Youtube: BBC News Japan 2025/9/25
「シリア暫定政府のアフメド・アル・シャラア大統領が2025年9月24日、国連総会で演説を行った。」
演説の全体はこちらに。Youtube: PBS News 2025/9/24
BBC News Japan(2025年11月11日)
シリア暫定大統領がホワイトハウス訪問、対IS国際有志連合にも参加へ
https://www.bbc.com/japanese/articles/c205ye573j2o
参考資料
対IS国際有志連合(Global Coalition against ISIL)とは。
https://www.afpbb.com/articles/-/3040739
サマリー
2025年9月、シリア暫定政府のアフメド・アルシャラー大統領が国連総会で演説を行い、シリアの国際社会への復帰を訴え、特にガザの人々への連帯を表明しています。また、11月にはワシントンでトランプ大統領と会談し、シリアの有志連合参加についての重要な発表があります。
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シリアの希望- 2024年12月8日からの記録
こんにちは、AKIKOです。
この番組は、シリアの現在の状況、特に2024年12月以降の変化とその影響について、私自身の情報収集をまとめながら感想を語っているポッドキャストです。
私は、NGOのスタッフとして9年間、ヨルダン、イラク、トルコなどのお隣の国々で、シリア難民支援に携わってきました。
平和なシリアの未来への願いを込めて、シリアの希望というタイトルでお送りしています。
今回、録音日が2025年11月29日です。
昨年起こった電光石火のようだったシリアの政権交代、2024年12月8日から間もなく1年になろうとしています。
1年目の記録という重要な回を録音する前に、11月までに起こった国際的に重要な出来事を取りこぼしていた件を記録しておかなければと、今回録音しています。
今回は報道を中心にご紹介する回となりますが、最後に私自身の経験や感想を入れますので、よろしければ最後まで聞いてみてください。
では、ご紹介する報道へのリンクです。
まず1つ目、BBCニュースジャパン、YouTubeのリンクです。
国連総会での歴史的演説
2025年9月25日のBBCポスト、シリア暫定政府のアフメド・アルシャラー大統領が、2025年9月24日国連総会で演説を行った。
シリアの代表が国連総会で演説するのは約60年ぶりとなる。
アルシャラー氏は演説の中で、シリアは世界の国々の中で正当な地位を取り戻しつつあると述べた。
こちら1分半程度の映像で、日本語字幕もついていますので、よろしければ元のYouTubeポストも概要欄にリンクを貼るので見てください。
そして、演説の全体が聞けるリンクも貼っておきます。
PBS News hour、2025年9月24日より。
以降、私の引用と感想です。
この演説で印象深いのは、終盤でガザについて言及している点です。
アルシャラー暫定大統領、このように述べています。
シリアが受けてきた苦しみを他の誰にも経験してほしくない。
我々は戦争の恐怖や破壊を思い知ってきた人々である。
そのため、我々はガザの人々への強い連帯を表明する。
子どもたち、女性たち、そして攻撃・暴力にさらされている全ての人々への。即時停戦を要求する。
以上、翻訳・引用でした。
シリアが再び国際社会の一員になっていくときに、独裁・戦争・テロというネガティブな印象を払拭して、
苦しみから立ち直って、人々とともに平和な世界をつくっていくリーダーという認知をされていくことが、とても大切だというふうに感じています。
今回の国連総会全体として、ガザ停戦を働きかけることが主要議題になっていたという背景がありつつも、
特にこのシリア暫定大統領が自らのスピーチの中で、
シリアが受けてきた苦しみは他の誰にも経験してほしくないとガザに言及したことは、とても印象的なことと私は捉えました。
ワシントン訪問と重要な会談
そして次の記事になりますが、その後11月にアルシャラア暫定大統領はワシントンを訪問し、トランプ・アメリカ大統領と会談をしました。
こちらはBBC日本語版のウェブ記事にリンクを貼ります。
2025年11月11日の記事です。
記事のタイトルは、シリア暫定大統領がホワイトハウス訪問、対IS国際有志連合にも参加へ。
この記事から冒頭部と途中の一部を引用します。
「シリア暫定政府のアフメド・アルシャラ大統領は、10日ホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談した。
トランプ政権の交換は、同日、過激派組織イスラム国ISに対抗するアメリカ主導の有志連合にシリアが加わると明らかにした。
トランプ政府の交換はまた、米財務省が国務省及び省務省と連携し、シリアに対する経済制裁を解除するための新たな措置を発表する予定だと述べた。
また、投資家に対しコンプライアンスの明確化を行うとした。
さらに、一連の措置の一環として、対シリア制裁の裏付けとなっていたシーザー法の執行停止を180日間延長する。
シリアとアメリカの外交関係は2012年以降停止されていたが、アメリカは今後シリアが首都ワシントンに大使館を再設置することを認める方針。」
以上、引用でした。
この中で、私にとって重要で、もっと調べなければならないと思っているのは、過激派組織ISに対抗するアメリカ主導の有志連合にシリアが加わるという点です。
このアメリカ主導の有志連合に、そうか、シリア自身は加わっていなかったんだということに気づいたのが、私もこの報道が出た時だったのですが、
考えてみれば、そっか、当たり前だというふうにも思ったわけです。
これ大きなトピックで取り上げるには、ポッドキャスト3本分ぐらい話さなければならないです。
なので、今回はこの記事のリンクを記録するまででとどめようと思います。
また改めていつか取り上げたいと思います。
シリアの現在と未来
クロージングです。
今回は。
今年10月から今勤めているヨーロッパのNGOが、シリア政府登録を行ってオフィスを開き、人材を雇用するなどの新しいオペレーションの仕組みを作るための新しい仕事を与えてもらいました。
10月にDAMに10日間ぐらい来て、今回2回目。今まで約2週間程度滞在しています。
DAMでの私自身の日々の生活や気づきについて、私の声日記、AKIKOの声日記の方で紹介していますので、DAMに興味を持っている方はそちらもぜひ聞いてみてください。
ただし、シリアは今でも日本政府の危険レベル4、待避勧告が出ています。
また、紛争地で活動するNGOの一般的な行動規範として、自分が今いる場所の詳細や日常の行動パターンを誰が見るかわからない場所で明かさないというセキュリティ上の基本ルールがあります。
理由としては、誘拐などの犯罪に巻き込まれた場合にダメージが大きすぎるからです。
私自身の安全のためだけではなくて、何かあれば団体が行っている人道支援活動全体を止めなければならないというリスクまで出てきてしまいます。
ポッドキャストは時間の壁があると言いますし、私に危害を加えようとする人がこのクロージングまで聞く可能性はほぼないだろうと安心はしています。
しかし、私のことを思いやってくださる人々でも、部分的、断片的な知り方をすると、気持ちがザワザワする可能性もあると思っています。
そこで、このポッドキャストをシリアに興味を持っているお知り合いの方々に紹介していただけるのは大変嬉しいですが、
・・・、例えばコメントなど文字に残る形で目立たせないといった配慮、ご協力をいただけたらありがたいと思います。
こういうのを、ポッドキャスターとリスナーの共犯関係というふうに言うらしいですね。リスナーの皆様、信頼しております。ぜひどうぞよろしくお願いいたします。
また、この一年経ってというところのいろいろな町の様子や報道など、たくさん出てくると思いますので、町の中でもお祝いムードみたいなものが高まっている様子も見られていますので、そういったことを次回の回でお話ししていけたらというふうに思います。
では、聞いていただいてどうもありがとうございました。
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