2020-09-04 15:44

第134回 【対談】新卒一括採用、ジョブ型雇用、労働者派遣の行方について語る

前回の話の続きで、政府が進める働き方改革の内容として挙げられる新卒採用の廃止、職務給評価、派遣社員との同一労働同一賃金について社労士×社労士で語りました。


~お知らせ~

サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。


人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。


話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。


パーソナリティー:田村陽太

産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。



カバーアート制作:小野寺玲奈


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社労士ラジオ 【サニーデーフライデー】
この番組は国内、海外問わず、放浪が大好きな国際派社労士DJのポッドキャストです。
明日から週末だ!とウキウキするような、そんな昼下がりの金曜日の気持ちになれるトーク番組を作っていきます。
番組へのメッセージ、ご意見、ご感想、番組で取り上げてもらいたいトピックなどなど、どしどし応募しております。
3つ目が、単線型の日本のキャリアパスをやめていこうと。
単線型ってね、線が1本しかないよって意味の単線型。
就職をして、管理職になって、定年退職していくという、一つの会社で一生骨を埋めるみたいなね、そういう働き方が今までは結構主流だったけれども、
途中で退職してしまった人はどうなるの?っていう問題があって、途中で退職してしまった人もその人がキャリアを生かして、別の会社でも生きていくことができるような社会を作っていけるといいかなと思いますね。
そうですね。仕事が会社につくんじゃなくて、その個人個人についていくってイメージですよね。
そうですね。
個人が選び取っていくというか、そこの会社でその個人の能力をどう生かしていくかっていう、その個人の方の能力っていうのをどうするかっていうのがやっぱり重要になってくるというか。
そうですね。逆に言うと個人がね、会社にいれば別に、会社に行って仕事だけしてれば安泰っていう時代から、個人個人が自分のキャリアやスキルを磨いていかないといけない時代に変わっていくのかなと思いますね。
そうですね。
結構ヨーロッパなんかだとこういう働き方っていうのは既に始まっていて、フランスなんかはね、特に日本がお手本にしているらしいですけれども、いわゆるジョブ型雇用というやつですね。
役職とかにつくんじゃなくて、この職務についてちゃんとこなせるかこなせないのかとか。
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そうそう。仕事内容によって給料が決まるっていうのがフランスのやり方で。
これ何が起きるかっていうと、仕事ができる人は当然、いろんな仕事ができる人っていうのは当然給料が高くなるわけなんだけど、すごく不利になる人が出てくるのよ。
誰かって言うとね、新卒なの。
あー、はいはいはい。
それはそうだよね。ジョブ型雇用に。新卒ってそれは仕事したことがないんだから仕事できるわけないじゃん。だから新卒の出業率が結構高いのよ、フランスとか。
あー、そうなんだ。すぐ大学卒業して仕事もらえるわけじゃないんだ。
大学卒業して仕事もらえない人も結構いて、逆に言うと大学にいる間に本気で職業訓練をしていかないと就職できないっていう世界。
よく企業さんとか海外の日本の大使館とかで勤める若い方とかってトレーニーみたいな感じで最初ね、インターン生みたいなの入って、そこでなんとなく仕事が慣れてきたら次じゃあ正国正規雇用しますよみたいな。
ジョブ型雇用が当たり前みたいなところがやっぱりあったりします。
そうですね。
フランスでは業種別職務登給表っていうのが法律で決まってたりとか、産業別に労働協約で給与水準が決まってたりとかね。
熟練度別最低保証賃金みたいなものがあったりとかね。日本とはちょっとまた違った法制度があるみたいです。
まさにあれじゃないですか。日本で今やってる派遣業の同一労働同一賃金のあれじゃないですか。
労使協定の時の賃金評価制度のあれじゃないですか。
労働政策審議会に出た先生のセミナーに行ってきたときの資料を今見てるんですけれども、やっぱりこういうドイツとかフランスの賃金制度っていうのはお手本にしていると言われています。
これは仕事の内容によってお給料が決まってくるので、若者が不利になってくるという職業もあって、日本の16歳から24歳の失業率って2013年のデータだと失業率6.3%あって、それに対してフランスはなんと23%もある。
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結構高いね。3倍以上じゃん。
失業率が若い人はなんと3倍ぐらいあります。
フランスの失業率16歳から24歳が23.2%。
23歳から54歳がガクッと下がって8.7%。
55歳から64歳が7.3%ということで、若者が一番失業してるっていうね。
ジョブ型雇用になるっていうのは、仕事ができない人には仕事が回ってこないわけだから、こういうことになる可能性はあるよね。
海外で言ったら、日本で言うと、新卒で入ってどんどん中堅になっていく、管理職になっていく、役員になっていくみたいな、どんどん成長していく中での評価をしていくみたいなのがあるけども、
海外ではもう完全に大人になったら、社会人になったら、もう実力主義ですよと。
自分で教育訓練に行ったりとか、自分で能力を上げていかないと、いずれそのようなポストにポストというか、仕事も取れないし、それはもう平等な社会なんですよっていう。
平等の価値観というか、視点がちょっと違うんだろうね。海外と日本だと。
そうだね。だからこれ、働いてる人間だけじゃなくて、学校教育のあり方も変わってくるんだよね。
学校教育でいわゆるキャリア教育っていうのが絶対に必要になってきちゃうよね。
そうだね。早いうちからそういうキャリア教育を進めていかないと、例えばジョブ型とかそういう、同一労働、同一賃金の話もそうだけども、
自分はこのような仕事に就きたい。だからこの中学校、高校ではこういうことを勉強するんだ。大学ではこんなことを専門的に勉強するんだって前々から決めておかないと、
そういう準備もできずに行き当たりばったりで仕事を探してたら、そんなふうにはうまくキャリアアップはできないですよね。
そうですね。
そして、当然崩れ去っていくのが新卒一括採用。
これ新卒でね、一括で人をバーって入れて育てていくっていうのは、
このフランスみたいなジョブ型雇用の世界だとメリットがあんまりないよね。
全部中途でいいはずだよね。スキルがある人を取っていけばいいわけだから。
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企業としても研修の費用とかのコストにもなったりとかね。
あとね、卒業する前からそういう方を雇うっていうところは、その先どうなるかがわからないところを見越して会社が事前にペイして雇わなきゃいけないというのがリスクでもあるしね。
そうだね。
確かに確かに。そういうのはなくなっていくべきなんだろうね。なくなっていく必要ないもんね。ジョブ型雇用にしていくっていうふうになる。
そうですね。
なるほどな。
もうすでに待ったなしで、同一労働同一賃金の法改正っていうのは始まっていますからね。
もちろん総理大臣だけじゃなくて、その政策を進めていく各都道府県の労働局の人と。
我々はそれを経営者の方に伝えていって、もちろん一番頑張らないといけないのは経営者の方と、そしてそこで働くみんなと。
みんなで国民一体で働き方改革を進めていくというか、もうそのレールの上にみんな乗っているわけなので。
あんまりまとまっていませんが、今までにない働き方。働き方っていうとすごく変わってきた8年間だったなと思います。
ありがとうございます。僕が今太田さんが挙げてくださったトピックの中で、いろいろ考えていたんですけれども。
最初の同一労働同一賃金のとこ、派遣労働者とか契約社員の方とか、正社員とは違う待遇で働いてきた方っていうのがいる中で、
多分今まで日本企業がそういう社員さんを雇うっていうところの一番の動機はどこだったかっていうと、やっぱりコストだと思うんですよ。
もともとこの派遣業って、歴史をたどっていくと、もともとは26職種でしたっけ、専門的な仕事もしくはめちゃめちゃ簡単な仕事で派遣業は可能ですと感じだったけれども、
そこでまた全業種で派遣業が可能になりました。っていう風になった時に、派遣のお仕事っていうのが、もともとは本当に難しい仕事だったりとか簡単な仕事っていう風な例だったのに、
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全職種になったっていうことになると、普通の正社員と同じような仕事をしてるけれども、外部からそういう派遣社員を雇用して、ちょっとでも賃金を下げれればいいのかなみたいな。
で、その実態の派遣社員がやってる仕事っていうのが、自社の正社員に比べて本当はほぼほぼ同じ仕事をしてるのにコストが低いっていうのは、それはどうなのよっていうところが多分あって、それじゃあやっぱり今後社員さんとかを自社で雇用、採用するとか雇用するってのが難しい中で、
派遣社員の方がせっかく来てもらってるんだから、雇用できるようにモチベーション上げていこうよじゃないと戦力になっていかないよねっていうところの、コストというよりかは自社の戦力でやっぱ取り入れていかないとダメだよねっていうところのメッセージなのかなっていうのは僕は思ってて。
なんかそういうところの企業さんとかの意識の変わっていくところってまだまだちょっと古い考えというか、派遣さんはあれですよ、結局派遣料金上がっちゃったら派遣さんを頼む動機ないんですから、そんな意味ないじゃないですかっていう企業さんあるけれども、そこが違うでしょ。
せっかく会社の方に派遣さんが来てくれててそういうコネクションがあるんだったら、その優秀な人材自社で雇用していきましょうよって。
そうした方が採用するより全然コストも低くなるし、モチベーションも高い方が来るじゃないですかっていうところの受付が本当は必要なのかなって思ったりするんですよね。
うーんそうだねー。
まあ難しいよね。派遣会社にさ、勤めててさ、派遣会社に勤めてる人でずっと派遣会社でいいですっていうか、派遣会社の中でキャリア形成をしていくぞっていうふうに思ってる人がどれだけいるんだろうっていうのもあるけどね。
中にはね、ずっと同じ会社で働くのはちょっと嫌だっていう人もいたりとか、人間関係の面で嫌だとか、あとは責任を押し付けられたくないから、派遣でやりたいっていう方も多分中にいるだろうからね。
いかがでしたでしょうか。次回もこのお話の続編をお送りいたします。
魅力的なお話たっぷりです。お楽しみに。
シャローシラディオサニーレイフライデー、DJの田村洋太でした。
ご視聴ありがとうございました。
チャンネル登録よろしくお願いします。
またお会いしましょう。
15:33
それでは次回もリスナーの皆様のお耳にかかれることを楽しみにしております。
いってらっしゃい。
15:44

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