声で届ける起業家の物語 Startup Now-株式会社穴熊 代表取締役 西村成城さんへのインタビューの続きをお送りいたします。
後編では、投資家でいらっしゃいます、株式会社NTTドコモベンチャーズ Managing Director 三好大介さんを交えて、Jiffcyさんの魅力に迫っていきたいと思います。
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それでは三好さん、まずは1、2分程度でファンド及びご自身の自己紹介をお願いできますでしょうか。
はい、ありがとうございます。
NTTドコモベッチャーズ三好と申します。よろしくお願いいたします。
我々、NTTドコモだけではなく、NTTグループとしてのCVCと機能を持っております。
持ち株、ホールディングの方のファンド1つと、NTTドコモのファンド1つ、この2本を合わせて運用するようなコーポレートベッチャーキャプタルになっております。
ドコモベンチャーズに来てから、私の経歴で言いますと、この会社ができる前身、ドコモ.コモという会社があったんですけども、そちらの方に2007年に合流して、
ドコモベンチャーズという名前になるのが2013年からなんですけど、そこで合流して、2017年までいて、
ドコモのCVCとして10年、CVCとしての投資を担当していて、その後、実は6年ほど辞めて、違う修行をしているんですけれども、
2年前に帰ってきて、合わせて12年、ドコモ及び途中からはNTTを合わせたCVCとしての投資をやっております。よろしくお願いいたします。
かなりいろんな企業家さんに投資したりだとか出会われてきたと思うので、ちょっとその方々との西村さんの違いなんかもあとで聞きたいなと思いつつ、
冒頭ぜひお伺いしたいのは、前編もご同席実はしていただきましたので、聞かれてみてのご感想とかこんなことを感じたとかありましたら、よかったら教えてください。
そうですね。知らなかったエピソードとかもありましたけども、口調とかを含めてね、昔からこういう感じでやってるんだろうなっていうのは常々話してても思いますし、
やっぱり自分のやりたいことをやって続けるっていうのは素晴らしいことだと思うので、ぜひジフシーを西村さんがバッテじゃなく、我々含めて一緒に形にして大きなビジネスになってしていきたいなというふうには思っています。
いいですね。ニコニコしながら聞いていただいて、西村さん。ありがとうございます。
ちなみにお二人、西村さんとNTTドコモベンチャーズさんとの出会いとか、いつぐらいからご一緒してるかっていうのはどんな感じなんですか?
出会いはどうでしょう、今年になって既存の投資していただいてるベンチャーキャピタルの方からご紹介いただいて、
で、オンラインでお話しして、なんか面白そうじゃないみたいな、なんかそんな雰囲気でした。
面白そうじゃないっていうのは、NTTドコモベンチャーズさんから見て、ジフシーさんが面白そうじゃない。
面白そうじゃないって思われてんじゃないっていう感じでした。
面白いですね、そのメタ認知の感じというのは。実際どう思われてたんですか、皆さんは。
そうですね、我々はコミュニケーションの会社なんで、新しいコミュニケーションを作っていきたい、そういうのをチャレンジしたいなというふうに普段から考えてますと。
そういう意味ではものすごく面白いサービスで、かつリアルタイムとパッチ処理、同期非同期の世界でいうと、
ニコニコ動画さんって非同期なのに同期っぽく見えるっていうフォーマットを作った画期的なサービスだと思ってるんですけど、
ジフシーはそのぽく見えるではなく、本当に同期で、リアルタイム処理で、我々電話が元々メインの会社で音なんですけど、これを文字にする。
なるほどなと。かつさっき西村さん言われてましたけど、LINEとか世に同じことができるサービス自体はあるけれども、
もうそういうふうな形でみんな使ってないので、それを新しくフォーマット切り直した方が使いやすいんじゃないかというふうに我々は思って、
素晴らしく面白いサービスだなというふうに思っております。
確かに。投資する中で実際にご自身が体験されたりとか触ってみたりって結構大事って聞くことがあったりするんですけど、
逆に言えばジフシーさんのサービスはおそらく若い世代の方が使っている方が多いのかなって気もしていて、
という意味ではちょっと裸感というか、そんな感じってつかみづらかったんじゃないかなとか思ったりするんですけど、そのあたりって実際どうでしたか?
そうですね。もう西村さんから見たとき倍ぐらいの年齢なんで、同じ感覚を持つのはもう無理だと割り切ってますと。
ドコモベンチャーズの人間もやっぱそれなりのメンバーなので30代40代がメインになってますんで、ジフシーよりさらにちょっと上の世代になって。
我々身の回りだけでは多分わからなかっただろうと思ってますが、ただ数字伸びてると。
使ってるユーザーがいるというのはもう絶対の事実なんで、そこを信じて、我々の感覚だけで判断するんじゃなくて、
数字見ながら、あとは世の流れとして電話が減ってるっていうのも多分事実なんで。
電話が減ってる分チャットに行ったりっていう風な文字に流れてるっていうのもあるから、そういう意味で言うとすごくわかりやすいトレンドなのかなという風には思ってます。
ありがとうございます。西村さんにも聞いてみたいところでいくと、いわゆるビジネスでやってくってなるとよくあるのは何の課題解決してるのみたいな話は多いと思うんですけど、
そういうフレームでも回答ができるのか、あるいはそういう話じゃないんですみたいな角度があるのかでいくと、ちょっとこの辺りも教えてもらってもいいですか。
はい、そういうフレームでも回答はできます。
いろいろなサービスをやる中で、既存の従来の行動みたいなものがあったときに、新しいサービスが使われるかって、新しい行動を促すことじゃなくて、既存の行動の置き換えとして有意性があるかみたいなところがまずきっかけとして重要だと思ったので、
そこは結構重視していて、ジュッシーの場合は電話をしたいけれども声を出せないっていうシーンが誰しもある。頻度は多いわけじゃないんですけど、電車の中で電話かかってきて嫌な思いをしたりとか、
あとはわざわざよくわからない駅で降りて電話したりとかしたことがある人はたくさんいると思うんですけど、
そういったシーンでジュッシーが入ってたら、もうジュッシーしか選択肢がなくなるっていうので、そこのニーズはガッチリ捉えているっていうのがあります。
ただ、そこでジュッシーを体験すると、だんだんとそういったシチュエーションじゃなくても、別に音声通話じゃなくてテキスト通話でよくないっていう、
なんで今まで音声通話してたんだろうみたいな感じでジュッシーばっかり使っていくようになるっていう風になっています。
このあたりが、まさにさっき三好さんは電話がなくなってきてるみたいな話もおっしゃってましたけど、
そこをまさに電話に打って変わるのがジュッシーなんじゃないかってことも思われたってことですか?
今そうではないけれども、将来その方向に動いていくんだろうなっていうのを期待してます。
ぜひ聞いてみたかったのは、電話の代替になるようなサービスに加担するじゃないですけど、
僕が想像してたのは、ジフシーが新しいコミュニケーションツールとして他のツールに代替していく。
それが今若い世代に仮に一番使われているとすると、
それらが大人になっていったらそれが社会的に当たり前になっていくよねみたいなストーリーだと思ってたんですよ。
ただ今の話でいくと別に高齢者と言いますか、年次が高い方々のことは諦めてるわけではないというか、
そこにも何らかソリューションが出せるんじゃなかろうかっていうことも思われてるってことですか?
はい、そうですね。
テキスト通話っていうものの延長線上っていう考えと、
コミュニケーションの可能性を開放するために取り組むジフシーっていう考え方があって、
テキスト通話の延長線上だと時間をかけて人々が置いていくことで浸透するみたいな感じのアプローチになると思うんですけど、
テキスト通話以外の価値って多分まだまだ提供できると思っていて、
そこを結構アグレッシブに取り組んでいってます。
じゃあ今後もそういう新機能なのか新サービスなのかそういった展開もあり得るってことですね。
はい、そうですね。
ありがとうございます。
ちょっとまた戻っちゃうんですけど、さっきのテレパシーの話って、
これは対面でのコミュニケーションが最上位だとした時に、電話とかだとそれで体験を失われてるよね、
それを上げて対面に近づけようって話じゃなくて、対面を超えるような何かがテレパシーみたいなイメージなんですか?
そうですね。
例えば人によってとか、対面だと話しにくいけどメッセージだと伝えられることとかもありますよね。
それが対面が理想的じゃない理由で、
なので対面のコミュニケーションはまだまだ介入する余地があると思いますし、
リモートのコミュニケーションもまだまだ介入する余地があるっていうふうに思ってるって感じです。
ありがとうございます。
あと次にお伺いしたいのが、いわゆる今かなり多くの方々に使っていただいている状況が作れてきている、
もっと増やしていくって話では当然あると思うんですけど、
その中で、いわゆるとはいえ2Cサービスだったとするとマネタイズすごく難しいんじゃないかみたいな、
多分よく言われる話だと思っていて、
そのあたりっていうのはどういうことを考えているかとかそういうのってございますか?
前提として、マネタイズは結構ユーザーが増えてからしようと思っているんですね。
なのでユーザー獲得にかなり注力していくっていう戦略で考えています。
ただ、後々マネタイズはしていくことになるんですけど、
そこだとスタンプ課金みたいなものだったりとか、
あとは広告とかがメインなんです。
ありがとうございます。
このあたりはこと投資家の目線とかで見ても、
やっぱり早めにマネタイズしてほしいみたいなところとかも場合によってはあるんじゃないかなと思ってるんですけど、
どんな期待値とかどんなふうに捉えていらっしゃるとかっていうのを三吉さん教えていただけますか?
基本三吉さんと一緒で、
このサービスの一番大事なことは多くのユーザーが使っている状態になる。
多くの人が使っていればお金に買える方法は、
さっき言われたスタンプだろうが広告だろうが、
他の形、企業さんに提供するとかを含めていろんな方法あると思っています。
なので少なくとも現段階においてはそこは考えなくていいから、
とにかくより多くの人に使ってもらえるサービスを目指そうと。
将来的にユーザーが増えればお金はついてくるんじゃないかなというふうには今思っています。
ありがとうございます。
ちなみにNTTドコモ、ベンチャーズさん的には、
電話っていうツールはもうインフラ化しているわけじゃないですか。
その状態を作ったノウハウじゃないですけど、
そういうカンパニーっていう前提があったときに、
やっぱりこのジフシーさんが新しいコミュニケーションツールとして普及していくところで、
何らかそこでノウハウを提供したりだとか、
コラボレーションの余地とかそういうのも考えられたりするんですか。
そうですね。将来的にできたらいいなというレベルでは考えていますけれども、
今具体的にこの形で進めましょうというところまでは進んでいないですね。
回収していく中で見つけていくということですね。
ありがとうございます。
今後の展望みたいなところでさっきマニタイズの話もいただきましたけれども、
明確にある路線とかでいくとかなりグローバルのユーザーさんも増えていらっしゃって、
あと採用ポジションとかを見ていくとアメリカ責任者の方の募集とかも出たりするわけですけれども、
これはもう明確にジフシーさんもグローバル展開していくというのはあったりするんですか。
そうですね。日本の市場っていうのも結構重視していて、
というのも周りの人が使っていれば使うんですけど、
周りの人が使っていないことが使わない理由になるっていうのがあって、
今一番多いのは日本のユーザーなんですね。
なので日本のユーザーをちゃんと獲得していくっていうのもやりつつ、
ただアメリカで本当に可能性があるのかみたいなものも
ちゃんと検証していきたいなっていうのがあって、両方進めている感じになります。
国内のユーザーをもっと爆増させるみたいなところもあると思うんですけど、
そこで今注力している分野とかそういうのってありますか。
国内だとあくまで口コミとかで広げるとか、
友達と一緒に使い始めるみたいな動線をいかに整備できるかっていうのを重視していて、
なので口コミで入る人の割合とかそういうのはかなり
加額していっているような状態です。
ただ種となるユーザーが必要なんですけど、
口コミで離れたコミュニティの人が一番最初に入れ始める理由っていうのとして
ショート動画とかをやっていて、
ショート動画で混ぜらせるみたいなことはやっています。
それは今もやられていらっしゃるし、より強化していくところ?
はい、そうですね。
例えばそういうSNSだったり、TikTok強い方々とかにも採用という面では来てほしかったりとかそういうのもあったりするってことですか?
もちろんあります。
いいですね。
あと確か前編の事業紹介かなんかでおっしゃっていただいたのは
Android版がリリースされたって、
たぶんさらっとおっしゃってましたけど、
これかなり待望の機能だったんですよね?
そうですね、かなり求められていて、
7月30日にリリースしました。
ほやほや、昨日ですね。
はい。
これなんか所属と言いますか、肌感というのはどうですか?
Android版リリースの所属はかなり良くて、
まだまだ聞き足りないところであるんですけど、ぼちぼちお時間になってきておりまして、
ぜひ三吉さん最後にここまで聞いてくださった方に届けたいメッセージありましたらお願いいたします。
はい。まず私たちがやっているのはコミュニケーション領域への挑戦というので、
かなり難易度が高い挑戦だと思っています。
ただ、人間にとって、人間が人間に至る理由ってコミュニケーションしているからじゃないですか。
なのでそこをより発展させるっていう、難易度が高いチャレンジだけど、
人類にとって意味があるし、それを成し遂げた時の自分の生きる意味みたいなものが、
これほど強いチャレンジはなかなかないと思うので、
難易度の高いチャレンジをしたかったり、人類に影響を及ぼしたいみたいなことをしたい方は、
絶賛いろいろなポジションで採用中なので、ご連絡いただけると嬉しいです。
確かに昔の西村さんみたいになりたい職業がないとか、いろいろ試してみたけどどうかどうもやる気が続かないみたいな方って、
やっぱり自分の身近じゃないことをやっちゃったりとかある気がするんですよね。
そういう意味ではコミュニケーションとか対話とかっていうのは誰しも自分のことなわけなので、
そういう意味では仲良さそうですね。
そうですね。自分にも影響するし、人類単位でも影響を与えるしっていう。
冒険家を目指してたけど夢が継いだ方とかがオススメかもしれないです。この会社。
ありがとうございます。
そうしましたら最後にぜひ三好さんからも西村さんに向けた応援のメッセージいただけますでしょうか。
西村さんもコミュニケーションでいろいろ言っていただきましたけども、
我々もコミュニケーションを新しく作っていくカンパニーなんで、
ぜひご一緒してドコモのCVCとして彼らと伴奏しながら、
より大きなサービスを作っていきたいなというふうに思っていますので、
西村さんも当然我々と一緒に頑張っていきますけれども、
今日聞いている方々もぜひ応募していただくなり、使っていただくなり、
応援していただけるわと思っております。よろしくお願いします。
ありがとうございます。
ぜひ新しいインフラを作っていただくというところで応援しています。
概要欄にアナグマさんだったり、
NTTドコモベンチャーさんのリンクなんかも記載しますので、
気になる方はぜひご連絡されてみてください。
そしてこの配信が気に入っていただいた方は、
ぜひ番組のフォローや評価、SNSでの拡散をよろしくお願いいたします。
そして実は番組ごとではございますけど、
スタートアップの8月末までクラウドファンディング実施をしております。
これよりディープにですね、
お客さんの物語を届けるための収録のリアルのタイミングのスタジオを実は作りたいなと思っております。
これも一つのコミュニケーションの進化かなと思っておりまして、
ぜひご共感いただける方はご支援いただけますと幸いです。
西村さん、三好さん、そしてお聞きいただいたあなたもありがとうございました。
ありがとうございました。