マスク着用した中での勤務で 、会社の社員同士で気を付けなければならないルールや話し方の注意点、人間関係の希薄化による退職リスクを減らすためにはどうしたら良いか社労士×社労士で語りました。
マスク社会が奪った「なんとなくの伝わり方」
コロナ禍でマスク着用が日常となり、対面での会話でも「ちょっと何て言ったかわからなかったけど、まあいいか」となるシーンが増えています。声がこもり、表情が読めず、雑談が減る。そんな環境の中で、従来の「自然に伝わる」「なんとなく分かる」コミュニケーションが通用しなくなってきているのです。
それでも多くの人が、声を大きくしたり、言い方を変えたりといった努力をしていない現状に対し、田村は「それでは伝わらないのは当然」と問題提起します。滑舌を意識する、身振り手振りを加える、比喩を使う――“伝える努力”を意識的に行うことの重要性が語られました。
表情の見えない職場で、上司はどう動くべきか
話題はさらに、社内イベントや会議の場面にも及びます。経営方針発表会など重要な場でも、参加者全員がマスクをしていることで、登壇者が聴衆の反応を読み取れず、進行に困るケースがあったといいます。聞いている社員が納得しているのか、疑問を抱いているのか――マスクはその空気感を遮断してしまいます。
こうした状況に対しては、「発表の後に一言ずつ感想をもらう」「ディスカッション形式を導入する」など、“反応を可視化する仕組み”をつくる必要性が語られました。黙っているから理解している、とは限らないのです。
コロナがもたらした“楽な話し方”とその弊害
マスクによって顔の大半が隠れた結果、人は無意識に「誤魔化しながら話す」ようになっている――そんな鋭い指摘も出ました。感情や熱意が読み取れないまま、表面的なやりとりに終始する傾向が強まり、結果的に人間関係は希薄になります。
「人と関わりたくない」「でも良い人間関係は築きたい」という矛盾に対し、田村は「それは無理だ」と断言。「飲み会には行きたくない、でも誤解されたくない」という思いがあるならば、その分だけ“伝え方”に誠意を持って向き合う必要があると語られました。
新人の孤独、ベテランの責任
さらに、マスクのせいで新人の戸惑いや悩みも見えにくくなっている現状が浮き彫りにされます。わからない顔をしていても、誰も気づかない。誰にも声をかけられずに、学びの機会を逃してしまう。これに対し、オオタワさんは「工夫できる側がまず工夫するしかない」と柔らかく提言します。
たとえば、新人が口を開かないなら、先輩が「わかってる?」「大丈夫そう?」と声をかけてあげる。コミュニケーションの主導権を“経験者側”が持つという発想が、Withコロナ時代の新しいマナーになりつつあるのかもしれません。
コミュニケーションの責任は、誰のものか?
議論の終盤では、「できない人に改善を求めても、結果は得られない」という現実と、「それでも求めたい」「能力に見合った責任を果たすべきだ」という対立する感情が交錯します。企業として、すべての社員に高度なコミュニケーションスキルを求めるのは難しいかもしれません。
それでも、「給料をもらっている以上、果たすべき最低限の役割がある」という田村の厳しい視点には、社会人としての原則が込められています。「工夫できる人が先に動く」「伝わるまで伝える努力をする」――その積み重ねが、職場の風通しを少しずつよくしていくのです。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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