Startup Now-資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、MCのお稲荷です。
本日は、株式会社あすいく代表取締役幸脇啓子さんにお越しいただきました。
あすいくさんは、一時保育のマッチングプラットフォーム及び保育の機会を子どもたちにかけがえのない時間に変える体験型保育サービスを提供されていらっしゃるスタートアップでして、
2025年の6月、プレシリーズAラウンドの資金調達を発表されました。幸脇さん、よろしくお願いします。
幸脇さんにご出演いただいた経緯を少しお話させていただきますと、
今、あすいくさんが、IBSさんとのコラボの企画を一つやられていらっしゃるのがあるかなと思っておりまして、
実はそこをもともと僕が個人的に認知をさせていただいておりました。
その上で、直近資金調達のプレスリリースが、今これ月曜日に撮ってるんですけど、
その前の週の木曜日曜日あたりにおそらく出されてらっしゃったのかなと思うんですけど、
それで拝見をしまして、あすいくさんが資金調達されたんだってところが僕の中でひも付いてですね、
これぜひお話聞いてみたいなと思った次第ですっていうのが一つですと。
そしてですね、実はキラボシコンサルティングでファンドのパートナーを務めていらっしゃいます岩田さんと最近僕よくやり取りさせていただいているんですけれども、
その出資者の一人に岩田さんもいらっしゃってですね、コメントされているのも拝見してたので、
岩田さんにぜひおつなぎくださいとお願いさせていただいた拝見でございました。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
前編ではですね、冒頭で事業について触れさせていただきつつ、
以降は才能明さんの幼少期から企業に至るまでの人生そのものを決めておいていきたいと思っております。
まずは現在展開されていらっしゃる事業について1、2分程度で教えていただけますでしょうか。
はい、ありがとうございます。
あすいく大きく分けると2つサービスやっていて、
1つは自分の子供をちょっと預けたい、例えば明日の夜預けたいとか、
週末に例えば夫婦で出かけたいから誰か見てほしいなっていう時に、
LINEからすぐに1分足らずで預け先、それが保育園、ベビーシッターではなくて保育園がやっている一時保育サービスを検索予約ができるっていうサービスになってます。
私自身子供が3人いるんですけど、やっぱり子供をちょっと預けて大人の時間欲しいなっていう時に、
自分が使っている保育園以外だったらどう探していいか全然わからないっていうペインがあるなと思っていて、
それが簡単にレストランとかサロンみたいな感じで検索したいなっていうところから生まれたサービスです。
もう1つは同じ一時保育っていうのをキーワードにしてるんですけど、
単純に保育園で見てもらうだけではなくて、その元現場、リアルな喫茶店みたいな感じで駅とかデパートとかでお子様をお預かりして、
その間保育士はつくんですが、例えば駅だったら駅員さんとか、デパートだったら店員さんと一緒にそこのお仕事を体験したり、
まさに本物体験ができる時間に保育の時間を変えようという、そんな体験型の保育っていうサービスをこれは自社で運営をしています。
ありがとうございます。実は僕自身もですね、2人子供がおりまして、上の子が5歳半ぐらいで下の子がもうちょっと2歳になるようなタイミングなんですけど、
バタダキをしていて、自分も企業なんかしていて、まさに子供を預けたいタイミングがたくさんあるんですけれども、なかなかいいサービスが見つけられなくて利用できていない。
ないしは、これ多分よくある話だと思うんですけど、比較的子供を預けることへの申し訳なさというか、あんまりシッターとかそういうのも使いたくないみたいなところがあったりするんですけど、
だいたい早いところだと18時台で終わっちゃうし、延長しても頑張って7時台8時とか。
そうなんですよ、だからもうそもそも会議に出れないとか、でも私のために時間ずらしてくださいっていう勇気も当時はなく。
リーンも少ないわけですもんね。
そうなんですよ。で、同僚の男子たちは子供いるけど別にお迎えに行ってない、送ってるけどお迎えはいかないとかで、なんかいい仕事できないじゃんって思ったりとか、ちょっと前後するんですけど、自分が育休中になかなかこれ大変だなってやっぱり育児が思ったりして、これなんとかしたいなと思ったときに文芸春秋じゃできないなと思って、
で、まずは子育ての留置がほんと大変だったので、転職しようと思って普通のくじごじで働けるコーチングファームに転職をするんですけど、そのときにたまたまずっとこういうこと言ってたんですよ、なんか子育て大変だしとか、お母さんも自分の時間ないとおかしいよとか言いまくってたら、なんかそういうのがやれるように企業だけしたらっていうふうにアドバイスをしてくれる友達がいて、箱だけ、まず作ってやりたい仕事が見つかったらそこでやればいいじゃんみたいな。
感じがあってなんか創業したっていう、そんな感じです。
幼少期もすごく気になるんですけど、最後のところはちょっと忘れないうちに深掘りたいなって思うんですけど、それで子育てに課題を感じて何かしたいって思われるお母さんってかなりいらっしゃる気はして、何かするまでいかなくてもその課題感を通列に感じている方ってすごくいる気がするんですけど、その中でもやっぱり企業に一歩踏み出すかいなかってすごく大きな壁な気がしていて、
さやのわきさんはそこはなぜそこが人に比べと言いますか、結構強めに感じていらっしゃったのかとか、特に何が一番苦しかったのかとか、何に行き堂っていたのかとか、なんかそのあたり少し教えていただけませんか。
なんか産んで育休とっていて、当時コロナの前だったんでないし、夫は普通に仕事に行きますと。
何だったら会食とか帰ってきませんってなると、ひたすら子供と2人でしゃべらないこと、泣くけど、これ何だろうみたいな、誰ともしゃべんないっていう感じで、私とにかく毎日散歩に行ってたんですけど、それは子供をエルゴにいて寝てほしかったんですよ。
寝た瞬間にすぐカフェに入って、よし、みたいな。
起きたらすいませんとか言ってなきゃいけないから、もう寝るまで1万歩ぐらい歩くぞぐらいの気持ちで、ひたすら歩いてて、寝たみたいな感じぐらい、やっぱり自分の時間がすごくほしかったんですよね。
うちのかんまに寝なかったんで、なんかこう寝ないと、なんかこう自分で時間の予定ができない。
何時にこれしようと思ってても、寝ないと結局できないとか、出版社にいたんで、睡眠時間が短いのはわりといけるんですけど、逆に予定どおりにいろいろできないのはすごいつらくて、かといってどうにもならないじゃないですか、赤ちゃんだから。
っていうとこがすごいつらいなと思ったのが一個と、でもそのカフェに入ってるときとかも、もうすぐ泣いちゃったりするんで、1回うちの母親にあずけたんですよ、近くだったんで。
もうあずかるからって言われて、近くのカフェに行ったときに、ここエルボ、自分の抱っこひもに赤ちゃんいないし、ベビーカーもしてないから、どんな狭いとこも入れるし、なんかすごい自由だと思って。
ショーシャンクの空にって映画があるんですけど、そのポスターに、それ解放されたシキレッシュがわーって喜ぶ写真なんですけど、すっごいその心境になって、これ結構ママ頭がわかるとか言って。
自由だって思ったときに、でもじゃあ子供元気かなって思ったんですよね。自由になって初めて子供思いやれたっていうか、抱っこしてる間もなんか早く寝てくれとか、もうなんなのって思ったのが、離れると思いやれるみたいな感じが、これ結構大事なんじゃないかと思って。
だから、少なくとも私は子供とちょっと距離を置く時間が必要だなって思って、そのカフェでゆっくりしながら、こういうのいいわと思ったときに、これ、なんかみんなどうしてんだろうと思って。
で、わりと行政の一時保育とかすごい使うの大変で、もう挫折して、もっと簡単に、なんか1日1時間でもいいから、自分の時間があったら、私もっと子供に優しくできるのにって思ったっていう、こう行き通りっていうか感じですかね。
しかし、最後の行政のところとかも、そもそも潜入感として難しそうっていうのがある上に、本当に難しかったりもするじゃないですか。
難しいですよね。
あれ、無理ですよね。
無理なんですよ。
そう。
気づいたら夕方でもう電話終わってるとか。
うーん。
うち、結局1回も使えなくて、行政は。
あ、本当ですか。
はい。
確かに。
で、多分、大きな会社さんとか、ないしはメガベンチャーとかでね、すごく福利厚生がよかったりすると、そこの民間サービスを使うときの補助金を、なんか福利厚生出すとかそういうのもありますけど、
多くの方々はそこまでおそらくないわけですし、基本的には家庭でどうにかしてね、なんか放置されてるというか、それで苦しんでる人っていうのはすごく多そうですよね。
そうなんですよね。
で、やっぱり私自身も、ちょっと経って初めて子供を保育園に預けるときに、やっぱり結構葛藤があって、うち6ヶ月で復帰してるんですけど。
早いですね。
そう、8月生まれだったんで、ちょうど4月入院で。
でも、だから8ヶ月か、8ヶ月で復帰してるんですけど、なんかやっぱり葛藤があって、なぜか。
うん。
なんか、なんかかわいそうかしらみたいなのがあったりするんで、使っていいよって言っても、やっぱり使わないみたいなところもあったりして。
人事務の友達とかに聞いても、会社で福利厚生でチケット出してても、だいたい消化100%いかない。
あー。
なるほど、今のそのいわゆる葛藤というか、これなんか多分答えない、非常に哲学的な話になっちゃうと思うんですけど、それが何で、どこから来るのかみたいなところもちょっと話したいなって今思ってて。
ちなみに才能明さんは、先ほどお父様のお話いただきましたけど、お母様との関係性とか、それこそお母様どんな感じだったかとかでいくとどんな感じです?
うちは母は専業主婦で、バイト先で父親と出会って結婚して辞めたみたいな感じなんで、専業主婦で、ただすごいこう絶対働きなさいとは言われてたんですよね。
えっとー。
私に。
はい、そういうことですね。
大きくなったらちゃんと働いた方がいいよと言ってたんですけど、そう私も、何で子供預けるのが悪いって思うんだろうと思ったときに、やっぱり自分は、私は3歳まで多分母親に育てられてから幼稚園に行ったったので、何となくそのお母さんと一緒にいるみたいのが擦り込まれてるのかなと思ったりとか、本当謎で、私のDNAのどこにこの母性あったみたいな感じだったんですよね。
母親がもしかして、たとえばもう普通に仕事をしていたら違ったのかなと思うときもあるんですけど、謎です。
謎ですよね。
しかも、お母様は幼少期の才能沸きさんに対して将来働いた方がいいよってことをおっしゃってたわけですけど、それってある意味大人の視点だから、今自分が母になってみてやっていけばよかったみたいなのも多分あるし、あんま子供に縛られすぎずというか、気にしすぎずに自分の人生を歩んだ方がいいよ的なメッセージだったんじゃないかなと想像はするんですけど、
とはいえ、子供はどう思ってるかわからないとか、かわいそうとかそういう感情がみなさん湧くんですかね。
なんか結構印象的な話として、やっぱり8ヶ月で子供を預けて復帰したっていうと、仕事してる普通の女の人たち、でも男性上司も、えー早いねとか、たぶんなんの悪意もなく。
いや、僕もさっき言っちゃいましたもん。
そう、言うじゃないですか。絶対悪意ないし、なんだろう私も言っちゃうかもしれない、もはや今って思うんですけど、やっぱり当時はすごい敏感だったから、えー早いかなとか、かわいそうなのかなとか、そういう一言にも傷ついたりしてて、結構無意識じゃないですか、っていうのは積み重なって、さっきの8割の罪悪感とかにつながってるのかなって気がします。
確かに。さっきの早いなっていうのも、ちなみに一応自分の身を守るわけじゃないですけど、あの意図としてはですね、やっぱお母さんの母体みたいなところ、回復とかも考えたときとかって、やっぱ結構長らく休んだほうがいいみたいなところもあるじゃないですか、とかも考えたから、それもどっちかっていうとそこで僕は言ったつもりなんですけど、たぶんこの発言って多くの方からしたら、お母さん目線でいくと、やっぱもっとお子さんと一緒にいたほうがいいのかなってなる気もしていて、なんかそれはやっぱ感じられ方みたいなのもありそうだなって思って。
ただそれはたぶんみんなそういうふうに思うだろうなっていうのは確かに今の会話を通じてもちょっと思ったりもしましたね。
いや、ほんと難しいですよね。難しいと思って。
うちも3級とか1級に入る社員とかメンバーいるんですけど、なんかどう声かけるか、ちょっと悩むって、早く帰ってきてねって言っていいのか、なんかもっと休んでいいんだよなのか、やっぱ本人の意図がわからないで、こっちの判断で言うのも難しいなと思いますよね。
確かに、ゆっくり休んでねって言われることがプレッシャーの人とかもいますよね。
そうそう、たぶん。
必要ないのかなって思っちゃうとか。
なるほど。
で、まずさっきの話でお伺いしたところでいくと、まず箱を作ったってところがあって、それはもうほんとにまず箱だけ作って、そのときは事業案とかもそこまでいくつかあってとか、誰と一緒にやるとか、そこまで決まってたわけではなかったりするんですか?
そうですね、ほんとに当時はお母さんのこの大変さをなんとかしたいって思ってて、それにつながる何かをやりたいって思ってたんですよ。
なので、結構いろいろ手を出してて、例えば3級1級から復帰する女性向けのセミナーをやりたいとか、ちょっとBtoBですけど、みたいな形でできないかとか、あとは3級中に悩んでる女性のメンタリングみたいなサービスができないかとか思っていて、ちょっとやってたんですけど、
それなりにニーズはあるけど、別に私じゃなくてもいいんじゃないかなって思うものがあって、それすごい不思議な感じで。
で、ある日、ドラマチックになっちゃいましたけど、自分の子供がそれこそ保育園に行くようになっていたので、当時も。
保育園に行ってると、人生で保育士さんとしゃべったこととしなかったんですよ。
友達の保育士別にいなかったし、親戚にもいないし、人生で初めて保育士さんって、もちろん知ってるけど保育士さんと接して、なんだこの素晴らしい人たちはって、ほんとに感動。感動しません?
めちゃめちゃします。
しますよね。
めちゃめちゃもう尊敬でしかない。
尊敬でしかないですよね。
私の子供、私以上に大事にしてくれて、成長させてくれて、すごいと思って、ここにだったらずっと預けたいと思って。
安心できると思って。