創業当時からバーチャルYouTuberから始まっている?
そうですね。正確に言うと最初の1年ちょいぐらいは、ちょっと受託っぽい感じでアプリのビジネスとかやってたんですけど、割と早い段階からバーチャルYouTuber関係のビジネスに手を加えてまして、最初はバーチャルYouTuberのイベントとかをやってまして、
創業して半年ちょいぐらいで、バーチャルYouTuberさんを3人ぐらい集めて、地下アイドルとかがライブするようなライブハウスで、
実際に音楽イベントをするみたいなことから始めてました。
創業初期、2017年とか8年あたりだと思うんですけど、そのあたりからもうバーチャルYouTuberっていうのは結構いらっしゃったもんね。
そうですね。2017年12月、明確に覚えてるんですけれども、バーチャルYouTuber四天皇っていうのが、
キズナアイさん、かぐやるなさん、みらやかりさん、電脳少女しろちゃんっていう4人がいたんですけれども、
あと1人含めて5人いるんですけれども、その方々がもう全盛期で、これからバーチャルYouTuberってコンテンツが来るぞと。
未来感もめっちゃある。
しかもYouTubeのチャンネル登録者数もヒカキンさんに座るんすよみたいな。
すごいイケイケだった時代があって、これ結構今のVTuber業界とは全く予想が違った、本当に黎明期の話なんですけれども、
その時にこの業界本当に来るなと思って、ここでやれたら楽しいだろうなと思って入ったのが本当にちょうど創業2017年12月だったので、
そういった意味ではもうバーチャルYouTuber業界に当たるぞって気持ちにはなってましたね。
本当に来るなっていうのはどのあたりから感じられたんでしょうか?
そうですね。全く新しいテクと組み合わさって、今までにないアプローチのコンテンツが作れていたんですね。
アニメとかゲームとか漫画とかってそういうジャンルが昔からあると思うんですけれども、
バーチャルYouTuberって全く新しくてこれが正しいですとかこれがフォーマットですとか別にないわけですね。
バーチャルなキャラクターがいて何してもOKみたいな。
可能性が結構無限大だなと思ってまして、本当にYouTubeで配信してインタラクティブにコメント見上げて投げ線もらったりもできるし、
あるいは動画として人間にはできないインタビューコンテンツ作ったりもできるし、
すごい自由度が高いなと思ったし、なんだかSFとかに出てくるキャラクターと過ごすみたいな世界っていうのが
本当に実現するんじゃないかっていう期待感に溢れていた時代でしたね。
今回のポッドキャストでこの企業に際してその前のお話とかも結構聞いたりもしてるんですけれども、
もともと秋田さんはそういったキャラクター系のこととかビジネスでやられてらっしゃったりっていうご経歴なんでしょうか?
そうですね。僕自身はかなりオタクの部類でして、
本当に中学校、高校の時とかは学校が終わったらすぐ家帰ってオンラインゲームするぐらいにはずっとパソコンの前で過ごしていた感じで、
大学生の時も僕は結構物を作るのも好きで、プログラミングでゲーム作ったりとか、
あとイラストを描くサークルに所属していて、みんなでイラストを描いて合同誌作ったりとかしてたんですね。
なので、そういったところからバーチャルYouTuberって結構イラストもあるし、音もあるし、
いろんなクリエイティビティが組み合わさってできてる総合格闘技館があったので、
これをオタクとして培ってきた可能性を活かせるんじゃないかと思ったっていうのがありましたね。
ウェルは好きが応じてというか、そこから始めたというか。
応じちゃいましたね。
見事に応じてると思うんですけれども、そこでやっぱり趣味の範囲で終わるのか、
あるいはビジネスとしてお金も動かせるのか、スタートアップとして進捗としながらできるのかって、
また一線違う気もするんですけれども、
そこを行けるなって思われた感覚値はどこに張られたんですか?
実は企業であったりとか、会社を作ってグローバルに戦いたいと思えば、
小学校の頃からうっすらはどうしたらいいんだとか、シリコンバレーの状況を調べるとかずっとやってたんですけれども、
実際じゃあ今何して企業したらいいのか一生わからなかったんですね。
それは大学3年ぐらいになっても全然わからなくて、
B2Bって言葉も別に知らないし、物売るんですか?売る物?何ですか?
大学生には使える物は別にないじゃんみたいな。
一歩目が全く踏み出せないっていう期間があって、
なんだけれどもどうやらバーチャルYouTuberっていうものがビジネスになるかもしれないみたいな雰囲気がある中で、
これだったらできるじゃんみたいな。
つまり最初の一歩であったりとか、半年後、一年後とかも、
もっと言えばその未来までなんとなくイメージ改造が高く持てるなっていう雰囲気がようやく自分の中で出てきたんですね。
なのでこの領域だったら本格的にやれるって思ったのがきっかけでしたね。
バーチャルVTuberさんを集めてイベントのところから始められたというところでしたけれども、
これを実際立ち上げてからもう変わらずいけるなっていう感じはずっとあったのか、
あるいはどこかでやっぱりダメなのかなって思ったりとか、
逆にこのタイミングでも確実にこの事業いけるんじゃないかとアクセル踏んだタイミングとかそういったイベントってありましたか?
そうですね、VTuberのマネタイズっていうものが正直序盤は分かりづらかったなと思ってますと、
このイベントとかって、僕実は大学の時に受託してた中にアイドル系のアプリの受託とかもやっていたので、
アイドルがどういう感じでライブしてるかとかよく知ってたんですね。
なのでそれをそのままVTuberに当て込めばいいじゃんって思ったんだけど、
単純にVTuberって動かすのにコストめっちゃかかるっていう話があって、
100人規模のイベントやってもトントンだったんですね。
トントンってことは自分が動いた分マイナスなわけじゃないですか。
なるとそれなりに有名な人たち読んで、人は確かに集まるんだけれども、
これじゃマネタイズできないんだって思って、
なのですごい絶対大きくなるし、これからメジャーになるコンテンツだって確信は持ててるんだけど、
何で金稼いでいいか全く分かんないって時代がありまして、
最初は結構この領域に張ろう、そのためにずっと長く生きていこうっていうぐらいの感覚でやってました。
で、いけるなって思ったのは、そっからなんやかんやウヨウヨ曲セットがあって、
2019年3月にバーチャルYouTuberを自社からデビューさせるんですけれども、
この時にとんでもなくバズったんですね。
あの1週間で7万フォロワー、今だったらあり得るかもしれないけれども、
当時もう5年前なので、その時のタイミングでもうTwitterのトレンドに乗ってみたいな、
本当に人の熱量めっちゃあるなと思って、そのタイミングとかでいけるなっていう気持ちにはなりました。
VTuberだってバーチャルYouTuberを取り巻く人の熱量って、
当事者だと説明する必要がないぐらい知識と分かるものだと思うんですけれども、
このPodcast聞いてくださっている方、まだ見たことないよって方もいらっしゃるかなと思うんですけど、
熱量っていうのはTwitter形でご説明されてますか?
熱量は正直伝えるのはほぼ不可能かなと思っているんですね。
配信見てくださいになるんですけど、配信見てコメント送ってもそんなもんなんだ、ふーんってなるので、
基本的にはとんでもなく熱量が高い人たちがいます。
今なら上場企業でこれだけのマネタイズが行われてるんですよ、すごくないですか。
でも、あなたたちにはまだわからない領域だと思いますみたいな。
謎のベールをかぶせみたいな感じで説明するほかないというか、
これ見たら分かります、こんなもんですっていうのは本当に内側になって、
何なら推しを作って投げ銭するぐらいまでやらないと一生わかんないものかなと思ってまして、
それぐらい深いものだと。だから容易に理解することは逆にできないぐらいの感じで説明をいつもしてます。
でも一個あるとしたら、配信の時とかにスーパーチャットっていわゆる投げ銭が飛ぶんですけれども、
配信とかでスーパーチャットで赤色のコメントが出てきて、
これ何で起こってるかわかりますか?って言ったら全然わかんないですね。
なんでこんなおめでとうと同時に5万円も投げ銭するので、これが推しですって感じてますね。
だいたいみんなそれで驚くので、5万円って普通に稼ごうと思ったら大変なんですよ。
だけどなんかキャラクターがわちゃわちゃ喋っていて、おめでとうと投げ銭されてるので、
全く新しい消費行動ですっていうところですね。
このVTuberは売れるぞ、売れっ子になるぞみたいなのはどのポイントぐらいでわかってくるものなんですか?
わかんないんじゃないかなっていうことすら最近は考えてるんですけれども、
もう正直結構運の要素もすごく強いと思ってますね。
なんで、ただ絶対当たらないVTuberっていうのがわかってくるようになりますよね。
そういうことビジュアルが一定の水準に達してないであったりとか、
絶対落ち入りがちな罠として画像生成AIでVTuber作ったらいいじゃんみたいなこと言う人もいるんですけれども、
絶対それじゃ伸びないのは明白。
イラストレーターさんが応援してくれるとか、そういった関係値とか、
リリース大作のエコシステムとか理解してないといけないので、
そういう当たり前のところさえクリアしていれば、
あとは演者の子、つまりVTuberの中の子がどれだけ頑張って配信をするか、
そしてどれだけ物理的に長く配信をするか、
マネジメントの話で期待値確率論の話になってくるので、
絶対に当たる、これが、みたいなのはなかなか難しいし、
今、めちゃくちゃ劣等者化している、特に国内の市場は。
ですので、むしろ他にキャッシュエンジンがあって一生やっていけます、
みたいなぐらいのところが、めちゃくちゃPGCM回すっていう感じで参入するんだったらいいけど、
VTuberこれから頑張ります、一発当てます、これしかマネージメント手段ないです、だとだいぶ厳しい業界だと思いますね。
またちょっと話が変わっちゃいますけれども、冒頭でプレスリリース資金調査のプレスがすごくユニークだったってお話しさせていただいて、
VTuberのキャラクターが出資者に対してインタビューする、みたいな内容だったと思うんですけれども、
あれとかもやっぱり普段AIVTuberに触れていない方々にその魅力を、
変臨だけでも知っていただく、そのまま広げていくっていう目的でやられたんでしょうか、
他に意図とかがありましたらぜひ聞いてみたい。
そうですね、基本的にはその意図が一番強いですね。
あれってAIである感じ実はあんまりないんですね。
なんか普通にキャラクターがいて、人と喋ってるってところをまず見せたかったんですね。
なんで、バーチャルYouTuber、アニメキャラクターとか、
そういうのって普通に人とコミュニケーション取ったりとか、
結構身近な存在として普通に活躍できるんだっていうのを見せたかったっていうところがありました。
私自身も実際YouTuberそこまで見れていなくて、
ただスキン調達のプレイスリリースでこんなにできるんだっていうのは感じた部分なので。
ありがとうございます。
スキン調達のリリースって概ね多くないと思うんですよ。
ビジネスマンにとったらこういうロジックですごいとか、
でも特に2Cのファンの皆さんからしたら、
会社が何億円か調達しましたって、
それはもちろんその会社が生き続けるんだろうなっていう期待値は上がるんで、
安心してお世話するようになると思うんですけども、
デッて感じなわけです。
なのでせめてそういう人たちに支えられてるのだから、
そういうリリースで一人一人とってもデッて思われない、
教えてよかったなって思われるような、
そういうリリースにしたいなっていうのは常にポリシーとしてはありますね。
素晴らしいですね。やっぱりそのAITuberで人のコミュニケーションだとか、
金銭に触れる事業もされていらっしゃるので、
各方面でのコミュニケーションは緻密に設計されているのかなというふうに捉えました。
ありがとうございます。
前編最後にお伺いしたいのが、
これ後半にも繋がる内容かなと思うんですけれども、
なぜ明人さんがこの領域でビジネスされていらっしゃるのか、
ミッションがエンタメの共感意見を溶かす、
定めていらっしゃると思うんですけれども、
このミッションについて、
どんな思いで運営されているのかとかお伺いしてもいいですか。