そこから、じゃあ実際にハリウッドに出ていった巻きシーンはどういう結末を迎えたのかというのが、今回の巻きシーンの話なんですけど。
どうなの?ホラーみたいな感じなの?
ホラーでもあります。ホラーでもあるし、めちゃくちゃエログローは入ってますね。
グローは3作の中で一番、一番じゃないかな。でも結構グロいですね。苦手な人は苦手かもしれないです。
グロいというか、巻きシーンが怖い。巻きシーンが徹底的に敵をやっつける。
ああ、そういう感じなんだね。
大体やられてるの、相手の敵が男なんですけど、男のあそこの部分とかをあれでちょめちょめしちゃったりとか、男の人を車ごと丸々しちゃったりとか。
ちょっともう不誠実にしないといけないので、見てると痛いっていう気分になりますね。
なんかね、その敵役の人たちも巻きシーンをとある理由で追っかけてる人たちなんですよね。
巻きシーンってもともとポルノ女優で、ポルノ女優から映画スターに上がるために頑張っている設定なんですけど、
その追ってる敵の人たちは、昔お前こんなことやってたみたいなビデオテープを送りつけたり、
あとはXの話ですね。Xで巻きシーンが殺人に巻き込まれて、正当防衛とはいえ人を殺してたみたいなところを突き止めて追っかけてくるっていう。
脅迫まがいなことをしてくるってことですね。
その敵役の一人にケビン・ベイコンがいるんですよ。
ケビン・ベイコンの演じる探偵がいて、これがどうもチャイナタウンっていう名作映画があって、
チャイナタウンの探偵を真似てる設定としての映画なんですけど、
それが超かっこよくはないんですけど、脅迫さがすごい。
でも敵役なんだ。
敵役なんだけど、怖いっていうよりこいつめんどくせえなっていう役で出てきて。
ケビン・ベイコン自身もいつか出たいみたいな話をしたらしくて、今回最終作でその願いが叶ったっていう。
結構今回キャスト豪華なんですけど、ケビン・ベイコンもそうです。
ミア・ゴスもいますし、あとはマキシーンを守る芸能事務所みたいなところがあって、
そこの社長がジャン・カルロ・エスポジートっていう、
ブレイキング・バットで悪役の王様みたいなのを演じてる。
麻薬カルテルを裏で指揮している超怖い人を演じてた人なんですけど。
今回はじゃあ心強い味方という形で。
でもプロフェッサーというか黒幕っぽい。
黒幕というか表向き普通の芸能事務所なんだけど、
全然自分の野望を叶えるためだったら人も殺すし、どんな汚い手も使わないという感じで出てくるんで。
意外と役回りとしてはブレイキング・バットと似てる。
ただすごいスターでしたね。
マキシーンはまだ見てないんですけど、
やっぱりミア・ゴスの力って強いよね。
映画のヒットにも多分寄与してるんじゃないかなと思う。
Googleとかでミア・ゴスとか調べてね、画像とか見たんだけど、
本当キュートだね。
そうなんですよ。
めちゃくちゃ可愛いね。
キュートなんだけど、いわゆる王道の美人という感じではなくて、
それこそアメリカの片田舎から荷物一つでハリウッドに出てきたような、
ちょっと荒削りな美しさみたいなのもあるし。
危うさを感じるよね。
そうなんですよね。
あとは特徴的なのがそばかすが結構多いじゃないですか。
そこもマキシーンの中では普通に強調されてたりして、
その部分もこれまでハリウッド映画が押し出してきた美とはまた違った、
多様化する時代の中で新しい美、
その多様性のある美っていうのを出してきているのかなっていう気もしましたね。
結構フェミニズム的にも評価されてる作品らしいんですけど、
僕ちょっとその辺り不勉強なんであんまり語れることはないですね。
ただ一番良かったのは、
マキシーンっていう登場人物の自分の疑わなさっていうのが今回全面に発揮されて、
成長端とかではないんですよ今回のマキシーンって。
言ってみれば最初から自分のことを全肯定しているマキシーンが、
それでも自分の進む道に水を差してくる、
いろんな存在を粉砕していく話なんですよ。
そういう意味でもすごいカタルシスもあるし、
パールとは全然対照的な物語になっているんですよね。
言ってみれば一回パールでテンションがどん底まで落ちた後、
尻上がりに上昇していって、
雲を越えちゃうみたいな、大気圏を越えちゃったみたいな終わり方で、
一部始終ハイテンションですね。
いやめちゃくちゃ良かったですね。
ちょっとマキシーン見てみたくなりました。
おすすめですよ。
一番良かったシーンっていうと、
結構僕冒頭のシーンが好きで、
冒頭だけでも笑っちゃうぐらい。
いいな、マキシーンっていう。こういう人になりたいなって思いますね。
話としては、ハリウッドで女優とかストリップで働いている女の人を狙った連続殺人が頻発してて、
しかもそれがマキシーンの知り合いばかり。
どうもマキシーンのことを追っている存在がいるらしいっていう。
よくあるサスペンスものの話なんですけど、車区が最後出てくるんですよ。
その車区を見た時、「こいつ誰?」とはなりますね。
こいつ誰だろうって最初はすごい戸惑うんですけど、
よくよく見たら、「あ、お前あれか。」ってなるんですよ。
そこでXに戻ってくるんですよ。最後、縁が閉じるというか。
Xの冒頭でテレビに映ってたものと、このマキシーンが最後遭遇する本当の敵とが重なって、
こういう終わり方なんだという感じですね。
本当に文句なしの大団円というか。
そうなんだ。
何も批判するところがないというか。
僕は100点満点で楽しめましたね。
どうなんだろうね。Xを作った時点では、
その三部作までの構想ってあるくらいの構成になっている気はする?
話の成立としては、もともとXだけらしかったんですよ。
Xだけ撮るために撮影クルーがホテルに泊まっていて、
ただコロナでロックダウンになったじゃないですか。
そこで一旦撮影が止まった時に、ちょっと三部作にしちゃおうかなと思って。
じゃあその時にはもうある程度決まっていた。
パール・マキシーンというふうに脚本が作られていって、
これを作っているスタジオがA24という、
新進企業の最近というか、そんなに古くない、
結構新しめの映画スタジオが作っているんですけど、
そのA24がお金出すよって言って三部作になったらしいですよ。
話としては見事に繋がっている。
しかもB級映画の文法を使って、人生の悲哀を国名に描き出しているというストーリーなので、
どの作品を見ても一定程度衝撃を受けちゃう。
自分の人生に照らし合わせて、まあまあそうだよなという切実な気分になるという映画ですね。
僕は三部作を通して見ていないんですけども、
Xだけでは完結しなかったような映画かなとは思うよね。
パールがあって、最後のマキシーンは見ていないですけど、
その3つで初めてブランドとして確立したって感じはするよね。
一個の作品ですよね。
Xだけで終わるのはちょっともったいない。
映画館で見ると、Xもパールもエンドクレジットの後に次の作品の予告編が差し込まれている。
Xの後はパール。
パールを見終わって、どんよりした気分になった後に、
急にハリウッドの看板がマキシーンに変わって、
めちゃくちゃアップテンポな80年代の音楽と一緒にヘリから撮っているみたいな映像が出て、
パールからのマキシーンでめちゃくちゃテンション上がっちゃうみたいな演出が。
日本公開の時はなかったらしいんですけど、アメリカではあったらしいです。
マキシーンが公開するかどうかも分からない状態であるからというのもあるのかな?
多分配給がめっちゃ遅れてたんでしょうね。
僕だって1ヶ月に1回ぐらいチェックしてました。マキシーンがいつ公開するのか。
いいね。3部作まで続いて見飽きないっていいよね。
本当に素晴らしい作品シリーズだと思いますね。
話をへし折るようなんだけど、ネットフリックスでイカゲームって知ってます?
知っております。
イカゲーム3までやってます。
次回もお楽しみに!