今回は、VCとは何かについて。
なぜ起業家の方々が正しくVCを知っておくべきなのか?
VCがどんな組織なのかということと、どういった組織事情で動いているのかというところを分かっていないと、
うまくコミュニケーションが取れないというところで、VCの理解も大切かなと。
VCの義務、果たすべき役割というのは、どういうふうにして決められているんですかね?
全管注意義務。標準的な水準の投資のプロとして、説明をしないと、義務違反である。
はい、みなさんこんにちは。スタートアップ法律相談所、ガゼルキャピタルの近藤です。
今回は、また新たな先生をお招きいたしまして、VCとは何かについて徹底解説をいたします。
改めて杉山先生、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
よろしければ、簡単に皆様に自己紹介いただけると嬉しいです。
エジクス総合法律事務所の弁護士の杉山と申します。
エジクス総合法律事務所は2001年創業の事務所でして、
創業から一貫してスタートアップを支援している事務所になります。
スタートアップの支援もしているのですが、一方でVCの支援というところもしておりまして、
私はそういった意味ですと、入所してからスタートアップの支援に加えてファンドの支援もしたいというところで、
長い期間ファンドの支援をしてきたというところがございますので、
その経験も含めまして、VCについてお伝えできればなと思っております。よろしくお願いいたします。
お願いいたします。
なぜ企業家の方々が正しくVCを知っておくべきなのか、どういった考えがありますか。
まずエクイティ調達をするというところになりますと、当然VCからの調達というところは検討するということになりますので、
VCがどんな組織なのかというところと、どういった組織事情で動いているのかというところが分かっていないと、
うまくコミュニケーションが取れないというところで、VCの理解も大切かなと思っております。
まさに企業家の皆さんがピッチをされたりすると思うんですけど、
一種営業ですもんね。
正しく相手を知って、営業先の利害関係であったり、そもそも組織を正しく知って、
コミュニケーションを取れるのと取れないのとは大きく違ってくると思うので、
ぜひ皆さん最後まで見ていただけると嬉しいです。
早速ですが、今回議題にするベンチャーキャピタルって改めて定義ってどういったものでしょうか。
VCはファンドの一種となります。
ファンドというのは、投資家から資金を集めてそれを運用して利益を得たものを
投資家に分配していくという、その仕組みのことを言います。
ベンチャーキャピタルについては、ファンドの中でもスタートアップに対して特に出資をして
リターンを得るということを目的とするファンドというふうに理解いただければなと思います。
一概にVCといっても、いろんな種類ありますもんね。
そうですね。シード投資というか、先のスタートアップに対して投資をするというところもありますし、
ある程度成長していたアーリーとかミドルレーダーというところで投資するところもありますし、
あとは投資領域によっても違いがあったりするかなと思います。
加えて支援するスタイル、ハンズオンと呼ばれるよりウェットに企業家の皆さんに入るようなケースもあれば、
ハンズイフというシチュエーションによりけりというケースもありますし、
もう少しライトに見られるような方々もいたり、投資スタイルもリードかフォローかによって大きく
立ち位置関わり方が変わってきますし、いろいろなVCの方がおられますよね。
そうですね。
私が見ている中で、弊社プレシードシードを中心に投資をしているんですけど、弊社はシードキーより
ちょっと一般的に全般に領域こだわらず見ているようなファンドかなと思ってまして、
2Bの経路はあるものの、2B、2Cとはず投資はしているんですけど、
例えば瀬戸内スタートアップさんだと、瀬戸内という名前が入っておられるように中四国地域を中心に見ているような方々もいたり、
オールスターサースファンドさんというところでは、サースを中心に見ているような投資家がもいたりですとか、
いろんな特色はありますよね。
ありますね。
私もVCに入って初めてこんな色があるんだっていうのは非常に実感したところなんですけど、
VC以外にもCVC、金融機関というようなお金の出し手の違いとかもありますもんね。
そうですね。
スタートアップが資金調達のフェーズで、まず営業に行くというか、お話しするというところですと、いわゆる独立系のVCというところがあるかなと思います。
特定のグループ会社内で関係しているものではなくて、
投資運用をするというところをメインの事業に据えたVC会社でして、
そこが投資家さんからお金を集めて運用しているファンドというところになるかなと思います。
今おっしゃっていただいたCVCについてはコーポレートベンチャーキャピタルの略でして、
基本的にはグループ会社の中でその1個会社にベンチャーキャピタルをやる会社を作って、
そのグループ会社の他の企業が出資者になって運用しているようなファンドになるかなと思います。
金融機関系のVCっていうのはCVCにほとんど近いかなと思うんですけれども、
金融機関の1位会社としてVC、ベンチャーキャピタルがありまして、
そこが運用しているファンドということになるかなと思います。
弊社のような独立系VCはもちろんお金を出していただくような方々は少なからずおられるので、
彼らとコミュニケーションを取っているものの、何か決定とかファンドの投資、
実際に出資を行うことについては具体の何か強いられることはない。
独立してファンド運用をしつつ投資ができるようなところかなと思うんですけど、
お金を出してが一種ある特徴的なCVCとかだと、
投資する色とかスタンスにも違いが出てきますよね。
そうですね。独立系VCだと、もちろん投資領域っていうところで、
投資家さんにどういったところに投資するかっていうのを説明しているものはあるので、
その範囲で投資をするっていうことになると思うんですけれど、CVCの場合には、
当然そのグループ会社の事業シナジーですとか、どういったところに注力したいかっていうところもあって、
最終的にそういったエグイズするときに、
むしろグループ会社が改定になるっていうところも見込んだ上で投資をするっていうところもあるので、
比較的その事業戦略っていうところも踏まえながらの投資になっていることが多いのかなと思っています。
弊社も二人組合の方といいます、事業会社の皆さんとタッグを組んで、
VCファンドを運用していたりするんですけど、やっぱり彼らが目指しているところは、
自社事業の成長並びに、自社の中では新規事業なかなか作りにくい中、
外部の起業家人材を採用するっていう意味でのMAだとか、
彼らの次なる柱を作っていくっていう意味でのMAを見越した出身だとか、
そういったニーズが色濃くありますよね。
そうですね。本当に本社のようなCVCを自宅するっていうんですかね、
運用する会社ってのが非常に増えてきてまして、
かなりその投資額というかファンドのサイズとしてもかなり大きくなってきているのかなと思っております。
ありがとうございます。まさに一丸にVCといってもいろんなスタイル、いろんな色、
いろんな投資方針がある中で、そもそもVCの基本構造について改めて、
私も含め整理をしていきたいなとは思うんですけど、
VCってどういう仕組みで成り立っているんでしょうか。
左手に見える出資者ですかね、からお金がファンドに入って、
それをGPが運用して、その運用としてはスタートアップが発行する株式内、
新株権投資をするっていうところで運用すると。
で、その株式を売却することで利益が上がった時には、ファンドにお金が入ってきます。
それをLBですとかGPにそれぞれ分配をしていくというところで、
お金が流れていくというものになっているかなと思います。
なるほど、私たちもLBと呼ばれるような事業会社の皆さんとか、
エンジェル投資家の方々からお金をいただいて、実際にファンドを作っているので、
私たちもちゃんと資金調達をしてじゃないですけど、調達をしつつ運用していたりもしているんですよね。
ちなみにファンドの法的な観点での構造ってどういう仕組みになっているんですか。
組合っていうのも少し特徴的かなと思ってまして、
はい、組合っていうのは、実は法学部生とかロースクール生とかもあまり勉強しない分野でして、
そうなんですか。
私もそういう意味だと勉強してたんですけど、しっかり中身を知ったのはずいぶん入ってからというところになるので、
皆さんとしてもなかなか馴染みがないものなのかなと思います。
一概に組合って言っても、いろんな種類の組合があるので、
今回はVCファンドを作る時に使われるビークルについてお話しできればと思います。
まずそもそも法人と組合の違いっていうところなんですけど、
それ知りたいですし。
ファンドの法律構成は基本的にはいろいろあり得るんですけれど、法人ではなくて組合という形態を使うことが多いです。
組合っていうのは組合契約という類型の契約によって成立する組織のことと思っていただければと思います。
じゃあ会社と組合って何が違うのかっていうところなんですけど、
すごい重大な大きな違いというところでいくと、法人格があるかないかというところがあります。
法人格があるかないかでどう変わっていくんですか。
契約の当事者とかあるいは権利義務の主体になれる資格のことを法人格と法律的に言うこと、法律学としては言うこととされていまして、
典型的な個人とか我々と法人があると言われています。
組合はそこに含まれていないので、ある意味権利とか義務の主体になれないということになります。
なるほど。ちなみにそうなると契約上ってどういうふうになっていくんですか。
契約の中では組合も契約当事者として記載されることになるんですけれど、
契約の権利義務とかその関係自体は組合を構成しているメンバー、各組合に共同で帰属しているような形になるということになります。
ありがとうございます。
モザンにいろいろ起用派の皆さんとお話をする中でも、組合っていう概念を知っておられない方ってやっぱり案外おられまして、
ガゼルキャピタル株式会社っていう株式会社で契約を巻かれたりすることもあるので、かつこの違いやっぱり重要ですよね。
その組合の中にGPとかLPっていう先ほどの方々がおられるってことですかね。
そうですね。いわゆるファンドって言ってるときには投資事業有限責任組合と書かれているものがファンドというふうに理解していただければなと思います。
これはリミテッドパートナーシップっていう英語名がありまして、それを略してLPSと呼ばれたりしているところです。
このLPSの中にはGP、無限責任組合ですね。
ジェネラルパートナーの略でGPと言いますが、そういった立場の組合員がいたり、LPですね、リミテッドパートナーっていうところで有限責任組合員という属性の組合員がいますと。
このGPとLPでLPSは構成されているということになります。
ちなみにGPとLPの違いって何なんですか。
細かな法的な違いがあるんですけれど、GPと呼ばれる組合員は基本的にこのLPSの運用すべてになっているということになります。
LPについては運用するというよりは単なるお金の出し手というふうに理解していただければ大丈夫かなと思います。
GPっていうのが組合一種管理をしているような、主たるような構成だと思うんですけど、LLPって改めて何でしたっけ。
これは有限責任事業組合と言いまして、このGP自体が別の組合で構成されているというケースがVCファンドでは多いです。
一つのLPSの中でいくつかビークルといいますか箱があって、それぞれの構成員がいるってことなんですね。
LLPのメンバーは典型的には個人のメンバー、今投資メンバーAとかBとかって書いてますけど、に加えてファンドル運営会社っていうのも入っているので、
ガゼル様も会社あると思うんですけど、おそらくここの中に会社も位置づけられるということになっているかなと思います。
企業家の皆様は投資事業有限責任組合とか言うこととか書くことないですけど、唯一見るのは契約書の書面のところですよね。
本当に契約書の書面欄は間違えやすいところでして、せっかくなので覚えておいていただければと思いますけど、
特に転記してもらえばいいんですけど、間違えやすいところで言うと、
事業っていうところが投資事業で出てきたり有限責任事業で出てきたりとか、位置が違うのですごいこんがらがってしまうというところと、
したら引き受け先、株式を引き受ける主体はLPS、投資事業有限責任組合なので間違えたところ有限責任事業組合、LLPを主体に書いてしまったりとかっていうのがあるのでご注意いただきたいなと思ってます。
なので書面欄を書くときには結構階層構造になってしまうので、例を出していると思いますけれど、こんな感じの肩書きになってくると思うので、間違えないように記載をしていただければなと思っております。
先ほどの階層構造と言いますか、図を理解されていただければ、LPSを先に書く理由もわかりますし、その後に有限責任事業組合を書くっていうのもありますし、そういった流れも理解ができるようになりますよね。
そうですね。
ありがとうございます。
実際にLPの方とかお金の出し手がVCにもおられる中で、VCの義務、果たすべき役割っていうのはどういうふうにして決められているんですかね。