いつもの収録スタジオを抜けて仕事途中でサテライト収録した番組、名付けてサニフラトーーク!今日は前回の続きで高校の同級生のゲストと一緒に「勤務間インターバル制度の是非」等を中心に、その他諸々色々熱く語ります。
(注)このご時世ですので、トーク中はソーシャルディスタンスに配慮しております。
【ハイライト】
・IT化と裁判例データベースの解析事情について語る
・弁護士の仕事がITで代替されない理由
・無形のサービスを売る社労士の業務のジレンマ
・時間外労働や勤務間インターバルがもたらす働き方改革について
・副業と健康経営の未来について語る
・若者の離職率の真の原因は何なのか?
検索すれば分かる? AIと法律データの現在地
最近注目されているのが、判例データベースの活用です。たとえば「殺人」と検索すれば、無罪率、有罪率、量刑の分布までもが統計として表示され、まるで“判決予測”のようなことができる。便利でありながら、実際には「使わない」と語るメンバーも。この背景には、単に判決の傾向が知りたいのではなく、「今この状況でどう動けばよいか」を相談したい、という現実的なニーズがあるからです。
社長が語った本音──「裁判がしたいわけじゃない」
ある暴力事件を起こした社員の対応について、社労士から弁護士に案件を引き継いだ際、弁護士が「裁判に持ち込みましょう」と提案。これに対して社長が発したのが、「裁判がしたいわけじゃない」というひと言。この発言が象徴しているのは、経営者が欲しているのは戦い方ではなく、“納得のいく着地点”であるということ。法的判断だけでなく、対人関係の調整力が重視されているのです。
社労士の仕事は“商品”ではなく“無形の関係”
社労士のサービスには目に見える商品がありません。労務相談、助成金申請、制度設計など、どれも“信頼”や“関係性”の上に成り立つ無形の提供価値です。相談者が本当に求めているのは、「話しやすさ」「一緒に考えてくれる人」であり、これはカウンセラー的な役割とも通じています。つまり、社労士は“法的知識”だけでなく、“話を聞ける力”が求められているのです。
ストレスフリーは本当に理想か? 働き方の最適化と個人差
働き方改革や健康経営が進む一方で、全くストレスのない働き方が理想なのかという問いも浮かびます。実際には適度な緊張感が集中力やモチベーションに寄与することもあり、「ストレス×リラックス」のバランスが大事。さらに、ストレス許容量は個人によって異なり、一律の制度では限界があります。個別の体調や働き方を可視化し最適化するためには、より柔軟な制度設計が求められます。
「残業が悪」ではなく「最適な残業時間」は人それぞれ
残業時間の上限規制や勤務間インターバル制度などが広がる一方で、すべての人にとって「残業=悪」とは限りません。むしろ、残業をした方が自己効力感を得られる人もいれば、少しでも時間超過するとメンタルに不調をきたす人もいます。働き方を本当に最適化するなら、心拍・睡眠・気圧変動などの生体データを活用し、「あなたの残業許容時間は月80時間」などの“個別最適”が求められる時代になるかもしれません。
データの活用は“自由”を奪うのか、それとも救うのか
働き方や健康状態を測定・管理する手法が発達するなかで、「自由」が脅かされる懸念も。たとえば中国では、DNAや生体検査の結果から職業適性を判断するシステムもある。一方で欧州では、個人情報保護の観点から極めて慎重です。効率を追求するあまり、個人の尊厳や意向が置き去りにならないよう、セーフティネットとしてのデータ活用が求められる時代がやってきています。
辞める理由すら「データ化」される時代に
かつてSNSや求人情報サイトでは、内定辞退者や離職者の傾向をデータとして企業に流していたという問題が話題になりました。今や、転職希望者の行動ログと、企業側が求める人物像がつながりつつあります。もはや「この人は近々辞める」という予兆さえ、ファクトベースで可視化される時代です。ここでも、個人と企業の“関係性”が問われています。
~お知らせ~
サニーデーフライデーは、社会保険労務士として活動する田村が普段のサムライ業という固いイメージから外れ、様々な分野で活躍する方やその道の専門家・スペシャリストと語るトーク番組です。
人生に前向きでポジティブな方をゲストとしてお呼びし、経営者や従業員として働くリスナーの皆様が明日から明るく過ごせて、心や気持ちがパッと晴れるそんな『働き方を考える』ラジオをお送りします。
話すテーマは社労士業、働き方改革、キャリア、海外駐在、外国人雇用、海外放浪等です。
パーソナリティー:田村陽太
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナー等のPRブランディング事業も手掛ける。
カバーアート制作:小野寺玲奈
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