1. スタートアップ税務AtoZ
  2. #22 税務調査の実態
2024-07-03 18:08

#22 税務調査の実態

▼概要

経営者・個人事業主が気になる「税務調査」について、その実態と対応方法を詳しく解説します。税務調査の目的、流れ、指摘されやすい内容など、スタートアップフレンドリーな公認会計士・税理士の視点から、正しい知識と心構えをお伝えします。


▼トピック

・税務調査は必ずしも「摘発目的」だけではない

・事業開始から5年以内に来ることが多い

・事前通知から実地調査、追加資料の要求までの一連の流れ

・売上の未申告、経費の過剰計上、役員報酬の扱いなどが指摘されやすい

・税務調査で税理士に依頼できること


▼『スタートアップ税務AtoZ』番組概要

税理士・公認会計士であり、『NFTの会計税務』著者であるスタートアップ会計の畠山謙人が、会計業務の基礎知識から、業界特化の税務対応まで幅広いノウハウを発信する番組です。シード・アーリーのスタートアップ経営者へ正しい知識を届けることで、Exitに向けた正しいファイナンスの土台づくりを支援します。


▼スタートアップ税務AtoZへのお便り(ご感想やトークテーマのリクエストなどお待ちしております!)

https://forms.gle/tsJdnqJTcZcUYFUe8


▼制作

・出演者:⁠⁠⁠⁠⁠畠山謙人⁠⁠⁠⁠⁠(税理士・公認会計士) @kandmybike

・MC、企画制作:⁠⁠⁠⁠⁠稲荷田和也⁠⁠⁠⁠⁠(StartPods) @oinariiisan

・編集/サポート:⁠⁠⁠⁠⁠KON⁠⁠⁠⁠⁠(knock'x Media) @konteer10

サマリー

スタートアップ税務AtoZは、スタートアップフレンドリーな税理士・公認会計士の畠山さんによって企業前後のファイナンスの土台作りが支援される番組です。税務調査の実態について畠山さんとの対談を通じて学んでいます。税務調査では、売り上げの未申告や経費の過剰計上などが指摘されることがあります。税務調査に備えるためには、正確な計算をするために会計ソフトを使用し、根拠の書類を残すことが重要です。

税務調査の実態とは
スタートアップ税務AtoZ、スタートアップフレンドリーな 税理士・公認会計士の畠山さんへ、
税務会計に関する素朴な疑問、企業家目線で今気になる話題を投げかけることで、
企業前後のファイナンスの土台作りを支援する番組です。
MCは、スタートポッツ稲荷田が務めます。畠山さん、よろしくお願いいたします。
公認会計士の畠山です。よろしくお願いします。
前回のテーマが経費形状、これって白ですか、黒ですか、グレーですか、みたいな話をさせていただきました。
ここに一番関連するトピックって、やはりテーマの中でも出てきましたけれども、
税務調査、それが摘発されるのか、されないのか、みたいなところかなと思っております。
で、税務調査って何が怖いって、何もわからないことというか、
ブラックボックスすぎて、なかなか事例も出てこないし、
周りに税務調査実際に来たことがあるよって人ってほぼほぼいない気がして、
とはいえ来る可能性があるから、それがいい縛りというか厳しくやらなきゃなって気持ちはなるわけですけど、
とはいえ実態がわからないがゆえに慎重になりすぎてしまっている過度に気にしちゃってるっていう方も中にはいるんじゃないかなと。
私自身もそうなんですけれども、なのでちょっと今回正しい知識を取り入れたいなと思いまして、
このテーマを持ってさせていただきました。
今日このテーマを取り上げさせていただいたきっかけは、
私がツイートした税理士のための個人事業者フリーランスの税務調査、これを勉強しますというふうにツイートして、
この内容を取り上げてほしいというお声をいただいたので、これをやらせていただこうかなと思ったんですけれども。
確かにこれ大事ですね。リスナーさんからのオーダーというか。
そうですね。ツイートしてすぐメッセンジャーいただいて嬉しかったんですけれども。
なので一応個人事業主フリーランス向けなんですけれども、法人ともカブル部も結構多いので、
スタートアップの方もスタートアップ目線で聞いていただければなと思っています。
お願いします。
この本に書いているのは、個人事業主フリーランスの方に税務調査が入るときには、
どんなきっかけで調査が入るのかとか、入った後の流れが記載されていて。
ちなみに私はお客さんで個人事業主フリーランスの方でまだ税務調査入られたことがないので、
本当にこの書籍ベースと法人の税務調査の実体験しかないんですけれども、
この本で書かれている文には個人事業主フリーランスの方の初めの税務調査に入るような時期は、
ざっくり事業を始めてから5年あたりというふうなことが書いてましたね。
なるほど。事業が長いとより可能性が少なくなるというか、
やっぱりその5年の間が知識不足とかも含めて一番怪しいというか、ミスる可能性も高いということなんですかね。
通常、税務調査入ると、私の経験でもあるんですけれども、大体3年分見るんですね。
税務上の時効みたいなところが5年っていうのが考え方があるので、
時効が切れる前に来るっていうふうに書いてるみたいな感じでもあるんですね。
5っていう年数の意味はなんですけれども。
だけど全員の事業者に入るとも私は思ってないんですが、
この書籍では保守的には、一回は入ると思っておいてっていうふうには書いてました。
この書籍的には保守的な面もあるのかなと思うんですけど。
一回は入られる覚悟の下、正しい知識をとりつつ、正しい経費なのか。
経費って、その税務調査って基本的には経費を過剰に計上しちゃっていて、
税金の抜け漏れでしょうっていうのを摘発してきて、
政府からした正しい税金を収めてもらうためにあるものっていう理解であったんですか?
そうですね。どちらかというと、税金が少なくなってしまってるようなことを、
是正だったり指導するために税務調査があって、売り上げで言うと過剰ですね。
少なく申告する。か、経費だと多く申告する。
あ、そうか。売上げもあるんですね。
そうですね。
芸能人がやってる。それが悪いってわけじゃないですけど、よくありますよね。
売上げの過剰、ニュースでよくなりやすい気がします。
売上げで言うと経営上の時期を後ろにずらしたりだとか、来年とか。
あとはそもそも申告しないとかですね、売上げだと。
で、これ、税務調査はこういうような目的で、
ある程度当たりをつけて調査に入ってくるときと、
もう一つは本当に行政の指導を教えてくれるような目的で、
なので必ずしも税金取りに来てるわけではないっていうふうに説明されてましたね。
啓蒙活動みたいな。緊張感を与えに来てみたいな。
そういうことですね。
働きもあるということですね。
攻められに来てる、撃破されに来てるみたいな感覚ありましたけど、
意外とそうじゃないパターンも場合によってあるということですね。
そうですね。なので、点検した結果、何も指摘がなく、
追加の税金が生じませんでしたという税務調査もありますというふうに。
そのパターンもあるんですね。
書いてますね。ありえるかな。私も聞いたことありますね。
税務調査が入る可能性とパターン
先ほど竹宮さんが1回は来るものだと思った方がいいと本に書かれていたという話もありましたけど、
とはいえ実態としてはどれぐらい税務調査って発生してるのかってあったり、
確率みたいな数字でもいいんですけど、そういった目安ならばあったりしますか?
確率は難しいんですけど、税務調査入ろうと税務署が考えるフラグはここで書かれてて、
1つは売上が急激に伸びていること。
2つ目は売上が絶妙に900万円あたりでずっと推移してて、
消費税、課税事業者にならないような何か調整をしてないかという怪しいとき。
あとは売上に対して所得が小さすぎるとき、ほとんど利益がないと。
これはいろんな業種の方の申告の情報が集まってくるので、並べたらすぐ分かるみたいな。
同業なのになぜみたいな感じですね。
他はもともと無申告、何年もわたって無申告の人。
例えば他の取引先に税務調査が入ったときに、
その相手先としてその方の名前が出てきてるんだけど、
その方の申告がずっと確認できないみたいな。
その方、そういう適当なされ方もあるんですね。
取引先の中で名前が出てきてるのに。
そうです。税務調査入ったところの支払先。
支払先リストみたいなのを持って帰るんですよ。
そんなものがあるんですね。
なので情報収集目的もある感じですかね、税務調査。
結構芋づる式に行く可能性があるってことですね。
そうですね。
その税務調査っていうのは、
もしもこれ来る可能性あるって話もありましたけど、
実際にはどういう場面というかどういう流れで行われる?
流れですね。
まずは事前通知といって、
多分電話が多いと思うんですけど、
申告書に電話番号を書くんですよね。
管轄の税務署に申告書を出してるんですけれども、
それを手元に電話がかかってくるわけですね。
もし税理士が顧問でいたら、
税理士にかけてくれるんですよ、税務署が。
税理士はまた調査来たか、みたいな感じで。
あと普段の税務の仕事でも、
税務署とよく電話とかやり取りしてるので、
そんなに緊張したりする相手じゃないんですね。
仕事仲間なんですかね。
普段の連携先でもあるので。
納税者の方はすごくびっくりするじゃないですか。
いやー怖いですよ。
取りたくないですね、その電話。
そういうことを和らげたりだとか、
税金のよくわからない用語のことを話されて、
よくわからないということも軽減できますかね、
税理士がいたら。
そうですね。めちゃくちゃそれは…
初回の電話でも。
ありますね。
あとあれですね、
事前通知がちゃんともらえるっていうのはありがたいですね。
いきなりバンって事務所が開かれて、
逆面で急に始まるとかではないんですね。
基本は事前通知があって、
いきなり来たこともありました。
このパターンもあるんですね。
なんていうのかな、
特勘とかもうなんか、
マルサの女とか、
映画になってるような、
国家権力をすごく使って、
いきなり事業所に飛び込んでくるみたいな、
のをやられたことがありました、
お客さんで。
そうなんですね。
お店の前まで来てるっていう感じで。
税務調査の流れと対応
というかお客さんから電話来ましたね。
いきなり税務署が来たみたいな。
すごい、そんなことが。
ありましたね。
意外とそのパターンもあるけど、
とはいえオーソドックスなのは事前通知が。
普通は事前通知があって、
税務調査したいっていう旨を伝えられて、
日時と場所は調整できます。
そうなんですね。
意外と事業者フレンドリーですね。
そうですね。
今月の後ろの方からとか、
翌月ぐらいで日程調整して、
場所は税理士がいたら、
税理士事務所に誘導できる場合もあるし、
税務署側はお客さんの仕事の雰囲気とかを見たいので、
仕事場とか。
なので現場に行くことを希望します、
税務署自体は。
現場に行けば、
高価なものが置いてあるなとか、
いろいろ分かるんですね、情報が。
なんか聞いたことあります。
例えば自宅、
とりあえず自宅だったとして、
すごく高級さだったらめちゃくちゃ怪しいみたいな。
そうですね。
このお金はどこから、
みたいなのだったりとか。
そうですね。
売り上げの申告、
所得の申告、
めっちゃちっちゃいはずなのに、
ブランド物ばかりだったら。
税理士がいない方だったら、
自宅に来るみたいなの書いてましたね。
直接、
作業する場所とか自宅に来ることなので。
実際に来られると、
どんなやり取りが発生するんですかね。
今回のテーマの個人事業主、
フリーランスの方に対しては、
大体1日で対面は終わるって書いてましたね。
なので家に来られるのは1日。
1日でこれ丸1日とかいるんですか。
それとも何時間かとか。
僕が半日ぐらいのイメージですけどね。
昼1から4時か5時ぐらい。
結構みっちりやるんですね。
そうですね。
初めは事業の概要を知りたいので、
そういうことの事業の状態について教えてください、
税務調査で指摘される内容
っていうようなディスカッションをした後で、
これとこれとこれを確認できる資料をくださいとか、
その後、具体的な資料の内容の点検に入っていって、
必要に応じてはコピーを取って帰られたりだとか。
私は法人の税務調査しか経験ないんですけれども、
USB、税務署から持ってきたUSBを渡されて、
ここに相関所元地をExcelで入れてくれ、
って言われて入れてあげたことがあります。
そんなことがあるんですね。
そんなに初回のが終わると
初回のが終わるとしょっちゅう来るわけではなくて、
あとは書類とか電話でのやり取りが始まって、
この内容をもう少し教えてほしいとか、
こういう資料ないですかとか追加の依頼とかをやった後で、
修正しないといけない内容の指摘を受けて、
それを応じるか応じないかみたいなことがあって、
決定したら税務署から書類が届いて、
指摘内容はこうで、
税額がこうなりますみたいな感じですかね。
なるほど。
税理士さんがついていたら、
多少税理士さんに任せできる部分はありそうですけど、
ない方だったら、そもそも出せる書類もなければ、
でも出してくださいって言われたら用意しなきゃみたいになって、
めちゃくちゃ大変そうですね。
そうですね。
全部自分の対応になってしまうし、
言われたまま準備しないといけなくなると思うんですよね。
はい、そうですよね。
言われた資料がもしない場合に、
他の資料で説明できたら、
それで交わしたりとかできるかもしれないんですけど、
そういう税理士つけてないと相談先もないというか、
いう感じですね。
Googleだりすると税務調査の時に飛び込んで依頼できるようなことを
看板にしている税理士さんもいらっしゃるので、
そういうところに依頼されることもあると思いますね。
はい。
税務調査で摘発される、摘発されるなのか指摘される内容みたいなのは
先ほど冒頭でおっしゃっていただいた未申告だったり、
歴のずらしだったりあれば経費が明らかにおかしい使い方されてるんじゃないか
みたいなところがありましたけど、
他のパターンとか指摘されるパターンって他にあったりするんですか?
そうですね、やっぱり指摘のパターンは売上が少ないということの指摘か、
経費が多いということの指摘か、経費が多いというところの中の一部が
役員報酬じゃないかというような指摘ですね。
役員報酬じゃないかという指摘をすると、役員報酬は定期同額給与という
考え方があるので、それ以外の役員報酬になるので、
結果的に経費から外さないといけなくなって、
加えて給与ではあるので、所得税と社法が追加でかかってくるみたいな感じになりますね。
定期同額給与にはいきなり経済はできないから、
突発的に暫定対応しなきゃいけなくて。
勘定科目が交際費で入ってるんだけど、これは役員報酬でしたよね、
みたいな指摘のイメージですね。
というパターンと大体典型的なものはそういう感じですね。
あとは資産の売買などをしたときの取引の価格が少なすぎたとか多すぎたとか、
そういう指摘もありますね。
なので取引価格を直すようなイメージの指摘もあるときがあると思いますね。
株式を売却したときの話とか。
典型はやっぱり総益計算所のところの売り上げと経費で、
税金が少なくなるような結果になっているところを指摘してこられるようなイメージですね。
あとは税区分の選択を間違えていて、消費税の結果が違ってましたよねとか、
そういうところも。
税理士さんがついていない場合だったら全然間違える余地はありませんね。
消費税はそうですね。消費税でいうと難しいと思うので。
税務調査に備える方法
なるほど。じゃあ基本的には税務調査に来られないため、
あるいは来たとしてもちゃんと対応できるためには、
売り上げだったり経費だったりっていうのをちゃんと秘密に立てていく、
ズルをしないみたいなところも含めて、
あと数字の計上の部分も自身で勉強してやるのか、
税理士さんにちゃんと依頼しながら正しい計算をしていくというのが大切。
ちゃんと根拠の書類も残しながら会計ソフトを使って計上していくのが正しい流れかなと思いますね。
はい、わかりました。
じゃあ今回税務調査の実態ですが、こんなところで終わって大丈夫ですかね。
はい、いいと思います。
ありがとうございます。
今回は前回の経費の計上に続いて、
税務調査で実際に何が行われるのかという話をしていただきましたと。
税務調査というと、もとで摘発される、攻撃されるみたいな印象が多いですけど、
意外にも純粋な調査であったり、
あるいはその内容でちゃんと是正していく、
研修をしていくみたいな要素もあられるというところも、
そうですね。
基本的には意外にもありましたと。
扱われる内容としては売り上げの未申告だったり、
時期が基礎的にずれてるんじゃないかみたいな話だったり、
あるいは経費が過剰に計上されてる、
あるいは科目がおかしいんじゃないかみたいな話。
これってそもそも薬品報酬なんじゃないか、
みたいな話もあるあるだという話が聞いてまいりました。
他にも細かい話がたくさんありましたけれども、
細かにまとめるとこんなところかなというふうに思っております。
畑山さん、今日もありがとうございます。
この辺りは自分で調べようと思ってもなかなか調べられないし、
調べるほどのモチベーションも湧きずられて、
難しい、むずかゆい時期かなと思いますので、
非常に助かりました。
この番組はスタートアップ会計の畑山さんと、
スタートポッツの稲荷田がお送りいたしました。
特定のリクエストやご感想、畑山さんへのご相談は、
概要欄に記載のお便りフォームか、
畑山さんのXメッセンジャーまでお気軽にお寄せください。
ぜひ番組のフォローだったり、拡散なんかもいただけますと励みになります。
また次の配信でお会いできれば幸いです。ありがとうございました。
ありがとうございました。
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