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2025-08-12 27:04

#109-前編 スマートニュースを経て、"AI編集アシスタント"で起業するほどのメディア愛は、どう育まれたか/StoryHub株式会社 代表取締役CEO 田島 将太さん

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【Startup Nowよりお知らせ】
クラファン実施しています!ぜひ、ご支援よろしくお願いします…!(2025年7月2日-2025年8月31日) ⁠⁠⁠https://camp-fire.jp/projects/853703/view⁠⁠⁠

【今回の配信】
StoryHubさんは、オールインワンAI編集アシスタント「StoryHub」を提供されているスタートアップ✍️ 2025年7月にシリーズAラウンドにて総額2.2億円の資金調達を発表されました!

▼トピック_前編
・塾に行かない代わりに埼玉の端から東京の開成高校まで新幹線で通学
・都内との情報格差と教育レベルの違いに戸惑う
・東大教養学部で認知科学とメディア論を専攻
・小説から演劇鑑賞まで幅広いコンテンツに熱中する
・認知科学との親和性の高さから、手品にハマる
・シリコンバレーでのインターンやメキシコでのネットなしバックパック旅行で世界観を広げる
・スマートニュース入社、データ分析を武器に成長
・コンテンツの配信ではなく制作に課題感を持つ
・独立し、メディア企業向け成長コンサルに転身
・共同創業者との出会いからStoryHub創業
・地域情報アプリからピボットし、StoryHubをリリース

▼ご出演者様の各種リンク
StoryHub田島さん
-HP
https://storyhub.jp/
-採用情報
https://storyhub.jp/recruit
 -資金調達プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000133529.html
-田島さんX
https://x.com/ShotaTajima

THE GUILD深津さん
 -HP
https://theguild.jp/
 -深津さんX
https://x.com/fladdict

▼スポンサー
-決まる商談が増える 有効商談オートメーションSaaS「イメディオ」
https://www.immedio.io/
-immedio浜田さんX
https://x.com/hamahi

▼Startup Now運営の各種リンク
-おいなり(稲荷田和也)X
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-StartPods公式X
https://x.com/StartPodcasts
-Startup Now特設サイト
https://jobtales.co.jp/StartupNow

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Startup Nowでは、番組出演いただく起業家さんを募集しています!資金調達を発表する1ヶ月前からお声かけください。コラボやスポンサードのご相談もお待ちしております!

お聴きの媒体でのフォローや評価、#StartupNow をつけてのSNSでの感想が励みになります。よろしくお願いします!

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サマリー

このエピソードでは、StoryHub株式会社の田島将太CEOがAIを活用したコンテンツ制作ツールについて語っています。また、彼の幼少期や学生時代の経験を通じて、メディア制作への情熱がどのように育まれたのかが探られています。スマートニュースでの経験から、田島CEOはコンテンツ配信の重要性を痛感し、独立してメディアビジネスを成長させるための新たなアプローチを模索しています。彼はローカル情報を効果的に届けるためのアプリを開発し、データ分析を駆使してコンテンツの質を高めることに注力しています。

StoryHubの紹介
声で届ける起業家の物語、Startup Now-MCのお稲荷です。
本日のゲストは、StoryHub株式会社 代表取締役CEO 田島 将太さんです。
StoryHubさんは、オールインワンAI編集アシスタント
StoryHubを提供されているスタートアップでして、
2025年の7月、シリーズAラウンドで2.2億円の資金調達を発表されたばかりとなります。
田島さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回、田島さん、広報PRの担当の方から
ぜひ、いかがでしょうとご相談をいただきまして、
そこでご出演いただいたという背景になります。
サービスの内容も後ほど触れると思いますけど、
個人的にもとても気になる、
ある意味、ユーザーにもなり得るようなサービスなのかなと思いまして、
そういう目線でもお話し聞きたいなと思っている次第です。
前編では、田島さんの人生の物語、紐解いていきたいと思っております。
この番組は、決まる商談が増える、イメディオの提供でお送りします。
問い合わせ直後や、資料を読んでいるホットな顧客と
画面上で商談を自動で設定、
リードの商談展開率がグッと改善する
流行商談オートメーション、
LayerX、箱物、アイブリーといった
成長企業が活用中です。
33時代の先輩浜田さんが、
インサイドセールスの課題を解決するために始めた事業です。
ぜひ、イメディオのウェブサイトで資料請求して、
スムーズな商談設定を体験してみてください。
田島CEOの経歴
まずは、事業について1分程度教えていただけますでしょうか。
改めて、価値あるストーリーを競争するハブになるということを
ミッションに活動している
ストーリーハブ株式会社の田島です。
手掛けている事業も、会社名と同じ
ストーリーハブという
オールインワンのAI編集アシスタントを提供しております。
このストーリーハブは、コンテンツを作るためのツールでして、
AIのサポートを受けながら、企画から仕上げまで一気通貫にサポートして、
理想な記事とか、あるいは自分たちのブランドらしい記事を作れる
AI編集アシスタントです。
このストーリーハブの特徴なんですが、
私たちの思想というかコンセプトとして、
人々が情報価値を感じるようなコンテンツを作るためには、
取材とかリサーチで集めた生の情報、
一時情報が重要だというふうに考えてまして、
なので、AIに記事書いてって言って丸投げするのではなくて、
人間の編集方針と、AIによる生産性向上というのを
うまく組み合わせたツールとなっています。
具体的には、理想の成果物に合わせたテンプレートというのがあるので、
取材して集めた音声とか動画とかPDFとか、
そういったものを放り込んで、そのテンプレートを起動させるだけで
記事書のドラフトが作れて、そこから構成講演とかタイトル提案とか、
そこまで全部やってくれるというようなサービスとなっています。
ありがとうございます。
今使われている企業さんは、最初の頃特にメディア系の会社さんが多かったイメージありますけど、
それは結構広がってきたりもしてるんですか?
そうですね。やっぱり最初は日頃からコンテンツを作っているテレビ局、出版社、新聞社の方が
中心として広がってきているのですが、
最近は結構広報の方だったりとか、自社でオンドメディアを運営している
メディアではない企業の方とかがどんどん使ってくれるようになっていますね。
ありがとうございます。
多分これは後編でもまたお聞きすることになっちゃいそうですけれども、
このAIアシスタントとして切り分けているという、
あえてそういうふうにお伝えしているというところをもう一段深くいただきたくて、
それこそGPTとかクロードとかに読み込ませて、それなりに記事作ってくれるとかはできると思うんですけど、
そうじゃない理由というのをまず簡単に教えていただけますか?
そうですね。コンテンツ、特にテキストの記事を作るということを聞いて最初にイメージすることって、
やっぱり執筆する、ライティング作業だと思うんですけど、
ただ実際に普段コンテンツを作っていたり、あるいはストーリーを発信していると気づくのが、
一番大事なのってその前後の方なんじゃないかと。
どれだけ良い企画を立てられるかだったりとか、
あとはどれだけ良いリサーチ取材ができるかだったり、
あとは作ったものをいかにブラッシュアップして100点に近づけられるかみたいな、
そういったシンビガンレビューだったり、そういったところなのかなというふうに思っています。
ただそういったコンテンツを作る前後の工程を含めたワークフローを、
普段コンテンツを作っていない人がやろうとするのってかなり難しくて、
結構どうすればいいか分からないということもあるので、
プロダクトレベルでそういったライティングの前後まで含めてサポートすることで、
ストーリーハブを使ったら強制的に良いコンテンツが作れちゃうみたいな、
そういったことが必要なのかなというふうに思っておりまして、
そういったコンテンツを作るというドメインに特化したサービスって、
なかなかチャット系の汎用型サービスだと実現できないので、
自分たちでそこは切り出して開発運営していこうとしています。
じゃあプロフェッショナルな方々からしたら、
自分の手がもう一本生えたかのようなアシスタントパートナーになりつつ、
これから文章を書いてくる、慣れていない方々だったら、
補助線を引いていただきつつ、
それにとって自分が手を動かせば上手くできるみたいなところなんですね。
そうですね。
なのでなんというか、
Google先生とはよく人はAIのことを先生と呼べがちなんですけど、
どっちかというとアシスタントパートナーとして、
一緒に編集作業に突き沿ってくれるようなイメージですね。
ありがとうございます。
続きまして、ぜひ田島さんの幼少期とか学生時代とか、
ご経歴とか中心とした自己紹介、
また1、2分程度いただきたくて、
いくつかぜひお話を聞かせいただけますでしょうか。
私はですね、生まれが埼玉県の本城市というような、
関東ではあるんですけど、
東京まで電車で2時間ぐらい、
新幹線使っても1時間とか、
そういった埼玉県の東京の一番端っこというか、
斜め対角線上にある町で生まれ育ちました。
で、高校から東京の高校に、
実はそのとき新幹線通学してました。
新幹線通学すごいね。
ドアトゥードアで1時間半ぐらいですかね。
新幹線通学で東京の高校に通って、
で、大学はそのまま東京大学に進学して、
実はそのときあんまり就活したくなくてですね、
大学のときに、
とあるITコンサルティングの会社の相手をいただいて、
実はそのコンサルティングの1年目のタイミングで、
改めて就活してちゃんと探そうと思ったんですよね。
なので、1週間ぐらいで自分の就職先決めてしまって、
大学を卒業してから3、4ヶ月ぐらい、
産農税シルコンバレーでしばらくエンジニアのインターンをして、
帰ってきた夏、7月にそのコンサルティングの会社に入りまして、
そこで研修を受けながら、
スマートニュースの知り合いが打ちこないっていうふうに育ってくれたので、
コンサルティングの会社の研修を受けながら、
スマートニュースの面接を同時に進めて、
研修側とと同時に辞めますって言って、
スマートニュースに入ってしまったんです。
そうなんですね。
なので、実質1社目がスマートニュースに入りましたね。
教育と情報格差
ありがとうございます。
ちょっと順を追って聞きたいですけど、
その東京に通学をしてたっていうのは、
よっぽどそこで行きたい学校があられたとか、
そういうことなんですか?
そうですね。
自分が行ける中で一番いい高校に行こうと思った時に、
高校が海西高校なんですけど、
せっかく非常に良いところに通ったので、
そのまま通ってみようかなと。
海西高校って意外と朝早くてですね、
8時10分から修行なんですよ。
早いですね。
早くないですか?
通学できるんですか?
なので、高崎線っていう在良線で通っていると、
ちょっと朝早起きしすぎなきゃいけなくて、
3年間もたないなと思いまして、
高校時代は塾とかに行かないから、
新幹線で通わせてくれって頼みまして、
それで毎朝6時には起きて、
そのまま家出て、
ギリギリ8時10分に間に合うみたいな生活を送っていました。
これ、たぶん後の企業の話でも
少し紐づくかもしれないですけど、
ちょっと別のインタビューとか拝見してて、
やっぱその埼玉から都心に通学をして、
すごく情報格差を感じられたみたいな話とかもあったりして、
そのあたり少し教えていただけますか?
そうですね。
これはちっちゃい話ではあるんですけど、
一番最初にびっくりしたのが、
高校入学してクラスの中で、
なぜか知らないけど、
もうみんな知り合い同士なんですよ。
あれ?って思ってよく聞いてみると、
やっぱり東京だと、
非常に南韓の塾とかに通って受験する人が多いので、
早稲田アカデミー勢とかサピックス勢とか、
知り合いがいるんですよね。
でも、僕の地元はそういう、
いわゆる都内南韓塾とかなかったので、
なんか僕だけ誰も知り合いないなみたいなところから入って、
もうすでに入学する前に結構、
教育のレベルって違っていたんだなっていうショックを受けたりとか、
あとは、これは学業ではなくて、趣味の分野でも、
やっぱり都内のほうがアクセスできるコンテンツの量が多いなと、
すごく思ったんですよね。
私の場合だと、家の近くにあったちっちゃい本屋さんが好きで、
よく帰っていたんですけど、
そこに置いてある本とかが、
結構、自分がよく触れるコンテンツの倉庫だったんですけど、
やっぱり都内になると、
本屋と言ってんだけ取っても、
規模が数十倍、数百倍レベルで違いますし、
アクセスできる映画館とか、
劇場だったり、数の桁違いだったりして、
そういう、なんていうか、
触れる文化の違いというのがすごく大きいなと思っていましたね。
じゃあ、孤独感もあるし、情報量も全然違うから、
ちょっとある意味、最初は焦る気持ちとかもあったりするわけなんですかね。
シンプルに戸惑ったのが一番大きかったですからね。
なるほど。大学は学部でいくとどういうところに入られたんですか?
学部は教養学部でしたね。
東大だと、一番最初に全域教養学部というところで、
一応、僕はそこの中だと理系なのかな、理系に入ったんですけど、
そこから本格的な進学先、
大学3年生から法学部とか農学部とか分かれていくんですけど、
そこでも教養学部という、
あまり他の大学だとないかもしれない、
理系と文系の融合みたいな学部に通っていました。
教養は具体的にどういう領域なんですか?
教養学部は何でもありですね。
理系と文系の中間のような、
従来なかなか専門の学部として取り扱ってこなかったような領域が
メインになっていたので、
具体的には、例えば私が行っていたところは認知科学系でした。
最初なので、マシュルマン・クルファンみたいなメディア論を勉強しましたし、
あとは情報工学、プログラミングを勉強しました。
そういった海のものとも山のものとも知れない、
いろんな学問が集まっているような場所でした。
そのタイミングでメディア系のものを専攻されたっていうのは、
どういう理由というか、興味関心があって選択されたんですか?
なんでですかね。
メディア愛の原点
明確にこれがやりたいっていうのが決まっていたわけではないんですけど、
なんとなく自分の興味に正直に進んでいったら、
自然とそうなっていた感じですね。
多分元々、先ほど本屋の話もしましたけど、
コンテンツがすごい好きだったんですよね。
特に小説もすごい好きでしたし。
なので、自分が好きなものをそのまま学問にしているようなところになってくると、
そのままそうなってきたのかなと。
これ倍に言ったら言語化難しいかもしれないですけど、
昔から小説が好きだったっていうのは、なんでだったんだろうっていうのはありますか?
なんでだったんですかね。
僕とかはそんなに小説たくさんは読んでなかったんですよ。
でも好きな方々って本当に何冊も何冊も読んでたりするし、
好きな著者さんとかもいたりするじゃないですか。
なんかそのあたりってどうですか?
そうですね。
僕の場合は、違う自分の人生をもう一回追体験できるというか、
そういった新しい可能性を開いてくれるところがすごい好きでした。
なので、小説の中でも純文学的な小説も読みますし、
エンタメ推理小説も読みますし、
昔はすごいファンタジーとかすごいたくさん読んでましたね。
そういった新しい可能性だったり、
違う世界線を追体験するみたいなのが、
僕にとっての一番の小説の楽しみ方だったかなと。
なるほど。
小説とかコンテンツがあっておっしゃってたってことは、
小説じゃなくて他のコンテンツ系も結構幅広くお好きなんですか?
そうですね。
中学生ぐらいまではやっぱり小説メインだったんですけど、
高校に入っていろんな友人と触れて、
漫画を見たり映画を見たりとか結構、
触れるコンテンツの幅はかなり広がってきたかなと思います。
大学のときはかなり演劇たくさん見ていましたね。
大学時代、演劇見るんですね。
そうなんですよね。
大人ですね。
東大の駒場キャンパスって駒場小劇場っていう、
東大の演劇サークルの人が公演している専用の劇場があって、
結構そこもしょっちゅう見ていきましたし、
駒場って下北沢とすごい近いので、
下北沢ってやっぱり演劇の街で小劇場がすごいたくさんあるっていうのと、
僕自身が大学のときにマジックサークル入ってました。
マジック、手品ってことですね。
手品ですね。
手品の中でも、舞台の上でやるような手品というよりかは、
クロスアップって呼ばれるような、
こういった対面で行うようなマジックを中心にやっていて、
それで下北沢の劇場を借りて友達と一緒にマジックのショーを主催して、
公演したりとかしたので、
結構そういう興味もあって、
演劇、特に当時はラーメンズとか小林健太郎とかすごい好きだったんですけども、
そういった方面は興味持ってましたね。
シリコンバレーの影響
手品、周りでやってる人全然いないんですけど、
でも確かにあれってすごく面白いものだなと思っていて、
何で始めたのかとか、何に熱中してたのかみたいなところってどうですか?
そうですね、始めたのは、
確か高校の頃に横浜の大道芸とか見て、
面白いなと思ったのが直接なきっかけなんですけど、
でも実際やってみると、
手品って人間の認知の仕組みとかを利用した、
細かい動きが多いんですよね。
もちろん、手品的なテクニックもそうなんですけど、
どの位置に手を置くと人間がより注目するか。
顔の周りは強い位置で、他は弱い位置として。
何か仕掛けをするときには弱い位置に手を持ってきて、
注目したいときには強い位置に手を持ってくる。
ミスディレクションと呼ばれるものの細かいテクニックをどんどん見ていくと、
それもすごく認知科学と相性が良くてですね。
そんな感じ、確かにしますね。
マディシャンって認知科学とか心理学とかが好きな人がすごく多いので、
結構興味の方向性がなんとなく近かったのかなという気がします。
いいですね。手品、大人になってから披露されることはありますか?
大人になってからはやっぱり見る方が多いですけど、
たまに友人に見せたり。
見てみたいなと思いました。
手品を最初に見せてしまうと、手品をする人だと思われてしまうので。
違う、ブランディングがね、難しい。
ブランディングが難しいので、最初には見せないようにしています。
ありがとうございます。
そして、端末にインターンですかね、行かれたっていうのは、
これはなんかそもそも何でもない点もある状態じゃないですか。
どうして行かれたんですか?
そうですね。
やっぱり大学4年生の時だと、
社会人として働くイメージがまだ全然持っていなかったというのもありますし、
あとは、やっぱりシリコンバレーがすごく盛り上がっていたタイミングでもあったので、
1回そういう別の働き方というか、
今人々が話題にしているシリコンバレーの働き方を絶対体験してみたいなという、
思って自分で探して手配して、インターンという形で行きました。
その中で発見とか世界が広がった感覚とかってありますか、何か。
そうですね。
大学4年生ぐらいの時にも日本の会社でインターンとかしていたんですけど、
シリコンバレーのスタートアップ、真逆みたいな感じだったので、それはすごい面白かったです。
何が違ったんですか?
細かいところで言うと、普通にみんな職場に犬連れてきてるなとか、
何かお祝いがあったときにシリコンバレーからみんなで車で、
1時間弱ぐらいのサンタクルーズっていう街行って、
なんかビーチで業務時間帳をお祝いしていたりとか、
なんてフリーダムなんだというのを思いながら。
あとは、やっぱり成果を出すことが一番に掲げられているので、
それ以外の働き方は本当にみんな自由でした。
何時に来て何時に帰るとかも含めて。
僕はまだシリコンバレーに行ったことはなくて、
イメージだけでいくと本当にコン詰めでずっと仕事してるみたいなイメージだったんですけど、
そうじゃない部分もあったってことなんですね。
そうですね。
もちろんずっと仕事している人もいましたし、
仕事の時間とプライベートの時間が結構混ざっているのはあとは感じました。
一つの良いやり方というか理想の一つだなって感じはされましたか?
理想かどうかは分からないなと正直思ったんですけど、
でも、いろんな働き方があるんだなという意味で選択肢の幅が広がったかなという気がします。
そしてそこから、海外のバックパックとかも行かれてましたよね、そのタイミングとかで。
データ分析の重要性
そうですね。せっかくカリフォルニアまで来ていたので、
僕のまま日本に帰るのももったいないかなと思って、
そこからメキシコを3週間ぐらい一人でバックパックしたりしてました。
しかもほぼインターネットない状態で旅をした。
その時はやっぱり自分の現地での未体験を大事にしたいなと思ったので、
一応地球の歩き方だけ持ったんですよ。
で、宿も取らず、インターネットも取らず、
コーチシューラーも何も予約せず、
行きと帰りの飛行機だけ予約して、ついて考えるスタイルで行ってみたんですよね。
そうすると、メキシコの街だと大抵街の中心にソカロって呼ばれているような広場があって、
そこに情報とかヤルとか集まってきたりしているので、
まず街に着いたら歩いてソカロまで行って、
そこでその街の雰囲気感じながら宿を探して、
他のバックパッカーと情報交換しながら旅していくみたいなことをしばらくやっていました。
めちゃ面白いですね。IT時代の逆張りという感じがしますし、
生き抜く力がすごく養われそうですね。
多分その時はひたすら自分の人生にとって体験したことがないものを求めていたのかなという気も、
今となれば、思い返すとそんな気がしますね。
そういうのも含めて価値観の揺らぎとかもあり、
就職先を見直したとかもあったりはするので、ここはあんまりリンクしていないですか?
そうですね。でもそれはちょっとある気がしますね。
やっぱりその最初に入った大手のコンサルティングの会社は、
外資系のコンサルではあるんですけど、クライアントが日本の会社なので、
やっぱり結構しっかりしてるというか、
シリコンバレーの会社と全然働き方違うなと思って、
多分僕が会っているのはこっちじゃないだろうなとちょっと思ったんですよ。
そうなんですね。
で、その時にスマートニュースさんからお伝えいただいて、
スマートニュース当時50人くらいだったかな。
そんなぐらいだったんですね。
かなりその西海岸のカルチャーを取り入れようとしていた会社で、
こっちのほうが働き方があっていそうなのと、
あとはその自分自身が作れるレバレッジが大きいのかなというのを感じました。
このコンサルティングの会社はすごくいいことなんですけど、
誰がコンサルタントとして活動しても一定成果が上がる仕組みが作られていて、
それはほんとすごいなと思ったんですよ。
誰が担当に就いても世界中で共有されているそのナレッジベースに乗って、
穴埋めしていけば成果を取り出していく。
ただ、だったら自分じゃなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました。
なるほど。
スマートニュースさんは入社されてからはどうでしたか?
自分ならではみたいな話もそうですし、
何されたかみたいなところでもいいですけれども、どんな感じですか?
そうですね。
当時はメディア事業開発という、
媒体社の方との接触を担当する部門にいました。
なので平たく言うと、スマートニュースにコンテンツを出してくださいと交渉する役割ですね。
広告ではなくですか?
広告ではないです。
広告営業ではなく、スマートニュースってコンテンツを書いておらず、
アグレゲーションを集めて順位をつけて配信しているので、
その集める元となるコンテンツを例えば新聞社とか出版社の人に、
スマートニュースに出してもよいかどうかというのを交渉する役割でした。
当時その役割って、やっぱりメディアの経験者の方が多いんですよね。
有名なメディアで編集長をやっていて、独立したとか、
やっぱりそのメディア業界にコネクションがある人が交渉を担当していたのですが、
当時の僕、23歳で入って、24歳ぐらいで主にやっていたんですけど、
何も武器がないんですよね。
そうですね。
営業界の経験も全然ないし、
急に自分より20個したら新米がやってきてコンテ作れって言われても、
はってなるじゃないですか。
なので武器が欲しいなと思って、
そこで大学の頃とかにやっていた情報工学の知識を活かしながら、
データ分析を武器にしようと思っています。
スマートニュースに配信した記事を分析すると、
こういったタイトルの付け方をしていると読まれるとか、
そういった配信した後の利用者の行動を分析して、
より良いコンテンツにするためのインサイトを溜めて提供していくみたいなことを、
自分の武器としながら講師を進めていったんですよね。
そうするとそれがかなり評判が良かったりして、
スマートニュースを独立した後も、
データ分析を軸とした成長コンサルティングでたくさんお仕事をもらえたりと繋がっていきました。
その時は独立されて個人事業主ですか?
そうですね、個人事業主です。
それでメディア企業向けにそういう分析を提供されていたっていうのは、
どうしてというか、
スマートニュースさんでそのままやられていらっしゃってもいいじゃないですか。
そうですね、
スマートニュースでの経験
一つの会社に長くいるイメージが最初から結構なかったので、
スマートニュースはとても好きな会社ではあるんですけど、
数年したら辞めて独立しそうだなとは正直最初から思って、
3年ちょっと経って予想通り辞めてしまったんですが、
その時に思ったのはスマートニュースってコンテンツを集めて配信する仕組みに特化していて、
利用者とのタッチポイントを持っているわけですね。
ただそのコンテンツを作る部分にはサービスを提供していなくてですね、
コンテンツを作る蛇口の部分が痩せ細ってしまったら、
スマートニュースが最終的に提供する価値も低くなってしまうんじゃないかと私は思っていたんですが、
ただやっぱり会社の方針とはやっぱりそれ違うんですよね。
コンテンツを作るところじゃなくて、
届ける部分に価値を出しているところなので、
作る部分で何かやるんだったら、
自分でやるしかないなと思って、
なのでスマートニュース独立した後に、
もう少し作る部分に近いところで何かしら知見を集めたいなと思っていましたし、
あとはシンプルに僕はメディア企業がすごい好きなので、
メディア企業の何か役に立てる仕事がないかなと思った時に、
データ分析を軸にしてウェブメディアを正しくグロスさせるってすごい大事だなと。
当時結構正しくないグロスはたくさんあったんですよね。
ツリキジを作るとか、
PV を伸ばすために手段を選ばないと、
コンテンツのクオリティが下がるみたいな現象は結構観測していたので、
コンテンツのクオリティを下げずにPV を上げられるんじゃないかって、
そのための武器としてデータ分析を使おうというような発想で取り組んでいました。
ローカル情報の重要性
ありがとうございます。
そこからの利用された経緯とか、
なぜされたのかとかあたり教えていただけますか?
そうですね。
フリーランスで個人事業にしてウェブメディアの成長支援をし始めた1年後ぐらいにですね、
共同創業者の渡辺真宏さんと出会いまして、
彼はザ・ギルドのメンバーでもあるんですけど、
ちょうど共通の司令が何か似たようなことをしてる奴がいるから、
会ってみなよというふうに紹介してもらって、
当時まさにコロナ禍の真っ最中で、
イエルでは会っていなかったんですけど、
リモートで話した時に、
なんかすごく着替えそうだなと思いました。
何するか決めてなかったんですけど、
とりあえず2人で会社作るかと思って、
合同会社の箱だけ作ったんですよ。
で、適時に連絡を取りながら、
合同会社を箱としてコンサルティングの仕事を
一緒に受け取ったりとかしていた中で、
そろそろ自分たちで本格的にプロダクトを作りたいなと。
その時にやっぱり情報流通を課題に感じていたので、
情報流通課題を解決する方向性で作りたいと思っていて、
その時に私が感じていた課題の一つが、
ローカル情報というか、
身近な情報ってなかなか届かない。
それこそ自分が住んでいる町で、
こんなイベントが来週ありますよとか、
この週末ここをお出かけすると楽しそうですよとか、
よく行く店で夏限定のメニューが出ましたよとか、
なかなか気づかないことも多いですし、
何だろう終わってから気づくことの方が多かったので、
そういった情報を集めて、
位置情報を元に配信するみたいなアプリを最初作って、
それを全国10都市ぐらいですかね。
で、実証実験していました。
結構じゃあ順調に立ち上がっている雰囲気を感じますけど、
その辺りは。
順調に立ち上がっていたかと言われると分からないですね。
やっぱり当時は本当、
自分たちでアプリ作るのも初めてだったので、
まずは経験値を貯める。
ただ、需要というか社会課題と需要については言って、
確信があったんですけど、
ソリューションがこれで正しいかやってみないと、
まず分からないので、
まずやってみようという気持ちの方が強かったですね。
なので全国の地方都市で、
商店街の方とお話ししたりだったりとか、
その地方のテレビ局の方とお話ししたりとかしながら、
イベントとかを軸にそのアプリを広げていって、
数万人ぐらいが使うぐらいになったんですけど。
やっていく中で気づいたのがやっぱり、
ローカルコンテンツ含め流度が小さいコンテンツって、
量も質も全く足りてないんですよね。
なので今あるものを集めて届けるだけだと、
持続的な価値には繋がらないなというふうに思っていて、
持続的な価値が生み出せないと当然マネタリズムできないですし、
ちょっとこのままだとうまくいかなさそうだなと思っていたところで、
GPT 3.5と4が出て、
これを使うとそもそも一番最初の、
いいコンテンツをたくさん作れるところに何か価値が出るのではないかと思いまして、
コンテンツを作るシステムの、
ベータ版というかアルファ版を作って、
そのコンテンツを作るシステムを活用して作ったコンテンツを、
ストリートというんですけど、
一番最初に作ったローカルアプリの方で流していこうという戦略で進めていたんですね。
ただそれをやっていく中で、
ローカルアプリが先でコンテンツを作るシステムが後じゃなくて、
順番逆なんじゃないかというのを深津さんに話を受けまして、
確かになというふうに思いまして、
やっぱりローカル情報とかに限らず、
質が高く多様なコンテンツを大量に作れる仕組みをまず構築することが一番最初で、
それができた上でコンテンツを届けるというような順番でやった方がうまくいくんじゃないかなと思って、
事業戦略をピボットして、今に至るという感じです。
なるほど、ありがとうございます。
ちょうど今深津さんという名前も出ましたけれども、
実は後編に控えているのは佐々木リードの深津さんということでございまして、
ちょうどまた今企業のプロセスとその中でも聞きましたので、
具体の部分を深津さんの視点も加えながら後編で深掘りぜひしていきたいなと思っております。
はい、田島さん、そしてお聞きいただいたあなたもありがとうございました。
ありがとうございました。
27:04

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