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2024-06-26 18:16

#21 経費計上の「白・黒・グレー」

▼概要 経営者が悩む「経費計上」について、白黒グレーの判断基準や実際の事例を、スタートアップフレンドリーな公認会計士・税理士の視点から解説します。


▼トピック ・経費計上の基本原則:事業との関連性が鍵 ・グレーゾーンの経費(カフェでの作業、スーツの購入など)の判断基準 ・税務調査で指摘されやすい経費と対応策 ・経費計上のNG事例(生活費の混入、過度な飲食代など) ・スタートアップならではの経費計上の考え方


▼『スタートアップ税務AtoZ』番組概要

税理士・公認会計士であり、『NFTの会計税務』著者であるスタートアップ会計の畠山謙人が、会計業務の基礎知識から、業界特化の税務対応まで幅広いノウハウを発信する番組です。シード・アーリーのスタートアップ経営者へ正しい知識を届けることで、Exitに向けた正しいファイナンスの土台づくりを支援します。


▼スタートアップ税務AtoZへのお便り(ご感想やトークテーマのリクエストなどお待ちしております!)

https://forms.gle/tsJdnqJTcZcUYFUe8


▼制作

・出演者:⁠⁠⁠⁠⁠畠山謙人⁠⁠⁠⁠⁠(税理士・公認会計士) @kandmybike

・MC、企画制作:⁠⁠⁠⁠⁠稲荷田和也⁠⁠⁠⁠⁠(StartPods) @oinariiisan

・編集/サポート:⁠⁠⁠⁠⁠KON⁠⁠⁠⁠⁠(knock'x Media) @konteer10

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スタートアップ税務AtoZ、スタートアップフレンドリーな税理士・公認会計士の畠山さんへ、
税務会計に関する素朴な疑問、企業家目線で今、気になる話題を投げかけることで、
企業前後のファイナンスの土台作りを支援する番組です。
MCは、スタートポッツの稲荷田が務めます。畠山さん、よろしくお願いします。
公認会計士の畠山です。よろしくお願いします。
お願いします。畠山さん、今日教えていただきたいのはですね、経費計上でございます。
経費計上のテーマを持ってきた経費、お話しさせていただきますと、
お稲荷自身はですね、私稲荷田自身は、個人事業主と法人両方経験しておるんですが、
個人事業主が流行している一つの理由って、やはり経費が自由に使いやすいことかなと
そういうことですね。
思っておりまして、いろんな要素もありますけど、その一つとしてよく語られるものとしてですね。
中身少しお話しすると、自分の理解では、売上から必要な経費なんかを引いたものが、いわゆる手取りになってきまして、
ただ、この手取りが多すぎると、所得税も同時に発生してしまうので、
なるべく経費を賢く使って、売上を圧縮することで節税をしていくっていうのが、
アソドックスなやり方なのかなというふうに、個人事業主に関しては理解をしておりますと。
個人事業主自体の時は、言っても金額がそんなに大きくないので、
ぶっちゃけ、わりと緩めに経費とかを提上してしまっても、摘発とかされづらいだろうし、
とはいえどこまでやるかって当時から難しかったんですけど、
今、去年の9月から法人もやっておりまして、法人だとより難しいなと思っていますと。
法人だと、役員報酬って初期だと固定で低めに設定することが多い関係で、
より実装経費って本来的にはうまく使いたいんですけれども、
やっぱり法人格を持っていて、責任が個人事業主にも大きい気がどうしてもしてしまうと。
加えてですね、経理業務を税理士さんに依頼をしていたりだとか、
あるいは、僕の会社はまだなんですけれども、スタートアップさんでしたら、
外部から資金調達をしてたりするとですね、
より一層厳しめに設定しないとそもそもダメだよね、みたいな話もあると思うんです。
とはいえ、別に悪いことはしているわけではないと。
なので、そこの定義をちゃんと知りながら、うまく活用していきたいなというご相談でございます。
そうですね。私もお客さんから、この内容は経費になりますかとかしていいですよねって言われるときがあって、
だいたいそれは飲み食いに関することを聞かれますね。
法人の経費でみんなで打ち上げするとか、お客さんと飲み食いするとか、
たてかえは消耗品を買ったりだとか、Amazonでこれを買いましたっていうところも含めて経費にしていいですか、
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なると思ってるんですけれどもっていう感じで、確認でご連絡いただくことがあって、
今申し上げたような内容は、私は経費になるっていうふうに答えていて、
それはグレーでもなく、はっきり経費かなって思ってる部分ですね。
明確に経費、いわゆる白ってことですね。
そうですね、白と思っていて。
この白黒グレーになる部分は経費の中でもいろいろ感情科目がある中でも、
やっぱり交際費、飲み食い系と予備交通費、タクシーとかが微妙になってくる部分かなっていうふうに思います。
他の消耗品を購入するとか、Webツールの通信費を使うとか、
結構その事業のために必要性があったってことを説明しやすい科目とそうじゃない科目があるかなっていうふうに思ってて、
微妙な部分、曖昧な部分も含まれてくるのが飲み食い系と移動系かなって思ってます。
はい、まさにそうだと思っていて。
僕自身が迷うところでお伝えさせていただくと、
例えばその飲食に関しても会議費として計上するとか、いわゆる一人で作業するときとか、
ワーキングスペースなのか、あるいはそこはカフェなのか。
ワーキングだと明確に経費にしていい気がするんですけど、カフェで一人で作業してる。
で、これが誰かとやってるとか、あるいはオンラインミーティングしてるとかまでいくと、
その場所代って感じが明確にするんですけど、一人で作業してるとき、それが果たして仕事なのか。
例えばSNSをやってるだけとか、仕事に関するYouTubeを見てますとか、
あとこれっていいんだけど、あるいはそこで飲み物だけじゃなくて、ちょっとフードも軽く頼みました、みたいになってくると、
いよいよこれはどっちなんだって迷ったりするんですけど、こういうのとかってどうです?
今のご質問でいくと、私自身もお客さんがそういう内容でカードを切ってきたりとかしていても、
全部会議費とかで経費に切ってますね。
領収書のテーマとか経費のテーマの参考書なども見ていっても、
やっぱり説明の最初は事業の関連性があれば経費にできるよっていうような入りに入ってきて、
私が読んでる解釈としては、仕事のための内容と若干そうでない内容も入り混じってるような場合でも、
事業の関連性との説明ができるんであれば、それは経費でしょっていうふうに書いてる気がします。
そういう書籍もですね。
公式の見解としてもあくまで関連性があるって、よくも悪くも抽象的に書かれていて、
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それは堂々と説明できるんであればいいですよって話ってことですよね。
そうですね。
で、税務調査でもカフェ代があまり争点にまで、その話まで時間を使ってられるケースもそんなにないと思うんですけれども、
もしカフェ代が争いになるんであれば、打ち合わせをしてたっていうところの説明をしていくことになりますかね。
そうですね。で、作業をしてるっていう説明でもそうですね。
やっぱり自分が普段どこで作業をしてるかという説明をしながら、
大体これぐらいのペースでオフィスにいて、それ以外は外のカフェをいろんなところ使ってるみたいなところも説明しながら証明していくって感じですかね。
カレンダーとか見せながら打ち合わせの履歴とかあればそういうのも使いながら、説明する場合はそんな感じになるかなと思っていて。
あたきやまさんとしてはそもそもカフェが論点になることが少ないんじゃなかろうかって仮説もある気がしていて、
どちらかというと大きな何百万何千万っていうお金が動いてるときに摘発されやすいみたいな前提はあったりもするんですかね。
そうですね。交際費の方がまず話になりますね。会議費。カフェよりかは高額な交際費っていうとキャバクラとかですよ。
キャバクラ系と贈答品って言ってプレゼント代とかですね。私もスタートアップじゃないですけど、税務調査入られたときに交際費の話をされたことはありますね。
その時とかっていうのは明確にでも来られてるってことは基本黒になりやすいのかなと思うんですけど、
これは完全に黒でこれだったらオッケーだったみたいなものとかってもし事例があれば聞いてください。
そうですね。その事例は病院ですね。クリニックをやっているお医者さんが個人利用地でされていたんだけれども、
クリニックを作って医療法人を運営しているようなところに税務調査が入ってきて、交際費で言われたのはまずブランド品ですね。
これはまず自分で着る、使うブランド品を言われたのと、あとはブランド品のプレゼントですね。
あとは法学の飲み代をいくつかピックアップしたところで言われて、それがクラブ系とか入ってましたね。
結局その時は飲み食い系はパスになって、ブランド品も自分で使うものは一応説明では事業で、クリニックから説明する事業性は難しいんですけれども、
広告活動とかで、美容系のクリニックで自分も広告等となって、SNSとか雑誌でちゃんと撮影しているとか雑誌に載ったということも示せられるんですけれども、
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そういうところに時に使ったブランド品だというような説明もしながら、税務署としてはその後プライベートで使ってるんじゃないかみたいなことも言いたいんですけど、一応その事業性の関連する部分もあったということを自分で使ったブランド品でも説明しつつ、
贈答品でお世話になった方へブランド品をプレゼントした場合もお世話になったという説明はしたんですけれども、最終的にはその贈答品ぐらいが経費として処理してたのを直してほしいという風な話になっていて、
どこかで着地させないといけないので、そのケースではその辺りは分かりましたという風に認めて修正申告をしたということがありました。
すごくリアルで、基本来られたらもうアウトなのかなって思ったんですけど、ロジックが成り立っていればパスできるところもあるというのが分かってきたなと。
最後の自分が広告となっているとか、こういう機会に向けてこれを揃えたっていうのでもありとされることがあるんだっていうのが結構学びて、これにもうちょっと近しい企業家でもありそうな話でいくと、
例えばスーツ、オーダースーツの経費に入れるか入れないかみたいな話も聞いたことがあって、基本はあんまり入れない方がいいんじゃないかみたいな話も聞きつつ、
例えばなんか大きなイベントの受賞式がありますとか、企業の方で会いに行くのはさすがにみんなに認識しないといけないというのがあったとき、これってプライベートなんだっけとか、スーツってほぼほぼ仕事以外で着ないよなとかあると思う。
確かに。
スーツとかってどうなんですかね。
スーツだけでいくと、個人事業主だとスーツは経費にならないみたいな、過去から昭和の絵、ずっと古いときのそういう反例とかみたいなのがあって、
スーツを着て仕事をするような人でもそれは衣装代として認められないみたいな通説があるんですね、個人事業だと。
法人だと経費の説明は難しいなと思いながらも、普段、特にスタートアップだとスーツ着てないみたいなことも説明はできると思うんですよね。
あと社長の普段のメディアの絵の露出もやっぱりカジュアルめに服装で出てるとか、受賞式は確かにこのスーツを着て、そういう何か写真とかあればこのとき着てたスーツですみたいな説明をしたりだとか、
その後、普段器用もないので着てないですみたいな説明は受賞式関係の高価なスーツとかそういうのは説明できるかなというふうに思いました。
僕もそれ相談を受けて、銀行融資のために着ていくスーツを買うから、別にいいんじゃないのって言いましたね。
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確かにスタートアップならではかもしれないですね。
そうそう、ならでは系でカチッとした企業だと難しいかもしれないですけど。
いかにその事業内容とか領域とかに対して妥当性がどれくらいあるか、そこが出せるんだったらOKっていう理解をさせていただきました。
そうですね。
ちなみに畑山さんが今の話でも続ける部分はあるかもしれないですけど、
実際にクライアントの方とかからご相談されて、それは明確に黒です、ダメですって言ったケースとかってあったりするんですか?
僕は割と、この人分かりながら混ぜてきてるなと思いながら基本経費にしてるんですけど、
よく思うのが2つにパターンあって、1つはあんまりスタートっぽくないんですけれども、
生活費、スーパーとか、一人会社とか相撲ビジとか、自己資金でやってる人たちはならではだと思うんですけど、
自分の財布と法人の財布がもともとごちゃ混ぜになってるっていうことがあったりだとか、
やっぱり経費をより増やしたいっていう2つの思いがあって、生活費を混ぜ込んでカードで来られているような、
スーパーとかならギリギリ会議費とか消耗品できるんですけど、
赤ちゃんホンポとかになってきたらいよいよ、たまにあるんですよな、子供系の。
確かに赤ちゃんホンポもギリギリ増稿金の可能性なくはないみたいなのはあったりするんですけど、だいぶ生活がありますね。
私立とかなのかな、学費みたいなのカードで切られてたりとか。
それは明確にNGでございますね。
ちょっと厳しいのは勝手に相談なくて、経費害で計上してたり、さばいてたりとか。
あとはそうですね、ディズニー系とか、いやこれ絶対デートしてるやろみたいな謎の交際費が混ざってきたりとか、
あるのが特にスタートアップ以外の動きですかね。
ディズニーなのか旅行出張なのかとかもめっちゃ難しいですよね。
なんかそれが彼女とかそのパートナーと言ってるっぽかったらあれですけど、仕事一緒にやってる人とのディズニーは経費なのかどうかとか。
そうですね、説明できたら経費にできると思うんですけど。
あともう一つが、めっちゃ飲食のカード決済、毎日どっか1時間2時間ぐらい感じで切られてる場合は、
法人カードでそれを切っていて、おそらく大半は事業に関係する人と食事をしてるので交際費の説明もつくんですけれども、
あまりに行き過ぎ、量が多いと毎日じゃないかっていうふうになってくると、
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税務調査でもしそこを指摘された場合は、これの一部は役員報酬じゃないかみたいなことが言われやすくなるので、
リスク高いなというふうに思いながら交際費で計上していくときがありますね。
毎日、例えばランチであっても毎回ここで松屋で毎日食べてますみたいなとき、
きっと松屋って一人で本当にご飯だけの食べ物じゃないかみたいな、
それが週に1回とかだったら、毎日だったらこれも一人のランチで食べるみたいな話とか。
ありますね、牛丼系も会議費とかで計上しますけど。
ですよね、ありそうだ。だからお店も大事だし、頻度とか、あるいは土日とかもしかしたらスタートアップはあんまり関係ない、
もはや土日働く人もいるっていうのはあるかもしれない。
頻度と金額の大きさとタイミング、場所みたいなところとかいろんな要素が重なると、
ちょっとこれはもうそろそろNGなんじゃないかみたいなのもあるよね。
本人も分かってるでしょ的なところは、やりすぎるとちょっと気持ち悪いなみたいなところもありますかね。
いやー、いいですね、この内容は。
面白かったですかね。
これは自分が個人事業者になるタイミングとか法人のタイミングでも聞きたかったなって思いますし、
今もなお迷ってる部分も今ちょくちょく入れ込ませていただいたので、
これは別に堂々と経費計上していいんじゃないかっていうこともありましたし、
ちょっとやっぱこれはやめとこう、ちょっと迷って入れられるんじゃないかって思ったしあったけどやめとこうって思ったものもあったりしたので、
良い学びになりました。
畑山さんとして言い残してることとかありますか、大丈夫そうですか。
そうですね、だいたい交差比計がメインになるので、
今日は話できたかなと思います。
分かりました、ありがとうございます。
本題をまとめさせていただきますと、
今日のテーマが経費計上の白、黒、グレーというところがありまして、
大前提としてやっぱ事業との関連性がどれぐらいあるか。
万が一税務調査とかに来られたときに、ちゃんとロジックだったりファクトベースでそれを実証できるのかってところがとにかく一番大事です。
その上で細かい話でいけば、その経費計上の頻度だったり、金額だったり、場所だったり、
そういったものとかも条件になってきますので、
それが多少だったら見過ごされるって話ではないですけれども、やっぱNGなものはNGなんでそこは気をつけながら、
とはいえ前提としてはうまく使っていくってことは県にとってすごく大事だと思いますので、やっていきましょうというふうに言い換わらせていただきました。
畠山さん、今日もありがとうございます。
ありがとうございました。
この番組はスタートアップ会計の畠山さんとスタートポッドの稲荷田がお送りいたしました。
特定マンのリクエストやご感想、畠山さんへのご相談は概要欄のお便りフォームか、畠山さんのXメッセンジャーまで気軽にお寄せください。
こうした経費の話なんてものは本当に企業家さんからのリアルな悩みかと思いますので、
こういったものは我々の方でも考えてはまいりますが、オーダーいただけるとですね、より便利になってお答えできるかなと思いますので、ぜひぜひお待ちしております。
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番組のフォローだったり拡散なんかも大変励みになりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それではありがとうございました。
ありがとうございました。
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