資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や、事業の裏側に迫る Startup Now🦄、株式会社リチェルカ代表取締役CEO 梅田 祥太朗さんへのインタビューの続きをお送りいたします。
前編では、幼少期は失敗するのが怖い、ナンバーワンは狙わないと、そういう性格があったにも関わらず、その後ですね、気づけばベンチャースタートアップで縦役者となっていくという、その急成長のところを背景をお伺いしてまいりました。
後編では、そんな梅田さんが仕掛けられる事業や組織について迫ってまいります。
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それでは梅田さん、改めてよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
まずは、どんな事業を展開されているのかというところを、詳しく教えていただけますでしょうか。
ありがとうございます。
いわゆるERPの領域のサースを作っているんですけれども、ERPって言うと、結構イメージ付くのが人事業の領域だとスマートエッジ屋さんであったり、会計だとフリーさんとかフォワードさん、本当に素晴らしい会社がいらっしゃると思うんですね。
一方でサプライチェインマネジメント、あんまりイメージ付かないと思うんですけれども、よく僕らが言うのが仕入れ在庫販売っていう領域ですね。
工技で言うと生産管理ですとか、原価管理ですとか、輸出人の管理ですとか、結構いろんな管理の仕組みがあるんですけれども、僕らがいわゆるSAPっていう世界ナンバー1の仕組みで言うところのSDMMってよくモジュール名で言うんですけど、にあたる販売在庫仕入れっていうところの効率化を行うシステムですね、リチェル化を作っています。
ありがとうございます。ERPの領域ワークスでもいろいろやってこられたと思うんですけど、なぜこのサプライチェイン仕入れ在庫販売という領域でSaaSを作ろうと思われたのかというところを教えてください。
ありがとうございます。もともとワークスでHUEというですね、まさに今のSaaSを体現するような仕組みの構想が2015年ぐらいにはありまして、それに僕すごく感銘を受けてたんですね。
結局ワークスはそこを道半ばで止まってしまうわけなんですけれども、やめた後のことから見ていて、スマートHRさんですとかフリーマネファルさんがそれを引き継いでやっているような印象を受けて、すごいなって、やっぱこれって広がっていくんだって思ってたんですけど、サプライチェインのところって、今まであんまりないなっていうのは旗から見てたんですよ。
実はその前編でお話しした、AIインサイドという会社に行く前にちょっと悩んでたゼンポートという会社があって、そこを実は輸出員をやっている会社で、そこからサプライチェインマネジメント、そのERPのSaaSに展開していけるんじゃないかみたいな話を当時の社長どももしていたぐらい、実はそこに昔から興味があったんですね。
ただ、AIインサイドに行ったりとかで、そんなことはもう忘れていて。っていう中で、キャリアの最後、独立をするわけなんですね。最初にやっていたのが、ブロックチェーンとIoTみたいなことの掛け算をしたようなプロダクトを作ってた、普通にリアルなものを作ってたんですけど、その会社をやりながら、僕がマイクの全日本選手権にレースに出てまして。
選手でですか?
そうです。全日本スーパーモトっていうレースに、絶景6番で出ていて、今ランキング5位なんですけど、出てるんですよ。
めちゃくちゃ好きで、僕が乗ってるバイクはTMモトっていうメーカーなんですけど、そこのバイクがめちゃくちゃいいんですけど、日本で知ってる人がほとんどいない。
バイク乗ってる人でも知らないメーカーなんですよ。
レースで使う超最高スペックをそのまま売るみたいな、これって珍しいことなんですけど、その輸入元の会社が上坂貿易っていう会社なんですけど、この会社が売りに出るというか、創業者の方がリタイヤしたいということで、やめようかなって話が出てきてまして、
それって味方を変えると1万分の1ぐらいのメルセデスベンツ日本になれるってことじゃないですか。
僕が扱ってるTMモトってオフロードのフェラーリって言われてる、フェラーリほど絶対高くないんですけど、めちゃくちゃいいものづくりをしているイタリアのメーカーで、そのインポーターになれる機会はないと思って、その会社の事業生計を手を挙げてやらせてもらうことになったんですね。
なんでウェブスリーとバイクの輸入業みたいな両輪でやることになったんですけど、この業務めちゃくちゃ煩雑で、イタリアから物を仕入れてきて在庫して売るっていうだけじゃないですか、簡単に言ったら。めっちゃ大変なんですよ。話が長くなるんでカットする。
で、なんかいいものないかなと思ってDXかだーっつって物を調べたんですけど、いいプロダクトがなくて、まあないよなっていうかなんだか10年前ワークされた時とプレイヤー変わってないじゃんってなって。じゃあもうここもやろうと。自分のキャリアのコネクティングドッツだと思ったんですよ。
だって自分が売ってきた。実際にサーズもやってきた。とはいえ、物を仕入れたり売ったりするベンチャーってないじゃないですか。だからやってる人少ないんだって思って。
僕、タイマーに叩いてその会社事業を消去して、その痛みを自分の財布というか自分の体を本当に身をもって知ってて、じゃあもう自分しかいないと思って、ちょっと大胆に方針変更して、リシェルカっていう社名にも変えてリスタートしたのが去年の1月です。
なるほど。ERPの領域でサース化が進んでいるのが、例えばHRだったらスマートHR、会計だったらフリーマネ法っていうのが出てきている中、このサプライチェーンの領域はどれだけ探しても良いものが出てきてないっていうのは、これは普通に頭的価値に考えればチャンスがある領域だっていうのはみんなわかるはずなのになぜここには良いものが存在してないんでしょうか。
ありがとうございます。まず1個冒頭申し上げたのが、そのペインをベンチャー自身が感じにくいというのがあって、人事業も会計業もどのスタートアップも必ず存在しているので、その業務自体は体験できるんですけれども、やっぱりそのものの売り買いみたいなものをやっぱりやってるスタートアップはなかなか少ないですと。
この領域手掛けてる会社たくさんあるんですけど、大体やってる事業がiPhoneのケースやってますとか、お酒の販売から始まっていて在庫管理をやってますみたいな会社とかが結構あって、やっぱその実業をやったところのペインからやってるケースが多い。実業やってないとなかなかやりにくいっていうのがあるのかなと思っているのが1つ。
あとはとはいえ、いいスタートアップたくさんあるんですよ。僕らのジェネシアさんの投資先でも、ロジクラさんっていう在庫管理とか、ネクタさんってCDとか、それぞれあるんですけど、どちらかというとターゲッターは中小企業向けでして、いわゆるExcelですとか紙をやめましょうっていうアプローチ、それって素晴らしいことだと思ってるし、とてもリスペクトしているんですけど、僕らどちらかというとエンタープライズの会社ですね。
紙とかExcelとかじゃなくて、仕組みを作ってるところをもっといいものに置き換えていくっていうニーズを捉まえにいくっていう複雑なところにチャレンジしようっていう意味でいうと、やってる会社すごく少なくて、シンプルに作るのが死ぬほど大変。
っていうのと、業界構造的にエサ屋さんが、ここやっぱり住宅でゴリゴリお客さんの要望通りに作っていった方が、お金もいただけるっていうのもあるので、パッケージングのニーズっていうのが掘りにくいっていうのがありまして、スタートアップアクセスしにくいところであるっていうことと、業界的に今実はこのやり方がめちゃくちゃ潤ってるっていうものによって、長らくこの状態が続いたのかなというふうに思っています。
なるほど。ありがとうございます。サプライチェーンマネジメントのシステムというと、結構業界で横断して同じような仕組みっていうのが作りづらいと言いますか、結構個社の事情を取り込んでカスタマイズが必要なのかなみたいな認識もあったんですけど、
この商社卸し小売の業態であれば、ある程度SaaSっぽく共通のシステムっていうのは作っていけるものなんでしょうか。
マスターレベルというか、データの持ち方レベルでは結構実は個社ごとに違っていて、僕らの今のメインのお客様でいうと、食品の卸しと鉄の卸しなんですよ。鉄と食品で。考え方全然違くて、食品はそもそも賞味期限があるので、先入れ先出しっていう先に入れたものを先に出荷するじゃなくて賞味期限で管理しなきゃいけない。
温度帯も常温、チル度、冷凍って三つある。鉄の場合は逆に積んでいくものだと先入れ後出しなんですよ。重いものを積んでいくじゃないですか。先に入れたものって下にあるんで、それを出すためにいちいちクレーンで全部どかすってありえなくて。
新しい発想があったりとか、結構考え方が違うので、っていうのはあるんですけれども、でも実はその両者とも、一応僕らが上側で作っている機能っていうんですかね、そのグイというかフロントサイドで作っているような機能レベルで言うと、大抵同じものがめちゃくちゃハマるんですよね。
なので、データの持ち方ですとか、商品の特性によるところって、それが基盤なので作り分けが結構難しいんですが、頭使ってやってまして、その結果、具現化される機能みたいなものは、結構商社様であると大抵似てきているのかなと思います。
なるほど。ありがとうございます。ちょっと話を変えまして、資金調達の部分もお伺いしていきたいなと思うんですけれども、今回ジェネシアさんとニューコマースさん入られていて、どちらからもリチルカさんに投資した理由っていう応援ブログが書かれていて。
ありがとうございます。ゆっくり拝見させていただいて、梅田さんのこれまでの経験であるとか、お人柄っていう部分が非常に評価されているなっていうふうに個人的には感じたところでした。
はい、ありがとうございます。一方で、ベデスリリースの中で私的に一番目に留まったのは、梅田さんが最初は周囲も怪異的だった中っていうキーワードがすごく印象的だなと思いまして、
それは何か、どんなことがあったのかなっていう。今回もしかして資金調達の局面で結構難しいところもあったのかなって思ったんですけど、この辺り良ければ教えてください。
ありがとうございます。何か良いとこ掘ってくれて嬉しいですね。何て言うんですかね。初めてなんですよ。要は会社の初めてです。
CRFとかCOとかやってたんですけど、別にVCの出資、僕らが調達周りやってきたわけじゃないので、初めてでした。
とはいえ結構ありがたいことに、今までのキャリアもあって、エンジェル調達みたいなニュースとかでもめちゃくちゃ引いてもらって、スマートラウンドさんのやつみたいなのでパイプラインとか管理してて、20社ぐらいVCさんとお話できてて。
っていう中で、間隔半分か3分の2ぐらいは、当然スタートアップ最初のセオリーあるじゃないですか。狭く深くとか、お客さん何を解決したいのとかあるじゃないですか。
実際誰がいるの?みたいな。よく聞かれるわけですよ。僕と、めちゃめちゃおっしゃる通りなんだけど、一方でワークス4年やってきている、自分も会社やってる。
今は顧客いないけど、そもそも何もない状態で提案して、イエスって言ってくれる業界じゃないからみたいな。
あって、組み込んだ検討まで行ったVCさんがあって、そういう質問に終始されるんですよ。
今までの成功したスタートアップの共通項だから、それを聞いてくることは絶対正しいんですけど、そこじゃないし、それ求めるなら別に俺らじゃなくて、もっと頭のいいスマートな人たちにお金出せばいいし、みたいな。
っていう中でだんだん話してるうちに、リスク取れないのかと思ってきて、失敗したくないんだったでしょ。
こっちも別に、あんたたちのためにリターン出したくないし、みたいな。
このリスクがあるからリターンめっちゃ跳ねるんじゃん、みたいな。
僕も一応、自分でちょっとした株式投資とかやって成功したことなのか大失敗もしたこともあるから、
当たり前のことが当たり前にあったら他と同じことしかできないじゃん、みたいなのもありまして、結構悶々としてた中で、ジェネシアさんとニューコマンスさんは何の話もする前から、もう出します、みたいな。
バリエーションも結構周りに、JXなんですけど、そのキャップがあって、周りに話すとフェーズでそんな感じで、そんなキャップって結構高くない?みたいな、すごいチクチク言ってる人もいて。
関係ない人が。
関係ない人がいますよ。しかも何なら大久保さんと僕とその人みたいなのが飯食って、その人が出資するって決めたら大久保さんにそれチクチク言うんですよ。
それないですね。
すごい大久保さん申し訳ないなと思いつつ、逆にそういうのを乗り越えて出すって決めてくれたから、その2つのV信念は絶対返したいっていう、結構強い信念が僕だけじゃなくて、結構役員みんな持ってる感じですかね。
でもニューコマースベンチャーズさんは結構日本には珍しいコマース特化のファンドというところで、やっぱりこのあたりはすごく業界知見が終わりの部分だったと思いますし、
その彼らが理解しているっていうのはすごく他の人には見えない特別な魅力があるのかなっていう風に個人的には感じました。