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2025-07-25 20:20

Ep23-1 これはホラーか、ヒロイン賛歌か。映画マキシーンを語る

Ep23-1では、ホラー映画「X」「パール」に続く3部作最終章『マキシーン』を中心に熱く語りました。物語は1970年代〜80年代の雰囲気を活かしつつ、女優を夢見るマキシーンのサクセスストーリーをホラー仕立てで描いたもの。1作目のXで起きた事件を経て、過去のトラウマや脅迫と向き合いながらも、マキシーンは自信と意志であらゆる敵をなぎ倒し、夢を掴みに行きます。ミア・ゴス演じるマキシーンのそばかすや危うい魅力、そして自己肯定感の強さが新しい美の形として提示され、多様性やフェミニズム的観点からも評価される作品に。番組では、シリーズ構成の背景や演出の巧みさ、キャストの魅力も深掘りしつつ、「こんな人になりたい」と思わせるカタルシスを語り合いました。


🎥 X(2022)

70年代のテキサス。ポルノ映画を撮影しに来た若者たちが訪れたのは、老夫婦が住む不穏な一軒家だった――。

スプラッター×レトロ×青春が融合した第一作。狂気と美学が詰まった現代ホラーのマスターピース。


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🎥 Pearl(パール)(2022)

『X』で恐怖を与えた老女・パールの若き日の物語。

夢を抱く少女がなぜ怪物になったのか?色鮮やかな映像と狂気が交差する、悲劇のオリジン・ストーリー。


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🎥 MaXXXine(マキシーン)(2024)

『X』で生き残ったマキシーンがハリウッドでスターを目指す。過去の影と戦いながら、成功を掴みにいく姿は圧倒的カタルシス。

80年代の空気感とスリラー展開、そして自己肯定を武器にした主人公が輝く最終章!


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サマリー

映画『マキシーン』は、80年代を舞台にしたストーリーで、主人公がハリウッドで成功を目指す姿を描いています。作品はホラー要素を含む一方で、フェミニズム的な視点や多様な美を表現しており、高く評価されています。この映画では、オーディションを受けるヒロインの強さと彼女の過去との葛藤が描かれています。また、作品全体は『X』とのつながりを持ちながら、ハリウッドで成功を目指す彼女の姿を称賛しています。

映画『マキシーン』の紹介
こんばんは、みずほです。 おはようございます、あさかわです。
スーパーナチュラルハイテンションズ第23回。 第23回になりましたね。ちょっと打ち合わせになかった挨拶で、混乱しましたけど。
生活逆転してたんですかね、あさかわさんは。 僕が編集する場合、朝に上げるんですよ。 ああ、そうですね。
なので、そういえば聞き返したら、いつもこんばんはだったなぁと思って。 ちょっとおはようございますをね。
いつも上げる時間帯に比べたらおかしいじゃないか。 そうそうそうそう思ってね。
アグリブで。 違反配慮ですね。 そう?
これからのスタイルにね、していきたいなと思ってますけど。 やっぱ朝の方が健康的ですよね。
そうだね。 おはようございます、あさかわです。
やるの?もう一回。
スーパーナチュラルハイテンションズ。
イメージとかもう。
よく見えてねえ。
最近、いつかの回で映画の話。 しましたね。
リスナーの方からお勧めの映画聞かれて、今年の新作映画で。
巻きシーンとサブスタンスを上げさせていただいたんですけど、 巻きシーン見てきましたよ。
なんかサブスタンスはね、ノートとか。 あとはやっぱりネットとかの記事でよく目にはしたんですけど。
それに比べて巻きシーンはちょっと露出が少ないかなっていうイメージはあるんですけど。
結構アメリカで公開されたのが、去年、一昨年だったかな。
2023年。
2024年か。
1年遅れてるんですけど、日本配給が遅れてて。
なんでちょっとそれもあって微熱感があるのかなっていう気もしますけど。
見た感じすごい良かったです。巻きシーン。
僕は超お勧め。面白かったです。
結構スタイリッシュでした。どうでした?
もちろんオシャレというか、設定が80年代なんで、その頃の80年代映画の手触りみたいな画面が多いんですけど。
シリーズの最終作、3部作の最終作になって、その最終作としてこれ以上ない終わり方だったなっていう気がします。
ストーリーの背景
巻きシーンとX、1話がXでしたっけ?
そうですね。1話目がXで、第2作がパール。
3作目が巻きシーンですね。
全て時代に全部の設定を合わせてるような感じだったんだよね。
そうですね。Xは1970年代のよくある大学生の若者がバカンスに行ったらそこで押される的な手触りの映画だったんですけど。
パールが1900、どれくらいなのかな?
20,30年代くらいの古き良きアメリカ映画の感じで撮られてて。
元々どういう話かって浅川さんは見せてきたと思うんですけど。
元々Xが最初の作品なんですけど、ポルノを撮っているグループがいて、そのポルノの撮影スタジオとしてあるテキサスの老夫婦の家を使わせてもらいました。
離れがあって、そこで撮影してるんですけど。
そしたらそこの老夫婦が実はシリアルキラーで、撮影クルーたちが次々に殺されていきましたみたいな話なんですけど。
その老夫婦の家の奥さんの方、名前がパールっていうんです。
そのパールの若返し頃の物語を描いたのが第2作目のパール。
第3作目の巻きシーンは、実は第1作目のXの次の話なんですよ。
Xで生き残った、作品名にもなっている主人公の巻きシーンが、女優になるためにハリウッドに行って、そこで成功するまでの物語なんですけど。
これはもう3作通してみるとすっごい感動しましたね。
感動するんだ。
感動しますね。
特に第2作目のパールがすごいバッドエンドというか、隠蔽な終わり方をしただけに、この3作目でバーンってエネルギーを増して跳ね上がるみたいな終わり方があって。
言ってみれば、巻きシーンと第2作目で出てくる殺人鬼のパールって合わせ鏡というか、写し鏡というか、すごい2人とも女優を夢見てたという意味では似ていて、
ただパールは若い頃にそれを諦めて、巻きシーンは諦めなかったみたいな対立構造にあるんですけど。
第2作目で、今まで自分が俳優になれると夢見てて疑ってなかったパールがいろいろあって、結局自分の夢を諦めてテキサスの、いつか出ると思っていたテキサスの固い中に閉じ込められてしまうというバッドエンディング。
作品のテーマと評価
そこから、じゃあ実際にハリウッドに出ていった巻きシーンはどういう結末を迎えたのかというのが、今回の巻きシーンの話なんですけど。
どうなの?ホラーみたいな感じなの?
ホラーでもあります。ホラーでもあるし、めちゃくちゃエログローは入ってますね。
グローは3作の中で一番、一番じゃないかな。でも結構グロいですね。苦手な人は苦手かもしれないです。
グロいというか、巻きシーンが怖い。巻きシーンが徹底的に敵をやっつける。
ああ、そういう感じなんだね。
大体やられてるの、相手の敵が男なんですけど、男のあそこの部分とかをあれでちょめちょめしちゃったりとか、男の人を車ごと丸々しちゃったりとか。
ちょっともう不誠実にしないといけないので、見てると痛いっていう気分になりますね。
なんかね、その敵役の人たちも巻きシーンをとある理由で追っかけてる人たちなんですよね。
巻きシーンってもともとポルノ女優で、ポルノ女優から映画スターに上がるために頑張っている設定なんですけど、
その追ってる敵の人たちは、昔お前こんなことやってたみたいなビデオテープを送りつけたり、
あとはXの話ですね。Xで巻きシーンが殺人に巻き込まれて、正当防衛とはいえ人を殺してたみたいなところを突き止めて追っかけてくるっていう。
脅迫まがいなことをしてくるってことですね。
その敵役の一人にケビン・ベイコンがいるんですよ。
ケビン・ベイコンの演じる探偵がいて、これがどうもチャイナタウンっていう名作映画があって、
チャイナタウンの探偵を真似てる設定としての映画なんですけど、
それが超かっこよくはないんですけど、脅迫さがすごい。
でも敵役なんだ。
敵役なんだけど、怖いっていうよりこいつめんどくせえなっていう役で出てきて。
ケビン・ベイコン自身もいつか出たいみたいな話をしたらしくて、今回最終作でその願いが叶ったっていう。
結構今回キャスト豪華なんですけど、ケビン・ベイコンもそうです。
ミア・ゴスもいますし、あとはマキシーンを守る芸能事務所みたいなところがあって、
そこの社長がジャン・カルロ・エスポジートっていう、
ブレイキング・バットで悪役の王様みたいなのを演じてる。
麻薬カルテルを裏で指揮している超怖い人を演じてた人なんですけど。
今回はじゃあ心強い味方という形で。
でもプロフェッサーというか黒幕っぽい。
黒幕というか表向き普通の芸能事務所なんだけど、
全然自分の野望を叶えるためだったら人も殺すし、どんな汚い手も使わないという感じで出てくるんで。
意外と役回りとしてはブレイキング・バットと似てる。
ただすごいスターでしたね。
マキシーンはまだ見てないんですけど、
やっぱりミア・ゴスの力って強いよね。
映画のヒットにも多分寄与してるんじゃないかなと思う。
Googleとかでミア・ゴスとか調べてね、画像とか見たんだけど、
本当キュートだね。
そうなんですよ。
めちゃくちゃ可愛いね。
キュートなんだけど、いわゆる王道の美人という感じではなくて、
それこそアメリカの片田舎から荷物一つでハリウッドに出てきたような、
ちょっと荒削りな美しさみたいなのもあるし。
危うさを感じるよね。
そうなんですよね。
あとは特徴的なのがそばかすが結構多いじゃないですか。
そこもマキシーンの中では普通に強調されてたりして、
その部分もこれまでハリウッド映画が押し出してきた美とはまた違った、
多様化する時代の中で新しい美、
その多様性のある美っていうのを出してきているのかなっていう気もしましたね。
結構フェミニズム的にも評価されてる作品らしいんですけど、
僕ちょっとその辺り不勉強なんであんまり語れることはないですね。
ただ一番良かったのは、
マキシーンっていう登場人物の自分の疑わなさっていうのが今回全面に発揮されて、
成長端とかではないんですよ今回のマキシーンって。
言ってみれば最初から自分のことを全肯定しているマキシーンが、
それでも自分の進む道に水を差してくる、
いろんな存在を粉砕していく話なんですよ。
そういう意味でもすごいカタルシスもあるし、
パールとは全然対照的な物語になっているんですよね。
言ってみれば一回パールでテンションがどん底まで落ちた後、
尻上がりに上昇していって、
雲を越えちゃうみたいな、大気圏を越えちゃったみたいな終わり方で、
一部始終ハイテンションですね。
いやめちゃくちゃ良かったですね。
ちょっとマキシーン見てみたくなりました。
おすすめですよ。
一番良かったシーンっていうと、
結構僕冒頭のシーンが好きで、
オーディションのシーン
ホラー映画のオーディションにマキシーンがやってくるシーンなんですよ。
ホラー映画の一場面を演じてみてくださいという監督。
監督さんを演じている女優さんも、
身長180cmくらいのオーストラリア人のめちゃくちゃかっこいい、
名前忘れちゃったんですけど、すごい女優さんで、
その監督がこの場面を演じてみてって言ったら、
マキシーンが完璧な演技をするんですよ。
その場面がどういう場面かっていうと、
主人公が自分が生まれる前、前世からの業というか、
前世から取り憑かれている何かについて、
涙ながらに語るシーンなんですけど、
それをマキシーンが演じるんです。
その場面だけでも、これまで踏んできたXパールっていう作品と結構似てる。
そこをなぞってるっていうか、
パールっていう自分の息移しだけど、
自分が夢叶わず、後悔したまま年老いてしまった姿を見せられる。
それを振り切ってハリウッドに来たマキシーンが、
今その映画を演じているっていう話になってるんですけど、
その演技だけ見ると、やっぱりXの恐ろしい惨劇が出て、
マキシーンの中には、あの夜のトラウマみたいなのがまだあるんじゃないかみたいな。
でもそのオーディションで完璧な演技した後、
スタジオ出て、スタジオ出たら次の出演者、
オーディションを受ける人たちが列をなして待ってるんですけど、
その人たちに向かって、もうオーディション終わりよって叫ぶんですよ。
帰れな、みたいな。この役、私のだから。
こいつ全然引きずってないみたいな。
でもすごい、その場面、オーディションに並んでる女優さんたちの場面って、
パールにも同じ場面があって、それと対応なしてるんですけど、
そこだけでもパールとの違いを出してる。
その場面だけで、マキシーンっていうのはこういう路線で行きますよっていうのを、
自分のことを肯定して疑わないマキシーンっていう存在が、
最後あらゆる敵を粉砕して、自分の過去も生産して、
次のステップに上がりますよっていうストーリーを、
ある種、象徴するシーンになってて、そこがすごい好きでしたね。
三部作の構想
冒頭だけでも笑っちゃうぐらい。
いいな、マキシーンっていう。こういう人になりたいなって思いますね。
話としては、ハリウッドで女優とかストリップで働いている女の人を狙った連続殺人が頻発してて、
しかもそれがマキシーンの知り合いばかり。
どうもマキシーンのことを追っている存在がいるらしいっていう。
よくあるサスペンスものの話なんですけど、車区が最後出てくるんですよ。
その車区を見た時、「こいつ誰?」とはなりますね。
こいつ誰だろうって最初はすごい戸惑うんですけど、
よくよく見たら、「あ、お前あれか。」ってなるんですよ。
そこでXに戻ってくるんですよ。最後、縁が閉じるというか。
Xの冒頭でテレビに映ってたものと、このマキシーンが最後遭遇する本当の敵とが重なって、
こういう終わり方なんだという感じですね。
本当に文句なしの大団円というか。
そうなんだ。
何も批判するところがないというか。
僕は100点満点で楽しめましたね。
どうなんだろうね。Xを作った時点では、
その三部作までの構想ってあるくらいの構成になっている気はする?
話の成立としては、もともとXだけらしかったんですよ。
Xだけ撮るために撮影クルーがホテルに泊まっていて、
ただコロナでロックダウンになったじゃないですか。
そこで一旦撮影が止まった時に、ちょっと三部作にしちゃおうかなと思って。
じゃあその時にはもうある程度決まっていた。
パール・マキシーンというふうに脚本が作られていって、
これを作っているスタジオがA24という、
新進企業の最近というか、そんなに古くない、
結構新しめの映画スタジオが作っているんですけど、
そのA24がお金出すよって言って三部作になったらしいですよ。
話としては見事に繋がっている。
しかもB級映画の文法を使って、人生の悲哀を国名に描き出しているというストーリーなので、
どの作品を見ても一定程度衝撃を受けちゃう。
自分の人生に照らし合わせて、まあまあそうだよなという切実な気分になるという映画ですね。
僕は三部作を通して見ていないんですけども、
Xだけでは完結しなかったような映画かなとは思うよね。
パールがあって、最後のマキシーンは見ていないですけど、
その3つで初めてブランドとして確立したって感じはするよね。
一個の作品ですよね。
Xだけで終わるのはちょっともったいない。
映画館で見ると、Xもパールもエンドクレジットの後に次の作品の予告編が差し込まれている。
Xの後はパール。
パールを見終わって、どんよりした気分になった後に、
急にハリウッドの看板がマキシーンに変わって、
めちゃくちゃアップテンポな80年代の音楽と一緒にヘリから撮っているみたいな映像が出て、
パールからのマキシーンでめちゃくちゃテンション上がっちゃうみたいな演出が。
日本公開の時はなかったらしいんですけど、アメリカではあったらしいです。
マキシーンが公開するかどうかも分からない状態であるからというのもあるのかな?
多分配給がめっちゃ遅れてたんでしょうね。
僕だって1ヶ月に1回ぐらいチェックしてました。マキシーンがいつ公開するのか。
いいね。3部作まで続いて見飽きないっていいよね。
本当に素晴らしい作品シリーズだと思いますね。
話をへし折るようなんだけど、ネットフリックスでイカゲームって知ってます?
知っております。
イカゲーム3までやってます。
次回もお楽しみに!
20:20

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