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2024-06-19 12:41

#20 N-3期からの上場準備で困らないために今からできること

▼概要

スタートアップが上場準備を進めるにあたり、シード・アーリーフェーズの今からできることについて、解説します。


▼トピック

・経理部の設置と管理部長候補の早期採用によるコーポレートガバナンス強化

・税効果会計や減損会計など、上場に必要な財務会計基準の適用準備

・月次決算の早期化と予実管理を通じた経営の可視化

・監査役や内部監査室の役割と導入タイミングの見極め

・内部統制の整備とビジネススピードのバランス調整の重要性


▼『スタートアップ税務AtoZ』番組概要

税理士・公認会計士であり、『NFTの会計税務』著者であるスタートアップ会計の畠山謙人が、会計業務の基礎知識から、業界特化の税務対応まで幅広いノウハウを発信する番組です。シード・アーリーのスタートアップ経営者へ正しい知識を届けることで、Exitに向けた正しいファイナンスの土台づくりを支援します。


▼スタートアップ税務AtoZへのお便り(ご感想やトークテーマのリクエストなどお待ちしております!)

https://forms.gle/tsJdnqJTcZcUYFUe8


▼制作

・出演者:⁠⁠⁠⁠⁠畠山謙人⁠⁠⁠⁠⁠(税理士・公認会計士) @kandmybike

・MC、企画制作:⁠⁠⁠⁠⁠稲荷田和也⁠⁠⁠⁠⁠(StartPods) @oinariiisan

・編集、アドバイザリー:⁠⁠⁠⁠⁠KON⁠⁠⁠⁠⁠(knock'x Media) @konteer10

サマリー

上場準備で困らないための準備として、経理部や管理部長の候補を採用し、月次決算や事業計画の議論を行う体制作りが重要です。さらに、コーポレートガバナンスや内部監査室の設置も考慮すべきです。上場準備で困らないために今からできることについて、経理部の強化、管理部長の早めの採用、税効果会計や減損会計の体制づくり、月次決算と資金規模の締め、予実管理の計画化、監査役や内部監査の役割、そして準備の必要性などが話されています。

00:02
スタートアップ税務AtoZ、スタートアップフレンドリーな税理士、公認会計士の畠山さんへ、
税務会計に関する素朴な疑問、企業家目線で今気になる話題を投げかけることで、
企業前後のファイナンスノード大作りを支援する番組です。
MCはJobTalesの稲荷田が務めます。畠山さん、よろしくお願いします。
公認会計士、税理士の畠山です。よろしくお願いします。
前回、前々回と2回にわたって、N-3期から始める上場準備で、
どんな課題が実際に上場に発生するのかというところの解説をいただいてきました。
主には3つの観点がありまして、コーポレートガバナンスの不足、
2つ目が背景処理の課題、そして3つ目が内部統制についてと、それぞれありましたので、
この辺りもかなり細かい話もしたので、ぜひまた何回か聞いていただきたいなということもありつつ、
でも僕の印象としてはですね、本当に上場準備大変すぎじゃんという感じで、
これだけでも本当に一部なんだろうなと思いつつも、
税務会計の流儀だけでもこれだけあるのかって思うと苦しい気持ちになり、
そしていざじゃあN-3期とか2期になったタイミングで、
これを知って全部指摘されて、ひっくり返して準備していくって本当に大変なんじゃないかなと思ったので、
ちょっと今聞いていただいている企業家さんが、もしかしたら企業前かもしれないです。
シリーズプレイAとかAとかかもしれないですけれども、
今からできる準備って具体的にどんなことがあるかなっていうのを最後にテーマとして扱わせていただきたいです。
なんか早速ですけれども、できそうなことをそれぞれ挙げていただいても良いでしょうか。
触れられた部分と触れられなかった部分があって、
収録で触れられた部分では、
1つコーポレートガバナンスのところで仲間集めって言ったんですけれども、
CXOの方々はやっぱりフェーズで、特に最後の方に入ってくる方、CFOになるかなと思うんですけど、
CFOと言われる方は急いで初期の段階で取るのは難しいと思うので、
そういうのはやっぱり状況に応じてになると思うんですけれども、
コーポレートガバナンスの中では部署がないみたいな内容の指摘もあって、
経理部と管理部長候補の採用
1つは経理部ですね。経理部もシリーズAとかBあたりから経理専任の方、
1人ぐらい入れないと回らないというようなタイミングから入ってこられると思うんですけれども、
プラスアルファ、ショートレビュー受けるような前のタイミングで、
会計の官が働くような管理部長っぽい人も入ってたら、
会社の体制づくりが始めていけるようになるので、
素晴らしい方がいればジョインいただけるような方に持って行った方が、やっぱり体制作れると思うんですよね。
この経理部がないっていうのは、それまでは代表の方だったりバックオフィスみたいな、
ちょっとまるっとひっくるめて、プラスアルファはJリースさんとかに手伝ってもらってやっているけれども、
ちゃんとそれを専任として扱う部隊が必要という理解であってますか?
そうですね。Jリースの基調代行じゃなくて、
ちゃんと経理部もショートレビューを受ける頃にはやっぱり部署としてあってほしくて、
上長と担当者って言えるぐらいのチーム体制ですね。
これをコーポレート全部やれますよ、だけど経理も分かるからやってますぐらいの1人だとちょっと弱いかなと思うので、
やはり管理部長候補が上場準備始まる頃には最低いらっしゃった方がプロジェクトがうまく進みますし、
あわよくば現状でもそういう候補と言えるような方がいてた方がいいかな、探し始めていいかなと思います。
すぐ見つかるわけでもないという意味でも。
相当希少な人材になりますから、そもそもAとかBのターニングではもう探し始めて感じな気がしますね。
読み取ったのがコーポレートガバナンスの領域で経理部を作るってところと、
管理部長の候補になる方を採用していくみたいな話をいただきましたけど、他とかもありますか?
あと触れた部分でいくと、触れた部分と触れなかった部分は両方で、次経理分野で出てくるんですけれども、
触れた話でいくと、やるかどうかですけど、税効果会計とか減損会計とか、
会計監査を受けるようなレベルになったときに必要な財務会計基準、それを適用した決算書を作っていく必要があるので、
それをやろうと思えばできるような経理体制づくりだとか、
情報の集め方だったりだとか、資料の残し方であったりだとか、経理力が必要になってくると思うんですよね。
なので、そういう会計基準も始められてもいいかもしれないですし、
それをやるための人材やっぱり管理部長っぽい人が必要かなっていう話とつながってきますね。
月次決算と事業計画の議論
あとは触れられなかった部分でいくと、月次決算をちゃんと早いタイミングでやってるかっていう指摘もよくあると思うんですよね、ショートレビューで。
月次は5栄とか8栄とかで、その後ちゃんと取締役会で業績の議論ができるように早いタイミング決算を締めていくような体制が必要なんですけれども、
これも税理士さんにお願いしてる基調代行をお願いしてるようなタイミングでは、やっぱりそのペースを守ってやっていくのは難しいと思うんですよね。
そうすると、ちゃんとコミットした社内にコミットしたような体制だったりメンバーが必要で、
それは経理の担当者の方が一人いるだけっていうよりかは、やっぱり管理を自分がやっていくんだっていうような候補の方がいて、ちゃんと月次決算をしていくこと。
で、もう一つはちゃんと事業計画があって、それを予算管理ですね、実績と比べて事業見直したりだとか予算を作り直すみたいな経営企画っぽい動きも月次が閉まった後、
そういうこともやって、それもちゃんと取締役会で議論されていくような体制作りは早いタイミングからやり始めて、経営にやっぱり大事なことだと思うので、
まずそういうところから作っていきたいなっていうふうに思いますね。
月次決算は数字を経理部だったりJLISさんとかの市から書いてあげながら、出すだけじゃなくて取締役会で議論するところまでがセットなんですね。
やっぱりそうですね、取締役会毎月行われてた方が多いと思うんですよね。それはやっぱり目標と実際の自社の立ち位置と比較するから議論できるわけであって、
そのどっちもなければ何の議論もできないので、どうやって経営してるんですかっていう風になると思うので、今までは経営者さんの感覚とかまた別で見てらっしゃる資料で進んでいけるのかもしれないんですが、
ちゃんとそれがコーポレートの体制ができて、ちゃんとそれが適時に会計を作っていかないといけないというふうに上場を準備していくんであれば、そういう方向になるんで、その体制に持ってった方がいいですよね、今からできることとしては。
そうですね。今いただいたのはコーポレートガバナンス、ただ経営のところ、まだありますか?
コーポレートガバナンスと内部監査室の設置
まずはじめにそうですね、そこがやりやすいかなと思っていて、あとは部署でいくと内部監査室がないとか、監査役がいないとか、いろいろ社内で立場での点検する、検証を働くような機能がないっていうこともショートレビューで言われると思うんですけれども、
上場準備始めるかどうかが定かではないタイミングにおいては、内部監査室早すぎると思うんですよね。
そうですよね、確かにもうそれ自体がコストになってしまいますもんね。
コストですしね。監査役は会社法で定められている会社の機関に照らしてですね、自社の状況を照らして監査役が必要であれば定めないといけないんですけれども、内部監査は早すぎるかなと思いますし、内部統制ももともと存在してないものを01で作っていくような部類の話になるんですけど、
上場準備具体的に始まるまではあまりルールをガチガチにしない方が経営者の方が県政が聞くような範囲である程度加えて自由な設計の方が事業しやすいと思うので、設けるのは早いタイミングかなと思いますし、またその頃には新規事業とかも立ち上がってまた状況変わってるかもしれないですし、業務で使うツールもどんどん変わってくるかもしれないので、
ガチガチにそういう事務面をやり始めるのは早いかなと思うんですよね。
おだしょー そうですね。ちょっとトゥーマッチな感じが、スピードが落ちちゃうっていうのが何よりもありそうですよね。
おだしょー あとはその数字の作り方ですね。今は確定申告だけを意識していればいいので、税務基準で作ることもあると思うんですけれども、それをいかに会計のための基準も意識して作っていけるか、そして月次はどっちにしても早く締め入れていく体制の方がいいと思うので、それをやっていくっていうことですね。
おだしょー あとは会計とちゃんと連動したようなイメージでの予算を会社が作っていて、みんな同じものを見て意識して同じ方向で進むような体制、こんな感じですかね。
おだしょー なるほど。結構いっぱいあるなっていう気は。でも一つ難易度が高いにしても分かりやすいソリューションだなって思ったのは、早いうちに管理部長とか管理マネージャーみたいなポジションの方がいらっしゃると、この辺りはググっと進む。あるいは最低限いざ動くぞってなったときに動けるような情報を用意してあるだとかいうのがありそうですね。
おだしょー そうしましたら3回に分かって扱ってきましたL-3期に今上場準備ですね。テーマで余裕がある課題と実際に今からできることはどんなことなのかみたいなことをお話しさせていただきました。
おだしょー 今回ですね、今からできること何があるのかって話を簡単にだけまとめますと、まずコーポレートガバナンスのところでは経理部が必要だよね。つまりコーポレートの担当だとやっぱり少し弱いよねってところがあり、そしてできれば管理部長だったり、あるいは責任者候補のような方は早めに採用を進めていらっしゃるといいよねって話もありました。
おだしょー そして経理のところでは税効果会計だったり、減損会計の体制づくり、どこまでやるかっていうのがあるものの少なくともいざやるぞっていうタイミングで情報が引っ張りやすいような蓄積をしていくってことが大事なんじゃないかという話があったり、あるいはその月日決算をちゃんとやり、それを5から8の業日で資金図を締めて取り締める役割で議論をすると、その上で予実管理というところで実際にその数字の図でがどれぐらいあってるのかみたいなところをやるような、計画のような仕事も出てくるんじゃないかと。
おだしょー そして監査役だったり、内部監査の役割ですね、そういったところもこれは上場を見えてからでも良さそうではあるものの必要だという話もありましたし、内部統制もこれもやりすぎるとちょっと事業のスピード落ちたかもしれないので、とはいえ準備が必要だという話がございました。
おだしょー やっと準備の回3つ終わりまして、なかなかヘビーでしたが、いよいよスタートアップゼミA to Zっぽい内容になってきたというか、絶対他になさそうなナレッジでニッチを極めてきていて、これは必要な方には本当に必要なんじゃないかなと思うので、こんな感じでニッチなテーマもしっかり扱っていきたいなと思っておりますので、ぜひトークテーマのリクエストだったりもいただきたいですし、
こういったところに対応する感想だったり気づきだったりしたところも教えていただけますと幸いでございます。そして是非番組のフォローだったり拡散にもご協力いただけますと、より必要な方に届くかなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。それではまた次の配信でお会いいたしましょう。ありがとうございました。
おだしょー ありがとうございました。
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