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  2. 月への旅【第93号音声版】 #93

人類が再び月を目指す「アルテミス計画」がいよいよ動き始めました.今週はNASAの「アポロ計画」とその「陰謀論」そしてアルテミス計画についてお話しします.どんな発見が待っているのか,楽しみですね.

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市ですおはようございます
このポッドキャストは僕が毎週メールでお送りしているニュースレター
steamニュースの音声版です
steamニュースでは科学技術工学アート数学に関する話題をお届けしています
steamニュースはsteamボートのりくみーのご協力でお届けしています
[音楽]
改めまして市ですこのエピソードは2022年9月1日に収録しています
こちらのエピソードsteamニュース第93号から月への旅をお届けします
25分間の旅お楽しみください
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日本最古の物語といえば平安時代前期に書かれた竹取物語です
物語の成立は9世紀後半から10世紀前半とされていますから
世界史の中ではそれほど古いわけではありません
また竹取物語は世界最古のSF作品と呼ばれることもあるのですが
それならば紀元前8世紀から紀元前7世紀に書かれたイリアス
そしてオデュッセイヤーもSF作品として読めるので
まあ身引きもほどほどにしておいた方が良さそうです
とはいえですね今なお人々の心を尖らえて話さない物語が
この平安時代初期に成立したことは日本の誇りだと僕は思います
スタジオジブリはかぐや姫の物語を制作していますし
それにファンキー竹取物語なんて二次創作まであります
こんな出だしなんですよ
ガチの昔竹取の沖縄という洋気やありけり
野山に混じりで竹をバチクソ取りつつメルカリとかで売り切り
ある日スーパー玉出張りに光るやべえ竹なん一筋ありける
大きなパネーと思いで中を見るに
タピオカ鍋の小人ピエンしていたり
マジマンジもはや草越えて竹生える
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いやーよくできてますね
竹取物語の成立は時代的には西朝と空海が
日本人に平安仏教という新しいOSをインストールした頃とも言えるんですね
竹取物語そのものには平安仏教の影響はそれほど見られないそうなのですが
それ以前の奈良仏教の影響はかなり受けているそうです
そんな竹取物語の主人公かぐや姫は
月の都の人とされ物語の最後に月へ帰っていきます
今から千年以上前
月は人々の心をすでに捉えて離さなかったわけですね
1961年5月25日
アメリカ合衆国大統領ジョンFケネディは
1960年代中に人間を月に到達させるとの声明を発表しました
また彼は1962年9月12日
ライス大学で改めて月に行くと決めた
We choose to go to the moonという有名なスピーチを行います
単にWe go to the moon月に行くではなくて
直訳すると月に行くことを選択するになる
We choose to go to the moonというあたりが
類稀なるセンスを感じます
もちろんのことですがこの言葉ケネディ自身が書いたわけではなくて
スピーチライターのテッド・ソレンソンという方が書いたんですけれどもね
1961年5月といえば
当時のソビエト連邦ソ連が世界初の有人宇宙飛行を行った翌月で
アメリカ側は相当なショックを受けていたタイミングだったと思うんです
アメリカの月へ行くミッションはアポロ計画となりました
軍事技術にも転用できるからという理由で莫大な予算が措置されましたが
結局のところ科学技術でリーダーシップを取ることが
ケネディの本当の狙いだったかもしれません
1969年7月20日宇宙飛行士ニール・アムストロング及びバズ・オルドリンが
アポロ11号で月面に着陸します
アポロ計画ではその後5回の月面着陸が行われ
06:03
1972年12月7日に打ち上げられたアポロ17号をもって
全ての月飛行計画は終了しました
打ち上げに使われたロケットは史上最大のロケットサターン5で
ドイツ出身の天才ロケットエンジニア
ベルナー・フォン・ブラウン博士によって設計されました
なおケネディは1963年11月22日にテキサス州ダラスで暗殺されています
彼がアメリカ人の月着陸を見ることなかったんですね
月と地球はこの広い宇宙空間でも特別な関係を持っています
一つには月が地球の4分の1もの直径を持つということ
こんなに大きな衛星を持つ惑星は地球以外には知られていません
そしてもう一つ月と地球の特別な結びつきがあります
月はいつも同じ面を地球に向けているんです
よくよく考えてみるとこれはとても不思議なことです
月の光点と月の時点がシンクロしていて
月はいつも我々が表面、ニアサイドと呼ぶ川を地球に向けているんです
裏面、ファーサイドはソ連の月探査船ルナ3号が撮影するまで
人類が見ることはありませんでした
人類が肉眼で月の裏側を見たのはアポロ8号が最初です
月には月の海という黒っぽいエリアがありますが
これはどういうわけかほぼ月の表面にしかありません
月の海の正体は玄武岸で覆われた領域です
月の海は日本では古来から月のウサギに例えられてきた場所なのですが
これがどういうわけか裏面にはないんですね
海が表面にしかない理由はよくわかっていません
なおなぜ月には水がないのに海なのかといえばですね
命名したケプラーそして望遠鏡で月を観測したガリレオ・ガリレイが
月には本当の海があると思ったからでした
自ら望遠鏡を作って月を観測したガリレオは
もう一つの天地を天空に見つけた気分だったんだと思います
アポロ計画全体を通して操縦量381.7kgの月の石が地球に持ち帰られています
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こうした月の石の分析結果は
地球に巨大な天体がぶつかったために月が生まれたとするジャイアントインパクト説を補強するものでした
NASAが1960年代の終わりから1970年代の始めにかけて
宇宙飛行士を月面に送り込んだことは数々の証拠が示しているのですが
これをデッチ上げだとする説があります
アポロ計画陰謀論ですね
月面着陸がデッチ上げだとする説の中で有名なものに
月面に置かれた清浄機、これアメリカ国旗ですね
これが真空にもかかわらずはためいているというものがあります
こちらニュースレターの方では写真も入れてお送りしているのですが
この清浄機アポロ11号で月面に着陸したニール・アムストロング船長と
バズ・オルドリン月着陸船操縦士が設置しました
写真で見ると確かにはためいて見えるんですが
実はこれ写真写りを良くするためにわざとちょっとしわくちゃにしたんですね
気になる方はアポロ11号清浄機とかでね
画像検索してもらえると見られると思います
このアポロ11号なんですが3名の宇宙飛行士が搭乗していました
月面に降り立ったのは先ほどの2人だけ
マイケル・コリンズ司令船操縦士は月面に降りず上空で待機していました
そのため彼は忘れられた宇宙飛行士とも呼ばれており
また本人自身もリンドバーグの次に大西洋を単独横断した男の気分という風に漏らしていたんですね
ちなみにリンドバーグの次に大西洋を単独横断飛行をしたのは記録を見る限りは
男性ではなくアメリア・メアリー・イア・ハートという女性でした
単独という条件を外すとクラレンス・チェンバレンという男性なんですけれどもね
アポロ11号が置いていった正常期ですが残念ながらもう残っていないようです
女神アルテミスは太陽神アポロンと双子です
アポロ計画はアポロの名前から取られました
そして今度はアルテミスの名を冠したプロジェクトが動き始めています
NASAのアルテミス計画ですね
12:00
アルテミス計画ではまずアルテミス1号から4号までが計画されています
アルテミス1号は無人で月を周回します
2号は有人で月を周回
3号は有人月面着陸を目指します
4号では月を周回する宇宙ステーション月軌道プラットフォームゲートウェイへの有人飛行となる予定です
月面着陸を目指すアルテミス3号は2025年に打ち上げ予定です
アルテミス1号から4号の打ち上げに用いられるロケットはスペースローンチシステムSLSと呼びます
スペースX社の最大のロケットファルコンヘビーよりも打ち上げ能力が高く
アポロ計画のサターン5よりもお安いというのが売りなんですね
ただしアルテミス計画全体の中では地球周回軌道液材や燃料を持ち上げるためにスペースXのファルコンヘビーも使われる予定です
またスペースXはサターン5を上回る超大型ロケットスーパーヘビーとスーパーヘビーの上に乗っけるスターシップを開発しています
特にスターシップの方は月着陸船としてアルテミス計画に採用される可能性があります
実は今週このタイミングでアルテミス計画そしてアポロ計画のお話をさせていただいたのは
実はですね2022年の8月末というのがアルテミス1号の打ち上げ予定日だったんですね
残念ながら当初の打ち上げ予定は伸びたのですが9月の早いうちに再度打ち上げのチャンスがやってくるようです
このエピソードをお届けした直後ぐらいには打ち上げ成功のニュースが流れているかもしれません
もう一つこのタイミングで月のお話をお届けした理由はですね
来たある9月10日が中秋の明月満月の日だからなんですね
この満月のそばに土星そして木星が近づいています
これなかなかね綺麗な星空になると思いますのでこちらも楽しみに見ていただければなと思います
このようにアルテミス計画では月へ再び人類を送り込むことが予定されているのですが
最後に人類が月に降り立ったのは1972年50年前
15:05
僕も生まれる前なんですね
なんかこう生きてる間に再び人類が月に立つなんてちょっと思ってませんでした
びっくりですよね
ふと思ったんですが1998年の横浜ベイスターズ優勝したんですが
これが38年ぶりだったそうで
ファンの方ねまさか自分が生きてる間に優勝見られるなんてみたいなことを言われてたんですけれども
それと近いの近くはないかな近いかなと思った次第です
実はこのNASAが月探査から離れていた時代
日本であるとか中国は月の探査をやっていたんですね
日本の場合月周回衛星カグヤという惑星探査機が衛星ですね
衛星探査機が飛んでいたわけなんですが
カグヤの正式名称はセレーネといってこれはあのギリシャ神話の月の女神
アルテミスと同じですね女神セレーネから取られています
ギリシャ神話では月の神様3人いらっしゃるので
日本とNASAで名前の取り合いということにはまだなっていなかったようです
中国はジョウガというまたねこれも衛星探査機を飛ばしています
こちらもこれは中国の月の女神なんだそうです
面白いのは中国の神様それからギリシャの神様
ギリシャとローマンはほぼ一体となってますから
ギリシャローマンの神様どちらも月は女神なんですね
ところが日本の場合月は男の神様ツクヨミという風に言われているので
そこらへんがなんかちょっと文化的に違うのかなと思って
面白かったなというところですね
ここからですね本当に余談も余談なんですけれども
ちょっと近況報告的に少しお話をさせていただこうかなと思っています
2022年の9月7日から日本の水際対策が緩和されて
入国72時間前のPCR検査というのは条件付きで不要になったんですね
これと前後して急に僕もですね海外出張が立て込んできまして
このポッドキャストを収録して今夜収録しているので
次の朝早くにこの後一回京都寄って東京寄って
長崎に帰らずにタイ行ってまいります
18:04
このエピソードから聞かれた方は僕が今どこにいるかというのはご存じないと思うんですが
長崎のですねしかも出島のすぐ隣にいます
これねアジアのね玄関口なはずなんですけれどもね
全然あのフライトは大阪経由とか東京経由になってしまうので
ちょっとばかり面倒なことになっています
もう実はねほんとバタバタでまだね出張の準備とかしてないんですけれども
それでもねこうやってねポッドキャストを収録させていただいています
出張といえばですねNASAでアポロ計画を率いたジェームスウェップ長官
これはジェームスウェップ宇宙望遠鏡に名前を残されたような
まあ凄腕のリーダーだった方なんですけれどもこんなエピソードがあるんですね
彼出張先のホテルに行った時に何らかの手違いでフロントがいなかったみたいなんですね
でまあこの鍵かなと思って持って行ったんですがその部屋がなぜかねベッドがなくて
なんかほぼ床で雑魚寝しなきゃいけないような場所だったそうなんですね
ただジェームスウェップ長官は翌日ロビーでベッドなしで60ドルは高いなあと一言つぶやいただけで不満は言わなかったそうなんですね
彼元海兵隊員なのでそこらへんタフだったのかもしれません
僕もね実はね宿泊先もまだちょっと怪しいんですがまあ行けば何とかなるのかなと思ってはいます
一度ね国内出張でまさにウェブ長官のように行ったらフロントに人がいなくて
鍵と一緒になんか予約票かなんか置いてあってこの鍵で勝手に入っていいのかなと思っても勝手に泊まっちゃったことあったんですけれども
そこはね幸いベッドがありました
なんてことを話していたらだんだんね僕も思い出してきました
床に泊まったことね出張したらなんか床だったってこともありますし
ちょっと珍しい例ではね手術代っていうこともねありました
何せねコロナの間もほぼ出張もしなかったですし海外にも一度も行かなかったので
2年半ぶりぐらいになるんですよ
もうなんかねいろいろ勘が鈍っていて何持って行かなきゃいけないんだっけとか
そうですねパスポートと現金とクレジットカードがあれば後はまあなんとかなるのかなとかね
思い出しつつ砂漠行くわけじゃないし今回はとかね思ってるんですけれどもどうなるのか
21:02
そうそうそれで実習のこのポッドキャストなんですけれども
いつも収録しているねマイクだとか音声ミキサーだとかを日本に置いていくので
どういうふうに収録しようかこれもちょっとね走りながら考えます
ネットはねあると思ってるんですよ
収録のスケジュールも多分できるとは思ってるんですが
静かな場所があるのかとかそうですね
映像収録用のカメラとかICレコーダーとかは持ち込む予定なんですが
そういった機材を使いまわしてポッドキャスト収録できないかやってみます
もしね予定通りお届けできなかったらごめんなさい
ちょっと日本帰国後にもう一回やり直すかもしれません
実はですね不定期で撮っている無理難題というポッドキャストであるとか
あとはyoutubeと同時配信をしているかなiafricaというポッドキャストの方は
いつも持ち歩いている機材で収録をしているので
そちらとね同じような音質で良ければ撮れるとは思ってるんです
撮れるかな撮れると思います
というわけでね次のエピソードはちょっとイレギュラーになっちゃうかもしれませんが
またねお楽しみにしていただければと思っています
最後にねニュースレターメールでお送りしているニュースレターの方のね宣伝もさせてください
メールの方はね今週の書籍そして今週のテッドトークq&aといった話も盛り込んでいます
今週のねq&aはねちょっとねお恥ずかしい話を書かせていただいています
今週の書籍でねご紹介させていただいているジェームス p 方眼の星を継ぐものという小説これめちゃくちゃいい小説です
本当ねあのスティームニュースの音トピックがお好きな方でまあ長文読むの平気な方はね
ぜひ読んでみてください
今週のテッドトークではね月はどこから来たのかというトピックについてねご紹介をさせていただいています
こちらもねぜひ見ていただければなと思います
今回のエピソードも最後まで聞いてくださってありがとうございました
月がね綺麗なシーズンになってきました
ぜひ皆様も良い週末をお過ごしください
24:00
いちでした
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(字幕視聴ありがとうございました)
24:58

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