スタートアップ税務AtoZ、スタートアップフレンドリーナ・税理士・公認会計士の畠山さんへ、
税務会計に関する素朴な疑問、企業家目線で今、気になる話題を投げかけることで、企業前後のファイナンスの土台作りを支援する番組です。
MCは、スタートポップの稲荷田が止めます。畠山さん、よろしくお願いいたします。
税理士・会計士の畠山です。よろしくお願いします。
今回の配信も、タイミーがテーマとなっております。
前編では、エクイティの部分ですね。エクイティどういう感じで、
どれぞれのラウンド調達をしてきたのかという解説であったり、トップオプションをどんな感じに出してきたのかという話を、
かなり骨太にやらせていただきました。
長時間に及んで、ありがとうございました。
ちょっと我々も楽しんでしまいましたが、いい慣れ違いを出せていたらなと思っておりまして、
続いて後編はですね、決算資料をベースで、
一ノ部、一ノ部は別の名称でいくと有価証券報告書通商UFOとよく呼ばれておりますけれども、
そのUFOの読み方の手順といいますか、そういったところも含めながら、
実際タイミーのこのUFOの中ではどんなことが読み解けるのかという解説も含めてしていただけるというところでございます。
畠山さん、改めて後編もよろしくお願いいたします。
では今、お稲荷さんと同じ一ノ部を見ている状態なんですけれども、
この一ノ部の資料はまた番組詳細欄に貼らせていただきます。
できればこれは見ていただいた方がいいかもしれないですけど、
必ずしもそうではなくても伝わるような解説はしたいなと思っております。
そうですね、雰囲気伝わればと思います。
早速開きますと、表紙から無口字があって、この辺よくわからないので飛ばすんですけど、
早速行跡のサマリ、サマリという言い方をしているんですけど、推移が書いてあるんですね。
これが前回言った第3期から第7期まで書いてあって、タイミーは10月決算の会社で、
まだ最新の10月は締まっていないので第7期がN-1となり、そのN-1を含めた5年間の行跡が書いてあります。
大体の方はこのページを見て把握するんですね、スタートアップの内容を。
ざっくり売上が8300万から始まって161億になったなとか、黒字化しているというのは第6期からで、
当期純利益3段目が三角マークが取れているなとか、この辺を見る感じですね。
赤字じゃなくなって黒点しているってことですね。
そうですね。あとは発行済み株式総数の内訳なんかの推移も書いてあったりします。
ここではC種までということが読み取れますね。
下をちょっと見ると、営業活動によるキャッシュフローという部分では未だ赤字そうだなと、
なのでお金は出てって言っているんだけれども、財務活動によるキャッシュフローで、
借り入れとか資本の調達でキャッシュが減らないようにしているなというのもここでざっと分かりますね。
これは営業では会社としてはどんどん出ていっているけど、資本の方で財務の部分で補填しているから、
この調達したお金を相当そこに増やしてるってことですもんね。
そうですね。2019年っていうと2020年の10、
ビーシュかミクシーとかで5億6億円っていった頃にテレビCMにも回せるようになったってことですかね。その調達で。
なるほど。
その後結構事業のカルチャーを伝えることであったりだとか、ビジネスモデルを伝えたりするパートが続くんですね。
この辺も見てポストしてる人たち、スクショを撮ってあげてる方も結構いらっしゃったんですけど、割愛していって。
次、従業員の内容っていうところが12ページであって、平均年齢が30歳で、
平均金額が1.4年で580万円が年収平均。平均年収だなと読めたりとか。
1.4年っていうのは入ってきてる人ばっかりだからってことですよね。やめていってるっていうよりかは多分そっちですよね。
年数が短いってことですね、金額。
この辺でちょっとKPI風の数字も取れたりはあるんですけど、
もう数字の話が始まりだすんですけれども、
次は35ページに行くと、設備の話があって、
ここあんまり語られてないんですけれども、私が気になったのは、
本社の設備が4億円って書いてあるんですね、オフィスで。
建物付属で半分2億4千万円あって、工具器具が1万5千円ってあるので、
お金が潤沢に調達もできるし、本業で稼げてるので、
いくらその設備に投資してもいいんだと思うんですけれども、
赤字のスタートアップであればなかなかオフィスへの投資ができないので、
だいぶ華やかな。
建物付属っていうと内装ですね。賃貸物件に対して中はオシャレにする部分ですね。
これが2億4千万分あって、
器具、備品は棚とか机とかパソコンとかですね。
これが1億5千7百万円分ある。
従業員も、これでは492って書いてあるので、ニュースもいいんですけど。
いいですね、目の付け所が竹山さんならではといいますか、
なかなか固定の持参のところというか、その辺りを見抜きなそうなので面白いなと思って。
そうですね、ここも気になってました。
ここから途中で決算書までいくんですけれども、
その間にエクイティの情報とか役員の情報が出てきまして、
36ページからは株式とかストックオプションとかエクイティの話が始まってきます。
ここまさに前編で解説したところってことですかね。
そうですね、この辺り、ここの定数会社の状況、株式等の状況辺りから取ってますね、分析をする場合に。
まず確認できるのがストックオプションで第3回の新株約件から始まっていたりだとか、
第1回、第2回、第6回は放棄されています。
喪失したっぽいとかっていう説明したんですけど、そういうところが分かったりしますね。
この新株約件の内容をちょっとだけ見方をいきますと、
中期番号1番でこの新株約件は1株2800円で有償で発行しています。
これ有償ストックオプションだなと。
もし有償ストックオプションでなければ書いてないんですよね。
第4回、5回、7回っていうのが39ページに書いてあるんですけれども、
払い込み価格、付与時の払い込み価格の記載がなくなっているので、
これ無償ストックオプションだし、付与対象者が全部当社従業になっているので、
従業員にも無償ストックオプションで渡すっていうことが第1候補出てくるので、
これは税制的格ストックオプションにしたくて無償で渡しているなというふうに読みます。
ストックオプションはこんな感じで読んでいきますね。
その後47番で発行済株式総数の推移が書いてあるんですね。
例えば2018年の12月に普通株式3847株増えて云々っていうのがあるんですけど、
これ中期番号の1番でいくとサイバーエージェント78000円で1株発行したっていうことをご丁寧に書いてくれているので読み解くことができます。
普通株でたくさん増えたなと。
次その中期の下だとこのJAFCOっていったところが出てきていて、
255000円で発行しているっていうのが書いてあったりします。
これが2019年の10月のA集成株の発行7860株の時にJAFCOたちに255000円1株の価格で発行しているみたいなことを時系列に置きながらそれぞれメモしていくとエクイティ調達の動きが読めてくるっていうそういうイメージですね。
これで直近今ですね、2024年の3月まで司法の動きを書いてくれてますね。
書面で見るとかなりこのエクイティのところはこと細かに書かれてるんですね。
はい、そうです。
最終的には全部の種類株が普通株になって、かつ普通株1株を3000株に分割してたりするので株式数がすごいことになってますね、最終的には。
細かく切ってこれから販売していかないといけないので細かくしたってことですね、単位を。
主にエクイティはこの前段あたりをとてもよく使って分析しますね。
少し後ろに行くと役員の構成とかが出てきて、役員の状況っていうのは59ページ。
ここで私は取締役さんの人数を見たりとか、青年月日を見たりとか、経歴を見たりしていますね。
タイミーさんだと渡辺さん以降は当社社外取締役現任って書いてあるので、もう一人の渡辺さんもそうですね、当社社外取締役。
つまり常勤の取締役は2名の会社さんで、小川さんとヤギさんで。
ヤギさんは途中で入ってきたNマイナーさんでジョインされたCFOの方が右腕の取締役でいらっしゃるような会社さんですね、タイミーさんは。
逆に言えばあれなんですね、小川さんとヤギさんしか常勤の取締役はいない。
結構珍しく感じますけどね。
なのでCOOとかCTOはいらっしゃると思うんですが、取締役ではなくて執行役員とか。
面白いですね、その辺りの制作も。
何か意図が、コープレートがバランスの意図があってそうされているイメージですね。
小川さんは97年生まれで、ヤギさんも85年生まれで、めちゃくちゃ若いですね。
若い会社さんで。
社外取締役は70年代とか60年代なのでベテランで固めていくみたいな、そういう風人だなというふうにも読み解けますね。
これはあってこその資本制作をきっちり作られていらっしゃった。
きっと小川さんはこういった初先輩方を上手く味方につけて、表現はお世話をしてもらう力が高いというか、
お世話を吸収していくというところが上手だったんだろうなと思いますね。
そうですね。免疫の方との付き合いも上手なタイプの方なんじゃないかなと。
嫌だったら選ばないですからね、年の離れた方々を招くというのが。
すごいですね、センスですね。
このパートが過ぎると、1つ監査法人の話も出てきまして、
ここでEYの監査法人、62ページで監査法人の情報が出てきて、
EYだと。監査報酬が63ページで3800万円。
これ年間なんですけど、監査法人にそれだけ払って、上場のための監査をしてもらったってことですね。
へー、そんなんも全部出るんですね。
はい。これが10年前とかだと1500万ぐらいだった気がするんですよ、監査報酬がですね、上場のための。
その後、人手不足とか監査難民みたいな話が出たと思うんですけど、
今、レートが倍増してて3800万になってるわけですよね。
3倍なんですかね。
倍増とか3倍とか。
朝法人によって違うかもしれないですけど、
推定時価総額に対する割合何パーみたいなのだったりもするんですかね。
それともパッケージとして金額があるんですかね。
見積もり方は各監査法人の監査チームのメンバーの1時間のタイムチャージの単価かける必要項数っていう感じで、
大体似てくるかなと思いますね。
そうなんですね。
ここで役員の年収で全体で取締役には3900万円払っているとかですね。
社外取締役を除く、つまり2人に3900万円払ってるっていうのも読み取れたりしますね。
純粋な年収みたいなベースでも2000万ずつなのか1000万と3000万なのかわかんないですけど、金額でももらってるってことなんですね。
そうですね。
今日はもう最後の決算書までにしようと思うんですけれども、
この後やっと決算書と言われる部分66ページ、この1の部は153ページ、タイミンさんの場合はあって、
その真ん中の66ページでやっとBSとBLが出てくるっていうような構造になっています。
BSを見た時に私もツイートさせていただいたんですけれども、
売りかけ金が20億割って縦買い金が64億割ったので、この売りかけと縦買いの違いはなんだということが気になりました。
わかんないですね。
下に行きますと先ほどの固定産ですね。これは前者なのでもう少し増えてるんですけれども、
有形固定産5億もありますと、ソフトウェアで動かすような会社なのに内装で3億とか工具3億なんだろうっていうのが気になったりするわけですね。
タイミンっていうプログラムに一番投資してるはずなんですよ、固定産部分で言うと。
一方ソフトウェアは0円なんですよ、バーになってて。
なので開発してきたタイミンソフトウェアは今0円なんです、BS上で。
原価消却が終わってるみたいなってことですか?
そうですね。原価消却だと5年間の対応年数などで落としてくる。
5年が終わった、つまりN-1の5年前、ちょっと考えにくいですね。
先ほどの業績の推移が乗ってたのも5年間で、第3期くらいから5年経って今なんですけれども。
開発はどっちかっていうと上場準備。
N-2で黒字化してるってことはN-3とかN-4頃にめちゃくちゃ開発してた部分ですかね。
そこからは5年は経ってないので消却し終わらん、完了しないはずなんですよね、ソフトウェアに関しては。
つまりはソフトウェア形状ではなく支払い時に費用に落としてる部分が結構多いんじゃないかなっていうことを予測したりもします。
なるほど、何らかの意図で過ごしてるってことですね。
そうですね。もし減損してたら、今日は触れないんですけど、この後減損損失の解説のパートがあったりするので、
そういうところで出てきますね。
特徴的なのはこの建て替え金っていう部分、売りかけより大きいんですよ。
20億売りかけで建て替え64億でこれなんだっていうことを調べてみたら、
タイミーのサービスを使うユーザーさん、ワーカーさんっていうらしいんですけれども、
ワーカーさんのお金の受け取り方が即時振り込みと給与振り込みで2つあるみたいで、
働いた日即日にもらう即時振り込みを選ぶと、一旦タイミーはバイト先から建て替えて払うわけですね、ワーカーさんに。
なのでこのタイミングで64億建て替えていて、この後バイト先からお金が振り込まれてきて、
そういう流れになってるのかなっていうふうに読み取りました。
お客さんである法人のクライアントさんからはそんな翌日に当然支払われてることはなく、
1ヶ月後とか、その間はタイミングが持てるってことなんですね。
そうそう、松締めとか。なのでキャッシュが厳しくなって営業キャッシュフローが7億の赤字になっていて、
補填するために短期借り入れをするみたいな。
なんかあれですね、この辺りも全編でエクイティいっぱい調達したのも、建て替え金が必要だからとかそういうのもしかしたらあるのかもしれないですね。
確かにそうですね。日々の資金繰りの補填のためにJAFCO等から優先演習20億とかありましたもんね。
68ページBSに行きますと、不債の部で確かに70億の短期借り入れがあったりだとか、
ちなみに未払費用10億がこれが給与払いのワーカーさんの分らしいです。
これは結末時めでいつ払いみたいなのを選択している方へのサインですね。
なのでこの10億未払費用と建て替え金の64億のバランスを見たときには、
ワーカーさんは即時振り込みを希望するし、
多分そういう機能に魅力を感じてタイミングを使うみたいなことが起きているのかもしれないですね。
面白い、ビジネスモデルユーザーの動きっていうのも見えてくるんですね。
そうですね。あと71ページ、損益計算書だけちょっと触れますと、
売上はN-2で62億で、N-1で161億。これはもう前半の方で出てきている部分ですね。
両方営業利益から黒字ですね。最終利益でいくと当期準利益なんですけれども、
それよりも前の営業利益段階でも黒字を達成していますと。
それより下はあまり大きい項目はないんですけれども、
一つN-1機では事務所移転費用で損が出てますね。
700万ぐらい移転したということで出てたりとか、
そういうちょっとした部分もあるんですけれども、あまり大きい項目もないし、
減損損失をもし計上していればここにも出てくるんですよ、減損って。
なので出てないということは開発費用は多分費用計上して、
資産のソフトウェアを経由してないなというふうなことが読み取ることができます。
うちの部の決算書までの読み方でいくと以下のと今回説明した感じになります。
数字に関係した部分だけではあるんですけれども、結構情報豊富だなというふうに私は感じているんですけれども、
特に面白いなと思った部分とかどういうところがありましたかね。
取締役の経歴があんなに出るんだというか、
役員報酬もわかるなみたいな話とかありましたし、
面白いなと思ったポイントとはまた違う、
面白いなポイントでいくとさっきの立て解禁のとか、
ビジネスモデルの動きがわかってくるんだなというのは結構大きな気づきでしたね。
で、これ全然違う感想でいくと畠山さんが前編かなり数字とかをまとめて共有してくださったので、
こういう数字がわかるんだ、うちの部床条件報告書はって思ったものの、