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スタートアップの会計業務がまるわかり、スタートアップ税務AtoZ、この番組はシードアーリーのスタートアップ経営者さんに向けて、
公認会計士であり、NFTの会計税務著者である畠山さんに、会計業務の基礎知識から業界特化の税務対応まで、幅広いノウハウをお伺いする番組です。
配信を通じて、エグジットに向けた正しいファイナンス作りの支援をいたします。
MCは、ジョブテールズ代表兼ポッドキャスターの稲田が務めます。畠山さん、よろしくお願いします。
こんにちは、公認会計士の畠山です。よろしくお願いします。
本日のテーマは、スタートアップ経理の立ち上げ-基本編-となっております。
畠山さん、今回のテーマを選んだ理由、簡単にお伺いできますでしょうか。
スタートアップを起業されると、経理業務というところが出てくるので、その基本編をお伝えしたいなと思いまして、テーマとして選びました。
確かに、自分も企業経験しましたけど、最初に考えるのって事業とかビジネスモデルの話ばかりで、
ただいざやろうとすると、そこの経営ってところが、やっぱりアクオリスが出てくるわけですね。
なりますよね。それがすごく重たいなって思ったので、ただこれって、概要を知ってるか知ってないかだけでも全然違ったりもしますので、
今回そんな話ができるといいのかなと思っております。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
最初にですね、まず概要を全体感知れるといいかなと思いまして、スタートアップで起業しました、経理、バックオフィス、会計の業務ですよね。
その辺りって具体的にどんな仕事があるかみたいなところを聞いてもいいでしょうか。
はい。起業されるとですね、決算期を決められるわけですけれども、その決算期に向けて、
毎月の月次を占めていくという経理業務が出てくるんですけれども、その経理業務とは何だというとですね、
会社の事業活動に伴って発生する入出金ですね、これを記録していくものが経理業務になります。
入金だと売上げの請求を立てて入金していただく。支払いの方はいろいろなものを購買して経費として支払っていく。これが出金になります。
これを毎月細かく伝票として情報を生成し、帳簿を毎月作っていくのが経理業務になります。
基本的には12ヶ月で1年とするんですけれども、12ヶ月後に決算というものがやってきまして、これで帳簿の全部をですね、確定する作業をした上で、
次は確定申告という業務があって、税金の計算をして、税務署に提出するためには申告書というフォーマットに会社の決算情報を転記しないといけないので、
そういう書類も作るという仕事も出てきます。そして事業活動を始められるとですね、税務署とかメンバーの方が住んでおられる役所などからですね、
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様々な電話が来たりだとか、書類が届いたりとか、いろいろなものが紙の書類が届くようになってきたりとかしてですね、この辺りを対応していくのが全体的な経理業務かなというふうに思います。
なんか経理っていくと、とりあえず基調、仕分けみたいなのが第一着想にあったんですけど、実際にその決算に向けた動きだとか、行政の書類の申請だとか、これめちゃくちゃ重たいなっていうふうに今話を伺いしながら思いまして、
しかもこれは多分、本とか読んで基礎知識があったとしても、それをじゃあ業務を行って、果たしてこれ本当に合ってるんだっけみたいな不安もつきまとってしまう領域なのかなと思って、これ結構大変ですね。
そうですね。設立された当初は気持ちも高まっているし、まだご自身の稼働も取れる状況だと思うので、経理も来じゃないかもしれないんですけれども、やっぱり会社が成り立っていくとですね、自分のリソースを全部プロダクトの開発や営業やマーケティングに注いでいきたいというふうになっていくと思うので、
こういう事後的な事務処理である経理、これはどんどん重くなっていって、手が回らないよっていうふうになるのが通常かなというふうに思います。
まさに、実はこの私成田もですね、2023年9月に起業しましたので、ちょうど4ヶ月目ぐらいなんですけれども、
ちょうどですね。
まさにですね、今仕事をしている、デスクの上にも領収書が散らばり、最初は1ヶ月単位でちゃんとカレンダーを押さえてですね、アップロードしていこうとか色々考えてたんですけど、どんどん重なり、それで結果的に結構マインドシェアが取られていって、気持ちも重たくなってくるみたいなところに直面しています。
やっぱり経理やると、月書を押さえることになると思うんですよね、カレンダー的に。これがブロックされているのがかなりストレスになってくるんじゃないかなっていうふうにも思います。だからジムやりたくないっていうループが発生するんじゃないかなと思います。
月末月初ちょっと憂鬱ですもんね。カレンダーがいつもより押さえられてしまっているので、とはいえ月末月初も差し込みの仕事もいっぱい出てくるわけなので、結果的に緊急じゃないなって思って後回しちゃって溜まっちゃってっていう流れが来ていますね。
片木山さんは今、会計業務のご支援というところもされていらっしゃると思うんですけども、具体的にはどんなご支援のされ方とかしていらっしゃるんですか?
そうですね、経理業務でいきますと、まずは重苦しい、機嫌を進まない経理業務の巻き取りをさせていただいています。
振込はどうしても銀行口座を動かす権限がないとできないので、創業者の方がやられるケースが多いです。口座の情報をいただければ代行ですることも可能っちゃ可能です。
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あまり触りたくないですけど。
そうですね、お互いの重たいですもんね。でもその入金、お金だけしかやらなくていいっていうのはすごく楽で助かりますね。
ツールとしましては、クラウド会計を使っていただきたいと思ってまして、フリーかマネーフォワードがあるんですけれども、その会計ソフトを立ち上げて、それを軸になるべく会計に関するデータはそこに流れてくるようなフローを設計したりだとか、運用するところをやらせていただいています。
なるほど、まさに自分もフリーを今使ってるんですけど、意外と、これ自分の能力不足かもしれないですけど、意外と難しいなっていう感想を持ってまして、画面も意外と、やっぱり最近のサース、洗練されすぎてるものを触りすぎてるっていうのもしかしたらあるのかなと思うんですけど、フリー意外と分かりづらいのと、
専門用語がすごくたくさん並んでるので、そこの基礎知識がないまま触ると初期の立ち上げするのも結構苦しかったなって記憶がすごいありますね。
フリーも使いやすくプログラムされているツールではあると思うんですが、やっぱり専門知識、特に経理知識ですかねがないと、どんどんよくわからないものがくせきしていって、長文も汚くなっていってしまうということもありえるかなというふうに思います。
あと、例えば起きてはならないんですけど二重形状してしまうので、いろいろとぐちゃぐちゃになっていくかなというふうに思います。
なるほど、すごくイメージが湧きますね。
基本は、そういった経理業務の巻き取りとかクラウド会計のお手伝いっていうのが基本のところになるんですかね。他にやってることとかもあられたりするんですか。
あとは役所から問い合わせがあったりだとか、経費の考え方とかですね。
あと、役員報酬を決めたりとか、あげたいです、下げたいです、いろいろわからないことが出てくると思うんですけれども、
Googleコットも簡単なんですが、情報がたくさんありすぎて埋もれてしまうというところに、またよくわからなくなるというところのQ&Aの対応として、コンシェルというか秘書みたいな機能も提供させていただいていけるかなと思います。
気楽に相談できていて。
確かにそういう存在があるだけでも全然気持ちも違いますもんね。
その上で、決算のタイミングでの書類の作成とかそのあたりもやっていただけるようなイメージですかね。
決算期終えましたら、原則的には2ヶ月後に税務署に確定申告をしないといけないので、申告書の作成であったりだとか、納税額もインパクト機能であれば事前に着地を見せながら伝えていけるようなコミュニケーションを取れるようにと思って支援させていただいています。
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よく理解ができました。ありがとうございます。
先ほどご説明いただいた中で気になるワードがいくつかあったなと思ってまして。
よくあるのは経費の仕分け。これって経費に使えるんだっけ田舎みたいなところもウェブに載ってるんですけど、そのウェブに載ってる情報でさえも結構意見分かれてるなみたいなところもあって。
ありますよね。
よくある質問の中で、この仕分けって経費に回していいんだっけみたいな。よくそういう質問いただいて回答している内容みたいな。ちょっと簡単に教えていただいてもいいですか。ぜひ。
一つは代表者の方が使われた経費で、それは例えば旅費的なものとかですね、タクシー乗ったとか、食事をして会計上だと会議費だったり交際費できるような内容なんですけれども、どの範囲まで経費にしていいかという相談があります。
飲み会をしたんだけれども経費に入れていいですか。打ち上げをしたんですけれどもとかですね。
確かにその辺り線引きすごく難しいですよね。会食といえば会食だし、友達との飲み会といえば飲み会だけど、でも採用につながったりもするし、みたいなところとかもありますもんね。
質問いただくときは相手方さんは基本的になるべく経費にしたいと思っていらっしゃって、入れていいですよねっていうような多分聞き方が多いのかなというふうに思ってますね。
確かにそんなイメージはありますね。基本入れたいですもんね。やっぱり入れられるもんなら入れられたいけど自信がないから聞くみたいな感じかもしれないですね。
私もそうですね、なるべく寄り添った上での回答でここまで入れられるんじゃないかというような、なるべく目線が合うようにというか、そういう回答をさせていただいているスタンスかなと思います。
これはスタンスの違いで厳しいことを言う方もいらっしゃるかなと思います。
あと他のところだと、さっき出てきたところだと、役員報酬も難しいなと結構思っていて、設計の仕方もそうですし、結局省与って出せるんだっけ出せないんだっけみたいな、
申請すればできるけどその申請、やっぱりあんまりやらない方がいいのかなという方はいろいろある気がしていて、その辺りも難しいですよね。
役員報酬で言うと2つに分類できるかなと思うんですけれども、1つ目はすでに決めてらっしゃって、その後に付き合いが始まるケースですね、私と。
その場合は、税務用語で言うと定期同額給与と言いまして、毎月同額を計上して払っていかないといけないので、基本的にもう動かせる余地はないんですけれども、
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たまに生活が、ご自身の財布の状況が関係してくると思うんですけれども、少し上げたいだとか、事業でちょっと資金が枯渇してきているので、下げたいというご相談があります。
これが1つ目のパターンですね。
ちなみにそれってやれるものなんですか。
上げられるケースと下げられるケースは、それぞれ税法上で認められる要件というのがありまして、それに該当すれば変更できますよという回答をしてますし、
難しそうだなという場合は、税務上では定期にならないんだけれども、会計上では実は自由に変えていいんだみたいなアドバイスをしていることがあります。
なるほど。それも本当にルールブックがあるというよりか、個別の具体の事例に沿ってアドバイスをしながら、専門家の意見というのも必要なものなんですね。
そうですね。あとはあまり個人的には望ましいと思っていないんですけれども、給料という役員報酬という形で会社からお金をいただくのではなくて、借りることもできると思って、あまり望ましくないですけれども、会社からすれば貸し付けですね。
これは例えば一時的にお金が必要で、けれどももちろん返す運命度が立っててというケースですね。借りたままだと到達するときに大変なので、計算書を渡したときにですね、役員への貸し付けって何?というふうになるんで。
なるほど。その後にも分からないままやってると、結構後でいざ動くタイミングで足枷になってしまったりとかが起きていきそうですね。
そうですね。なので、出勤の情報を見て代表者さんの名前の送金を見たときに、見たときに分からないものは必ず質問してます。これは給料ですか?これは何ですか?っていうのは聞いてます。
なるほど。理解しました。ありがとうございます。あと今話題に出てきたところとは全然違うんですけど、最近よく聞く話題としてインボイスのところとかが結構気になる方多いんじゃないかなって思うんですけど。
そうですね。問い合わせがとても多いですね。
そうですよね。インボイスって結局何であって、対応した方がいいのかみたいなところ、これ全然事業者によって全然違うと思うんですけど、そこに対するアドバイスとかぜひもしあればいただいてもいいですか?
私流の持論なんですけれども、まずはインボイスは基本は一旦無視でいいと思います。まずはですね。だけど取引先からインボイスの登録を求められているっていうようなケースで対応していくことがビジネス上有利なんであればインボイス登録をしてくださいっていう風にお願いしています。
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なるほど。それであればやっぱり業態によって全然違う。特にあればB2Bで大手企業さんのクライアント向けとか結構私業さんだとかそういうちゃんとやってるような会社さんと取引する場合はあった方が望ましい。
だとしても最初からするのか相手さんに聞いてみてとかどれぐらい求められそうか次第で変えるといいってことなんですかね。
そうですね。登録してほしいという方がどんな相手先さんが言っててどれぐらいの取引先さんから言われてるかとかですね。あとは登録する時期ですね。いつぐらいまで粘って登録をもうちょっと待ってくださいって言えるかみたいなところの兼ね合いですね。
あとは面倒くさいからもう登録しちゃう方が早いっていうような意思決定かなと思うので、ご事情次第かなと思っています。
ちなみに登録するってなった時って具体的にどんな手続きでどれぐらいお金が必要なものなんでしたっけ。
そうですね。申請はA41枚の税務署への届出になってまして登録したいですチェックを入れるぐらいなんですね。
そうなんですね。
これを電子送信したり窓口で提出して番号が付与されるのが大体1ヶ月後ぐらいですね。
税務署内の審査が終わって番号をもらった後はその番号を自社で発行する請求書に王子の名前の横とか上あたりに書いてインボイスという形でお渡ししていくようなイメージですね。
なるほど。それだけ聞くとそんな難しくないのでやるだけやっとくっていう判断は確かにありそうだなと思ったんですけど、
逆にやることのデメリットとか別にお金とかがかかるみたいな話ではないんですかね。
キャッシュアウトの点で言いますと、もし登録しなければ消費税を納めなくていい免税事業者の方であれば消費税の納税義務が生じます。
消費税の考え方はざっくり売上げにかかった消費税から経費にかかった消費税を足していって、残りを免疫で税務署にお返しするというようなものが消費税だというか。
なるほど。免税事業者の利益というか権利をうまく使っていく、節税をしていくという観点ではインボイスで登録しない方がお金的な意味ではいいかもしれないとか、そういう様々な事情があるってことなんですね。
そうですね。登録することでのビジネス機会と消費税の納税額も比べながらやっていくイメージですね。
原則、無視していいと言ったんですけれども、もともと消費税を納めないといけない課税事業者の方であれば無視していられないので、インボイス登録していくことになります。
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なるほど。自分が課税事業者なのかどうかの登録も必要ですし、お客さんがどんな感じなのかにもよるし、法人登記してから何期目で免税事業者の対象なのか否から辺も、結構いろんな要素で変わってくるんですね。
これもGoogleだけではとてもしんどいと思うので、相談であったりとか壁打ちできる税理士がいると助かるんじゃないかなと、税理士側のセールストークかもしれないですけど、本当インボイスは皆さん悩まれているので、相談相手がいるといいんじゃないかなという風に感じます。
なるほど。ありがとうございます。今後このATGでもそれぞれのよくある税務課題に対する解釈とか、どう対応したらいいのかみたいなナレッジっていうのもどんどん扱っていきたいですね、ぜひ。
そうですね。それぞれ決めていろいろ盛り上がる話をしていけるんじゃないかなと、インボイスだけでも今感じました。
これだけで1本取れそうなぐらいでしたね。
なるほど。ありがとうございます。そしたら今回は一応締めに入っていきたいと思いますね。
本日のテーマがスタートアップの経理の立ち上げ基本編というところでお送りさせていただきました。
畠山さん、最後にリスナーの皆様へのメッセージがあればぜひお願いできますか。
経理の全体的な業務がどんなものがあるかというところと、どういうところで今後困っていくかということが分かりいただければよかったかなと思います。ありがとうございます。
この番組は公認会計士の畠山さんとBotキャスターの稲利田がお送りいたしました。
特定のリクエストやご感想、畠山さんへのご相談は畠山さんXやメッセンジャーまでお気軽にお寄せください。
継続的に良質なコンテンツをお届けできますよう番組のフォローいただけますと幸いです。
それではまた次回の配信でお会いしましょう。ありがとうございました。
ありがとうございました。