社会保険労務士の田村が様々な業種で活躍する人の働き方や信条・哲学をインタビューし、新しい働き方を学ぶコーナー『教えて、あなたの働き方!』
今回のゲストは、前回の続きで、ポッドキャスト「海外志向ガールズラジオ」のパーソナリティーとして活動されている、海外志向ガールズを繋げるコミュニティ「Unite」のAkiさん、Yochieさんと対談します。
海外志向ガールズラジオさんのラジオでは、お二人がアメリカやカナダでの留学をご経験後、日本企業で働く事になって感じた事や苦しかった事や、それに対してどのように順応していったか、そして順応しながらも留学の経験で培った良い面を今の日本の生活でこういう風に活かしているという実話や体験談を配信されています。
本日はそんなお二人から、アメリカやカナダでのご経験や、その留学の経験が今現在生活する上で生かされている事、培った考え方や価値観、またどのような経緯で今のお仕事に行き着いたかの、お二人のキャリアや働き方についてお話をお伺いします。
【ハイライト】
・Akiさん、Yochieさんがもし再度留学出来るなら何したいですか?
・学部留学と社会人留学を経験して培える事とは?
・日本の女性が生きやすい社会を作るために重要な事を語る
・海外留学後に日本で仕事をする上で感じた事、意識した事
・未来に向けて働き方をこうしていきたいと考えている野望について
・海外志向ガールズを繋げるコミュニティ「Unite」さんの事業紹介について
・外国人社員と働いたり、海外で働くために重要な事とは?
・ポッドキャストは純粋なSNSツール論
・ポッドキャスト対談を続けると得られる達成感について
・リスナーさんが聞いていて面白いポッドキャストを配信するため意識している事
本エピソードの前編のリンクはこちらです。
https://podcasts.apple.com/jp/podcast/id1507714225?i=1000568285467
ゲストの海外志向ガールズラジオさんを下記にてご紹介させて頂きます!
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Unite Instagram (毎月11日はUniteの日でLiveやイベントをしています):
https://www.instagram.com/unite.cgmw/?hl=en
海外志向ガールズラジオ:
https://open.spotify.com/show/1Y941fAzo6Ww3VEXSwJUgB?si=wCz19V0qT5GGsGFFZDTtTw&nd=1
ゲストプロフィール:
Akiさん
埼玉県のご出身です。高校まで埼玉県で過ごし、アメリカ・カリフォルニア州の短期大学、4年制大学で勉強され、その後OPT(Optional Practical Training)制度を利用して、留学生リクルーターのお仕事を経験されました。また大学院にも進学され、合計7年間のアメリカでの留学をご経験されました。日本へ帰国後日系企業に就職されましたが、燃え尽き症候群で苦しい期間を過ごされ、その時「留学から帰国した後が本当のチャレンジなんだ」と実感し、今は留学にいきたい女性の留学準備から帰国後のライフ・キャリアデザイン、そして人生の「やりたいこと」探しを支援するコーチングのプログラムを運営されています。また、もう一度海外で挑戦したいという気持ちを諦められず、来年春からカナダへのワーキングホリデーに挑戦します。
Yochieさん
栃木県のご出身です。「明日が来ることは奇跡」と心から思い知らされる出来事があり、ずっとコンプレックスに思っていたが大好きな英語を伸ばしたいという思いだけで、新卒入社した会社を4年目で退職され、カナダのバンクーバーへ留学されました。その後、現地就職や日系企業での就職を経験された後、現在は外資系企業のバイヤーとして働かれています。苦しかった時に自分自身が欲しかった場所を作ることを目標に、留学前はもちろん、帰国するにあたっての悩みや不安をオープンに話せる場所のコミュニティー運営をされています。また自分のプロジェクトを諦めない女性のための、星読みxお守りアロマリーディングxコーチングのお仕事もされています。
ワーホリから世界へ。30歳目前の挑戦と、再出発の理由
Akiさんは、かつてアメリカで7年間の留学経験を経て日本に帰国。数年の社会人生活を経て、「やっぱり自分の居場所は海外」との想いが再燃し、2023年からカナダ・バンクーバーへのワーキングホリデーに出発します。30歳という節目を前に、働きながら自分の活動(Unite)も育てたいという想いを原動力に、学びとは違う“社会人としての留学”へと挑みます。
幸福先進国デンマークで見たい「心のあり方」──Yochieさんの次なる探究
一方、ワーキングホリデーの年齢制限を過ぎたYochieさんは、「心の健康」への興味を深めています。自らが星読みやアロマリーディングを実践しながら、心と体のバランス、インナーピース、幸福度といった概念を、デンマークの暮らしから学びたいと語ります。特に、がんばりすぎて疲弊しやすい女性たちへの支援に結びつけるため、自分の経験を未来に還元する姿勢が印象的です。
“留学のあと”に悩むすべての人へ──Uniteの生まれた理由
Uniteの活動は、「留学後のサポートが何もなかった」2人の実体験から始まりました。渡航時にはエージェントや情報が豊富なのに、帰国後には“空白”が広がる。このギャップを埋めるため、Uniteではコーチングを中心に、「自分がどう生きたいのか」を明確にし、その想いを働き方に落とし込むロードマップを共に描く支援を展開。過去の自分のように悩む誰かに寄り添う、そんな活動を続けています。
「3社目でわかった」直感と自己責任で選ぶキャリアのかたち
Yochieさんは帰国後、バイリンガル講師、外資系の工事会社窓口、そして現職の外資系バイヤーと3社を経験。「最初の職場選びは“家族を安心させたい”という他者軸だった」と語り、違和感を無視した結果の失敗を経て、以後は“自分の直感”で会社を選ぶように。共に働く人との相性、自分が本当にやりたいことに向き合う姿勢が、彼女のキャリア観の軸になっています。
働く時間も場所も自分で決める。「楽しい」が前提の仕事づくり
Uniteが提案する働き方の理想は、「ワクワクを仕事に」「時間と場所に縛られない働き方」「留学後のサポートを自ら提供する」この3つ。朝10時〜14時だけ働くなど、常識にとらわれない発想もユニークです。Akiさんは「朝起きて、仕事が楽しみだと思える状態」を幸せと表現し、Uniteではそんな“自分らしい働き方”の実現を支援しています。
「海外で働く」ために必要なのは、完璧な英語じゃない
外国人と働くうえで大事なことは「完璧な英語力ではなく、伝えようとする姿勢」だとAkiさんは強調します。文法が間違っていても、アクセントが強くても問題ない。自分の担当領域を理解している自信と、伝える努力さえあれば、相手はしっかり耳を傾けてくれる。語学への劣等感を捨て、「仕事で必要な6割の英語」があれば十分という考え方は、これから海外を目指す人にも勇気を与えてくれる内容です。
2人のポッドキャストは、“過去の自分”への手紙
Uniteが配信する「海外志向ガールズラジオ」は、留学やキャリアのリアルを語る人気番組。「過去の自分に向けて語る感覚」で収録しており、リスナーが“ひとりじゃない”と思えるような空間を意識しているとのこと。真面目な話も雑談も、「まずは自分たちが楽しいと思えること」を大切にしており、あうんの呼吸で展開されるトークは、まるで熟年夫婦のような安心感があります。
おわりに
AkiさんとYochieさんの語る「働き方」と「生き方」は、どれも留学の延長線上にあります。ただ“海外に行った”という経験ではなく、帰国後どう活かすか、自分の人生にどう反映させるかを真剣に考えてきたからこそ、Uniteのビジョンには深みがあります。
ポッドキャストで語られるその想いは、同じように迷う人の背中をきっと押してくれるはずです。Uniteの活動、今後の展開、そして2人の働き方から、これからの“自分らしいキャリア”のヒントを受け取ってみてください。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、MC等、音声メディアや放送業界でも活動。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
カバーアート制作:小野寺玲奈