00:05
さて、いろいろあった四国高校総体で、やっぱり結果を出そうと思った時に、必ず勝てるという保証があまりないわけなんですよね。
だけども、やるしかないと。ということで挑んだ結果、彼は個人種目、2種目ともしっかりとインターハイの出場権を獲得してくれました。
非常に強かったですね。もう、今日は負けないなって僕は思いました。あんまりレースで見てて、どうかなって思うことはあっても、今日は負けないなって思うことはあんまないんですよ。
特に1日目、ああ、これ絶対負けないなって思いました。だから落ち着いてカメラを構えて、彼の思い出を作ろうと思いながら見てました。
隣で一緒に見てた人は、もう本当にハラハラドキドキしながら、途中でうちの親とかも来てたりもしたんだけども、もうキャーキャー言いながらがんばれーってすごい応援してたし、
僕はだから余裕があったからね、チームメイトの様子とか見たりすると、すごいメガホンを振り回して大きな声で応援してくれてました。
僕はコーチだからね、彼の考えてることが大体わかるんですよね。これぐらいのペースで来てる時はこうだなとか、
例えば途中で作戦を変えたら、作戦を変えて2、3メートル進んだ時点で大体、あ、これにしたんだってわかるぐらいその子のことを見てるから、
今回は、でも攻めたレースをちゃんとしてくれたし、それでちゃんと勝ち切ってくれたから、すごく良かったなと思いましたね。
過酷だったんですよ、彼は。1日目にリレーの予選、200mバタフライ、そして200mバタフライの決勝からのリレーの決勝と。
で、2日目が、メドレーリレーの予選があっての100mバタフライの予選で、メドレーリレーの決勝、100mバタフライの決勝、そして200x4、800mリレーの決勝ということで、
でね、ただね、もうわかってたから、それが持つようにトレーニングを積み重ねてきたんで、もう最後で崩れることはないなと思ったんだけども、
100mのね、決勝の前半見た時に、もうこれは疲労がピークに来てるなって感じましたね。
もう1日目キレッキレで、2日目の午前中まで全然大丈夫だったけど、午後入ってメドレーリレー終わった後にね、もう体が絶対に重いなと思ったんですね。
で、もうでも今更どうにかできるようなものではなかったから、まあ行けという話はしたんだけども、
彼はね、スピードが本来持ち味なのに、前半があんまり行けなかったんですよ。
ああ遅いなって感じた。ただし、後半はあれね、体力じゃないんですよ。もう気合ですよ。根性です。気持ち、思い。
03:08
全部をかけて、最後が今までで一番早いラップでまとめ上げてきたんですね。
これが降参かと、これがチームのキャプテンを担う男の強さかというふうに感じましたね。
だからこれも僕はね、厳しいなって思ったけど、確かにね、僕の周りにいろんな人がいてて一緒に見てくれてたけども、
ただね、じゃあ勝つか負けるかでいけば絶対勝つなって僕は思ってたんですよ。
だからそこに関してはあまり不安がなかったんですよね。
ただし、疲労が僕の想定を超えたのが、自分のね、100mバタフライの決勝が終わった後、もう体はね、もうボロボロで動かない。
で、200m×4の800mリレーに入って、なぜか彼は1Aだったんですね。
で、何か作戦があったんだと思う。勝つための作戦だったんだけど、一つ抜けてたのは、彼自身の体力が限界を遠に越してたことに彼自身が気づいてなかった点ですね。
で、1Aでね、自分の200mのラップタイムより7秒ぐらい遅かったかな。
結果、それで4番になっていけなかったんですよ、リレーでね。
でも彼は一生懸命やってた。1Aで一生懸命やってたんですよ。
頑張って次に繋ぐために必死に体を動かしてたけど、もう何も残ってなかったね。
でもタッチして上がるのも余裕だけど、みんなね、バッタリ倒れたり座り込んだりしてるけど、
彼はすぐ立ち直って、でも自分の責任を痛感してたね、もうその間中。
だから俺上から見てて、「いやキャプテンだったらここでお前行けよって言え!」って思ったけど、
もう申し訳ないっていう気持ちと不甲斐ないっていう気持ちで、もう泣きそうな顔してそこに立ってたんですね。
で、でもその時に、大佐でも話されてたんですよ、2Aの段階で。
でも3Aで頑張ってね、そこそこ追いついたんですね。
その差がね、2秒なかったね、1秒7ぐらいかな。
で、ただしね、もう隣は200mの僕たちの剣のスペシャリストだと。
で、もう一人は高校1年生の男の子、しかも専門種目個人メドレー。
これ勝ち目ないじゃんって、周りも多分そんなムードだったけど、
僕ね、ファインダー越しに眺めてたら、この1年生、こいつ諦めてないなって思ったんですよ。
何だろうな、行ったると、俺が決めたるで、みたいな目でスタート台に上がっていったけど、
これね、誰も多分気づいてなかったんですよ。
で、僕はもうこいつやる気やなと思って。
で、200mのスペシャリスト、もうインターハンに行けるレベルのスペシャリストと、個人メドレーの1年生。
06:03
で、これ勝ち目そんなないよってとこだけど、結局その子が驚異的な泳ぎで、0.5秒ぐらいは縮めたね。
最初1秒に2位ぐらいまで縮めて泳いだんですよ。
で、それはすごい気迫のこもったレースだったね。
だからこそ、自分が7秒落としたことに対して、多分ね、彼は自責の年からね、800mリレーが終わった後、
もう多分ね、帰ってる段階から泣いてた。
キャプテンだよって泣き虫で、やっと育って強い男になったと思ったら、最後の競技でまた泣いてんのかいって思ったけど、
誰も彼を責めなかったね。
なんだろうね、このやり切った、全部を率いた結果、最後の最後で力尽きちゃった、そのキャプテンをみんなでこう支えながら歩くような感じでね、
歩いてる姿を見てると、いや青春ってすごいなと、なんかそんな風にね、感じましたね。
彼はまあだから、個人種目で行けて喜びがあった分の、やっぱり何か課題を残してくれるんですよ。
そこをやっぱりコーチとしては触りやすいので、まあまあね、まだまだやらないかんことはいっぱいあるなというふうに感じましたね。
僕、ここのお母さんとの長い付き合いなんですね、当たり前ですけど。
だから俺、俺って言っちゃったけど、なんかね、結構お母さんにも厳しいこと言ってきたんですよ。
そんなんしてたら子供がダメになりますよとか、失礼なことですけどね、言っちゃダメとか言わなきゃダメとか言ってて。
で、お母さんもね、だから最近僕とそんなに連絡取ってなかったんですね。
僕は、なんかその、彼に伝えたら全部伝わる、彼との間では完結してる。
ただ保護者は、まあ僕がちょっと苦手なんかなってちょっとね、思ってたりもした。
で、会場でも会っても黙礼するぐらいね、ぐらいですよ。
僕にしてはちょっと珍しい関係性。でもそこは嫌われてもええから、言うこと言わんとこの子がダメになるって思ったら言ってきた結果なんですね。
だから別に嫌われてもいいやってちょっと思ってた。
でもそれでも息子は頑張ってくれて、お母さんが喜んで、俺も嬉しかったら、それは目標達成でチームとしては勝ちだろうと思って、
もう本当に多分嫌がれるだろうなと思って、すんげえ遠慮なく言ってたんですね。
でも、なんか今日メールが来てね、泣き虫だった息子がこんなにも強くなってくれて、コーチのおかげですって本当にありがとうございましたって言ってね。
09:01
その後に次いちぶんが、これからもよろしくお願いしますっていう一文があったときに、
僕はそれがすごく意外で、あれ、そうなんだって、僕に任せてくれるんだってちょっと思ったんですよ。
なんとなく嫌われてるかなと思って、うるさいなって思われてるんだろうなと思ってたけど、これからもよろしくお願いしますって。
妹もいるからだけど、って言ってくれたときに、じゃあやっぱり言いにくいことも言ってよかったなって思ったんですね。
嫌われるっていうか、言ったらめんどくさくなることっていっぱいあるじゃないですか。
でもそれでもね、言わないとこの子はダメになるって思ったら言うんですよ。
でもそれはね、数多くの子供たちを見てきて、そのパターンと傾向を知ってる僕だからこそ気づけることであって、
泳がさんにしてみれば、かわいいうちの子を否定しやがってって思うところもあると思うんですね。
だから理解はね、その段階で全くしてくれないと思ってる。
なんなら、なんなんこいつって思われたら、鬱陶しいなとか嫌いやわって思われると思う。
でもそれを恐れてたら、この子がダメになるって思ったんですよ。
だから言ったんですね。
だけど、なんかその思いがちょっと伝わってて嬉しかったかなって。
なんか、なんだろうな、一番彼とはいろんな感情を共有してきてたけど、
僕は最終的にね、なんかその、高校生になったら本人が選ぶだろうけど、
中学生以下だったら親御さんが、もうこのコーチ嫌やわって思ったら、もう辞めちゃう場合もあるんじゃないですか。
だから、いて欲しいからでも言いたいことを言わないようにしようとかは、一切やってこなかった。
第1号ぐらいいっぱい言ったんです、親御さんに。
多分お母さんも何回も僕の言葉で泣いたし、何回も僕の言葉に怒っているはずなんですよ。
で、僕も、なんか、うわぁ、ムカつくなって、ちょっと思うこともあったりするんですよ。
なんか文章とかで見ると。
だから僕は必ずね、文章を読んだ後、すぐに勢いで返さずに、3時間ぐらい待った後、
お電話よろしいですかって言って、電話で話をするようにしました。
それで、なんていうのかな、その、文章での行き違いっていうのをなるべく少なくして、
で、もう必要であれば会う。
お互い会いたくなかったかも、ない時期も絶対に会ったはずなんですよ。
でも会う。会って伝えたいことだからちゃんと伝える。
で、ある時にね、その男の子が、今回一体這いた男の子がね、あれいつだったかな、
高1ぐらいの時かな、もうコーチのことは嫌いだって言ってます。
どうしたらいいですかって親御さんから来て。
で、まぁでも、僕はね、そんなにね、嫌いだとか嫌われてるってあんま思わなかったから、
12:02
多分、その、怪我をちょっとしてる時だったから、僕があえて厳しくしてた時なんですね。
だから、嫌いだから厳しくしてるんだろうって勘違いして、
嫌われてるから嫌ってやろうって思ったんだろうなと思って、
あの、その時に、別に、あの、コーチを嫌いでもいいんですって。
あの、練習ちゃんとやって、結果出せたら、
コーチの好き嫌いは、僕は別に問題じゃないから、お母さんそのままでいいよって。
なんか、好かれることが大事だと思ってないし、好きじゃないと可愛がってもらえないなんてこともないし、
そのままでいいんですって言って、お母さんも、え?ってそうなんですか?みたいなね。
でもなんか、わかるじゃない。なんか、本当に嫌いなんではなくて、見てほしいから嫌いって言っちゃってるっていうところはあると思う。
そんな彼もね、高2の11月に僕にね、本当にもうやめろと。
お前はもう末永やめしまえって言ったすごい大騒動がね、彼と僕の中ではあったんですけども。
その時期は僕もしんどかったね、結構ね。
やめてほしくないけど、やめろって言わないと、こいつもうダメになるって思うと言うんですよ。
言って、考え抜いたような末って言ってるから後悔はないんだけど、
やめろって言ったけど生き残ってくれって思ってる自分と、
やめろって言われると思ってなかったから初めて言われて、やめたくないっていう、なんていうかな、当たり前のことに気づいた彼。
そこからね、いろんな歩みがあって、今彼が自分の力で引退牌をちゃんと個人種目でゲットしてるっていうのはすごくね、成長したかなと。
彼と試合前に言ってた、ミーティング時に言ったのが、僕は精神的に成長できたように感じます。
だから緊張はしてるけど不安に押しつぶされることはないですって言った彼の目を見て、僕は勝ったなと思ったんです。
もしかしたら、これが僕と選手が試合前に作るべき本当の姿なのかなってちょっと感じたんですね。
選手も絶対にいける、コーチも絶対にいけるっていうのを心から思えてる関係性。
コーチがいけるぞいけるぞって言って選手がいけるかどうかわからんとか、選手だけがいけるいけるって言ってコーチはいけんと思ってるとか、なんかそういう関係性ではない。
深い繋がりっていうのを、気づく上ではぶつかり合いって本当に必要で。
でもこのね、降参の男の子、バタフライの子は僕は親御さんにもだいぶ失礼な対応はしたと思う。なんか自分の意見を本当に伝えるために。
だから合ってるか間違ってるかとか、それはねわからん。今の僕が一番いいだろうと判断した結果それを伝えたけど、もしかしたら10年後の僕だったらそんなことはなく、もうちょっとうまく何かを伝えてたのかもしれない。
15:11
ですよね。僕は基本的に、選手には信じられてると思うけど、保護者が僕のことを信じてるかどうかっていうのは本当にわかんないんですよね。
だけどもね、信じてもらわないと勝てないところはあるし、信じて任せてもらわないといけないところもあるんですよ。
しかしながら、言わなきゃいけないことと、その時に必死で子育てしてる自分の何かを否定されたと感じてしまうような発言は、たまにリンクしちゃうんですよね。
あなたのことを否定してるつもりではないんだっていうところと、言葉足らずでそこは行き違いがあるとね、誰しも自分を否定されるって嫌じゃないですか。
だからそこはうまく避けたいけど、逆にオブラートに包みすぎて大事なことが伝わらない時もあったりするので、難しい。
だから伝えるっていうのはコーチの仕事の中でも基本中の基本だけど、やっぱ経験をどんどん重ねていくごとにうまくなっていくなって感じはしますね。
長くなったけど、僕はでも本当に彼が強くなったことを心から嬉しく思うし、絶対に勝てると思って座ってた、その試合会場で座ってた。
絶対に勝てると思ったから人も呼んだし、見せてあげたかった。僕と彼が気づいたものを見てほしいって。
うちの親にも言ったんですよね。今YouTubeとかで見れるからさ。でもうちの親も試合見るの好きだから会場で見たいって言い出してね。
でもなんか選手も来るし、親といるのも恥ずかしいなと思ってね。でもまあ、何だろうね、親が来たんですよ。歩いて来てね。
気づくんですよ、僕すぐに。気づいたんだけど、席があんまなくて、キョロキョロキョロキョロしながら、
がんになってね、3ヶ月くらい、手術終わって3ヶ月だから立たせとくのもいかんなと思って、しょうがないなと思って電話して、隣空いてるからおいでって言って座って親と見たりとかね。
でもすごい楽しそうだったね。
僕のすべてをかけて育てている子たちの泳ぎっていうのを、やっぱり人に見てもらうのもすごい嬉しかったし、
やっぱり頑張りはいろんな人に見てもらいたいなってすごい思ったから、だから結局コーチっていう仕事はね、その選手を通してたくさん成長させてもらってるんですよ。
もうそれをね、ものすごい痛感した。選手が勝っても負けても僕はそれを全部糧にして育たんといかんので、
だから、負けた時にあいつ何してんだよとか、勝った時に俺のおかげだみたいな感じであるよりは、
勝っても負けてもそれを学びにつなげていくことが次の世代を育てるためには絶対に必要だと僕は感じているので、
18:04
なんかそういったことは大切にしたいなというふうに思います。
なんかね、彼おめでとうっていうところから実は保護者となんかこう、あんまり僕嫌われてるんじゃねえのかなとか思ってたりとかね。
でもなんか、どうやら嫌われてはなさそうだなと思ったりする。でも嫌われるから言わないってことは僕は絶対ないし、
これからもそうだし。
だから、でも自分は嫌われてるんじゃないかなって思いながらその人と接するっていうのも、普通の人だったらストレスは感じるだろうしね。
でも選手は頑張って、親も頑張って、もちろんコーチも頑張って、そこで掴んだもの。
本当に今回ね、100mで僕の予想より0.5秒遅かったんですよ。
だけども、それはもう疲れ果ててた1本だったから、それを来週ちゃんと更新して、本番ではね、インターハイの決勝っていうのをしっかりと見据えて戦っていけるように。
まだまだ時間はありますので、あの勝負をね、かけていきたいなというふうに思っております。
思ったより長くなっちゃったけど、これがでもね、コーチの本音かもしれない。
僕は嫌われることは厭わないし、好かれるために行動はしない。
だけど成長させるし、必ずね。
そして結果につなげる。
そういったややこしい、めんどくさいコーチなんですか。
これからもね、それができなくなったらもうやめてやろうと思ってます。
なんか、私利私欲に走るみたいなのがあるとね。
自分に正直に、そして子供たちのために進んでいけるような、そんなコーチでありたいというふうに思っております。
最後はね、なんかコーチの決意表明みたいになりましたが、広島の地に1人だけですけども、送り込むことができたので、そのことを勝負をしたいというふうに思っております。
ということで、これで終わります。
それではまた。