3つ目が、精神的な部分で、
1つの社会の中で生きていく上での自信っていうのも、
海外に行ったことで、
すごく由来だっていうのがあったかなと思います。
16歳で初めてニュージーランドに行って、
当時は英語を全然できなかったので、
そこでめちゃめちゃ自信をなくした経験が、
すごくわかりやすいかなと思うんですけど、
それまでは日本の知ってる環境の中で、
知ってる人たちの中で、
日本語をうまく操って、
リーダーシップとって、
クラスとか学校の中でも、
中学校の時は生徒会長をやってたりしてたんですけど、
そういうのが全然できなくなる環境に入って、
それまでの自分の自信のつけ方とかも、
ちょっとフェイクだったのかなって思うような、
気づきにはなったんですけど、
すごく衝撃でしたね。
海外に行って、英語ももちろんできないし、
文化の違いもあるから、
どういうふうに振る舞ったらいいのかわからないっていうところで、
自分に自信をなくしたっていうところは、
あったなというふうに思います。
一気にマイノリティになったっていうことですね。
日本と全然違う環境の中に入ったことで、
何が正解なのか、
自分はどういうふうに何を基準に発言して、
行動していけばいいのかっていうところが、
一度すべて崩れたというか、
壊されたっていうことがあったので、
そういうところが、
もしずっと日本にいたら経験しなくてよかったことを、
海外に行ったことで、
本当に全然違う考え方、
違うルールの中で生きている人たちと生活をするっていうことが、
自分自身のアイデンティティとか、
何を基準に決めていけばいいのかっていう部分で、
すごく難しかったなと。
留学に行ったからこそ、
ぶつかった部分で、
経験したことだったのかなというふうに思います。
こんな感じで、
留学に行ったことで、
自分が失ったと思うものっていうのを、
すごくマイナスなことのように話してきましたが、
そういったものは、留学を選べばついてくるっていうのは、
事実としてあるかなというふうに思いますね。
だから、もちろん留学に行ったことで後悔はないですし、
そういう経験があって、今の自分があるとは思ってるんですけど、
やっぱすごく遠回りしたなとか、
日本にずっといたら、もっとシンプルに生きれたんじゃないかなとか、
日本の中で言われているエリートとか、
ピラミッドの上を目指して、
ひたすら頑張るっていうことに集中して、
生きていれたのかもしれないなというふうに、
私自身感じる部分は、
今もあるかなというふうに思います。
じゃあ反対に、留学に行ったことで、
自分が得られたもの、留学が与えてくれたものっていうのを、
そういった失ったものもある分得られたものっていうのがあると思うので、
それをちょっと話していこうと思います。
一つ目は、価値観が壊されたっていうのは言えるんですけど、
その分、新しい価値観を自分の中で作れた、
積み上げられたっていうところは、
ポジティブな点としてあるかなと思います。
日本の中で言われている常識とかマナー、
こうするのが当たり前っていうことが、
全く存在しない環境にいて、
最初は16歳だったので、
自分の目の前で何が起こっているのかっていうのを、
全て認識してキャッチすることはできていなかったかなと思うんですけど、
毎日起きて、
今日もニュージーランドだ、
今日も英語だみたいな感じで、
自分をうまく表現できずに、
ただただ時間が過ぎていった、
そういう日々を過ごすのに必死だったなというふうには思うんですけど、
そういう時間が1週間、2週間で終わるんじゃなくて、
丸々1年過ごして、
日本に帰って高校を卒業したんですけど、
大学はまた次、アメリカに4年間行ったということだったので、
そういった大事な10代と20歳前後の期間を海外で過ごすことで、
自分のベースとしては日本人、
日本の常識とか文化っていうものがしっかり入っているので、
その上で海外での当たり前とされていることとか、
もっと自由でいいんだよっていう、
アメリカは特に日本と真逆の文化を経験したことで、
うまくバランスが取れたっていうのはあるかなと思います。
感覚としてもちろん日本の正解もあるし、
アメリカの正解もあると。
その中で自分がどういう行動をそれぞれのシチュエーションで取るかっていうのは、
自分で決めることなんだっていうふうに自然となっていきましたし、
そこが見出すのはすごく難しかったんですけど、
その後日本に帰って仕事をしたりとか、
その先どうしていくかっていうのを考えるときに、
自分で考えてこれがいいとか、これが正しいんじゃないかって思えるようになったっていうのは、
さらにイギリスに行って、
私はサッカービジネスっていう、
日本でも学べる環境はあるとは思うんですけど、
イギリスに行って初めて触れられることとか、
現地の歴史とか、逆に最先端なこととか、
そういうものもたくさんインプットして、
現地の教授と、世界から集まったクラスメイトと、
そういう時間を過ごせたっていうことが、
今の私自身にもすごくつながっていますし、
財産になったなというふうに思います。
だからこれからそういうことを活かして、
サッカービジネス、それを体系的に学ぶっていうことが、
私自身はすごく貴重な経験だったなと思うので、
そういうことを次は、私が日本の人たちに伝えていけたらいいなというふうに思っています。
ということで、最後、どこでも生きていけるという気持ちっていうのが、
一つ留学に行ったことで得られた、
自分の感覚かなというふうに思うんですが、
これって、もう自分は自信満々で、
どこに行っても大丈夫やって思ってるというわけではなくて、
これまでの留学の経験を通じて、最初の方に話したように、
いろんな大変なことがありましたし、うまくいかないことがあったと。
でもその中でも、自分は逃げずに、大したことではないんですけど、
毎日起きて、今日も日本じゃないなと、
今日も英語で生活しなきゃいけないなとか感じることはあるんですけど、
自分のできる範囲で気の合う友達を見つけて仲良くなったりとか、
私はやっぱりサッカーがあったので、
サッカーを楽しくいろんな人たちとプレーをして、
英語ができなくても心でつながれるみたいな、
寄りどころがあったので、そこがすごく大きかったかなというふうに思うんですけど、
そういうふうに何もないところで生活をスタートして、
私自身学校を卒業するまで生活できた、生き延びれたという経験が、
これからいろんなことがあったとしても、何とかなるだろうっていう気持ちだったり、
不安に感じたり、自分がいろんなことに大丈夫かなとか、
自信が持てないなって思うことに対しても、
当たり前だよね、それって自然なことだよねっていうふうに、
フラットに考えて受け入れられるようになったっていうことが、
すごく大きかったかなというふうに思います。
さっき言ったみたいに、日本にいたら精神的な部分でいろいろ経験して、
乗り越えるみたいなことも必要がなかったことかなというふうにも思うんですが、
それはそれで、いつか大きな壁にぶつかった時に乗り越え方がわからなかったりとか、
何とかなるって開き直れなかったりとか、その辺の経験とか、
自分は日本人として海外に行って、何とか生きれたという、
そういう気持ちが自分の中にあるっていうことが、
一つの安心感というか、頑張っていこうって前向きに思えるポイントなんじゃないかなと思います。
やっぱこれからの時代は特に、変化とか新しい環境に行くっていうことが、
いろんな人が経験していくことかなと思いますし、
一つの会社でずっと働いて、それでキャリア終わるということも、
すごく減ってきているかなというふうに思うので、
海外の人たちと関わる機会が増えたりとか、すごく身近に感じてきていることだと思うので、
せっかくなら自分が成長したり、新しい経験をして世界を広げていくっていうチャンスがあるのであれば、
それを前向きに考えてちょっとトライしてみる。
それは私自身も日々新しいことをしようと思ったら、
ストレスに感じたり不安に感じたりすることもあるんですけど、
そうしたこれまでの留学経験でマイナスなことも含めて、
自分にとってプラスになるということが分かっているので、
それを通じてまた私自身の経験にしていったり、
自分としての軸というか、
自分はこう生きていく、こういう時はこういう判断をするっていう周りの人たちに頼らずに、
もちろん周りの人たちに相談したり、意見を聞いたりとかはあるんですけど、
最後は自分で決めて納得がいくように、後悔しないようにしていくっていう意味では、
今のところいい感じに来れてるんじゃないかなというふうに思います。
なので、留学を通じてもちろん失ったものとかマイナスに感じたこともこれまであったんですけど、