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2025-05-27 18:10

#83-前編 幼少期に見た中国の急成長と、日本の停滞。テック全盛期のシリコンバレーを経て「日本のGDPを上げる」ため帰国して創業/株式会社ミツモア 代表取締役 石川彩子さん

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ミツモアさんは、オンライン見積もり比較&発注サービス「ミツモア」および、現場業界向けの業務改善SaaS「プロワン」を提供されているスタートアップ🔨

2025年3月、シリーズBの追加ラウンドで、複数社からの資金調達・戦略パートナーシップ締結を発表されました。

▼トピック_前編
・日本と中国を行き来した幼少期で感じた両国の経済格差と日本経済への危機感
・外資コンサル5年間で地銀・製薬・PE案件など幅広いプロジェクトを経験
・MBA留学でスタートアップ・テック業界全盛期の熱気に触れる
・アメリカのプラットフォーマーでBIアナリストとしてデータ分析・戦略立案
・「自分の方ができるんじゃないか」という"思い上がり"から起業を決意し帰国
・見積もり領域の未開拓性に着目、600サービスのアルゴリズムを自力で構築
・税理士からスタートし、カメラマン・クリーニング・エアコン工事・引越しへと展開
・現場業界の深いペインを発見し、集客だけでなく業務全体を支援するプロワンを開発
・「日本のGDPを増やす」を掲げ日本経済復活を目指す

▼ご出演者様/企業様の各種リンク
-HP
https://meetsmore.com/company
-採用情報
https://corp.meetsmore.com/
-資金調達プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000026519.html
-ミツモア公式X
https://x.com/meetsmore

▼パーソナリティ
-稲荷田和也 (StartPods代表/JobTales株式会社 代表取締役)
https://x.com/oinariiisan

▼企画制作
『StartPods』スタートアップポッドキャストスタジオ
https://jobtales.co.jp/StartPods

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サマリー

石川彩子さんは、幼少期に日本と中国を行き来し、中国の急成長を目の当たりにしながら、日本の経済停滞に対して強い危機感を抱いています。シリコンバレーのテック全盛期を経験した後、彼女は起業し、日本のGDPを向上させることを目指しています。石川さんは、中国の急成長や日本の経済停滞を体験し、シリコンバレーでの成功を経て、日本に戻り自ら事業を立ち上げました。現在、彼女は見積もり領域の効率化に取り組み、日本のGDPを増やすことを目指しています。

ミツモアの紹介
Startup Now🦄、資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、MCのお稲荷です。
本日は、株式会社ミツモア代表取締役 石川彩子さんにお越しいただきました。
ミツモアさんは、オンライン見積り比較発注サービスのミツモア、および現場業界向けの業務改善サースプロワンを提供されているスタートアップでして、
2025年3月、シリーズBの追加ラウンドで、複数社様からの資金調達と戦略パートナーシップの締結を発表されました。
石川さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
今回、石川さんをお招きさせていただいたのは、エンジェルブリッジの山口さんにご紹介いただいたという経緯になりまして、山田区さん、いつもありがとうございます。
前編では、冒頭で事業に触れつつも、主には石川さんの幼少期から起業に至るまでのプロセスだったり、人生そのものを紐解いていきたいと思っております。
まずは、現在展開されている事業について、1、2分程度で教えていただけますでしょうか。
はい。創業以来ずっとやっておりますのが、ミツモアという見積りのプラットフォームですね。
質問にポチポチと回答をクリックしていくだけで、最大5社からパッと見積りが出てくるよと。
やっているサービスの種類としては、現場系、例えばエアコンの工事とか、お引越しとか、そういったところを中心に、事業、税理士さんであったりというようなところまで幅広く展開しているという形です。
3年ぐらい前から始めている、このプロワンという新たなサースの事業があります。
これはミツモアで培った業者さんのネットワーク、現場系の業者さんのネットワークを活用して、我々現場業界でどのようなペインがあるのかというのが、どんどん解像度が高まってきたという中で、
集客面だけ、ミツモアというプラットフォームは集客面での支援なわけですけれども、集客面だけじゃなくて、オペレーション面とかバックオフィスとか、全てひっくるめて、我々が支援できるようなものが必要だなというふうに感じたところから始まっている。
これがプロワンという現場向けのソフトウェアになります。
ありがとうございます。プロワンについては、これは創業時からある程度構想があったのか、あるいはミツモアさんが始める中で、より本質的なペインを解決したいなというところで立ち上がったという感じですか。
後者ですね。
前者でいくと、ミツモアさんは最初は、税理士さんともう一つ、かなり絞った領域で立ち上げて、その辺り少しだけ教えていただけますか。
そうですね。一番最初カメラマン、そして税理士、そしてクリーニング、それからエアコン工事、引っ越しなんていう、そんなような順番で展開をしていったという形です。
今までいくと一番多い領域とか、ホットなところとかってどんな感じですか。
やっぱり現場周りですね。一番我々が重力してきたというところもあって、どんどん増えてきているというところです。
現場って言うとどんなふうなイメージを持てばいいですか。
エアコン工事、引っ越し、クリーニングであったりとか、あとはお庭周りの手入れとかですね、あとはリフォームとか。
割とじゃあ、2Cユーザーさんが多めでもない。
そうですね。2Cの方が多いですね。
分かりました。ありがとうございます。ちょっと簡単な概要のところになりましたけれども、前編、ぜひシカワさんがなんでそんな自由をされていらっしゃるのかというところもぜひぜひお伺いしたいなと思っておりまして、
幼少期と中国の急成長
かなり遡っちゃうんですけれども、ぜひ幼少期だったりとか学生時代からどんなことされてきたのかというところを含めた、シカワさんご自身の自己紹介というのをまた1、2分くらいいただいてもいいですか。
はい。そうですね。私、幼少期は日本と中国を行ったり来たりするような形で育ってきました。
父親が北京大学で教えていたというところもあって。
先生、教授なんですか。
そうですね。うちの父親は大学の教授をしているんですが。
それで行ったり来たりしていて、そのときにやっぱり日本ってめちゃくちゃいい国だなって思ったんですね。
30年以上前の中国なので、本当に今の中国とはかけ離れた時代でした。
やっぱりそれ以降ですね、中国の経済成長がものすごく激しくて、30数年前までは日本と中国の経済格差ってめちゃくちゃすごかったわけですけれども、
日本人が中国に行くと、3000円ぐらいでホテルのスイートルームに泊まれるみたいな時代だったので、
大学教授のしがないお給料でも家族を連れてスイートルームに泊まって。
めっちゃいい時代ですね。
なんか部屋の中にジャングルジムがあるみたいな。
そんなところに3000円ぐらいで泊まれる時代だったので、
そういった経験を経て、
自分が社会人になってみると、経済的にも中国がものすごい勢いで発展していったので、
どんどん追いつけ、追い越せで、逆に日本の停滞感というのをものすごく感じるようになって、
20年ぐらいで社会ってこんなに変わるんだなっていうふうに思いました。
その中で、社会20年でこんなに変わるんだったら、自分が10年、20年起業して頑張ったら、
日本の経済をもう一回盛り返せるんじゃないかなというふうに思って起業したという形ですね。
ありがとうございます。
起業を意識されたのは、とはいえ学生時代とかはそこまでではなかったですか?いつからですか?
そうですね。大学生の時はそんなに意識してなかったですね。コンサル、外資のコンサルに行ったぐらいなので。
野心はあったけれども、起業には結びついてなかったと思います。
コンサルはどれぐらいいらっしゃったんでしたっけ?
コンサル5年ちょっとですかね。
その中ではどんなことされたか少しだけいただけますか?
そうですね。コンサル時代、結構いろんなプロジェクトをやっていたんですけれども、
賃金系のプロジェクトであったり、ファーマ制約のプロジェクトであったり、
プロジェクト自体の幅としても組織系であったり、コストっていうところから売上改善とか、いわゆるもうちょっと戦略的な部分。
あとはプライベートエクイティも結構強かったので、P向けのデューデリーとか、そういったようなことをやっておりました。
結構何でも幅広くやったという形ですね。
そこから留学とMBAですか?
そうですね。
そこも少し教えていただけますか?どんな意思決定だったのかとか。
留学に行くのは、コンサルにいる人はよくみんな留学行くので、意思決定っていうほどの意思決定ではなく、
結構あるあるな感じ。
あるあるな感じで留学をして、ただ留学がしたいなとずっと思ってはいたんですね。
やっぱりコンサルをする中でも、日本の会社だけじゃなくて、結構シンガポールでプロジェクトやったりとか、海外のプロジェクトにアサインされることもあったんですけれども、
やっぱり海外のプロジェクトのほうが景気が良くてですね。
経済状態が良い国って、わりと幸せだなって思ったんですね。
なんか閉塞感がないというところで感じていたので、なのでちょっと海外で留学したいなとか、そのまま働いてみたいなっていうのは思っていたっていうところですね。
MBAでもそのまま現地で働くつもりが結構そのままあったのか、結構戻ってこられる方も多いじゃないですか?
その辺りはどんな感じでしたか?
戻ってくるかもしれないし、そのまま現地に就職できたらするかもしれないなというような気持ちで留学しましたね。
結局現地されたんですよね。
そうですね。
それはなんかどんな経緯で?
そうですね。
だからやっぱりこう、その時MBA10年ぐらい前に取りに行ったんですけれども、やっぱりめちゃくちゃスタートアップテック前世の時代、前世紀に入っていた時で、今もAI系の前世紀ですけれども、
その時代はいわゆるITソフトウェア、そしてプラットフォームなんかが前世で、UberとかAirbnbとかがめちゃくちゃ盛り上がっていて、その熱気をアメリカに行ってみて、もうこれはやるしかないというような気持ちになったっていうところですね。
現地のその就職先ではどんなことをされてましたか?
そうですね。プラットフォーマーだったので、そこでビジネスインテリジェンス、BIって言って、大量のデータをSQLでゴリゴリ分析して、戦略を立てるとか、ファネルの漏れをふさぎに行くとか、プロダクト改善の示唆を出すとか、なんかそういうようなことをやってました。
で、CFOの好きな何でも屋さんみたいな感じで、ちょっと割といろいろ頼まれて、何でもやるみたいな、そんな感じでした。
だいぶ濃密な経験だと。
ここから現地で転職をされるとかでもなく、帰ってきてすぐに転職されてるんじゃないかなと思うんですけど、そのあたりの背景も教えてください。
起業の決意
そうですね。その会社でやっている中では、自分でやりたいし、できるんちゃうか、みたいな気持ちになってきて、じゃあ日本に帰って起業しようと思って起業したっていうかたち。
やりたい、できるんちゃうか、もう一段深くいただいてもいいですか?どんな感じなのもいいですか?
そうですね。なんでしょう。やっぱり、うーん、なんかこれ、でも言うとね、なんかすごい傲慢な人みたいになっちゃうかな。
いや、私。
後悔してもいいぐらいの気持ちで言っていいですよ。
私の方ができんじゃないかなって。
欲しいですけどね、それぐらい。
経営メンバーと話しながら、ちょっと私の方ができるんじゃないかなみたいな。
ちょっと思っちゃった。すごい傲慢な感じなんで、ここをカットをお願いします。
いや、もうすごい立派なスタートアップですよ。私みたいなね、思い上がった若造がこんなことを言ってますが、売り上げが、もうちゃんと3,400億あってというような、立派な会社さん、スタートアップさんです。
本当にカットしますか、今のところ。
それになれば、もうちょっと質問を重ねようかなっていうのがありつつ、なんちゃらいけるんじゃないかなって。
はい、あの、反省してますと。
反省してます。
思い上がって、その後、さまざまな苦労を、三つもあを創業して経験したので、思い上がってた自分を反省しました。
いいですね。そことセットで。
そことセットで。
ぜひぜひ。ありがとうございます。
帰国と事業への着想
で、日本に帰られるタイミングでは、これも事業領域とかっていうのは決まった状態だったんですか?
そうですね。あの、そんなに決めてなくて、ただなんかこう、アメリカでこうユニコーンになってる会社みたいなのはめちゃくちゃ研究していて、で、どんなアイディアが日本だったら受け入れられそうかなとか、そういうのは結構こう、もやもや考えながら帰国しました。
はい。
からの着想と言いますか、実際にこの事業にするぞって決めてっていうのはどんなところにありましたか?
そうですね。なんかこう、わりと努力さえ根性系の領域が好きで、私は。
えー、なんでですか?
なんででしょう。自分がやっぱり、その努力量では絶対に勝てるって思ってるからじゃないですかね。
なんかそこは自信あって、例えばみつもあっていうプラットフォームって600ぐらいサービスがあって、その600のサービスすべてで自動で見積もりが取れるような質問、まあ1サービスあたり10個ぐらい質問を重ねると、見積もりが自動で出てきます。
ここのアルゴリズムとかを、なんか600サービス分気合で自分で書くサービスの解像度を上げて作っていくみたいなのをやったわけですけれども、なんかそういう努力ささとか、なんかこう気合でちゃんと研究してみたいな、そういうところが自分が一番強いところっていうふうに思ったっていう感じですかね。
マーケットのポテンシャルとか、ペインみたいなところはどんなふうに当時は思われてらっしゃったんですか?
もうその、なんて言うんでしょう、見積もりの領域ってめちゃくちゃペイン深くて、ここにニーズがあるのはもう間違いないと。
いわゆる物販系のプラットフォームってたくさんありますよね。Amazon、楽天ゾートタウンとかいろいろあって、ここの領域って別に参入する必要はないよねと。
そこで見積もり領域ってほぼ手がついてなくて、見積もりが必要なような複雑なサービス、ここってすごく市場規模大きいわけですけれども、これをいかに効率化してオンラインでパッと見積もりが取れるかとか、オンラインでサクッと購入できるか、こういうところを誰もやってないので、やりたいなというふうに思ったっていうところもあります。
デスクリサーチをしてて気づいたものなのか、何かコンサルティング時代の経験とかも置いてきたものがあるのかとか、もうちょっと着想の種みたいなところをいただけますか。
そうですね、結構私着想するときって、バーっと海外事例調べたり、あとは自分自身でも日本の市場ってどうなってるんだろうっていうのを調べてみたり、自分がユーザーとしてこういう体験をしたみたいな体験であったりっていうのを、
いろんな点があって、その点がスティーブ・ジョースがコネクティングドットっていうふうに言ってましたけれども、その点がつながったところみたいな、そういう感じですか。
じゃあ立ち上げるタンビングからもうこれは私の領域だと言いますか。
そうですね。
ありがとうございます。
経済への取り組み
あともう一個聞いてみたいなって思ってたのが、ミッションをかなり大きく掲げてらっしゃるなっていうところを持っていらっしゃいまして、ここ掲げてらっしゃる理由とか改めてご紹介もいただけますか。
そうですね。先ほどのこの幼少期からの経験っていうところも非常につながってくるんですが、20年ぐらいで経済ってこんなに変わるんだな、だったら私がすごく全力で頑張ったら日本の経済って20年ぐらいでなんとかなったりしないかなみたいな、そういうなんかこう人生をかけてやってみたい目標みたいなところですかね。
一応文言的なところもいただいてもいいですか。
日本のGDPを増やす。
最高ですね。
はい。
中国との差も見たところですし、日本との差もあり、それを企業だったりこの事業で差していくっていうところなんですね。
はい。
めちゃめちゃ素敵だなと思いながら、それこそスタートアップの以前ご出演いただいたログラスの深川さんにも出ていただいてて、結構そういったGDPだったりそういった目線で起用されてるなっていうのを見ていて、やっぱりその視座で見られてる方々と、
これからアイリアンアイリアンで起業される方って全然違うものだなって思ったりもしていて、GDPみたいなワールドとかはやっぱり起業されるタイミングからやっぱり深川さんの場合は思われていらっしゃったのか、割と途中からやっぱりこれだなって定め直しにいったのかみたいなところでいったらどんな感じでしたか。
最初からですね。
おーすごい。
これはもう、なんていうんでしょう。コンサルやりながらやっぱり日本の経済ってなんでここまで打ち込んじゃったんだろうっていうのを。
やっぱりコンサルやってるとめちゃくちゃ思う機会が多くて。
で、やっぱり海外の会社と比べても、アメリカとかシンガポールとかだと大企業でも売上年率10%とか伸びたりすることもあるけど、日本の会社だと1、2%とかじゃないです。
ほぼ物価上昇率とイコールぐらいしか売上が伸びないとか。
そういうのを見ていて、そこでなんでこんなに経済伸びなくなったんだろうみたいな課題感っていうのはめちゃくちゃこうずっと溜まって、自分の中に溜まっていたっていう形ですね。
ありがとうございます。
したら前編一旦この辺りで終わらせていただきまして、後編ではそんな石川さんが展開される事業を担当のキャピタリストさんを交えながら、
墓堀も新しい取り組みとしてさせていただきたいなと思っております。石川さん、そしてお聞きいただいたあなたもありがとうございました。
ありがとうございます。
18:10

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