Startup Now🦄、資金調達を実施されたばかりの企業家の人生や事業を紐解くポッドキャスト、MCのお稲荷です。
本日は、株式会社ミツモア代表取締役 石川彩子さんにお越しいただきました。
ミツモアさんは、オンライン見積り比較発注サービスのミツモア、および現場業界向けの業務改善サースプロワンを提供されているスタートアップでして、
2025年3月、シリーズBの追加ラウンドで、複数社様からの資金調達と戦略パートナーシップの締結を発表されました。
石川さん、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。
今回、石川さんをお招きさせていただいたのは、エンジェルブリッジの山口さんにご紹介いただいたという経緯になりまして、山田区さん、いつもありがとうございます。
前編では、冒頭で事業に触れつつも、主には石川さんの幼少期から起業に至るまでのプロセスだったり、人生そのものを紐解いていきたいと思っております。
まずは、現在展開されている事業について、1、2分程度で教えていただけますでしょうか。
はい。創業以来ずっとやっておりますのが、ミツモアという見積りのプラットフォームですね。
質問にポチポチと回答をクリックしていくだけで、最大5社からパッと見積りが出てくるよと。
やっているサービスの種類としては、現場系、例えばエアコンの工事とか、お引越しとか、そういったところを中心に、事業、税理士さんであったりというようなところまで幅広く展開しているという形です。
3年ぐらい前から始めている、このプロワンという新たなサースの事業があります。
これはミツモアで培った業者さんのネットワーク、現場系の業者さんのネットワークを活用して、我々現場業界でどのようなペインがあるのかというのが、どんどん解像度が高まってきたという中で、
集客面だけ、ミツモアというプラットフォームは集客面での支援なわけですけれども、集客面だけじゃなくて、オペレーション面とかバックオフィスとか、全てひっくるめて、我々が支援できるようなものが必要だなというふうに感じたところから始まっている。
これがプロワンという現場向けのソフトウェアになります。
ありがとうございます。プロワンについては、これは創業時からある程度構想があったのか、あるいはミツモアさんが始める中で、より本質的なペインを解決したいなというところで立ち上がったという感じですか。
後者ですね。
前者でいくと、ミツモアさんは最初は、税理士さんともう一つ、かなり絞った領域で立ち上げて、その辺り少しだけ教えていただけますか。
そうですね。一番最初カメラマン、そして税理士、そしてクリーニング、それからエアコン工事、引っ越しなんていう、そんなような順番で展開をしていったという形です。
今までいくと一番多い領域とか、ホットなところとかってどんな感じですか。
やっぱり現場周りですね。一番我々が重力してきたというところもあって、どんどん増えてきているというところです。
現場って言うとどんなふうなイメージを持てばいいですか。
エアコン工事、引っ越し、クリーニングであったりとか、あとはお庭周りの手入れとかですね、あとはリフォームとか。
割とじゃあ、2Cユーザーさんが多めでもない。
そうですね。2Cの方が多いですね。
分かりました。ありがとうございます。ちょっと簡単な概要のところになりましたけれども、前編、ぜひシカワさんがなんでそんな自由をされていらっしゃるのかというところもぜひぜひお伺いしたいなと思っておりまして、
かなり遡っちゃうんですけれども、ぜひ幼少期だったりとか学生時代からどんなことされてきたのかというところを含めた、シカワさんご自身の自己紹介というのをまた1、2分くらいいただいてもいいですか。
はい。そうですね。私、幼少期は日本と中国を行ったり来たりするような形で育ってきました。
父親が北京大学で教えていたというところもあって。
先生、教授なんですか。
そうですね。うちの父親は大学の教授をしているんですが。
それで行ったり来たりしていて、そのときにやっぱり日本ってめちゃくちゃいい国だなって思ったんですね。
30年以上前の中国なので、本当に今の中国とはかけ離れた時代でした。
やっぱりそれ以降ですね、中国の経済成長がものすごく激しくて、30数年前までは日本と中国の経済格差ってめちゃくちゃすごかったわけですけれども、
日本人が中国に行くと、3000円ぐらいでホテルのスイートルームに泊まれるみたいな時代だったので、
大学教授のしがないお給料でも家族を連れてスイートルームに泊まって。
めっちゃいい時代ですね。
なんか部屋の中にジャングルジムがあるみたいな。
そんなところに3000円ぐらいで泊まれる時代だったので、
そういった経験を経て、
自分が社会人になってみると、経済的にも中国がものすごい勢いで発展していったので、
どんどん追いつけ、追い越せで、逆に日本の停滞感というのをものすごく感じるようになって、
20年ぐらいで社会ってこんなに変わるんだなっていうふうに思いました。
その中で、社会20年でこんなに変わるんだったら、自分が10年、20年起業して頑張ったら、
日本の経済をもう一回盛り返せるんじゃないかなというふうに思って起業したという形ですね。
ありがとうございます。
起業を意識されたのは、とはいえ学生時代とかはそこまでではなかったですか?いつからですか?
そうですね。大学生の時はそんなに意識してなかったですね。コンサル、外資のコンサルに行ったぐらいなので。
野心はあったけれども、起業には結びついてなかったと思います。
コンサルはどれぐらいいらっしゃったんでしたっけ?
コンサル5年ちょっとですかね。
その中ではどんなことされたか少しだけいただけますか?
そうですね。コンサル時代、結構いろんなプロジェクトをやっていたんですけれども、
賃金系のプロジェクトであったり、ファーマ制約のプロジェクトであったり、
プロジェクト自体の幅としても組織系であったり、コストっていうところから売上改善とか、いわゆるもうちょっと戦略的な部分。
あとはプライベートエクイティも結構強かったので、P向けのデューデリーとか、そういったようなことをやっておりました。
結構何でも幅広くやったという形ですね。
そこから留学とMBAですか?
そうですね。
そこも少し教えていただけますか?どんな意思決定だったのかとか。
留学に行くのは、コンサルにいる人はよくみんな留学行くので、意思決定っていうほどの意思決定ではなく、
結構あるあるな感じ。
あるあるな感じで留学をして、ただ留学がしたいなとずっと思ってはいたんですね。
やっぱりコンサルをする中でも、日本の会社だけじゃなくて、結構シンガポールでプロジェクトやったりとか、海外のプロジェクトにアサインされることもあったんですけれども、
やっぱり海外のプロジェクトのほうが景気が良くてですね。
経済状態が良い国って、わりと幸せだなって思ったんですね。
なんか閉塞感がないというところで感じていたので、なのでちょっと海外で留学したいなとか、そのまま働いてみたいなっていうのは思っていたっていうところですね。
MBAでもそのまま現地で働くつもりが結構そのままあったのか、結構戻ってこられる方も多いじゃないですか?
その辺りはどんな感じでしたか?
戻ってくるかもしれないし、そのまま現地に就職できたらするかもしれないなというような気持ちで留学しましたね。
結局現地されたんですよね。
そうですね。
それはなんかどんな経緯で?
そうですね。
だからやっぱりこう、その時MBA10年ぐらい前に取りに行ったんですけれども、やっぱりめちゃくちゃスタートアップテック前世の時代、前世紀に入っていた時で、今もAI系の前世紀ですけれども、
その時代はいわゆるITソフトウェア、そしてプラットフォームなんかが前世で、UberとかAirbnbとかがめちゃくちゃ盛り上がっていて、その熱気をアメリカに行ってみて、もうこれはやるしかないというような気持ちになったっていうところですね。
現地のその就職先ではどんなことをされてましたか?
そうですね。プラットフォーマーだったので、そこでビジネスインテリジェンス、BIって言って、大量のデータをSQLでゴリゴリ分析して、戦略を立てるとか、ファネルの漏れをふさぎに行くとか、プロダクト改善の示唆を出すとか、なんかそういうようなことをやってました。
で、CFOの好きな何でも屋さんみたいな感じで、ちょっと割といろいろ頼まれて、何でもやるみたいな、そんな感じでした。
だいぶ濃密な経験だと。
ここから現地で転職をされるとかでもなく、帰ってきてすぐに転職されてるんじゃないかなと思うんですけど、そのあたりの背景も教えてください。