スタートアップ税務AtoZ、スタートアップフレンドリーな税理士・公認会計士の畠山さんへ、
税務会計に関する素朴な疑問、企業家目線で今気になる話題を投げかけることで、企業前後のファイナンスの土台作りを支援する番組です。
MCは、スタートポッツ稲荷田が務めます。畠山さん、よろしくお願いします。
会計士・税理士の畠山です。よろしくお願いします。
畠山さん、ついに今回は念願のお便りをいただきまして、質問を載せていただいたので、質問回答を回答させていただきます。
めちゃくちゃ嬉しいですね。嬉しかったです。
お便りいただきましたのが、ヒカルさんという名前が付いていただいておりますけれども、コメントをいただいたのが、
愛を追うごとに畠山さんとお稲荷さんの掛け合いが自然になっていて、すごく聞きやすいですと。
よく聞いていただいて、その通りだと思います。
ほとんど聞いてくださったからこそ感じていただける変化になるのかなと思って、とてもありがたいなという気持ちでおります。
ありがたいね。
そしていただいた質問ですね。税務に強い人材になるにはどういうロードマップを敷くのが良いでしょうか?というのをいただきました。
非常に意識が高いなというか、学習意欲が多めの方なんだなという印象をまず受けますけれども、
大前提、ヒカルさんが起業家の方、あるいはスタートアップで働いている方なのか、
あるいは税務会計に関わっている方なのかというのがちょっと分かりかねる部分がありまして、
とはいえ両方のニーズが一定あろうかなと思いますし、両方とも交わる、重複してくる部分もあろうかなと思いますので、
両方の立場を今回扱わせていただきながら、共通する部分はこういったところで、
これはどっちも大事だよねみたいな話もできるといいのかなというふうに思っておりますが、畑山さん、こんな感じでどうでしょうか。
二軸で話したいなと思います。
はい、お願いいたします。
そうしましたらまずは起業家目線で、なのでバックグラウンドとして税務会計っていうのがないけれども、
実務上必要な方々がどういうふうにキャッチアップしていくのか、これはキャッチアップの方法もありますし、
ぶっちゃけどこまで知っていく必要があるのかみたいなところも含めて教えていただけるとありがたいなと思います。
そうですね、わかりました確かに。
まず起業家が税務に強くなるためのアプローチなんですけれども、
はじめはその全く会計税務の素養がないゼロからスタートになると思うので、
自社の会計がどういうふうに帳簿が作られていくかっていうところと、
それに応じた税務の処理であったりだとか、年一の申告書の内容をですね、
定期的な定例の時だとか、決算前のミーティングの時などで一つ一つ手取り足取り、
作り方とか読み方を教えていってもらいながら、気になるところはまた質問したりだとか、
自分で調べていたとか、覚えていって基礎力をつけていくってアプローチを取るのが一番身にもつくかなと思いますね。
今のこれは本当にゼロベースの知識で、
いきなり自社の帳簿、申告書を一緒に教えてもらいながら見るっていうので大丈夫なんですか?
それともその手前に最低限ここまでは知ってないと、
ゼリシーさんとしても教えるにも知らないよみたいなってあったりするんですか?
あると思うんですけれども、基礎を勉強してられないと思うんですよ。
募金とか法人税とか消費税の入門書を見ても、
自社の会計と税務への影響とか現れ方が想像するのが難しいので文字面になっちゃうと思うんですよね、書籍だと。
知識っていわゆるナレッジ、知識としてはあるけれども、
自社のものとはリンクしないというか結局身につかない。
そうですね、アウトプットとつなげるのが難しいんだけれども、
自社の経済活動によって記録されている会計だと、
イメージが一気に湧きやすくなると思うんですよね。
確かにそうですね。
なので自社の会計の情報とか、申告書の1ページ1ページに関心を持って、
この数字はどういう意味だとか、そういうディスカッションを税理士さんとやるっていうのが一番身につくかなと思います。
今おっしゃっていただいた、
情報だとか申告書っていうのは基本的に年に1回出す書類ってことですよね。
毎月例えば会計の不利をしっかり眺めるべきだ、それはそれで別であるかもしれないですけど、
そういう意味では、初年度は言ってわかんないまま走っちゃうっていうのは許容なのかもしれず、
終わるタイミングでそこでしっかり身になるような形で教えてもらいながら学んでいきましょうっていうのが、
竹山さん的なおすすめの方法っていう理解でよろしいでしょうか。
そうですね、申告書は年1回作るものなので、
出来上がる頃じゃないと題材がないわけですね。
あと普段は会計の資産表見ながら話になると思うので、
この環状科目とこの環状科目の違いはとか、ちょっとした疑問が出てくると思うんですよね。
それを細かく確認をしていくようなプロセスを経ていくと力になるかなっていうふうに思いますね。
おっしゃっていただいた方法は非常に理想だなというふうには思いつつ、
ゼリリシスさんによっては別にそこってカバー範囲じゃないよねっていうか、
畑本さんみたいに非常に手取り足取り、企業化フレンドリーでやってくださる方だったら、
難しい。パートの選びって話ですね。
そうですよね。これで必ずしも全員が対応していただけるものではないけれども、
少なくともダメ元で聞いてみるっていうのはありかもしれないですし、
あるいはそれが非常に必要なのであれば、それに合ったゼリリシスさんを探し直すっていうのも一個ありなのかもしれない。
あるいは最低限その年に1回ぐらいはそういったミーティングというか教えてもらう回。
定期ミーティングがあるかないかっていうのも多分全然違う気がしていて、
一番ないところだと本当にミーティングもなく書類も作っておきますねみたいなコミュニケーションな気が。
そうですね。あると思います。
そのあたりは相手の事業の方、ゼリリシスの方との相性も見ながらと言いつつ、先ほどの方法がお勧め。
企業化がインプットする理解を深めていく方法に関してはそんなところですか。他にまだあったりしますか。
今のお話ししたところがいいかなと思いますね。企業化さんは。
お待ちいたしました。ありがとうございます。
そうしましたら、既に何らか実務ベースで税務会計に携わっている方。
多分立場はいろいろあるかもしれないですけども、いわゆる企業の中で経理担当をやられていらっしゃる方だったり、あるいはそういう立場になっていこうとする方。
さらに言えば、今すでにそういう立場だけれども、より企業化経営者だったりというところに寄り添った話ができるようになるためには、みたいな目線もあるかもしれないですけれども、
どんなステップだったりキャリアパスだったり、ものがあるかというのを一通り教えていただけますでしょうか。
私自身がキャリアルートが事業会社監査法人、税理士法人みたいな感じなんですね。
クルーコースですね。
を踏まえた経験で話すんですけど、事業会社がおすすめですね。
そうなんですね。
事業会社の税務チーム。
税務を強くするためには。
事業会社だと全部出てくるんですね。
街の税理士事務所がやっているような税務の世界から、あと上場企業になると難しい税務が出てきますし、
あと海外展開とかもしていると、国際税務って言うんですけれども、日本と別の活動している国の税務との調整とか、
そういう海外の話も出てくるので、
そういう事業会社の税務チームに潜り込んで、
なるべく小規模チームで全部やらなきゃいけないみたいな体制のところが一番吸収できますね。
小規模チームっていうのは、一定会社の大きさにも否定した、業態も多少あるかもしれないですけど、会社の大きさな気がしていて、
そういう意味ではどれくらいのフェーズとか従業員規模の会社に入るのがおすすめとかありますか。
私は一社名は常常企業、当初一部常常で年少2000億の会社だったんだけど、
親会社のホールディングスの税務チームは2人だったので、
そんなに少なかったんですね。
私は先輩の手伝いをしている2番手みたいな感じでやってましたね。
かたやソフトバンクとか入っちゃうと、本当にそのある部分しかできないと思いますね。でかすぎて。
でいくと結論どれぐらいの規模感を推奨します?
2000億ぐらいまでできたら、もうちょっと小さい方がいいと思いますね。
まずは在地企業200億とか500億ぐらいで、経営部が税務もやっているぐらいな感じぐらいの方がいいですね。
経営部と税務のチームが分かれるっていうパターンもあるんですね。
大きくなると。
大きくなるとありますね。
サイバーだと親会社本社単体で5人ぐらいでした、税務チーム。
へー、そうなんですね。
そこはもう本当に実際に面談とか面接を通してどんな体制なのか聞きつつ、
自分が一番幅広く経験できそうな小規模のチームに入っていくってことですね。
それをお勧めする理由は、会見に携わっている方はもちろんネットとか書籍で勉強して基礎知識をつけていくというアプローチも
企業家の方とは別でもちろん大事なんですけど、やっぱり実務ベースでやるのが学びの吸収率が高いんですよ。
アウトプットをイメージしながら座学もやった方がいいので。
しかも逃げれないですね、仕事で担当していると。
試験勉強じゃないんでやらなきゃいけないので、なるべく幅広い税務をやれるようなところに身を置いて
アウトプットをしないといけない環境下で、そして手元には書籍も置きながらみたいなのが一番学べるかなと思いますね。
今は税理士とか会計に携わる方のインプットの方法というキャリアパスという主題には置いてますけど、
これって逆に企業家からしたら事業会社で平利をぶん回してましたという人を採用した方が即戦力になり得るという考え方もできそうですね。
そうですね、なので企業家の会社がスタートアップで上場を目指していくのであれば、
そういう事業会社でゴリゴリやってきた人を管理部長とか、
お金を任せられるところにポジションに呼んでこれるときっと活躍されると思うので。
ありましたね、N-3期でどういうふうに大勢整えるか、そこで管理部長を早めに採用すべきって話がありましたね。
この採用のペルソナが事業会社で、税理をしっかりやられてらっしゃったという方ということですね。
そうですね、経理マンとか税務のプロを管理部長において、CFOは組織づくりができたりだとか、
ファイナンスに強いみたいな分担で人材を置くのがいいと思うので。
ありました、ありがとうございます。今事業会社の話いただきましたけど、
逆に事業会社以外のルートは税理士と会計士とかそういう感じですかね、その辺りを教えていただければ。
そうですね、あとは事務所で働こうということなんですけど、そうするともう資格の勉強をしているか、
資格に合格した私と同僚の修行という話に限定されてくるんですが、
あとは税務の分野もたくさんあるので、どの分野の税務を学びたいかっていうのをある程度選ぶ必要があって、
そこをより濃く学べそうな事務所でまず修行するのがいいと思います、独立してしまうよりは。
分野っていうものが存在するんですが、例えばもうちょっと解像度を上げるとどういうジャンルがあるんですか。
例えばですね、スタートアップ支援をしたいと思っている場合は、スタートアップのクライアントを多く持つような若い感じの事務所があると思いますね。
それは若いっていうのは年齢もそうだし、設立の根性的な意味も含めてですかね。
その事務所の創業者も私みたいな感じで若いはずなんですよ、スタートアップを応援するような。
なのでそういう事務所にやると自ずとスタートアップ案件をたくさんやることになるので知見が溜まっていくだとか、
あと全然違う税務なんですけれども、相続税っていうのがあったりするわけですね。
自分の親が亡くなった時に受け継ぐ資産に対して課税されるような世界もあるので、
相続のプロになりたいのであればスタートアップを応援する事務所に入っていても遠回りすぎるので、
相続税ばっかりやっている事務所に入って修行するべきだし、
あとは富裕層の方の資産に対していろいろ税金がかかるんだけれども、
その中に相続もテーマとしては入るんですが、
もう少し広めの富裕層の資産を預かって税金をファミリーといったような言い方をするんですけれども、
例えばソン社長とかソフトバンクのサイバーの藤田社長のご家族全体の税金を面倒見るようなサービスもあったりするので、
そういうところに特化した事務所に入るとか、
あとは世界を股にかけて活躍したようなイメージだと国際税務というのが出てくるので、
これは上場企業で海外転嫁していると必ずアメリカに拠点があるとか、
シンガポールとかイギリスとかドバイとかいろいろ拠点を作った時に、
その現地の税務の話だったりだとか、
グループ間で日本本社とグループ間で取引する時に課税されすぎないようにどうしたらいいだとか、
現地で稼いだお金を日本本社に持って帰ってくる時に、
またどうすれば一番課税がされずに持って帰ってこれるかとか、
そういう国際税務というテーマがあって、
これはもうほとんどビッグフォーに行った方がいいですね。
東松、EY、KPMG、PWCみたいな監査法人があるような税理事法人にも潜り込んで修行するという感じですかね。
なるほど、今それぞれの分野も。
広すぎてですね。
専門分野、特に国際税務とかは専門性が非常に高そうですので、