まずは、事業について1分程度教えていただけますでしょうか。
改めて、価値あるストーリーを競争するハブになるということを
ミッションに活動している
ストーリーハブ株式会社の田島です。
手掛けている事業も、会社名と同じ
ストーリーハブという
オールインワンのAI編集アシスタントを提供しております。
このストーリーハブは、コンテンツを作るためのツールでして、
AIのサポートを受けながら、企画から仕上げまで一気通貫にサポートして、
理想な記事とか、あるいは自分たちのブランドらしい記事を作れる
AI編集アシスタントです。
このストーリーハブの特徴なんですが、
私たちの思想というかコンセプトとして、
人々が情報価値を感じるようなコンテンツを作るためには、
取材とかリサーチで集めた生の情報、
一時情報が重要だというふうに考えてまして、
なので、AIに記事書いてって言って丸投げするのではなくて、
人間の編集方針と、AIによる生産性向上というのを
うまく組み合わせたツールとなっています。
具体的には、理想の成果物に合わせたテンプレートというのがあるので、
取材して集めた音声とか動画とかPDFとか、
そういったものを放り込んで、そのテンプレートを起動させるだけで
記事書のドラフトが作れて、そこから構成講演とかタイトル提案とか、
そこまで全部やってくれるというようなサービスとなっています。
ありがとうございます。
今使われている企業さんは、最初の頃特にメディア系の会社さんが多かったイメージありますけど、
それは結構広がってきたりもしてるんですか?
そうですね。やっぱり最初は日頃からコンテンツを作っているテレビ局、出版社、新聞社の方が
中心として広がってきているのですが、
最近は結構広報の方だったりとか、自社でオンドメディアを運営している
メディアではない企業の方とかがどんどん使ってくれるようになっていますね。
ありがとうございます。
多分これは後編でもまたお聞きすることになっちゃいそうですけれども、
このAIアシスタントとして切り分けているという、
あえてそういうふうにお伝えしているというところをもう一段深くいただきたくて、
それこそGPTとかクロードとかに読み込ませて、それなりに記事作ってくれるとかはできると思うんですけど、
そうじゃない理由というのをまず簡単に教えていただけますか?
そうですね。コンテンツ、特にテキストの記事を作るということを聞いて最初にイメージすることって、
やっぱり執筆する、ライティング作業だと思うんですけど、
ただ実際に普段コンテンツを作っていたり、あるいはストーリーを発信していると気づくのが、
一番大事なのってその前後の方なんじゃないかと。
どれだけ良い企画を立てられるかだったりとか、
あとはどれだけ良いリサーチ取材ができるかだったり、
あとは作ったものをいかにブラッシュアップして100点に近づけられるかみたいな、
そういったシンビガンレビューだったり、そういったところなのかなというふうに思っています。
ただそういったコンテンツを作る前後の工程を含めたワークフローを、
普段コンテンツを作っていない人がやろうとするのってかなり難しくて、
結構どうすればいいか分からないということもあるので、
プロダクトレベルでそういったライティングの前後まで含めてサポートすることで、
ストーリーハブを使ったら強制的に良いコンテンツが作れちゃうみたいな、
そういったことが必要なのかなというふうに思っておりまして、
そういったコンテンツを作るというドメインに特化したサービスって、
なかなかチャット系の汎用型サービスだと実現できないので、
自分たちでそこは切り出して開発運営していこうとしています。
じゃあプロフェッショナルな方々からしたら、
自分の手がもう一本生えたかのようなアシスタントパートナーになりつつ、
これから文章を書いてくる、慣れていない方々だったら、
補助線を引いていただきつつ、
それにとって自分が手を動かせば上手くできるみたいなところなんですね。
そうですね。
なのでなんというか、
Google先生とはよく人はAIのことを先生と呼べがちなんですけど、
どっちかというとアシスタントパートナーとして、
一緒に編集作業に突き沿ってくれるようなイメージですね。
ありがとうございます。
続きまして、ぜひ田島さんの幼少期とか学生時代とか、
ご経歴とか中心とした自己紹介、
また1、2分程度いただきたくて、
いくつかぜひお話を聞かせいただけますでしょうか。
私はですね、生まれが埼玉県の本城市というような、
関東ではあるんですけど、
東京まで電車で2時間ぐらい、
新幹線使っても1時間とか、
そういった埼玉県の東京の一番端っこというか、
斜め対角線上にある町で生まれ育ちました。
で、高校から東京の高校に、
実はそのとき新幹線通学してました。
新幹線通学すごいね。
ドアトゥードアで1時間半ぐらいですかね。
新幹線通学で東京の高校に通って、
で、大学はそのまま東京大学に進学して、
実はそのときあんまり就活したくなくてですね、
大学のときに、
とあるITコンサルティングの会社の相手をいただいて、
実はそのコンサルティングの1年目のタイミングで、
改めて就活してちゃんと探そうと思ったんですよね。
なので、1週間ぐらいで自分の就職先決めてしまって、
大学を卒業してから3、4ヶ月ぐらい、
産農税シルコンバレーでしばらくエンジニアのインターンをして、
帰ってきた夏、7月にそのコンサルティングの会社に入りまして、
そこで研修を受けながら、
スマートニュースの知り合いが打ちこないっていうふうに育ってくれたので、
コンサルティングの会社の研修を受けながら、
スマートニュースの面接を同時に進めて、
研修側とと同時に辞めますって言って、
スマートニュースに入ってしまったんです。
そうなんですね。
なので、実質1社目がスマートニュースに入りましたね。
手品、周りでやってる人全然いないんですけど、
でも確かにあれってすごく面白いものだなと思っていて、
何で始めたのかとか、何に熱中してたのかみたいなところってどうですか?
そうですね、始めたのは、
確か高校の頃に横浜の大道芸とか見て、
面白いなと思ったのが直接なきっかけなんですけど、
でも実際やってみると、
手品って人間の認知の仕組みとかを利用した、
細かい動きが多いんですよね。
もちろん、手品的なテクニックもそうなんですけど、
どの位置に手を置くと人間がより注目するか。
顔の周りは強い位置で、他は弱い位置として。
何か仕掛けをするときには弱い位置に手を持ってきて、
注目したいときには強い位置に手を持ってくる。
ミスディレクションと呼ばれるものの細かいテクニックをどんどん見ていくと、
それもすごく認知科学と相性が良くてですね。
そんな感じ、確かにしますね。
マディシャンって認知科学とか心理学とかが好きな人がすごく多いので、
結構興味の方向性がなんとなく近かったのかなという気がします。
いいですね。手品、大人になってから披露されることはありますか?
大人になってからはやっぱり見る方が多いですけど、
たまに友人に見せたり。
見てみたいなと思いました。
手品を最初に見せてしまうと、手品をする人だと思われてしまうので。
違う、ブランディングがね、難しい。
ブランディングが難しいので、最初には見せないようにしています。
ありがとうございます。
そして、端末にインターンですかね、行かれたっていうのは、
これはなんかそもそも何でもない点もある状態じゃないですか。
どうして行かれたんですか?
そうですね。
やっぱり大学4年生の時だと、
社会人として働くイメージがまだ全然持っていなかったというのもありますし、
あとは、やっぱりシリコンバレーがすごく盛り上がっていたタイミングでもあったので、
1回そういう別の働き方というか、
今人々が話題にしているシリコンバレーの働き方を絶対体験してみたいなという、
思って自分で探して手配して、インターンという形で行きました。
その中で発見とか世界が広がった感覚とかってありますか、何か。
そうですね。
大学4年生ぐらいの時にも日本の会社でインターンとかしていたんですけど、
シリコンバレーのスタートアップ、真逆みたいな感じだったので、それはすごい面白かったです。
何が違ったんですか?
細かいところで言うと、普通にみんな職場に犬連れてきてるなとか、
何かお祝いがあったときにシリコンバレーからみんなで車で、
1時間弱ぐらいのサンタクルーズっていう街行って、
なんかビーチで業務時間帳をお祝いしていたりとか、
なんてフリーダムなんだというのを思いながら。
あとは、やっぱり成果を出すことが一番に掲げられているので、
それ以外の働き方は本当にみんな自由でした。
何時に来て何時に帰るとかも含めて。
僕はまだシリコンバレーに行ったことはなくて、
イメージだけでいくと本当にコン詰めでずっと仕事してるみたいなイメージだったんですけど、
そうじゃない部分もあったってことなんですね。
そうですね。
もちろんずっと仕事している人もいましたし、
仕事の時間とプライベートの時間が結構混ざっているのはあとは感じました。
一つの良いやり方というか理想の一つだなって感じはされましたか?
理想かどうかは分からないなと正直思ったんですけど、
でも、いろんな働き方があるんだなという意味で選択肢の幅が広がったかなという気がします。
そしてそこから、海外のバックパックとかも行かれてましたよね、そのタイミングとかで。
そうですね。せっかくカリフォルニアまで来ていたので、
僕のまま日本に帰るのももったいないかなと思って、
そこからメキシコを3週間ぐらい一人でバックパックしたりしてました。
しかもほぼインターネットない状態で旅をした。
その時はやっぱり自分の現地での未体験を大事にしたいなと思ったので、
一応地球の歩き方だけ持ったんですよ。
で、宿も取らず、インターネットも取らず、
コーチシューラーも何も予約せず、
行きと帰りの飛行機だけ予約して、ついて考えるスタイルで行ってみたんですよね。
そうすると、メキシコの街だと大抵街の中心にソカロって呼ばれているような広場があって、
そこに情報とかヤルとか集まってきたりしているので、
まず街に着いたら歩いてソカロまで行って、
そこでその街の雰囲気感じながら宿を探して、
他のバックパッカーと情報交換しながら旅していくみたいなことをしばらくやっていました。
めちゃ面白いですね。IT時代の逆張りという感じがしますし、
生き抜く力がすごく養われそうですね。
多分その時はひたすら自分の人生にとって体験したことがないものを求めていたのかなという気も、
今となれば、思い返すとそんな気がしますね。
そういうのも含めて価値観の揺らぎとかもあり、
就職先を見直したとかもあったりはするので、ここはあんまりリンクしていないですか?
そうですね。でもそれはちょっとある気がしますね。
やっぱりその最初に入った大手のコンサルティングの会社は、
外資系のコンサルではあるんですけど、クライアントが日本の会社なので、
やっぱり結構しっかりしてるというか、
シリコンバレーの会社と全然働き方違うなと思って、
多分僕が会っているのはこっちじゃないだろうなとちょっと思ったんですよ。
そうなんですね。
で、その時にスマートニュースさんからお伝えいただいて、
スマートニュース当時50人くらいだったかな。
そんなぐらいだったんですね。
かなりその西海岸のカルチャーを取り入れようとしていた会社で、
こっちのほうが働き方があっていそうなのと、
あとはその自分自身が作れるレバレッジが大きいのかなというのを感じました。
このコンサルティングの会社はすごくいいことなんですけど、
誰がコンサルタントとして活動しても一定成果が上がる仕組みが作られていて、
それはほんとすごいなと思ったんですよ。
誰が担当に就いても世界中で共有されているそのナレッジベースに乗って、
穴埋めしていけば成果を取り出していく。
ただ、だったら自分じゃなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました。
なるほど。
スマートニュースさんは入社されてからはどうでしたか?
自分ならではみたいな話もそうですし、
何されたかみたいなところでもいいですけれども、どんな感じですか?
そうですね。
当時はメディア事業開発という、
媒体社の方との接触を担当する部門にいました。
なので平たく言うと、スマートニュースにコンテンツを出してくださいと交渉する役割ですね。
広告ではなくですか?
広告ではないです。
広告営業ではなく、スマートニュースってコンテンツを書いておらず、
アグレゲーションを集めて順位をつけて配信しているので、
その集める元となるコンテンツを例えば新聞社とか出版社の人に、
スマートニュースに出してもよいかどうかというのを交渉する役割でした。
当時その役割って、やっぱりメディアの経験者の方が多いんですよね。
有名なメディアで編集長をやっていて、独立したとか、
やっぱりそのメディア業界にコネクションがある人が交渉を担当していたのですが、
当時の僕、23歳で入って、24歳ぐらいで主にやっていたんですけど、
何も武器がないんですよね。
そうですね。
営業界の経験も全然ないし、
急に自分より20個したら新米がやってきてコンテ作れって言われても、
はってなるじゃないですか。
なので武器が欲しいなと思って、
そこで大学の頃とかにやっていた情報工学の知識を活かしながら、
データ分析を武器にしようと思っています。
スマートニュースに配信した記事を分析すると、
こういったタイトルの付け方をしていると読まれるとか、
そういった配信した後の利用者の行動を分析して、
より良いコンテンツにするためのインサイトを溜めて提供していくみたいなことを、
自分の武器としながら講師を進めていったんですよね。
そうするとそれがかなり評判が良かったりして、
スマートニュースを独立した後も、
データ分析を軸とした成長コンサルティングでたくさんお仕事をもらえたりと繋がっていきました。
その時は独立されて個人事業主ですか?
そうですね、個人事業主です。
それでメディア企業向けにそういう分析を提供されていたっていうのは、
どうしてというか、
スマートニュースさんでそのままやられていらっしゃってもいいじゃないですか。
そうですね、
ありがとうございます。
そこからの利用された経緯とか、
なぜされたのかとかあたり教えていただけますか?
そうですね。
フリーランスで個人事業にしてウェブメディアの成長支援をし始めた1年後ぐらいにですね、
共同創業者の渡辺真宏さんと出会いまして、
彼はザ・ギルドのメンバーでもあるんですけど、
ちょうど共通の司令が何か似たようなことをしてる奴がいるから、
会ってみなよというふうに紹介してもらって、
当時まさにコロナ禍の真っ最中で、
イエルでは会っていなかったんですけど、
リモートで話した時に、
なんかすごく着替えそうだなと思いました。
何するか決めてなかったんですけど、
とりあえず2人で会社作るかと思って、
合同会社の箱だけ作ったんですよ。
で、適時に連絡を取りながら、
合同会社を箱としてコンサルティングの仕事を
一緒に受け取ったりとかしていた中で、
そろそろ自分たちで本格的にプロダクトを作りたいなと。
その時にやっぱり情報流通を課題に感じていたので、
情報流通課題を解決する方向性で作りたいと思っていて、
その時に私が感じていた課題の一つが、
ローカル情報というか、
身近な情報ってなかなか届かない。
それこそ自分が住んでいる町で、
こんなイベントが来週ありますよとか、
この週末ここをお出かけすると楽しそうですよとか、
よく行く店で夏限定のメニューが出ましたよとか、
なかなか気づかないことも多いですし、
何だろう終わってから気づくことの方が多かったので、
そういった情報を集めて、
位置情報を元に配信するみたいなアプリを最初作って、
それを全国10都市ぐらいですかね。
で、実証実験していました。
結構じゃあ順調に立ち上がっている雰囲気を感じますけど、
その辺りは。
順調に立ち上がっていたかと言われると分からないですね。
やっぱり当時は本当、
自分たちでアプリ作るのも初めてだったので、
まずは経験値を貯める。
ただ、需要というか社会課題と需要については言って、
確信があったんですけど、
ソリューションがこれで正しいかやってみないと、
まず分からないので、
まずやってみようという気持ちの方が強かったですね。
なので全国の地方都市で、
商店街の方とお話ししたりだったりとか、
その地方のテレビ局の方とお話ししたりとかしながら、
イベントとかを軸にそのアプリを広げていって、
数万人ぐらいが使うぐらいになったんですけど。
やっていく中で気づいたのがやっぱり、
ローカルコンテンツ含め流度が小さいコンテンツって、
量も質も全く足りてないんですよね。
なので今あるものを集めて届けるだけだと、
持続的な価値には繋がらないなというふうに思っていて、
持続的な価値が生み出せないと当然マネタリズムできないですし、
ちょっとこのままだとうまくいかなさそうだなと思っていたところで、
GPT 3.5と4が出て、
これを使うとそもそも一番最初の、
いいコンテンツをたくさん作れるところに何か価値が出るのではないかと思いまして、
コンテンツを作るシステムの、
ベータ版というかアルファ版を作って、
そのコンテンツを作るシステムを活用して作ったコンテンツを、
ストリートというんですけど、
一番最初に作ったローカルアプリの方で流していこうという戦略で進めていたんですね。
ただそれをやっていく中で、
ローカルアプリが先でコンテンツを作るシステムが後じゃなくて、
順番逆なんじゃないかというのを深津さんに話を受けまして、
確かになというふうに思いまして、
やっぱりローカル情報とかに限らず、
質が高く多様なコンテンツを大量に作れる仕組みをまず構築することが一番最初で、
それができた上でコンテンツを届けるというような順番でやった方がうまくいくんじゃないかなと思って、
事業戦略をピボットして、今に至るという感じです。
なるほど、ありがとうございます。
ちょうど今深津さんという名前も出ましたけれども、
実は後編に控えているのは佐々木リードの深津さんということでございまして、
ちょうどまた今企業のプロセスとその中でも聞きましたので、
具体の部分を深津さんの視点も加えながら後編で深掘りぜひしていきたいなと思っております。
はい、田島さん、そしてお聞きいただいたあなたもありがとうございました。
ありがとうございました。