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Akiko
この要約で取り上げられた部分の内容については、私は特に着目したのがここです。
国内統一のビジョン。イラクのように、宗教、宗派で権力を分けるのではなく、
専門家が中心となる参加型の制度にしていくと話している部分です。
私はイラクに住んでいて、イラクの国会選挙の仕組みや政党のあり方に常々問題があると思っていましたので、
ここの部分共感を持って聞きました。
イラクの宗派で権力を分ける仕組みというものについて、少しAIの要約の力を借りながら解説します。
イラク選挙の宗派・クォータ制は、主要な宗派民族(シーア派、スンニ派、クルド人など)に議席配分を保障する制度で、
権力共有と宗派間のバランスを図るため採用されています。
しかし、汚職や縁故主義の温床となる側面も指摘されています。
この制度は2005年の新憲法制度以降、事実上、政党連合が民族・宗派に根差したものとなり、定着しています。
この問題点として、政党というものがその政策や主張によって結成されるのではなくて、民族や宗派ごとのまとまりとなっていること、
民族というのは個人が選択するものではないと、それは仕方ないとして、
宗教についても、この中東地域で個人が自分で宗教を選択するということは事実上不可能に近いです。
社会の中でそういったことがないです。
血縁、家系によって自動的に宗教が決まるというのが社会の現状です。
その中で、政党が民族や宗教と直結しているとなるのは、事実上は政党自体も血縁や家系によって自分の支持する政党が自動的に決まってくるということになりかねませんから、
自由な意思や意見を尊重するはずの民主主義に逆行する仕組みだというふうに思っています。大きな問題だと思っています。
このシリアの暫定大統領シャラー氏のインタビューの中では、シリアはイラクのクオータ制度は取らない。
テクノクラート、各分野の専門家が中心となって、参加型で政治を作っていくと言っています。
この部分に希望を感じています。
1年前のことを思い出します。私を含め、多くの人が2003年のイラク戦争後を連想して、フセイン政権崩壊後のイラクのようにならないとよいのだが、とシリアのことを心配しました。
ここでいうイラクのようにとは、政治的そして軍事的に党派間の闘争が激化してしまって、そこに海外からの介入も加わったり、有象無象の武装集団のテロ活動などもどんどん増加していって、
特に首都バクダットなどのイラクの国内の治安が最悪の状況になったことです。
イラクの治安というのは非常に悪い状態が続いていました。これはこの宗派間闘争によるものでした。
Akiko
シリアの現状で言っても、いまだ一番の心配点は同じ点です。宗派間の争いが激化していくこと、イラクのようにならないようにというふうに引き続き心配していますし、願っています。
2025年の11月、先月に私が首都ダマスカスを訪問した際に、町の中や繁華街などにいる限りでは、肌感覚としてそのような不安を感じることは全くありませんでした。
しかし、報道やNGOの安全情報などで、地方での民族・党派が有する軍事勢力間の、または党派の軍事勢力と暫定政府軍との間での軍事衝突についてのニュースが毎週のように流れてきます。
決して安心できない状況が続いていると思っています。
そしてもう一点別の話題ですが、このYouTube番組、ドーハフォーラムのYouTubeを私が今回取り上げたいと思った一番の理由がこちらです。
このノートブックLMの要約では一切取り上げられなかった部分です。
元のYouTubeでは26分48秒の部分、もしよろしければ元のものを映像を見て聞いてみてください。
インタビュアーがなんとこのように質問をします。
「あなた自身が過去にテロリストでしたね。」
そしてこのように続けます。
「あなたはアルカイダのメンバーでしたが、現段階で宗教的にはどのような立場を取っているのですか。
Akiko
「女性の権利を完全に否定するという立場であったところから、これから女性の権利の尊重などをどのように進めていくのですか。」
というような質問をしていきます。
この質問に対してシリアの暫定大統領シャラー氏、あまり顔色も変えずにこのように回答しています。
「今の質問には問題があります。
しかし、できるだけ回答できるよう努力しましょう。
私自身をテロリストと呼ぶことはジャッジメントであり、ポリティサイズ、政治化されています。
誰かをテロリストと呼ぶならば、それを証明する必要がある。
そして彼自身が考えるテロリズム、テロリストの定義へと続けていきます。
「25年間この単語を聞き続けているが、この言葉が混乱して理解されている。
自分の意見では、テロリストとは子どもや女性を含む無実の人々を殺し、法に反した方法で人々に被害を与えることではないのか。
今、イスラエル政府がガザでやっていること、またはシリアのアサド政権が国民に対してやってきたことが、
テロではないのか。
そういう政権自体がテロリストという言葉を使って他人を批判するためにこの言葉を使ってきた。
自分自身は一般市民を傷つけたことはない。」と回答を続けていきます。
さて私の感想ですが、ここでポリティサイズ、ポリティサイズドという言葉について。
ここでシャラー氏が、自分をテロリストだと呼ぶのはポリティサイズド、政治化されているというふうに言っています。
これはどういう意味なのかなと思って追加で少し調べてみました。
これは政治的に利用しようとしているという意味であるかというと、
このインタビュアーはクリスティーンさんという人ですが、CNNのトップキャスターだそうです。
他の質問の様子を見ても、少しインタビューを受ける人への敬意に欠けているのではないかなと個人的には思いました。
しかしトップジャーナリストというものは、あえてこのようでなくてはならないのかなとも感じます。
あえて意図的に刺激的な言葉も使いながら切り込み隊長を演じているのではないかと思います。
とはいえ、さすがにインタビューの中で向かい合っている相手に対して、一国の大統領に対して、あなたはテロリストだったと言うのはどうかと思いました。
しかし、あえて意図的に刺激的な言葉も使いながら切り込み隊長を演じているのではないかと思いました。
とはいえ、さすがにインタビューの中で向かい合っている相手に対して、一国の大統領に対して、あなたはテロリストだった過去があるという発言はどうなのかとは思いましたが、