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この子は絶対伸びるなーっていう子がいるんですよ。僕はね、水泳のコーチなんで、水泳のコーチの時間軸って過去、そして現在、未来っていうのを1本のラインにして、
過去この子はこうだった、そして今こうだから、おそらく将来的にはこうなるであろうみたいな手順を、ある程度無意識でも抑えてたりするわけなんですよね。
抑えてることっていうのはコーチだからわかるんですけども、それを本人がわかってるかっていうと、本人は今ですよね。
で、じゃあ親御さんってどうなんだろうって考えると、親御さんは過去と現在はわかるわけですよ。未来はちょっとわかんないと。
で、じゃあ親御さんの判断材料は過去と現在になるんで、過去、希望を持ってこの子頑張ってくれるんじゃないかって思ってたけど、結果が出なかった。
そして現在、今も結果が出てない。子供、最初は自信がたくさんあったけども、いろんなことをしていく中で、私ちょっとできないのかもって思っちゃうとか。
で、今その過去の結果から成功体験が少ない上に自信が持てなくて失敗してしまうことが多い。
今言ってるのは小学校5年生の女の子の話なんですけども、僕は絶対伸びるなと思ってるんですよ。
しかも僕が待望の平泳ぎでの全国大会出場をきっとこの子は叶えてくれるというふうに思ってるんですね。
思ってるがゆえに、ものすごく僕は丁寧に育ててるんですよ。丁寧に育ててるので、すごい事細かな技術をものすごく詰め込んでるんですね。
で、その子は体がちっちゃいです。ものすごくちっちゃい。学年で一番ちっちゃいぐらいちっちゃい。
ですので、なかなかパワーもないし、ただものすごい上手なんですよ。
だけどパワーがないから悲しいかな。ものすごく丁寧に書いた人書きよりも、雑にぶん回した力のある子、背の高い子の人書きの方がグンって進むんです。
それで結果がどうしても出てないということが多かったんですね。
結果が出ないとどうなるかというと、本人はそれでも好きだから続けるという選択肢を取るんですけど、親御さんがしんどくなってくるんですよ。
この子は休みもなくちゃんと練習行ってると。遠いところにも毎回行ってるのに、やっぱり試合行くとちょっと落ち込んで帰るなと。
それは親御さんが落ち込んで帰るなと。それでも頑張ってるからって納得させるけど、ちょっと本人の態度とか見てると余計な一言を言ってしまって自己嫌悪に陥るとか。
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そういった経験って親御さんだったら誰しも言わんほうが良かったみたいな一言ってあるじゃないですか。
それをポンと言ってしまって、逆に子供を傷つけてしまったり、応援してるんだけども傷つけてしまったり。
子供は子供で、じゃあ結果を出して頑張ろうって思ってたけど、結果が出ると勝負から逃げる発言を冗談でしてみたりとか。
あとは結果出なかって、それでも元気に普通通りに戻ってくるっていうことをして、逆にそれがお母さんの下痢に触れるみたいなね。
いろいろなことが多分あったんですよ。これあくまでも僕の想像ですけどね。
でもね、その子結構上手になってきたなって僕は思ってて、いやいや結果はもう出せるんじゃないのかなって感じてたんですよ。
感じてたんだけども、本人に過度なプレッシャーを与えないように試合の話はしてないし、親御さんにも特に何も言わなかったんですね。
カラー農場はそれでも自信はあったと思う。自信はついてきてたんで、それを消さないように当日まで持って行って、当日予選を迎えたわけですよ。
予選は表情を見るとすごく緊張してたんですね。
久しぶりの大会で四国大会、ちょっと大きな大会で、いやーなんか緊張してるなと思ったんだけども、スタートした直後からも前半からもぶっ飛ばしてて猛ダッシュしてました。
これだけ緊張してる状態で力みがあると後半バテるだろうけども、前半これぐらい行ってくれたらおそらく後半大丈夫だろう。
落ちてきたとしても決勝に残れるなっていうのを感じたんですね。
結果予選をちゃんと無事通過して決勝に向かうことができたんですけども、まず彼女にとっては初めての決勝だったんですよ。四国大会初めての決勝。
決勝もね、すごい緊張してたんだけど、僕が予選終わった時彼女にね、すごかったの。こんな久しぶりで緊張する環境の中で前半からあんだけぶっ飛ばせるってもう練習でやってきたことがすべて出たねと。
だからコーチはすごいなと思ったよっていう話をして、緊張はさせないけどただ彼女にすごいねっていうのを言って、決勝だよと。
でも大丈夫だよと。今まで通りのことちゃんとやればいいんだからねってあんまりプレッシャーをかけずにやって。
そうしたらね、決勝も前半からぶっ飛ばして、そして後半は予選よりもちゃんと耐えて粘ってくれて、ベストタイムを2秒更新してくれて決勝を終えたわけなんですね。
で、僕は今までそれはもう四国大会で優勝とか全国でとかっていう子をたくさん見てきたんですが、そこと比べると言っても決勝に残った四国大会で決勝に残りましたっていうぐらいなんだろうけども、この一歩っていうのは結構大きいんですよ。
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ここで彼女はしっかりと自分は頑張ればできるんだっていう、もう一回そのマインドを取り戻してくれたんですね。
僕が欲しかったのはそこで、伸びるっていうのが分かってたから、そんなに慌てて何かを作ってないが故に無理に泳がしてないんですよ。
だから故障も怪我ももちろんないし、伸びしろは十二分にあるんだけども、唯一結果だけがなかなか取れてなかった。
その結果に対して本当、彼女にしては初めて決勝に残って、僕としては彼女が練習でやってきたことを8割ぐらいはちゃんと出してくれたなと。
それで一つ計算の中で、練習がどんだけ良くても本番で×0.7になる子もいれば×1.1になる子もいるんですよ。
だから何パーセントぐらい、自分の感覚値から言うと何パーセントぐらいのタイムでおいでくれるかなって見てると、
次の練習での予測っていうのは可報修正なのか情報修正なのかしやすくなってくるし、その正確性が上がるんですね。
だから彼女はきっとここからぐんぐん伸びてくると思う。
僕の中では小6か中1ぐらい。ちょっと全国大会行ってほしいなというふうに感じてるんですね。
もちろんそれは本人には今は言わないし、もうちょっと結果が出てきて、
県内とか四国の大会で上位っていうのにちゃんと入るようになったぐらいでいいと思う。
女の子の難しいところって、やっぱり体が変化していくにつれて体重とかバランスとかが変わっていって、
競技にすごく水泳はね、他のスポーツはわかんないけど、水泳はすごく大きな影響を及ぼす場合もあるので、
基本的なスキル技術が高くて、力だけでぐんぐんいくみたいな子のほうが後々引っかかるんで、
できるだけ息の長い活躍をしてもらって、年齢が高まるにつれて精神的にも成長していくにつれて、
全国で勝負できる子に育ってもらいたい。本当に細かい。
僕の今まで見てきた選手の中で言えば、それはその子たちと比べると優勝してたりとかっていうのも普通にあったので、
それとはまたちょっと違うんだけども、僕の中ではとっても嬉しかった。
結果って人それぞれによってレベルが違うから求められるものって変わってくると思うんですよ。
でも一概に、昔は僕は本当に全国に行く子かそうじゃない子かって分かれてるぐらい極端な時もあったし、
個別で見始めて、今はそれぞれの成長過程を過去、現在、未来っていうのを一本のラインにして進捗をそれぞれ見てるとかっていう、
結構細かく見るようにしたんですけども、細かく見るようにした方が当たり前ですけど、個人にちゃんと寄り添うんで、
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伸びやすいかなというふうに感じてはおります。これね、だからシンプルにいけば嬉しかったんですよ。
自分が伸びるって思ってた子が伸びないと、コーチとしてはどう思うかっていうと、あれ?って思う瞬間もあるんだと思う。
でも僕はね、全然疑ってないんですよ。で、今回ね、背泳ぎと平泳ぎその子出たんだけど、平泳ぎは全然ダメだったんですよ。全然ダメだった。
ただ僕はね、平泳ぎが絶対いいと思ってるんです。だから多分あのレベルの泳ぎをしてるのに、平泳ぎがいいって僕が言うことの理由っていうのを分かってくれる人はいないと思う。
いないと思うんだけど、もう僕はね、絶対にこの子は平泳ぎで来る。だからその何年後かにうちのエースになって平泳ぎで活躍してる女の子になると思うんで、
そこはもうね、すごい感じてるんです。ただ、焦っちゃダメだぞってすごい思ってるから。
その辺がね、本人の感覚や保護者の感覚とコーチの感覚は、やっぱり見てるライン軸がちょっと違うから難しいんですよね。
それは完璧に理解してもらえるのは難しいことなのかもしれないけど、ただ僕としても伝える努力はちゃんとせなあかんよなっていうのはね、とっても感じました。
彼女の笑顔を見て嬉しそうな表情と。
試合って落ち込んで帰るの嫌じゃないですか。車に乗ってさ、親も落ち込んでるのに子供も落ち込んできてさ、なんか嫌じゃないですか。
でもそこで今日頑張ったんだよっていう話を聞いて元気で、それを見て保護者も嬉しかったっていうのが、全員ちゃんとできたらええなって試合の時は本当に思ってるので。
このね、彼女はこの結果からスタートしてね、どんどんどんどん高みに登り詰めてほしいなと。
いけるところはどんどんいってほしいなっていうのが僕の願いね。
何も彼女だけを特別に思ってるわけじゃなくて、他の子にも同じように僕は思ってるので、目標設定であったりとかレベル感は個人によって違うけど、
同じ高さの壁をちゃんと見据えてアタックしてほしい。全員がそれができるようになってほしいと思う。
それは例えばある子にとっては県で決勝に残ることかもしれない。ある子に関しては全国に行くこと。ある子に関しては全国で決勝に残ること。
でもね、その壁を見上げてる時に同じ高さに見えると思うんですよ。そのレベル感は違っても。
その高さの壁に挑むことができるやつばっかりを育てたいなって思ってるんで。難しいですよ。全然うまくいかんけど。全然うまくいかん。
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今は一時的にね、うちのチームの能力値は全体的にちょっと下がってる。
だから今まで言ってたジュニアオリンピックとかもなかなかちょっと出せてない状況があるんですけども。
そこはね、大学生にちょっと今頑張ってもらって、大学生が活躍して下を引っ張り上げると。
それと同時に様々なノウハウを学んでチーム全体を勢いづけていこうかなっていうのが僕のプランですが、
そろそろ小学生もね、全国大会を目指してもらおうかなというふうに思っております。
ということで無茶苦茶長くなりましたけど、これで終わります。それではまた。