Startup Now🦄のお祈りです。前回に引き続き、渋谷スタートアップオアシス開業1周年を記念としたイベントでのセッションですね。
これの2本目、流したいと思います。ぜひお聴きください。
みなさん、こんばんは。
こんばんは。
ありがとうございます。前に出くださる方々、ありがとうございます。
テーマが、社会人からの起業。もう一段、具体でいきますと、30代で急成長のベンチャーを辞めて起業するということはどういうことなのかと。
そんなテーマでお送りできたらと思っております。
一応、趣旨、簡単にだけご説明させていただきますと、起業と言いますと、今でいけば学生起業だとか若手の起業というのが結構話題になりがちで、特にAI時代だと余計に若ければ若いほどいいみたいな話もあるかなと思ってますと。
ただ一方で、バーティカルサースとかもありますし、他にも実績とか経験があるゆえの起業というのも、未だに強い起業の仕方なのかなってことを思っております。
なので、おそらく柱さんとしてもそういった方々を増やしたいと思っていらっしゃるんじゃないかと思っていますので、この辺りを実体験者お二人をお招きしてセッション形式でやらせていただきます。
ということで、自己紹介それぞれいきたいなと思っておりまして、柱さんからお願いします。
はい、改めまして柱でございます。今はOasis FundというVC、ベンチャーキャピタルを運営しております。
今日のテーマで言うと、社会人からぐらい喋った方がいいと思うんですけど、東京理科大学を出た後に新卒はNTTデータという会社に入りまして、そこで1年半ぐらいやって、その後当時ベンチャー企業と言われていたURURっていう会社に入ったんですね。
当時社員が20人ぐらい。20人いなかったかもしれない。そのぐらいのベンチャー企業に2009年に入社して、僕2014年まで働いてて、そこからベラ市を創業して、9年間経営して退任。その後はエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルという感じでございます。本日よろしくお願いします。
スライドプラスの宮城と申します。今日はよろしくお願いします。スライドプラスという提案品質管理サービスというB2Bサース。もともと旧成長ベンチャーってあるんですけど、33という会社に8年在籍してまして、SMBエンタープライズ領域での営業責任者、インサイドセールスの責任者、事業開発ということを経て今起業をしています。
なので今日のお題はピッタリなんじゃないかなって思ってるんですが、旧成長ベンチャーの中身の話とそれに伴って起業を選んだという経緯などを簡単にシェアできればと思ってますので、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いいたします。自分も簡単に紹介させていただきます。モデレーターを務めます稲荷田と申します。お稲荷さんと呼ばれたりもしております。
実は自分も新卒33におりまして、斜め上の上司ぐらいの関係性。
え、被ってんの?
被ってます、完全に。
被ってる?
同じチームの横で、本当に違うチームで働いてたので。
普通に面識あったの?
全然面識。机の横の横ぐらいだったんです。
すごい、それは知らなかった。
というところで33に、僕も3年ぐらいいまして、その後WEB3とかNFTの領域に行きまして、そこでスタートアップの立ち上げを経験して、その後自分で独立をしてですね、今スタートアップやったりベンチャーキャピタル、CVCとかのコミュニケーションとかPRとかの支援、そしてポッドキャストの制作なんかもやっておりまして、ゆえに公開収録風の形でやらせていただいてます。
今回のお話もスタートアップNOWという番組がございますので、そこでアーカイブを流したいなということを思っております。
さっそく本題の方に行きたいと思います。
ということで、最初にお伺いしたいことなんですけれども、これも率直に、なぜ起業したのかというところでございまして、いわゆる旧成長ベンチャーでうるると33にいらっしゃって、おそらく当時も低手あまただったんじゃないかなと思いますと、何なら年収を上げて他のメガベンチャーに転職するだとか、スタートアップで執行役員とか取締役とか、そして責任者級で移動するということもできたんじゃないかなと思ってまして、
その中でもなぜ起業を選んだのかというところ、これはよかったら橋田さんからお願いします。
うるるに入った時に、もう起業というかウェブサービスを作りたいとは思ってたんですよ。
覚えてるのが、うるるの入社面接の時に、ベンチャーなんでいきなり社長とCTOが出てきて面接するみたいな感じだったんですけど、インターネットサービスを自分で作りたいですみたいなのを言ってたんですよね。
26歳、社会人経験1年半ぐらいしかなくて、別に作れる能力ないんですけど、作りたいですとか、結果エンジニアになるんですけど、
例えば企画職とかかっこいいじゃないですか、サイバーエージェントのディレクターとかかっこいいじゃないですか。
企画職やりたかったんですけど、その職場空いてないと。もっとビジネス職、営業とかやりたかったんですけど空いてないと。
エンジニアだったら空いてるよって言われて、CTOから面接の時に言われたのめっちゃ覚えてるんですけど、やっぱり自分で作りたいんだったら
作れるようになった方が良くないみたいな。誰かに頼んだら時間もお金もかかるから、サービス作りたいなら自分でやれた方がいいよって。
もともとNTTデータにも入ってるから、ベースはあるのかもしれないから、エンジニアになってみない?って言われて、それでエンジニアになったんですよ。
マジですか?初耳ですね。
そうそう。
入り口そこだったんですね。
入り口そこです。
僕しかも26歳、新卒3年目、でもエンジニアリングのスキルないっていうところから拾ってもらって入って、最初だからプログラミングのことしか考えてなかったんですよ、入ってからは。
そんな感じで、それで入って1年くらいやって、一応仕事ギリギリできるようになってきたんで、自分でエンジニアよくあるじゃないですか、週末に趣味のサービス作る。
よくありますね。
そういうのをやったりしてて、それを会社で言ってたら、会社の先輩とかがハッカソンとかコンテストあるから出てみたらって言われて、ヤフーとかリクルートがやってたハッカソンとかコンテストに参加するようになって、
ハッカソンとかの面白いエンジニアとか出会うようになって、そういう人が起業したりしてて、なんかウェブサービスで飯食えればいいかなと思ってたけど、
当時2010年代前半の、まさにこういう会場で起こっているミートアップとかもよく行ってて、スタートアップっていう言葉が当時出てきて、
投資家みたいな人がいて、起業してる人もいっぱいいて、本当に今日みたいな雰囲気でやってる人たちがすごいいて、僕も参加してて、会社員時代から。
スタートアップっていうやり方あんのかっていうので、結果スタートアップ起業するっていう形になりました。
もともとサービス作りたかったし、周りもそういう環境だったから、ほぼほぼその選択肢だったってことですね。
そうそうそう。
ありがとうございます。じゃあぜひ宮脇さんも教えてください。
そうですね。2つあるんですけど、まず1つは、元をたどると父親が経営者だったので、経営というものを小さい頃は見てましたと。
それは確かに影響として大きかったんですよね。いつか起業するだろうっていう感覚は持ってました。
ただ、サンサンに入っていると、8年結果的にいたんですけど、8年もよくいたなって振り返ると思うんですよ。
簡単に言うと、めちゃくちゃ楽しかったっていうことが回答かなって思っていて。
サンサンって入社した時、僕はシリーズC調達直後からIPOをした2、3年後までいたんです。
めちゃめちゃいいタイミングですね。
IPOした時まだ赤字だったんで、黒字が鳴ったタイミングまでいたんですね。
それにやっていたことで、結構エキサイティングで、まさにオセロの目を変えるかのごとく、
名刺管理サンサンというものを売れば、あの会社が導入しましたとすると、オセロに変わっていくんですよ。
そういう景色ってあまりなくて、よくサンサンの社内では世界を変えるぞみたいなことを言うんですけど、
本当に世界が変わっているような感覚が感じられたんですね。
なので採用面接だったり、お客さんにもサンサンを売ることによって、
自分たちの子供が将来名刺管理って紙でやってたの?それダサくない?って言わせたら勝ちだなって思ったんですよ。
こういう当たり前を変えていくこと自体がスタートアップの結構醍醐味だなっていうふうにもともと感じたがあったんですね。
ただ8年経ってみると、当時200名から2000名くらい会社を拡大していくと、
結構そういう熱い思いって言ったらいいですかね、結構浸透的には薄れていくフェーズにもなってきてて、
そういうベンチャースピリッツを持ってやっているっていう人よりかは、
後々安定志向の人が増えてくるっていうフェーズになっていくっていうのが見てきた景色なんですよね。
なのでその会社でやっている責任者のことって、大体の10時間があったとしたら、
6、7割人の話なんですよ。
誰を上に上げるかとか、入ってきた子をオンボーリングするだとか、
今のメンバーのワンワンでどうやっていくかっていうところに結構時間を使っているなって振り返ると思っていて、
これが果たして自分がやってきたベンチャースピリッツがこのまま通用するのかっていうと、
結構そうじゃないように見えてきたので、まずその会社を出ようというふうに考えましたと。
そこで転職っていう選択肢はまだあるんですけど、
転職をするってなると、おそらく同じメガベンチャー級の責任者の候補、
マネージャーの立場だったり副部長っていう立場だったりすると思うのが見えてきたんですね。
それってでも、さんさんでやってきたことの結構やきましだなっていうふうに思っていて、
やきましで生きると後がなくなると僕は思ってたんです。
常に新しいことに学んでチャレンジをしないと、自分のポジションってそれ以上にならない。
多分同じ年収で違うポジションに行けば、会社に行けば環境が変わるんでその迷惑さっかもしれないですけど、
それってじゃあ自分の人生考えたときに、あと40年来たときにその選択肢って正しいのかなっていうふうに考えると、
やきましで生きるのはやめようというふうに考えると、
僕がやってきたときってさんさんでずっとセールス畑にいたんで、野球でいうと一塁だけなんですよやってきたので。
けどアカウンティング、ファイナンス、マーケ、HRMっていういろんな要素が経営的化できるんで、
それをしっかり学ぼうということで、グロービス経営学院とかも行ったんですけど、
行って起業しようというふうに決めて起業したっていうような感じで、
思考は進んで今の決断に至るっていう流れになりました。
すごい大人起業家ですね。
起業したの何歳?
起業したの37歳。
柱さんがだいぶ投資家モードにもなっているので、
ちょっと三宅さんにもまた話を聞きたいなと思うんですけど、
実際問いたい意見として、メガベンチャーから起業して、
これは有利に働いたなっていう点と、
意外と大変だったみたいなところをそれぞれ1個ずついただいてもいいですか。
メガベンチャーから起業されて有利に働いたなっていうポイント、
やっぱこの順番でよかったなって思ったポイントと、
逆に意外とすごく苦労してるってポイントとかがありましたら。
よかったなっていう点だと、
まずこれは経営者あるかもしれないけど、
時間が自由になるっていう観点と、
お金も自由になっているというか、
開業資金をしっかりと得ることができれば、
ある程度自分の意思決定でそれで使うことができるので、
そういった時間と意思決定っていうところは、
手に入ることはすごくいいポイントだなと思います。
リソースをどうするか問題っていうのは結構やっぱり今も考えるポイントなんですけど、
それを自分でどう戦略で使うかっていうことに対しては非常にメリットかなと。
一方で会社員自体って、
基本この戦略でやるんでこれやってねっていうオーダーが結構多いと思うんですね。
それを期待値レベルをどれだけ上回ることによって、
自分の評価が変わってきたりすると思うんですけど、
それが一定意思決定周りにもらえるっていうのは非常に大きいメリットだったかなと思ってます。
あとこれは働く環境にもよると思うんですけど、
現職のネームがあるとRTR活躍しやすいっていうのは正直あったかなとは思いますね。
ただその効力使えるのはおそらく1年2年ぐらい短い。
なので次の自分が、次に何の名前で、今僕らスライドプラスやってますけど、
何の名前であの人こうだよねっていうのを手続けできるかっていうことは重要なのかなって思ってますね。
一方大変だったっていうのは、これは橋田さんも言ってましたがリソースっていう観点。
メガベンチャーが潤沢にあったかっていうと、潤沢ではないようなシーンももちろんあったんですけど、
ある一定相談できる人がいたり、すぐ横にちょっと自分がくじけそうになったとしても
フォローしてくれる友人がいたりとかっていうのは大きかったんですが、
企業すると孤独ってよく言うと思うんですけど、孤独だと思うんですよ。
周りにそういうコミュニティーの入ってくると近しい人って生まれるんですが、
ただ自分と進捗ってどんどん違ってくるし、考えてることって領域にもって変わってくるりするんで、
それをシェアできる人っていうところの感覚っていうのは会社員時代とは比較すると少なくなってきたのかなっていうのは思います。
ありがとうございます。もう一個だけ宮城さんに聞きつつ橋田さんに戻したいんですけど、
宮城さんは今のところで、さっきおっしゃってたのがMBAだとか、
アクセラもかなり上手に活用されて企業に踏み込んだのかなと思ってるんですけど、
そのあたりも少し教えてもらえますか。
出会いって大事だなって思ってますけどね。ロービスっていうビジネススクールに行ったこともそうですし、
今のオアシスの環境ってものすごくいいんですよ。これお世辞抜きで僕は思ってるんですけど、
まず掲げてるのが日本一オープンなカフェじゃないですか。
これって企業からにとっては時間とお金っていうところが有限なのに、
無料で開放してくれるっていう場所と飲み物もあるっていうところに人が集まってくるんですよね。
橋田さんのオアシスって20代の人が結構多かったりするんですけど、
30代僕らの年代層って大体やっぱりみんな忙しかったり家族仕事でも忙しい役職ついてたりすると、
こういうコミュニケーションそんなないんですよ。夜飲み会するとか。
でも20代の方がいると結構コミュニケーションって若手の人から学ぶこと多いなって思ってて、
それこそ最近AI流行ってると思うんですが、
AIの活用方法なんて30代の人に聞くより絶対20代の人に聞いた方がいいんですよ。
あるいは僕使うのは音声入力を使うんですけど、音声入力はこれまでMacのデフォルトの機能で使ってたものが、
いやこんな機能ありますので紹介してもらうだけでも全然違うんですね。
そういう環境はめちゃめちゃありがたいなというふうに思ってます。
ちょっと1個聞きたいんですけど、
やっぱ30代企業あるあるで家庭とのバランスみたいなって絶対家族持ってる人あると思うんですけど、
そのあたりどうしてますか?
日々努力。
気合でできるみたいな。
ここはもう決めた道なんで正解にするしかないなっていうところなんですけど、
一応家族にもちろんこの決断するっていうことの背景をちゃんと伝えた上でやるんですけど、
直近ノートにも書いたんですけど、
あの起業家っていい意味ですよ。
いい意味で理解されない存在だなって思うんですよ。
書いてあった。
だって家族も奥さんもそうですけど、
働いてる環境はそれでやっぱり違うわけじゃないですか。
その人もしくは参加メンバーに自分がその決断した時に、
じゃあ同じように言ってくれるかっていうと結構そうでもなくて、
それって大丈夫なの?とか、
いやこれってダメじゃない?みたいに言われたりするんですよね。
でもそれって当たり前だろうなって思ってて、
起業家が最初起業する時って大きいことやりたいなっていろいろあると思うんですけど、
だいたい理解されない。
手前のこれを例えば営業大学やります方は分かるんですけど、
自分がかけたいミッションとかやりたい事業、
うまく言語化できなかったりするんですよ。
その状態で理解を得るっていうのは結構難しいなというふうに思ってるんで、
それを言語化できるまで自分も努力するし、
対家族に対しては本当に小さいですけど、
皿洗いだったり、送り迎えだったり、玄関掃除だったり、
小さいことをやるっていうことは、
僕は重要なのかなと思って日々取り組んでます。
起業家をサポートする上ですごい意識してるのは、
やっぱりそういうふうに、
特に大企業とかで起業するってなると、
周りは起業したことないんで、
それ大丈夫なの?とか、
反対するまでいかないけど、
じゃあ素直に応援してもらえるかっていうと、
ちょっと分からんみたいな感じになること多いじゃないですか。
で、オアシスとかジャングルみたいなスペースだと、
逆にチャレンジしてる人しかいないから、
そうだし、僕も投資家だから、
投資するしないのジャッジとか全然するんだけど、
でも、いやいやいや、めっちゃいいチャレンジだねって
基本的にはお伝えしてるし、
やっぱり僕は起業にチャレンジしてるだけで、
みんなすごいと思ってるんですよね。
それができる人って本当に世の中に少ないし、
でも起業家だけが、
僕は世の中、特に日本のちょっとこうね、
閉塞した感じのある日本の経済を、
大きく変化することができる存在だって、
僕は信じてるので、
だから、もう全員頑張れって思って
オアシスもやってるし、
こういう風に来てくれたら、
事業とか人格を否定するってことは絶対しないし、
いやチャレンジ自体は素晴らしいと。
例えば、事業に対してもっとこの方がいいとか、
フィードバックをすることはあるんだけど、
チャレンジすることに対しては、
もう全部ポジティブに捉えて応援してるし、
そういう人しかオアシスいないんで、
基本的にそのやってることを否定するやつは、
オアシスには一人もいないと思う。
だからやっぱりそれはすごくいい環境を
作ろうと思ってやってはいるし、
ぜひね、そういう風に思って、
大企業から辞めて起業しようと思う人は、
一回来てほしいなって思ってます。
いやー、ほんとそれは大事ね。
自分の中にたぎる思いだけじゃなくて、
やっぱ周りに誰がいるかっていうのも大事だし、
そういう意味では今橋田さんが元起業家で支援者って
立場もむちゃくちゃ寄り添えるし、
両方の立場になれるってことですね。
もう一個宮城さんにぜひ聞きたいのが、
ややオフレコかもしれない、
言える範囲で構わないんですけど、
さっきのお金の話とかはすごく大事な気がしていて、
知りたい。