1. シリアの希望- 2024年12月8日からの記録
  2. Month12 ドーハフォーラム2025..
2025-12-13 16:31

Month12 ドーハフォーラム2025のシャラア大統領へのインタビュー

今回は、こちらのYoutubeをもとに。

 

サマリー

2025年のドーハフォーラムでのアルシャラー大統領のインタビューを通じて、シリアの現在の状況と未来のビジョンが明らかになります。アッシャラー大統領はシリアが地域の安定モデルになるとの決意を示し、国内再建の必要性やイスラエルとの緊張関係、参加型の政治制度を目指すビジョンについて語ります。このエピソードでは、シリアの暫定大統領シャラー氏へのインタビューを通じて、テロリズムの定義や女性の権利についての議論が展開されます。また、アサド政権に対する見解や記念日を巡る状況にも触れられ、内部報道による認識の偏りについて考察されます。

シリアの未来に向けたビジョン
Akiko
シリアの希望- 2024年12月8日からの記録。
Akiko
こんにちは、AKIKOです。
Akiko
この番組は、シリアの現在の状況、特に2024年12月以降の変化とその影響について、私自身の情報収集をまとめながら感想を語っているポッドキャストです。
私はNGOのスタッフとして、9年間、ヨルダン、イラク、トルコなどのお隣の国々で、シリア難民支援に携わってきました。
平和なシリアの未来への願いを込めて、シリアの希望というタイトルでお送りしています。
今回、録音日が2025年12月9日です。
さて、今回は2024年12月8日のアサド政権崩壊から1年が経過したということになります。
昨日12月8日は、開放の日、アサド政権崩壊の1周年記念日として、
シリア国内、特にダマスカスで大きな集会が開かれている様子など、報道で報じられていました。
私もだいぶ長い間、昨日はそれをYouTubeのライブ映像などで見ていたのですが、
まずは大きな事件などがなく、昨日という1日が過ぎて安心しているというところです。
さて、今日は1つ紹介したいと思ったYouTube、
昨日のライブの様子などを見ていると、いろいろなYouTube番組がお勧めされて紹介されてくるものですから、
その中から1つとても面白いなと思ったYouTube映像を1つご紹介します。
それは、2025年のドーハフォーラムというものの映像で、
シリアの暫定大統領アルシャラ氏が今年、ドーハフォーラムに参加して、出席して、インタビューを受けている様子です。
Akiko
まずこれについては、音声をノートブックLMに取り込んで、そこで要約を日本語で紹介していただくという形でご紹介をしたいと思います。
もしよろしければ、元の映像をYouTubeでぜひ見ていただけたらいいかなと思います。
ノオト・ブク太郎
シリアの新大統領アフメド・アッシャラー氏のインタビューから、今のシリアを読み解きます。
アサド政権が崩壊してちょうど1年が経ちましたね。
新しい大統領になったアフメド・アッシャラー氏が、ドーハフォーラムで国の今と、そしてこれからについて語ったんです。
このインタビューから見えてきた、新しいシリアの光と影、3のポイントで見ていきましょう。
国内再建と経済の再生
ノオト・ブク太郎
まず1つ目、これは国際社会への復帰と経済の再建です。
大統領は、もうシリアは危機を輸出する国じゃない、地域の安定モデルになるんだって宣言してるんですね。
その鍵になるのが、アメリカの経済制裁、いわゆるシーザー法の解除。
これについて、なんと95%はもう合意済みだってかなり自信を見せてます。
実際に成果も出ていて、電力供給が1日1時間半だったのが、今は12時間以上。
いやー、これは国民の生活にとってものすごく大きな一歩ですよね。
でも、国内の再建とは裏腹に、外に目を向けると大きな問題があります。
2つ目のポイント、イスラエルとの緊張関係です。
大統領が言うには、イスラエルからの空爆は、もう1000回を超えていると。
シリア側は平和を求めているのに、イスラエルは極度の暴力で返してくるってかなり強く批判してるんです。
だから、イスラエルが求める非武装地帯なんてものも拒否して、
1974年の定戦合意、これをちゃんと守るべきだと主張しています。
じゃあ、肝心の国内はどうやって一つにまとめていくのか。
ノオト・ブク太郎
最後のポイントは、国内統一のビジョンです。
彼が目指しているのは、イラクみたいに州派で権力を分けるんじゃなくて、
専門家が中心となる参加型の政府なんです。
つまり、誰か一人の力に頼るんじゃなくて、法と制度で国を作っていくんだと。
そのための移行期間は5年。あと4年で新しい憲法を作って、選挙も実施する計画だそうです。
要するに、アッシャラー大統領は国内の再建っていう光に向かって進みながらも、
イスラエルとの対立っていうかなり根深い影にも直面しているということですね。
国内統一の重要性
Akiko
この要約で取り上げられた部分の内容については、私は特に着目したのがここです。
国内統一のビジョン。イラクのように、宗教、宗派で権力を分けるのではなく、
専門家が中心となる参加型の制度にしていくと話している部分です。
私はイラクに住んでいて、イラクの国会選挙の仕組みや政党のあり方に常々問題があると思っていましたので、
ここの部分共感を持って聞きました。
イラクの宗派で権力を分ける仕組みというものについて、少しAIの要約の力を借りながら解説します。
イラク選挙の宗派・クォータ制は、主要な宗派民族(シーア派、スンニ派、クルド人など)に議席配分を保障する制度で、
権力共有と宗派間のバランスを図るため採用されています。
しかし、汚職や縁故主義の温床となる側面も指摘されています。
この制度は2005年の新憲法制度以降、事実上、政党連合が民族・宗派に根差したものとなり、定着しています。
この問題点として、政党というものがその政策や主張によって結成されるのではなくて、民族や宗派ごとのまとまりとなっていること、
民族というのは個人が選択するものではないと、それは仕方ないとして、
宗教についても、この中東地域で個人が自分で宗教を選択するということは事実上不可能に近いです。
社会の中でそういったことがないです。
血縁、家系によって自動的に宗教が決まるというのが社会の現状です。
その中で、政党が民族や宗教と直結しているとなるのは、事実上は政党自体も血縁や家系によって自分の支持する政党が自動的に決まってくるということになりかねませんから、
自由な意思や意見を尊重するはずの民主主義に逆行する仕組みだというふうに思っています。大きな問題だと思っています。
このシリアの暫定大統領シャラー氏のインタビューの中では、シリアはイラクのクオータ制度は取らない。
テクノクラート、各分野の専門家が中心となって、参加型で政治を作っていくと言っています。
この部分に希望を感じています。
1年前のことを思い出します。私を含め、多くの人が2003年のイラク戦争後を連想して、フセイン政権崩壊後のイラクのようにならないとよいのだが、とシリアのことを心配しました。
ここでいうイラクのようにとは、政治的そして軍事的に党派間の闘争が激化してしまって、そこに海外からの介入も加わったり、有象無象の武装集団のテロ活動などもどんどん増加していって、
特に首都バクダットなどのイラクの国内の治安が最悪の状況になったことです。
イラクの治安というのは非常に悪い状態が続いていました。これはこの宗派間闘争によるものでした。
Akiko
シリアの現状で言っても、いまだ一番の心配点は同じ点です。宗派間の争いが激化していくこと、イラクのようにならないようにというふうに引き続き心配していますし、願っています。
2025年の11月、先月に私が首都ダマスカスを訪問した際に、町の中や繁華街などにいる限りでは、肌感覚としてそのような不安を感じることは全くありませんでした。
しかし、報道やNGOの安全情報などで、地方での民族・党派が有する軍事勢力間の、または党派の軍事勢力と暫定政府軍との間での軍事衝突についてのニュースが毎週のように流れてきます。
決して安心できない状況が続いていると思っています。
そしてもう一点別の話題ですが、このYouTube番組、ドーハフォーラムのYouTubeを私が今回取り上げたいと思った一番の理由がこちらです。
このノートブックLMの要約では一切取り上げられなかった部分です。
元のYouTubeでは26分48秒の部分、もしよろしければ元のものを映像を見て聞いてみてください。
インタビュアーがなんとこのように質問をします。
「あなた自身が過去にテロリストでしたね。」
そしてこのように続けます。
「あなたはアルカイダのメンバーでしたが、現段階で宗教的にはどのような立場を取っているのですか。
シャラー大統領へのインタビュー
Akiko
「女性の権利を完全に否定するという立場であったところから、これから女性の権利の尊重などをどのように進めていくのですか。」
というような質問をしていきます。
この質問に対してシリアの暫定大統領シャラー氏、あまり顔色も変えずにこのように回答しています。
「今の質問には問題があります。
しかし、できるだけ回答できるよう努力しましょう。
私自身をテロリストと呼ぶことはジャッジメントであり、ポリティサイズ、政治化されています。
誰かをテロリストと呼ぶならば、それを証明する必要がある。
そして彼自身が考えるテロリズム、テロリストの定義へと続けていきます。
「25年間この単語を聞き続けているが、この言葉が混乱して理解されている。
自分の意見では、テロリストとは子どもや女性を含む無実の人々を殺し、法に反した方法で人々に被害を与えることではないのか。
今、イスラエル政府がガザでやっていること、またはシリアのアサド政権が国民に対してやってきたことが、
テロではないのか。
そういう政権自体がテロリストという言葉を使って他人を批判するためにこの言葉を使ってきた。
自分自身は一般市民を傷つけたことはない。」と回答を続けていきます。
さて私の感想ですが、ここでポリティサイズ、ポリティサイズドという言葉について。
ここでシャラー氏が、自分をテロリストだと呼ぶのはポリティサイズド、政治化されているというふうに言っています。
これはどういう意味なのかなと思って追加で少し調べてみました。
これは政治的に利用しようとしているという意味であるかというと、
このインタビュアーはクリスティーンさんという人ですが、CNNのトップキャスターだそうです。
他の質問の様子を見ても、少しインタビューを受ける人への敬意に欠けているのではないかなと個人的には思いました。
しかしトップジャーナリストというものは、あえてこのようでなくてはならないのかなとも感じます。
あえて意図的に刺激的な言葉も使いながら切り込み隊長を演じているのではないかと思います。
とはいえ、さすがにインタビューの中で向かい合っている相手に対して、一国の大統領に対して、あなたはテロリストだったと言うのはどうかと思いました。
しかし、あえて意図的に刺激的な言葉も使いながら切り込み隊長を演じているのではないかと思いました。
とはいえ、さすがにインタビューの中で向かい合っている相手に対して、一国の大統領に対して、あなたはテロリストだった過去があるという発言はどうなのかとは思いましたが、
記念日の状況と報道
Akiko
もしかすると、シャラー氏の反応、冷静な反応などを見てみると、もしかすると事前に合意を得た上で、わざと演出したのかもしれないというふうに感じています。
もしよろしければぜひYouTube映像を見てみてください。
クロージングです。
2025年の12月8日、シリアのアサド独裁政権からの開放の日、1周年記念日は、おおむね無事過ぎ去ったようでほっとしました。
この日の前後には、ダマスカスのメッゼという地域の軍事空港にカチューシャロケットが着弾したというような報道はあったものの、民間人の死傷者は出ず、大きな騒ぎにもなっていないようでした。
ただし、報道を見て、いくら多くの人が集まって喜んでいるように見えたとしても、それは全体から見れば一部、そして一定の偏りのある一部でしかないということも忘れないようにしたいと思っています。
記念式典の映像は、首都のある限られた場所のものでしかなく、そして首都にいる場合でも、私が連絡を取り合っているようなNGOの職員など、中立の立場の人は、安全のために自宅にいたのではないかなと思います。
NGO職員以外でも、大多数の一般の人々は、自宅にいてテレビなどを見ているという状況かと思います。
人混みや集会を避けたいという人々だけではなくて、現在の政権に反対や懸念を持っているという人々も、一周年記念式典の様子を報道するような場所には行かないはずです。
このポッドキャスト、シリアの希望でも、開放の日であってもお祝いに必ずしも賛同できない人々、または一周年だからこそ懸念を表明したいという人々にも焦点を当てていきたいと思っています。
紹介したいYouTube番組を見つけました。次回以降にご紹介していきたいと思っています。
では以上にいたします。聞いていただいてどうもありがとうございました。
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