集めて、並べて、分類して、関係を見つけて答えの形にすること。
これ、すごく大事な力ですよね。
そして、この情報処理という力分野っていうのかな。
AIはこの部分がとても得意です。
大量の情報も一気に扱える。パターンも見つけられる。
そして、それを整った形で返すこともできる。
でも、深く考えるというのは多分それだけじゃない。
なぜかというと、深く考えている時、人はただ答えを作っているんじゃなくて、問いそのものの前に立ち止まっているからだと思うんですよね。
この問いって、そもそも正しい立ち方なんだろうか。何が前提になっているんだろうか。
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この答えは何をうまく説明できていて、何をこぼしているのか。
別の角度から見たら全く違う景色になるんじゃないか。
つまり、深く考えるというのは答えを急いで確定することじゃなくて、問いと前提を緩めずに見つめ続けること。緩めずに見つめる。
こういうことに近いんだと思います。
ここで一つ大事な違いがあって、情報処理は速さと相性がいいんです。
でも深く考えることは、遅さと相性がいいんですよね。
説明はわかった。でもまだ負に落ちていない。答えは出た。でも何かが残っている。
その残った違和感。残った違和感をすぐに消さないこと。
ここに深さの条件の一つがある気がするんですね。
だから深く考えるための最初の条件は、すぐに閉じないこと。すぐに終わらせないことだと思っています。
問いをすぐ終わらせない。答えですぐ満足しない。わかったという感覚をすぐ確定させない。
この少し開いたままの状態を保てること。それが深く考えるための第一歩かなと思うんですね。
二つ目の条件。自分が立っている場所を疑えること。
私たちっていつもどこか前提の上で考えていますよね。
自分では中立のつもりでも何を大事だと思っているか。何を当たり前だと思っているか。
そして何を怖いと感じているか。そういうものがすでに考え方に入り込んでいる。
深く考える人はただ対象を見るだけじゃなくて、自分の見方そのものにも少し目を向けます。
なぜ自分はこの問いを大事だと思うのか。なぜこの結論に安心するのか。なぜ別の答えに違和感を持つのか。
この自分の足場まで見に行けること。これも深さの条件の一つかなと思います。
三つ目。答えだけではなくて意味を問うこと。情報処理。これは正しさを目指します。
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でも深く考えることというのは正しさだけでは終わらない。
それが何を意味するのか。それで何が変わるのか。それを引き受けると自分はどうなるのか。
そこまで考えに入ってくる。例えばある答えが論理的には正しいとしても、
その考え方で人間の何が見えなくなるんだろうとか、便利だけど何を犠牲にしているんだろうとか、
そういうことまで考え始めるとき、思考は単なる処理から意味への問いと移っていく。
ここに深さが生まれる気がします。
そして四つ目。最後です。最後ですから。もう最後ですから待ってくださいね。
言葉になる前の違和感を捨てないこと。これとても重要なことです。
個人的にもすごく大事だと思っていて、うまく言えない。でも何かがおかしい。
正しい気もする。でもどっか引っかかる。そういうまだ言葉になっていない感覚を雑に処理しないこと。
雑に処理しないで少し持っておくこと。その中から新しい問いが生まれることがある。
つまり深く考えるとは明石であることだけじゃなくて、まだ明石じゃないものに耐えられることであるのかもしれませんね。
ここまで四つの条件を話してきました。長かったですね。
問いをすぐ閉じないこと。自分の前提を疑うこと。答えの意味を問うこと。
言葉になる前の違和感に留まること。なぜこれがAI自体に必要なのかというと、
それはAIが情報処理をどんどん肩代わりしてくれるからです。最初に言ったように整理も比較も説明もかなりのところまでやってくれます。
だからこそ人間の側にはその答えをどう受け取るか。その問いで本当にいいのか。
その答えの中で何が見えなくなっているのか。そこを見る力が前よりも必要になってくる。
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AIがあることで考えなくて済む場面っていうのはまあいっぱい増えますよ。
でもその分本当に考えるとは何かが前よりずっとはっきり問われるようになる気がしますよね。
もしかするとAI時代に深く考える人っていうのはたくさん答えを知っている人じゃなくて、
答えが出た後でなお問いの前に留まれる人なのかもしれません。
便利さの中で何が失われるのか。正しさの中で何がこぼれるのか。
速さの中で何が見えなくなるのか。そういうことを見に行ける人。
その人が深く考えられる人なんじゃないかなって思うんですね。
今日はAI時代に深く考えるとは何かというテーマで考えてみました。
まとめると、深く考えるとは情報処理の速さではなくて、
問いをすぐ閉じず、自分の前提を問い、答えの意味を問い、
まだ言葉にならない違和感、それにしばらく留まること。
そういう少し遅くて少し不安定な営みにこそ深さっていうのは生まれてくるのかもしれません。
ということで、今日はこの辺りでまたコーヒーでも飲みながらゆっくり考える時間を一緒に持ってたら嬉しいです。
朝の言葉ラジオ、パーソナリティ、たかしーでした。
それではね、バイバイ。今日も行ってらっしゃい。ありがとうございました。