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2022-11-04 24:58

宇宙へ届くエレベーター【第102号音声版】 #102 #科学系ポッドキャストの日

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皆さんがよくご存じのエレベーター.紀元前236年に数学者アルキメデスによって発明されたと言われています.そんなエレベーターは,いま大きな大きな進化を遂げようとしています.そう,宇宙へ届くエレベーターが研究されているのです.

ニュースレター「STEAM NEWS」

金谷一朗(いち)

TEDxDejimaStudioファウンダー・パイナップルコンピューター代表・長崎大学情報データ科学部教授

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市ですおはようございますこのポッドキャストは僕が毎週お送りしているニュースレター
スティームニュースの音声版ですスティームニュースでは科学技術工学アート数学に関する話題をお届けしています
スティームニュースはスティームボート乗組員のご協力でお送りしています
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改めまして市ですこのエピソードは2022年11月3日に収録しています
このエピソードではスティームニュース第102号から宇宙へ届くエレベーターの話題をお届けします
エレベーターって身近にありますよね毎日乗っている方もいらっしゃるでしょう
ではエレベーターは誰が発明したのかご存知でしょうか 答えを先にお伝えしてしまうとエレベーターの発明者は古代ギリシャの数学者
アルキメデスだと考えられています そしてエレベーターの発明アルキメデスによる発明は起源前236年とされているんですね
ただし直接的な証拠はないのでまあ話半分に聞いていただくのがいいかなとは思います
このエピソードではそんなエレベーターの未来像 宇宙まで続くエレベーターについても取り上げます
冒頭でお話しした通りエレベーターは古代ギリシャの数学者 アルキメデスによって起源前236年に発明されたと考えられています
アルキメデス自身は文献を残していないのですが アルキメデスがエレベーターを発明したことは古代ローマの建築家建築理論家であった
ウィトルウィウスが初代ローマ皇帝アウグスティウスに捧げた著書 建築についてに書かれているんですね
ウィトルウィウスはミリタリーエンジニアでもあり この建築についての執筆には膨大な調査を行っていると考えられることから
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エレベーターがアルキメデスの発明によると 書いてあるのですが穴がち無視できるものではないかなと思います
アルキメデスのエレベーターはこのカゴをですね 麻の紐で引っ張るものだったようなんですね
でこの紐を引っ張るのは人間だったり家畜だったりしたようです 麻といえばですねまぁこれ僕がカンボジアでガジガジ噛んでこうトリップしちゃった植物なんですが
これは世界最古の繊維作物とも言われていまして アルキメデスの時代も利用可能でした
丈夫な紐を作るには欠かせない植物だっただけですね
時代が下ってローマにコロッセオが建築された時 コロッセオはウェスパシアの捨てによって建築が始められ
続くティトゥステイによって紀元80年に完成します このコロッセオにはおよそ25のエレベーターが設置されていました
地下から地上へ動物を持ち上げるためです まぁなぜ動物を持ち上げたかというと
サーカスですね
詳細な構造は残されていませんが8人の男たちが270kgを持ち上げたと言われています
滑車は古代エジプトでも使われていたのでローマ人たちもちろん知っていたと思います
アルキメデスウィトルウィウスのいずれかがブロック&タックルというまあこれは同滑車の一種ですね
これを発明しなかったというのは考えにくいんですね特にアルキメデステコ発明してますから同滑車も発明したんじゃないかとも言われていますし
ウィトルウィウスも同滑車を発明しなかったということはちょっと考えにくいので
というとですねまあ重さ半分の力で引っ張って引っ張り上げていたというふうに考えるのは自然なことなので
コロッセオの男1人当たりの荷重は最大17kgぐらいずつだったのかもしれません まあとはいえね17kgを持ち上げようと思うと
重労働ですからコロッセオのね地下で働く男たちもやはり筋肉もりもりだったのかなぁとは想像ができます
こちらも記録が定かではないのですが紐で引っ張らないタイプのエレベーターというものもヨーロッパで発明されています
こちらはですね万能の人レオナルドダ・ビンチが発明していたかもしれません 図面は残っていないのですが
06:09
レオナルドのメモを編纂翻訳した書籍 レオナルドダ・ビンチエンジニア&アーキテクトという本にですね
4つのスクリューのエレベーターという言葉が出てきます こちらは現在の言葉でいうリードスクリューを使ったエレベーター
つまりスクリュー式エレベーターではないかと考えられています スクリュー式エレベーターというのはね現在ではあのコンパクトに設置できることから
まあ駅のエレベーターなんかでも使われているものです ヘリコプターの原型を発明したレオナルドですから新型のエレベーターを発明していた可能性も
十分あるかなぁとは思います このレオナルドが発明したとされるスクリュー式エレベーター
文献によるとロシアの発明家イワン・ペトロビッチ・クリーヴィンによって発明ないし再発明されサンクトペテルブルクの
冬宮殿に設置されました 1793年のことです
この時今ロシアの時の皇帝女帝エカチェリーナ2世だったので彼女もねこのエレベーターを使ったんじゃないかなと思います
19世紀半ばになると人や家畜ではなく蒸気機関を使ったエレベーターが現れます カゴを引っ張り上げるのも朝から鋼へと変わっていきます
エレベーターが普及したきっかけとなったのがアメリカの発明家 エリシャ・グレーブス・オーチスによるガバナー
超速機の発明です ガバナーによってエレベーターを吊り上げているワイヤーが切れてもエレベーターは安全に停止するようになりました
そんなエレベーター 一体どこまで高く登れるものでしょうか
世界で3番目に高い高層建築 中国の上海中心に設置されたエレベーターが
578.55メートルで ギネス記録に認定されています
最も地下エレベーターまで含めると南アフリカの近郊に設置された 2283メートルのエレベーターが世界最長です
09:05
とはいえですね地上の大気は赤道上空だと17キロメートルほど続きますから 我々のエレベーターはまだまだ地面にへばりついていることになります
しかし
宇宙までエレベーターでつなごうという研究は進められています 静止衛星という地球の自転周期と同じ速度で地球を回る人工衛星があります
静止衛星は地球とシンクロしているので地面から見上げると静止しているように見えます この静止衛星から紐を地上まで伸ばせばその紐を伝って行ったり来たり
できるはずですこれが宇宙エレベーターまたは軌道エレベーターのアイディアです もし宇宙エレベーターがあれば
高価なロケットではなくエレベーターで我々は宇宙へ飛び出すことができるんです
ただし静止衛星と地球とをつなぐ紐の素材がまだありません 大学の入試問題だと紐の質量は無視するとなるのですが
実際にはこの長さになると紐の自重で紐が切れちゃうんです 現在ではカーボンナノチューブという新繊維が発見されていて
ひょっとしてひょっとしたら実現できるかもとも考えられています この宇宙エレベーターを最初に考案したのは
ロシアの物理学者 sf 作家 コンスタンチン
エドゥアルドビッチ ツイオルコフスキーでした
彼は19世紀後半から20世紀前半を生きた人で ユーリガガーリーによる人類初の宇宙飛行
1961年の宇宙飛行を見ることなく1935年に亡くなってはいるのですが それでも彼はいつか人類は宇宙へ行くだろうと夢見ていました
彼の言葉に 地球は人類のゆりかごである
しかし人類はゆりかごにいつまでも留まっていないだろうというものがあります
宇宙エレベーターが現実になる日には ふらっと宇宙へ行くことができるようになっているかもしれません
12:01
行き先ボタンが1階2階そして 宇宙とかになっていると思うとワクワクしませんか
というわけでこのエピソードでは エレベーターの発明から宇宙エレベーターまでお話を進めさせていただきました
メールでお送りしているニュースレタースティームニュースでは 他に今週の書籍今週のテッドトークもお送りしています
今週はテッドXトークなんですけれどもね 今週の書籍では一貫の言い方はもうお気づきかもしれません
アーサーシークラークの名著 楽園の泉をご紹介させていただきました
楽園の泉は宇宙エレベーターをテーマに描いた名著なんですね
この作品によっておそらくは宇宙エレベーターという考え方このアイディアが世界へ広まっていったんじゃないかなと思います
クラーク自身もこの宇宙エレベーターというアイディア 彼は以前静止衛星であるとか静止衛星を使って通信をリレーするという
今のスターリンクのようなアイディアの初期の段階というものを彼自身発明し小説に書いているのですが
この宇宙エレベーターのアイディアというのが彼の将軍会発表したアイディアの中で一番大切なものなのではないかというふうにね
生前語っていたそうです ただその宇宙エレベーターというアイディアだけではなくてそこに絡む人間ドラマであるとか政治ドラマなんかを
巧みに織り混ぜて作品にしてしまうこの腕ってすごいですよね あのぜひね
残念ながらの映画化とかはされていないので小説で読んでいただければなと思います 本当にねあのいい作品です
メールでお送りしているニュースレターの方では毎週Q&Aのコーナーも設置しています
Q&A今週のメールでは実はですね steam ニュース第91号でご紹介したQ&Aを改めて少しね
可筆修正もして紹介をしています どんな質問だったかというと
エレベーターガールについての質問なんですね こんなご質問ですエレベーターガールは何で必要だったんですか
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エレベーターガールは何で必要だったんですか まあ確かに今のエレベーター見るとエレベーターガールなんてね
必要ないじゃんと思われると思うんですが 昔の昭和から平成初期の百貨店
まあ建築がね古い百貨店なんかだとエレベーターも古くて今のように目的回を押すと自動的に目的回へ連れて行ってくれるというエレベーターではなかったんですね
まあ自動ではないので半自動という仕組みですかね でこれあの乗客が直接操作するというのは結構難しかったんです
まあそれに安全装置とかもまあ今ほどね高性能ではなかったので駆け込みであるとか無理な乗り込みを防ぐためにもエレベーターにはこの天井員かね
どうしても必要だったんです でじゃあなぜその天井員に若い女性まつまりガールを採用したかというとまあ一つには
エレベーターというのがねお客様との最初の接点になるので 百貨店の花のようなイメージというのはまあ一つ理由としてあったと思うんですね
それに若くないとねエレベーターってあの 天井員できないんですよ
これあの止まったり動いたりするたびに 重力加速度が変わるんですよね
あの地球の重力は変わらないんですけれども 一般相対性理論の10日原理ですよ
あのエレベーターが止まるとか動き出すとかっていうのは加速系になるのでこれはですね じゃあの地球の重力が変わったのと同じことになるんですね
で何が痛いかっていうと 腰に来るんです腰に行きますだからね若くないと無理なんです
しかも若いと安く雇用できるじゃないですか で百貨店としてはまあ今百貨店前提に話をしていますが
百貨店としてはまあそういったね労働力安く雇いたいということ でそれからまあエレベーター乗ってない時間というのが百貨店内のね
清掃であったりとか片付けだったりとかやらせるためにできるだけね 若くて学歴のない
こう採用したいというね百貨店側の考え方があったんでしょう なんで僕がそんなことを知ってるのかというと僕はのエレベーター防衛だったんです
梅田の大阪梅田の阪急百貨店でエレベーター防衛をしていました エレベーターガールは有名ですけれどもね
18:05
エレベーター防衛という職種も当時はあったんですま平成のねー 一桁台ですかねそんな時代があったんです
さて番組後半はですねこの1週間あったことをつらつらと話していこうと思っているの ですが
このエピソードを収録している今日 長崎の行きという島からですね
長崎市内に戻ってきました 何をしていたかというと長崎市にある長崎県美術館と
まあ行きの島にある行き告白物館をネットで結んで 遠隔操作できるロボットでお互い鑑賞するというプログラムを走らせていたんですねこれはの
文化庁の 補助で補助をいただいて長崎県美術館と行き告白物館の協力で
実施したものなのですがこれ長崎の子どもたち行きの子どもたちがお互い ロボットを使って遠隔操作ロボットを使って
テレイクジスタンスというですね 体はこっちにあるんだけれども自分の分身が海の向こうにあるという技術を使って
でお互い交流をしたんです行きの子どもたちが自分たちの分身のロボットを長崎に 送って動かして長崎の子どもたちが長崎の美術館を案内する
長崎の子どもたちが自分の分身ロボットを行きに送って行きの子どもたちが行き告白物館を 案内するというですね
素晴らしいプログラムをやってみたんですよ いやほんとね双方向でテレイクジスタンスの実験をするっていうのは
あのなかなかねあの なんて言うんですかねこのトラブルの確率が2倍どころか4倍ぐらいになるので結構
大変でましてねそのネットワークの事情もそんなに良い環境ではないのでドキドキ しながらだったんですが
最後はね本番ではあのとてもうまくいって子どもたちも喜んでくれて あの有益な実験になりました
で僕学生の頃ですからもう今から25年ぐらい前なんですけれども ならと
札幌と湧かないをつないで遠隔医療を行うという実験をね したことがあるんですけれどもそれもものすごい大変だったんですよまぁ当時はね
21:12
ネットもまあ今ほどは良くなかったので通信衛星を借りたりとかしてパラボラ アンテナ北海道まで持って行ったりとかね
はかないまで持って行ったりとかして つないで映像をつないで映像をつなぐといっても当時はズームもありませんからそういう
プログラム自分たちで書いて 映像を送って世界初の音衛星インターネットによる遠隔医療という実験をしたんですがもうそれ
めちゃくちゃ大変だったんですけれどもその体験を まさかこの2022年にするとは思いませんでした
あのとても 学生時代の経験がいきました
遠隔操作のロボットはですねこれもまたあの 僕たちのテッド x とイベントでも協力をしてもらっている
ipresence というね会社のダブルというロボットを使わせていただきました イメージとしては ipad にタイヤがついていて
自分で動き回るっていう感じですかねこれ面白いですよ なんかねあの機会があったら皆さんも会議とかで使ってみるといいんじゃないかなぁ
と思いました 今週はですね他にいつもお世話になっている無人島にも置いてきたりとか
まあちょっと島の 州でしたね
いやしまっていいですよね まあ日本も島だから島はいいのかな
なんかこう 大陸とは違う
今よくも悪くも島だなあっていうところってあるじゃないですか なんか僕は島好きです
まあでもあれか冷静に考えたら地球だって宇宙に浮かんでいる島のようなものですもん ね
だから まあなんか日本人を島国根性とか言うけど地球人だってね
惑星根性ですよね ってなことをまあなんか小さな島に行って
考えた 今週でした
そうそう毎月10日は科学系ポッドキャストの日なんですよね そして11月10日はエレベーターの日でもあるんです
というわけでこのエピソードではエレベーターのお話をお届けいたしました 今日エレベーターに乗った時にはちょっと思い出してもらえるといいかなと思います
聞いてくださってありがとうございました イチでした
24:03
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♪A moment we own it no doubt
♪There's nothing that's holding us down
♪You and me
♪As good as could be
♪Living this dream that we found
♪Look at us now
♪Oh, look at us now
♪Oh, look at us now
What's on my mind?
24:58

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