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家の環境が非常に良くて、お金には何不自由なく困ってなくて、そして好きなことをやらせてくれる。そんな家庭で育った男の子がいたんですね。
その子は、なんでも親が決めてくれるから、自分の進む道を全て親に委ねてやってたわけですよ。
そうなると、やっぱり甘えん坊が仕上がってきたんですね。その甘えん坊が選手コースに入ってき、僕と出会うわけなんですけども、見た瞬間に思ったんですね。
ああ、非常に良いものを持っているなと。で、だったらこの子を鍛え上げようと感じた僕は、そこから彼に目をかけていくことになります。
そうなるとね、やっぱり厳しい世界に身を置いています。そして泣き虫な彼は毎日泣いていました。泣くたびにお母さんに言ってました。今日は練習行きたくないよ。
でもお母さんは本当にアマゾンの時間指定のようにね、彼をプールまで配達してくれます。何が起きても必ず連れてきてくれました。
彼はずっと泣き続けました。小4から小6まで毎日泣きました。別にそんな厳しいことは言ってないんですよ。ただ泣くんです、すぐ。
そのまま泣いてて。その子はどんどん大きくなっていくにつれ、彼は小学生の時に小学生の新記録、兼記録を更新し、中学生では四国ナンバーワンになり、
そして高校生では全国大会に出場し、数々のメダルを獲得してきた。そんな彼が高校3年生になりました。
僕はね、高2の彼に本当に一回大激怒して真剣に怒ったことがあるんですよ。だから高2の時も彼はプールサイドで泣きました。
そこから僕と彼の関係性は良くなりましたね。ただ、やっぱり自分の意見は自分で持ってほしいし、なかなか喋れないんですよね。
僕は慣れてきたから彼が喋るまで待つんだけど、3分ぐらい待たないと喋らない時とかあるから、さすがに僕もそんなに暇じゃないから、
おいって言いたくなるけど、なんとか今年は我慢して喋り出すのを待ってるというような形で過ごしてみたんですけども、そんな彼が県高校総体の選手先生をやると考えもしませんでした。
小2、小3彼を見てね、小6、泣きまくってる彼を見て、高2、それでも泣いてる彼が、お前選手先生大丈夫かよと。そしたら本人も、いや、まだ何を言うかが決まってなくて、みたいに言ってたから、これはもう悲惨なことになるぞと。
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思いながら、ただ一緒に行ってる青人にね、こいつどうせ何も言わないから動画撮って俺に送ってくれって言ったらね、10時過ぎぐらいに完璧でしたってね、青人からLINEが来たんですけども、その動画送った後文字が来てて、僕のLINEには完璧でしただけが来たけ、青人めっちゃいいタイムで泳いだんかなって見たらなんか開会式の映像が流れてて、先生みたいなやつが。
そっちかよと思って。でも見てると、あれ?お前そんなことできるようになったぐらい、割と堂々とちゃんと選手先生してましたね。
結果、彼は5種目に出たわけですけども、個人の100×200バタフラ優勝と、4×100のフリーリレーが2位、あとのメドレーリレーと200×4のフリーリレーを優勝して、そして優勝4、準優勝が1位ということで、5種目中4種目優勝でね、開会式の先制をしたという点において恥ずかしくない成績は出せた。
と言うふうに思っております。成長せずに願ったけど、高2までは内面的な成長はなかったんですよ。なかったって失礼だけど。
だけど記録は向上していったけど、なよなよしてよめーなこれもこいつ大丈夫かよって思ってたけど、高2の冬で大激怒してガツン!って言ってから急成長を始めましたね。本当に。
だから、高2までっていうのと、高2から高3っていうのは、やっぱ伸びしろ全然違うなって。何が違うんだろうっていうと、こっちもあっちも真剣になるんですよ。やっとベクトルが合うみたいな感じですよね。
たまにあるんですよね。その手前からベクトルが合ってる子。そりゃ強くなるよと。でもその上で合致するぐらいじゃないとなかなか難しいから、それがあった結果そうなったんだろうなというふうには思うんだけども。
競技面では心配してないけど、僕は彼が生きていく上で、大丈夫かなってずっと思ってたし、水泳で培ってきたことを将来にわたって活かしてほしいなと思うし、人間形成というか強さというね。
ただ水泳が早いだけにそんなに価値はないけど、人間としての強さっていうのが備わると、またこれはまた違ってくるから、どうしてもそれを彼には本当に手に入れてほしかったけど、今やっと急成長を始めましたね。
で、結果、あんななよなよとしたやつが、県でね、学校の競合が、競泳の競合たちが集まるすごく大きな高校のキャプテンもしてるんですね。そこのキャプテンがカエデってやつで、うちのチームのキャプテンは青人なんですね。
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つまりキャプテンシーを2人ともある程度持ってるけど、僕だったら絶対カエデをキャプテンにはしないから、学校の先生何をしたんだと、何をしてるんだと思ったけど、結果的にそれも成長につながったから、学校の先生ちゃんと見てくれてるのかなと思ったし、だからキャプテンシーはやっぱ必要で、ただ誰しもができるわけじゃないし、それぞれの形があるんですよね。
背中で語るタイプもいれば、言葉で盛り上げるタイプもいるし、いろんなタイプがあっていいと思うんだけども、うちの2人はタイプは全然違います。全然違うんだけど、それぞれがそれぞれの導き方で舌に慕われてるっていうのは良い点かなというふうに思います。
この選手先生をしている彼の姿を見て、多分親御さんは涙したでしょう。するべきだと思う。ここまで言えるようになったんだから。本当にこいつ大丈夫かなと。OBの子たちも言ってました。カエデだって喋れんやんって。
この間久しぶりにね、5年ぶりぐらいに会ったね、OBの子たちはね。カエデがめっちゃ喋れるようになって感動しましたみたいな言ってて。だろうって。この1年でやっと成長したんだよって言いながらね。
まあ彼もね、いいんですよ。競泳は心配してないけど、競泳の能力は心配してないけど、内面的な成長はね、どうしてもあの手この手を尽くしてもできなかったことが、なんか今ものすごい追い上げとともに頼れる男に変貌しようとしておりますので、そんな彼がね、ドカンと活躍してくれる夏になってほしいなと切に願っております。ということで終わります。それではまた。