プレミアムフライデーを社内でやるメリットや従業員の企業に対する不安の払拭を行う事に貢献する点、コロナ禍における導入方法に関して社労士×社労士で語りました。
プレミアムフライデー、本来の意味を見直すとき
プレミアムフライデーとは、月末金曜日の午後3時に仕事を終え、家族や趣味、買い物などに時間を使おうという取り組みですが、実際にはあまり定着しなかった制度の一つです。番組では、その背景にある「家庭を持つ人の事情」や「業種・職種による温度差」などが語られました。「15時退勤しても家事が待っている」「周囲が働いているのに自分だけ休めない」など、制度の“理想”と“現実”のギャップが浮き彫りになります。
プレミアムな時間は“社内で作る”という発想
田村は自身の修業時代の事務所を振り返り、「プレミアムフライデーを社内イベントとして組み込んでいたことで、参加への心理的ハードルが下がっていた」と紹介します。上司に「飲みに行くな」と言われるより、「会社の行事として飲み会がある」方が家庭にも説明がつきやすい。このように“会社主導”で実施することで、個人の負担感や不公平感を軽減できたといいます。
また、夜遅くまで飲めない人、家庭都合で参加できない人にとっても「日中に3時間だけの交流」であれば参加しやすく、社内の透明性や心理的安全性の醸成にも効果的だったとの意見も出ました。
コロナ以降、飲み会文化はどう変わったか?
一方でオオタワさんからは、「そもそも今はコロナ禍で会食自体が難しい」と現実的な視点も。Zoom飲み会なども一時的に流行したものの、リアルな場で感じ取れる“立ち振る舞いや雰囲気”までは読み取れず、「本当の意味での信頼構築」は難しいという感覚が共有されました。とくに新入社員など、人間関係が築かれていない状態でのフルリモート環境は、孤立感を生みやすくなっています。
業務“中”にこそコミュニケーションを
「だったら業務中に雑談をしてしまえばいい」。この結論にたどり着いた二人は、あえて“サボり”とも言えるような時間を業務に組み込む発想を提案します。リモートワーク環境では、タスクの進捗以外の情報がほとんど伝わらず、人柄や相性といった空気感が見えにくい。そのため、雑談の時間や「仕事とは直接関係のない接点」が重要だというのです。
たとえば「ランチタイムに全員で同じテーマで話す」「定例会議で趣味をシェアする時間を入れる」など、小さな工夫がつながりを生む鍵になるかもしれません。
“強制されない一体感”をどう作るか
今回のトークでは、“参加しやすさ”と“信頼関係の可視化”の両立がテーマの核心にありました。会社が「飲みにケーションをやらない」選択をするのも自由ですが、その代替として「誰でも参加しやすい交流機会」が求められます。
「定時後に上司と飲み行くより、業務内に公的に用意された交流時間の方が安心して参加できる」。そんな働き方へのシフトが、これからの“プレミアム”な時間の在り方になるのかもしれません。
制度よりも、仕掛けよりも、大切なのは「関わろうとする気持ち」
制度やイベントだけでは、人の気持ちは動きません。結局は「相手を知ろう」「一緒に働きやすい関係を築こう」という小さな気持ちが、職場の空気を変えていく――そんな結論に、田村もオオタワさんも行きつきます。
プレミアムフライデーが実現できるかどうかではなく、その“背景にある想い”をどう日常に活かせるか。Withコロナ時代のコミュニケーションを再設計するヒントが、今回の対談には詰まっていました。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
サニーデーフライデーはTwitterをやっております。
アカウントは@sunnydayfridayと検索して頂ければ出てきますのでフォローしてください!
またおたよりフォームを設けておりますので、是非ともサニーデーフライデーにおたよりをください!
↓↓↓↓↓
bit.ly/3gbygo1
各ポッドキャストのプラットフォームで聞けますが、是非とも購読ボタンを押していただき、Apple Podcastsで聴いている方は是非とも評価とレビューを書いてください!