前回もね、そのEV、Eビッタについて始めますって言いながらあえて話さなかったんですけれども、
私自身もこのPXRシリーズでお腹いっぱいになってしまって、
スタックリスナーさんもそんな方もいらっしゃるんじゃないかなと思いましたので、分けさせていただきました。
はい。
なので今回は改めてですね、EV、Eビッタについてと、今用語をそれぞれ出しましたが、
それが実際にはどういうふうに使われるのかっていうケーススタディを簡単にご紹介するような回をお送りしたいなというふうに思っております。
はい。
では今日はEVスラッシュEビッタの回になります。
これ読み方、ちょっとまあ業界の方はですね、多分これがメジャーだみたいな読み方あると思うんですけど、
ちょっと僕はどこまでわかってなくて、これはPなんとかRも割り算だったんですけど、
これも割り算なんですが、それをもう略称ではなくて、もう式そのままが名称になっているっていう感じなんですね。
これなんかわかりやすいのかわかりにくいのかなんか難しいですね。
なのでEVというものがあるEBITDA、またはEBITTERと呼ぶ人もいるしっていうものなんですね。
じゃあこれが式なんですね。
式なんです。
じゃあそれぞれ別物としてあり、今回はEVというものとEBITTERというもののそれぞれを解説してもらいつつ、
それが実際にどういう計算式で何が編み出されるのかみたいなところを解説いただきたいなというふうに思っています。
まずEVですね。
最初のEVはエンタープライズバリューの略で、事業価値ですと。
事業価値。
これは時価総額プラス有利子負債プラス現余金って言われてますね。
2つ目なんですか?初めて聞いた気がします。
それとももう1回3つ目ですか?
有利子負債っていうのは利息がつく負債で、負債って例えば給与の負債とか見払い金とか見払い費用とかありますが、
これらは利息をつけて払うものじゃないんですね。
なので利子無し負債みたいなイメージなんですが、他に借入金とか謝債があったりするときは利息込みの負債になるので、
こいつらを有利子、利子がある負債って言うんですね。
でも有利子してるものとかそういうものですか?
確かに上場企業であれば有利子負債があるっていうのも結構当たり前。
エクイティ調達だけで終わらなくて、どちらかというと上場してからもっとネームバリューを上げてどんどん銀行借入をしていくような感じかなって思うので、
有利子負債は増えていく方になるかなと思うという意味でもほぼ必ずあるものなんですよね。
なのでスタートアップの会計のノリでいくと借入れするスタートアップもあれば借入れしないスタートアップもあるので、
必ず有利子負債が出てくるということではないんですが、
上場企業の適当に選んだ上場企業の計算書を見たら大抵あるでしょうと借入れは。
なのでそういう業界の常識みたいな感覚の違いはあるんですが、
このエンタープライズバリューEVを出そうと思うと対象となっている会社の時価総額から決算書を見て、
借入れ金とかを引っ張ってきて足していくというイメージですね。
なので一手間あるわけです、分支は。
有利子負債が2つ目だった気がするんですけど、1つ目と3つ目はもう1回ですか?
3つ目が預金ですね。
預金か。
はい。
で、1つ目がすみません、何でしたっけ。
1つ目が時価総額。
難しいですね。
これが、EVがエンタープライズバリューで事業価値のことであり、その事業価値を構成する3つの良さが、
時価総額、有利子負債、これが借入れ金のことですね、ほぼほぼ。
で、預金と3つですね。
ここで1個目に出てくるこの時価総額っていうのは、前回扱ったPERとかPEBRとかPSRから算出された時価総額が入ってくるってことなんですか?
ここの時価総額は同じ時価総額を使うかなと思いますね。
なので、この割算の式の分支の最初の時価総額は同じ。
はい。
ただ、エンタープライズバリューというものを出そうとすると、もう少し足さないといけないっていう考え方。
そういうことですね。
今話しているのはEVの部分で事業価値なわけですけれども、
事業価値イコール時価総額プラス有利子負債、借入れ金のところプラス預金ってところ。
ある意味その2つ目のところは借入れ金なのでマイナスになるかもしれないですけれども、
時価総額で出したものからオプションをこれも大事だよねって数字を組み合わせることによって事業価値が出てきたってことですね。
そうですね。
ギリギリ追いついたのと、リスナーさんにも伝わっていればいいですけれども。
はい。
そうですね。で、分母となる。
今のが分子だったわけですね。
EVが分子。
で、分母がEBITDA。
EBITDAまたはEBITDA。
これもよく聞くと思うんですよ。
Xで飛び交ってたりとかして。
そうですね。結構あの界隈の。
品質用語なんですよね。
EBITDAって言ってるなって思って僕は全然分かんないなって正直思いながら。
全然言葉になってない呼び呼びななんですけど。
このEBITDAっていうのはなんでこんなに英語が並んでるんだってことなんですけど。
いやー本当に勘弁してほしいですよ。
これ正式名称はEarnings Before Interest Tax Depreciation and Amortization。
Amortization?
なんですよね。
もう全然スペルメモれなかったです。聞いたことない。
Amortizationきついですね。このスタートはEarningsです。PRのEarningsもEarnings。
そうですよね。
利益から。
順利益。
Beforeなんですね。前。
前。
そうですよね。
インターレストが利息なんですね。
インターレスト利息。
支払い利息。で、タックスは税金。ディプリシエーションは減価消却。
減価消却。
で、アモタイゼーションはこれも消却費で、のれんとか。
ちょっとのれんの話もすると混乱しますね。
無形資産の消却費っていう感じですね。
無形資産の消却費。
なのでEarningsはPRのEarningsも当期順利益、一番下の利益で全部引かれてるんですね、費用が。
で、税金も引かれてるし、利息も引かれてるし、減価消却も引かれてるので、その前みたいな。
なるほど。
ちょっと油断ですが、広告費前利益みたいなことを決算説明の資料で持ち出したスタートアップがあるみたいな。
広告費を溶かしすぎて、消却利益あったのに全然利益出てないみたいになっちゃうから、もうこれ広告費引く前こんだけ儲けてんだぜっていうのを出そうとしたってことですね。
そうですね。確かロコンドとかだったと思うんですけど、こんな利益の出し方聞いたことないみたいなのでちょっとXって言われたりとかしてたんですけど。
なんとか前利益みたいな感じなんですよね、これ。
なるほど。
で、頭文字を取ってEBITDAと、通な方はEBITDAと言ってる気がします。
どっちも言うかな。
なるほど。
前回出てきたPERPR純利益はもう引かれた後ってことですね、最終ですもんね。
そうですね。
もし総益計算書が頭に浮かぶとしたら、これらの費用引かれてるよなっていう風に浮かんでくるんですね。
なるほど。じゃあこれ分かりやすいですね。Earnings before モロモロっていうところで、つまりはどんだけ稼いだのかっていうところだと。
そうですね。
ちょっとPSRに近いんですか?
これは営業利益から、営業利益の下に支払い利息と税金が出てくる、法人税が出てくるんで、それを引いた後の同期純利益から利息と税金を足すってことは元してるんですね、営業利益まで。
さらに半管費の中には原価消却費は入るんですけど、営業利益から原価消却だけ抜きたいみたいなのがEBITDAの考え方なんですよね。
なるほど。じゃあPSRよりもより多いってことですか?多いのかな?
PSRは売り上げなので、セールスって意味では一番多くて、セールスの後全部費用ですね、売り上げ原価とか半管費とか全部費用を引いていって、売り上げ原価と半管費を引いた後が営業利益っていう名前の利益なんですね。
なのでセールスとEBITDAどっちが大きいかって言われたら絶対にセールスですね、引く前なのでセールスが。
どの段階からの倍率を出そうとしているかの違いって、どの倍率がだからどうってことはないんですけど、スタート地点が数値計算書の中でそれぞれ違うみたいな。
なるほど。PSRの方が大きくてEBITDAのEのところは営業利益なので半管費とかボロボロが引かれていると。
Nearly Equal 営業利益から原価消却だけ足し戻してるっていうこの発想は、原価消却費はお金が出てかない費用なんですね。
原価消却は過去に建物とかオフィスの内装費とかパソコンの器具、備品とかお金はもう過去に払ってるんですよ、一括でボンと。
ただ費用計上を年度でできなくて、5年とか10年とか30年で安分していくものだから将来にも出てくるんですね、費用として。
だけどこれはお金が出てった後で出ていかないので、お金を稼ぐ力を営業利益で表現しようと思うと原価消却だけ足し戻そうみたいな感じなんですよね。
なるほど。
これがEBITDA。
そういうことですね。
結構よくできてるなって思ってます、個人的に。
税務会計の業界では原価消却してるものなので、その年に出してるわけじゃないけど、行かなきゃいけないことにはなっている。
そうですね。
引いちゃったものが営業利益なんで、よりピュアに稼ぐ力っていう意味では払ってない分はもう充電しようよみたいな。
なのでスタートが営業利益じゃなくて、こういうまどろっこしいことになってるんですが、よく使われてますね、EBITDA。
原価消却ってそもそもかなり大きな買い物しとかしてるわけですから、結構引いちゃうわけですね。
なのでそれを補充するとちゃんと。
そうですね。
なるほど。
というところで、今EVとEBITDAの解説をいただきましたと。
EVが事業価値であり、EBITDAが詰まるところ、営業利益と。
そうですね。
ほぼそういったところになるというところですね。
で、これが式なんですよね。
これが式です。割っていきます。
分母がEBITDA。
どの倍率のアプローチで一番適切な時価総額を表せるかみたいなのも、
それぞれ出した後で検証する流れになるかなと思います。
マルチプルという技法では。
EVitterがよく使われるのは何でなんですかね。
やっぱり稼ぐ力に着目してるっていうところがよくできてるかなと思いますね。
なるほど。
その事業のですね。
トップラインと言いますか。
そうですね。
ただスタートアップ赤字を掘ってるので、またEBITDAではまた稼ぐ力が現れづらいんですが、
広告投資とか人件費投資してるので、補正するかもしれないですね。
DDの回で正常な収益力と言いましたけど、
正常じゃない部分を営業利益から取り除いていくような調査の過程があるので、
その調査の結果を踏まえたバリエーションになるので、
そういう補正が入るかもしれないんですが、
一応ピュアなEBITDAでは営業利益から調整できるものは原価消却しかないっていう。
一番使いやすいですかね。
そうですね。
今整理中ですね、頭で。
いや、すいません。
整理中っていうよりかはショート仕掛けてました。
クスクス。
ギリギリ理解は追いついていくつもりなんですけども、
ちょっと急速モードに入りそうになってました。
収録中に失礼いたしました。
はい、というところで終わりにさしく。
キーススタディがありましたね。
軽くだけ。
最後にお願いします。
最近私AI分野のスタートアップのM&Aの上限をさせていただく何でかなんですけどね、
なぜかご縁がいくつかあって、
例えばAIのスタートアップの方から売りたい会社がもうあると、
これから売り手さんからのDDの対応があるから、
ただ自分たちにはそういう財務の部隊もいないんで、
こっち側のチームに入ってDD対応してほしいみたいな依頼だとか、
あとは同じように近いうちにM&Aしようと思ってらっしゃるまたまたAIの売り手さんの方ですね、
からバリエーションとかのことじゃないんだけれども、
メンバーたちにもM&Aの前に株式を少し渡したりとかして、
皆さんでエグジットの手取りが取れるようにしたいんだけれども、
その株式の渡し方は生株がいいのかストックオプションがいいのか、
全体的に税金どうなりますかみたいないろんなプランの中をですね、
税の観点で助言させていただくみたいなことがたまたまあるんですけれども、
この最近のAIのM&Aの倍率、マルチプルでいう倍率なんですけど、
私が見ている中では10倍ぐらいが多いですね。
AIの事業ってせつつまもないわけですね。
AIの言い出したのってまだ2年とか3年なので、
若いスタートアップさんで、営業利益よりもしたってほとんどシンプルなんですよ。
利息も大してないし、あと税金ぐらいなので、
その最終利益であるアーニングスも営業利益もそんなに差がないんですよ、
税金を除けば。
なのでPERが10倍とも言えるし、
さらにもう少し言うと固定資産も持ってないんで言ったら、
原価消却もないから営業利益イコールEBITDAって言えるんですね、ほぼほぼ。
ということですね。