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  2. スタートアップの成長を支える..
2024-09-27 31:18

スタートアップの成長を支えるベンチャーキャピタルの働き方とは?

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時代を席巻するスタートアップの成長を支える黒子としてベンチャーキャピタルがいる。プロフェッショナルとして業界をリードする各VCの有名キャピタリストが、VCの働き方ややりがい、想いについて語るセッション。

■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

スタートアップの成長を支えるベンチャーキャピタル(VC)の働き方として、各VCの特徴やメンバーのバックグラウンドが紹介されます。特にシードやプレシードへの投資活動に焦点を当てており、異なるVCのアプローチや所感が論じられています。スタートアップの成長を支えるVCの役割や働き方について、参加者の多様なバックグラウンドが語られます。特に、起業経験を持つ人々がどのようにVCの世界に入っていったか、また彼らの思考やアプローチの違いについて詳しく議論されています。スタートアップ業界では、ベンチャーキャピタリストが自身の個性を生かしながら成長する姿勢が重要であると示されています。特に、キャピタリストそれぞれの専門性や投資スタイルが多様であるため、成功するためには行動力と運が必要不可欠です。ベンチャーキャピタルの役割がスタートアップの成長を支える重要な要素であることが強調されています。投資先の企業家たちとの感動的な関係や成功を共に分かち合う喜びが語られています。

VCの自己紹介
朝倉 祐介
スタートアップの成長を支えるベンチャーキャピタルの働き方とはというお題で、今日は絶賛ベンチャーキャピタリストを採用募集しているVCの皆さんにお集まりをいただいています。
30分あまり時間がないので、サクサク行こうと思うのですが、よかったら冒頭、お一方ずつ簡単な自己紹介と、それぞれのVC、他の人からみるとみんな同じに見えると思うので、うちは何が違うんだということを一言二言いただけますでしょうか。
長野 泰和
あのバカの長野と申します。SEEDに特化したベンチャーキャピタルというのをやってまして、あのバカってなんじゃその名前って思われる方がいるかもしれないんですけど、僕20代からずっとスタートアップの業界にいて、やっぱりなんだかんだで成功を決めるのは、その熱狂、なんとかバカみたいなね、自分の事業に熱狂できる人が最終的に成功しているなということで、こういう社名でやらせてもらっています。今日はよろしくお願いします。
朝倉 祐介
金井さんお願いします。
千葉 貴史
スパイラルキャピタルの千葉と申します。スパイラルキャピタルというベンチャーキャピタルは、2016年に創業したVCなんで、まだ創業10年経ってないVCなんですけれども、特徴としては、その一般的な純投資のベンチャーキャピタルファンドが、これ1号、2号、3号ときていて、CVGの上も1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号ときていて、1号、2号、3号と
別会社で、別チームでやってるんですけども、CVCが4社あって、
正能さん、T&Dという保険会社さんと、全国保証という住宅ローンの保証会社さんと、
あと直近の4月は、ゆうちょ銀行のCVCも立ち上げてということで、アクティブなファンドが5ファンドあります。
今、メンバーとしては、今社員で17名まで来ていて、フロントの投資チームが12名なんですけど、
12人で5ファンドしてる感じなんで、1ファンド当たり2名ちょいぐらいでやってるっていう感じで、
かなり人が足りてません。なので、今日お越しの皆さんは、ぜひスパイラルキャピタルにご応募いただければ幸いです。よろしくお願いします。
矢澤 麻里子
はい、みなさんこんにちは。ランチの後で眠くなってないでしょうか。
眠くないセッションにしたいなと思っているんですが、Yazawa Venturesというベンチャーキャピタルをやっております。
Yazawa Marikoと申します。弊社の特徴としては、Yazawa Venturesそのものがですね、これまでのベンチャーキャピタルの中で単独で女性のVCって今までいなかったんですが、
単独で女性GPでは日本初ということで、3年前に立ち上げさせていただきました。
投資の領域としては、シード、プレシード、シードに積極的に投資をしているというところと、
あとは女性企業支援も積極的にやっておりまして、今ポートフォーリオの半分ぐらいを女性企業化ということでやっています。
そうですね、やっぱりシードで単独でやっている中で、なかなか非力なところもたくさんあって、
なので皆さんにぜひお力をお借りしたいなと思っているので、
今日のお話を聞いて興味を持ってくださったらぜひ応募くださいということで、よろしくお願いいたします。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
そういう意味で言うと、3社がシードを中心にやっていらして、スパイラルはシードというよりは少し遅い?
千葉 貴史
そうですね、プレシリーズAから、純投資ファンドは割とシードあり、
CPCの場合はやっぱり事業連携とかも大事なんで、アーリーからミドルステージぐらいが多いという感じですかね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
なおかつVCっていわゆるGPという経営者ですね、という人たちと他のメンバーというような形になるわけですけれども、
今日は長野さん、千葉さん、矢沢さんが各VCのGPであると。
VCになった経緯
朝倉 祐介
金井さんは後からアンリーに入られたというような形になろうかと思いますけれども、
そういう意味で言うとですね、みなさんそれぞれ、もともと新卒でVCだった人というのはおそらくこの中にはいなくてですね、
矢沢さんはそうか?違うよね。
矢澤 麻里子
エンジニア、はい。
朝倉 祐介
なので、そういう意味で言うと、もともと我々の年代、我々ってばらつきあんのか。
ほぼ一緒。
ざっくりほぼ、金井さんもちょっと若いかもしれないですけど。
それぐらいの頃ってそもそも新卒VC採用ってなかったので、
みんな何かしら違う仕事をしていた中からVCになっていた人がほとんどだと思うんですけれども、
個人的にどういう経緯でVCになったのか。
ちょっとそのあたりも一方ずつお聞かせいただけないでしょうか。
どうしようかな。長野さんからお願いできますか。
長野 泰和
長野 はい、ありがとうございます。
僕は20代ずっと事業企画をやっていて、
学生の時も若い方は知らないと思うんですけど、iモードっていうものがあったんですね。
ものすごい興奮できるプラットフォームがあってですね、
iモードに夢を抱いてですね、
僕はiモードでたくさん事業を作るんだって言って、
当時クラブという未成長の会社に入って、
ずっと事業企画が好きだったんで、生きていこうかなって思ってました。
クラブが上場した後にですね、
当時SBIさんが大株主でいたんですけど、
上場期にSBIさんと一緒にジョイントベンチャーをやっていこうということで、
今たくさんジョイントベンチャーの2人組合ファンドっていうのができてると思うんですけど、
実はその第1弾が僕なんですよね。
クラブとSBIで2人組合のファンドを最初やりましたと。
そこの社長をやったというのがきっかけになります。
その後、ちょっと吸ったもんだいろいろあって、
ここで言えないことばっかりのいろんなことがあって、
結果的に自社でCVCをやって、当時KVPという名前でやってたんですけど、
自社でCVC作って、
その後、いろいろ吸ったもんであって、
MVをして今独立系のあのバカっていうファンドになっているという、
そんな感じの遠隔になります。
朝倉 祐介
長野さんはそれは2人組合ができるときに、
もともとVCをやりたかったんですか?
やりたくなかったです。
長野 泰和
やりたくなかったの?
やっぱりプロダクトを作る奴が一番偉いなっていう感覚があったんで、
投資するとかよりも、自分でやりたいなみたいな感じがありました。
朝倉 祐介
じゃあ、会社の中で働いていた中で、
事例が出てVCやってくれと担当しろと。
長野 泰和
そういうことです。
当時、僕はアメリカの新しいスタートアップのビジネスをキャッチアップして、
それを分析しないに投げるっていうのをボランタリーでやってたんですよ。
そういうことをやっている奴が一番向いているだろうということで、
当時クラブの社長の真田さんという方からやれと言われて、
そこはもうサラリーマンで、はいって言って。
じゃあ、成り行きで成る。
朝倉 祐介
成り行きです。
長野 泰和
これがパターン1ですね。
朝倉 祐介
分かりました。
成り行きです。
じゃあ、金井さんは良かったら以前のバックグラウンドも含めて教えていただけますか。
ありがとうございます。
金井 絵里花
先ほどご紹介あったように、
私がこの中で一番歴が浅くて、
まだ2年経っていないという状況ですね。
1年半ぐらいVCになって経つというところなんですけど、
それまで16年事業会社におりました。
NTTドコモという会社におりまして、
事業会社なのでいろんなことをやっていたんですけど、
その中で事業作りを行ったり、
事業という観点でジョイントベンチャーを作って、
そこで事業開発をしたりだとか、
そういったところをやっていましたというところなんですけど、
なんでそこからVCになったのってすごく必ず聞かれるんですけど、
その中の事業作りの中で、
自分が何がしたいのかって結構模索していた人生ではあるんですけど、
人の選択肢を増やしたり、
生活だったり活躍を応援するというところが、
ちょっと幅広ではあるんですけど、
テーマとしてすごく好きで、
ヘルスケア事業とかに携わっていたんですけれども、
それも文脈にあっているテーマとして、
一生懸命取り組んでいましたというところなんですけど、
あるときスタートアップというところも興味がある中で、
事業を作るというところも素敵なんですけれども、
そういった事業を作れる方々を応援するというのもその文脈で、
私は好きなのかなというところを気づいて、
やっぱり企業化、これから新しい事業だったり技術だったり、
いろんなものを世に出していく、
企業化を応援するという立場をしながら、
さらにそういった世の中の支援をできるような事業を作れる人たちに応援する、
ダブルで貢献ができるというところで、
すごくVCができることかなと思って、
新しいチャレンジしてみたというところです。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
具体的にはVCになろうと思ってなられたということだと思うんですけれども、
金井 絵里花
いわゆる転職活動をして入られたということですか。
そうですね、やんわりと。
やんわりとというか、
すごくいわゆる、いろいろVCってそもそもどんな世界なんだろうって、
そこまで分からずにいたというところがあってですね、
千葉さんとお話しさせていただいたりともあったんですけど、
そもそもVCってどんなVCがいて、各ステージにどういう違いがあるのかなというところで、
まさに皆さん聞いていただいている今日の皆さんも、
その辺気になっているのかなと思うんですけど、
それを知るためにいろんな、いくつか知人からVCを紹介いただいて、
いろいろお話をしている中で、それが転職という形につながったというところです。
朝倉 祐介
なるほど、ありがとうございます。
長野 泰和
パターン1成行き、パターン2転職。
これかぶっちゃダメかもしれない。
朝倉 祐介
かぶってないはずだ。
千葉 貴史
ちょっとね、何言う気に近いかもしれないなと思っているんですけど、
僕はわりといろいろやりたいことをやってきて、
という中でVCにちょっと今収まっているみたいな感じなんですけど、
学生のときはプライベートエクイティファンドに行きたいと思っていて、
スタートアップと起業の経歴
千葉 貴史
企業再生、産業再編とか、そういうのを資本の力でやるということをやりたいと思って、
そこに行くためのルートとして、新卒で外資系の都市銀行の都市貯金というところに入って、
その後カーライルというプライベートエクイティファンドに移ってということで、
ある意味当時の夢に近いところまで行ったんですけど、
やってみると、ちょっとこれどうですかね、
30代この働き方をやっていくのもちょっと先が見えるなみたいなところもあって、
ちょうど僕の身の回りで起業したりとか、CFOになる事例が出始めたぐらいのときで、
ちょっと自分もやれるんじゃないかなみたいな感じで、
企業系側、スタートアップの企業をやってみたいなと思って、
わりと軽いノリでとりあえず起業しようと思って、
友人と一緒に不動産テックのイタンジというですね、
賃貸領域のバーティカルサースの会社を立ち上げて、
丸3年スタートアップの経営側をやってたんですけど、
いろいろやっぱりスタートアップあるあるで山あり谷あり、
ハードシングス一通り全て経験して、
一応黒字転換して、
ちょっと次どういう役割で新規事業でもやるかなとかいうタイミングがあって、
ちょうどそのタイミングでスパイラルのグループの代表の奥野というものがいるんですけど、
その奥野が僕のドイツ証券時代の採用担当者だったんですよね。
採用担当者で元々僕を新卒採用した人が、
ちょっとそのVCを立ち上げる、
当時一番最初CCCグループのCVCからの乗れん分けっぽい形で実は立ち上げられてるんですけれども、
そのタイミングでVCあるから一緒にやろうということで声かけられて、
実は僕は起業するときも長期的には投資家側やりたいなと思ってて、
40代以降は自分でファンド作るかなと思ってたんで、
ちょうどそういう声かけられてリステージのVCをゼロから立ち上げるっていうのも面白いなと思って、
このタイミングでVCいこうと思ってVCに来たって感じなんですね。
ベンチャーキャピタルの魅力
千葉 貴史
だから割と円とタイミングと円が重なって、
ゆくゆく投資側っていうのはぼんやりと思ってはいた中で、
たまたまタイミングと円が重なってVCになったって感じかもしれないですね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
VCって一応金融業なんですけれども、
考えてみたら唯一この中でバックグラウンドが金融バリバリの人ですよね。
ずっと例えばバイアウトファンドとか、
ある種同じ金融業っちゃ金融業ですけど、
VCって全然違うじゃないですか。
全然違いますね。
例えば上場株投資でもそうだし、
そういったバイアウトファンドでも一定何かしらトラクションがある会社、
実績がある会社の情報共有を見て、
買収するなり投資するなりっていうことをするわけですけれども、
VCの場合って何もなかったりするわけじゃないですか。
特にシード機なんて。
それってずっと資本主義のど真ん中で活動してきた千葉さんにとって、
なんかめちゃめちゃいい加減だなって思ったりしません?ギャップというか。
千葉 貴史
いやでもこれ一回やっぱり起業したのが良かったというか、
起業してちょっとアンランしたというか、
いろいろ金融世界って100万円以下切り捨ての世界じゃないですか。
そういう世界でやってるけど、
調子に見ると千円稼ぐのがめちゃくちゃ大変みたいな、
そういうところがあったりとか、
雑でもスピードの方が大事みたいなところとかはやっぱりあって、
そこでだいぶPファンドにいたときの癖みたいなところとか、
思考のみたいなところが修正された感じはするんですけど、
でもやっぱり向き不向きっていうか、
Pファンドってやっぱり手堅い投資が好きな人はPファンド向きで、
もうちょっとやっぱりリスクテイカー気質な人とかはVC側に向いてるのかなということで、
僕はどちらかというとPファンド行こうと思ってたけど、
実体はVC向きなリスクテイカー気質があったのかなって感じはしますけどね。
なので結果的にこっちのほうがフィットしてるなと思いますけど。
朝倉 祐介
Pファンドから直接来たらちょっと違和感あったかもしれないですね。
千葉 貴史
Pファンドから来ると結構VCって動き方も、
投資の判断の見方も全然違うんで、
レイターステージとかで来るにはPファンドはいいかもしれないですけど、
シードありの投資をやろうとすると、
Pから直接来た人がすぐ活躍できるかどうかっていうと、
そうでもないかなって感じはしますかね。
長野 泰和
僕の大学の先輩がスパイラーの代表の奥野さん。
昔は仲良いんで、ちょこちょこ飯食って、
スパイラーで独立するんだよって。
どうしても誘いた優秀な後輩が2人いるんだよって。
名前その時に聞いた1人が千葉さんだったっていうのをすっごい覚えてるんですよ。
それぐらい生きてたら、ドイツ時代にブイブイ鳴らす。
千葉 貴史
たぶんもう1人誘ってたのはグロービスの福島。
同期なんだよ、僕はドイツ証券の。
朝倉 祐介
福島さんもドイツだもんね。
奥野が採用したメンバーが、今グロービスのパートナーの福島と僕って感じなんですかね。
なるほど。ありがとうございます。
矢澤 麻里子
じゃあ矢沢さんもまた全然違うバックグラウンドになりますね。
割と全然違って、私の場合は成り行きとかではなく、成りたくてなったっていうところなんですけれど、
バックグラウンドから少し行くと、私大学アメリカなんですが、
アメリカで大学卒業した後にニューヨークで企業みたいなことをしてみまして、
でも全然うまくいかなくて、日本に戻ってきたんですね。
そこで最初、新卒でコンサルとエンジニアの仕事をしておりまして、
講堂を書いたりとかしていたんですが、それ時代すごく楽しくて、
仕事ってほんと楽しいなと。
ただ私自身、昔から仕事っていうことに対してすごく強い思い入れがあるというか、
自分が転職に就きたい、そういう思いがすごいあったので、
仕事は楽しいけど、これが本当に転職なんだろうかっていうのはずっと考えていたんですね。
そんな中で、2010年ぐらいに、もうちょっと前なんですが、
ベンチャーキャピタルっていう存在、今ほど認知がなくて、
ただなんとなくいい仕事だなっていうのをなんとなく思っていて、
ただそれがちょうどリーマンショックの後ぐらいに、
ベンチャーキャピタルって改めて面白いんじゃないか、
行きたいっていう気持ちがすごく強まってきた中で、
リーマンショックの後だったので、どこも採用していないんですよね。
ただ、私自身もう30歳も直前、27歳ぐらいかな。
キャリアチェンジするとしたら今しかないと思って、
当時のベンチャーキャピタルにも当たりまくって、面接受けさせてもらって、
それこそ当時、2013年ですかね、クラブベンチャーパートナーの長野さん、
こちらにいらっしゃる長野さんにもですね、落とされましてですね。
六本木にいるゴリゴリのベンチャーキャピタリストって、
こういう感じなんだというね。
見る目がなかったということですね。
そう言っていただけると嬉しいです。
そういったことでですね、たくさんのVCに落とされつつも、
でも諦めないと思って、一旦シリコンバレーのベンチャーキャピタルで
インターンさせてもらった後に、また日本に戻ってきて、
サムラインキベットという会社に入りました。
やっぱりですね、ベンチャーキャピタルってすごく面白いと思っています。
やっぱり自分自身がニューヨークで企業みたいなことをしてみたとき、
何も分からなかったんですよね。
誰も助けてくれる人もいなくて。
そんな中で、ゼロイチを作る企業があって、やっぱり知識もお金もない、基本的には。
そういった中で、助けてくれるというか、応援してくれる人がいないと、
やっぱり次のイノベーション起きないんじゃないかと。
トヨタやホンダも、やっぱり昔は小さい会社でした。
ただそこに対して後押しする人が、もっともっと日本に増えないと
日本はイノベーション起きない。
そういう思いを持って、ベンチャーキャピタルに飛び込んで、
実際やってみて、やっぱり素晴らしい仕事だなと思っているので、
やっとここまで来れてよかったというのと、
永野さんとか皆さんとご一緒できて嬉しいなと思っています。
でも、そういった形でVCに入ってきましたという感じです。
投資と経営の関係
朝倉 祐介
ありがとうございます。
今、4人聞いて分かる通り、
なった経緯ってかなりバラバラだし。
矢澤 麻里子
バラバラですよね。
長野 泰和
朝倉さんは?
朝倉 祐介
僕自身は、昔、学生時代に会社を作って起業して、
1回コンサル会社に行ってから、またそのスタートアップに戻ったんですけれども、
だけどそのスタートアップをやってた時から、
いつかVCって面白そうだなという印象はありましたね。
1つお話をすると、
僕はその後、自分のスタートアップをミクシーに売却して、
ミクシーで代表をやってましたけど、
よく決まって言われるのは、朝倉は事業をやらないの?とか。
そういう言いたくなる気持ちはよくよく分かるんですけれども、
一方でミクシーの経営とかやってみると、
感じるのは、投資と経営って、
ゼロ一っていうか全く別の世界じゃないなっていうふうに思っていて、
確かに本当にゼロから新しく事業、プロダクトを作る、
スタートアップやるんだっていう世界と、
VCの世界っていうのは結構距離感あるんですけれども、
ただ一定程度規模感ある会社の経営ってなってくると、
基本的にはリソースの差配なわけですよね。
どういった事業を作っていく、
そのためにどうやってそこにお金を寄せるかとか、
人材を寄せるかって、
これもリソースの配分じゃないですか。
VCっていうのも、
言うなれば自分たちのお預かりしているお金の中から、
どういったスタートアップにどう分配していくかっていう話で、
確かに直接事業に執行に携わるかどうかっていう違いはあるんですけれども、
ベンチャーキャピタリストの多様性
朝倉 祐介
そんなものすごい違いって感じも実はしていないんですね。
よく言われるのが、
事業をやってた立場からすると、
手触り感なくないとか言われていて、
それはそうなんだけれども、
だけどね、
ミクシーの社長がやってたって、
手触り感って言われると、
これやってねって言っても絶対現場聞きませんから、
言うこと。
そういう意味で言うと、
大企業を経営したことある人だったら分かるでしょと。
何?やれって絶対やんないから。
手触り感の違いっていう意味で言うと、
まあそれは確かに、
事業をやってる側の方が近いっちゃ近いけど、
程度差というかグラデーションの問題かなとは思いますね。
はい。
そんな感じで、
よくね、
VCになる人ってどういう人が向いてるんですかとか、
どういう人が活躍するんですかって話よくありますけど、
バラバラですよね、みんな。
本当にあんまり、
もちろん、
基礎的な知識だとか身につけなければいけない共通の部分はあるけれども、
なんかもうそこからは我流でやっていくって感じですよね。
矢澤 麻里子
やっぱりベンチャーキャピタルも増えてきてる中で、
すごく個をみんな際立たせないといけないのかなって思っていて、
その個がうまく、
やっぱり立たれてる方っていうのはすごく成功されてるなという印象はありますね。
朝倉 祐介
そういう意味で言うと、
この中だと一番、
カナエさんがVCになって、
まだ短いということですけれども、
なんかそうやってね、
自分をある種個を立てて、
案理っていうのもありつつ、
案理の看板を背負いつつ、
自分を立てていかなきゃいけない部分もあるじゃないですか。
どういったことをやったりとか気にしていることってあります?
金井 絵里花
絶賛模索中というところではあるんですけど、
そうなんですよね。
案理、VCによっても、
あり方って結構違うと思うんですけど、
特に案理というVC、
GP含め11名投資メンバーがいるんですけど、
やっぱりそれぞれの個だったり、
個人としてのVCとして、
応援してくれたりだとか、
それぞれの偏愛、
どういった、
投資としては幅広くいろんな分野に行っているんですけど、
それぞれのキャピタリストが持っている偏愛を、
しっかり応援してくれるVCであるというところが、
すごく私も好きで、
ジョインしたというところがあるんですけど、
成功のための重要要素
金井 絵里花
その中でも、
自分がどういう投資が好きなのかとか、
どういうスタッフが好きなのかっていうのは、
やっぱり1年半経ってもまだ模索中ではあるので、
途上ですというところではあるんですけど、
やっぱり後から入った身として、
それをどうやって見つけるのかっていうところは、
非常に大事だなと思って、
日々いろんな皆さんの投資みたいなところを見させていただいています。
朝倉 祐介
分かりやすくは、
特定セクターに関してすごく詳しくなって、
そこに関する情報発信、
ノート書くとか、
いろいろツイートするとかっていう、
そういうケースもあるでしょうし、
全然ひたすら飲み会やってて、
めちゃめちゃネットワーク力強いですみたいな、
そういう子の立て方っていうのもありますし、
全然違いますよね、それぞれ。
矢澤 麻里子
そうですね、ノート書く人もいれば、
起業しろっていうタグでやり抜く方もいます。
朝倉 祐介
起業しろね。
千葉 貴史
ちなみにうちの、
ちょっとアピールになっちゃうんですけど、
うちはCBCとかもやってるんですけど、
CBCやっててよいのって、
自分の子のネームバリューがそんなにない時期でも、
CBCの事業会社のネームとかシナジーのフックに、
そうやって投資経験詰めたりするんですね。
うちとかはファンドの数に対して人が少ないんで、
わりと入社1年目とかでも、
自分のメイン担当案件とかも普通に、
何社も経験したりするんですよね。
そこからだんだん自分のやっていく中で、
自分の得意領域を見つけながら、
だんだん自分のスタイルを確立してくるみたいな、
感じでいければいいかなっていう意味では、
いろんなファンドやってると、
そういうキャリアの立ち上がり方のパスを、
いろいろ作れるので、
それはいいなとは思っておりはしてるんですけど、
自分とかと何もない中で自分で戦うとかっていう感じなんで、
まあ大変ですよね。
わりと僕も大変というか、
GPレベルでもグロービーさんとかジャフコさんとか、
デカいファンドさんがいっぱいいる中で、
歴史のあるファンドがいっぱいいる中で、
サービス買っても大変なんで、
そこは人が増えてる分、
大変になってるなと思いますね。
朝倉 祐介
中野さんは、そういう意味でいうと、
あのバカを作られて、
中にいろんなメンバーの方々いらっしゃいますけれども、
そういった人たちに何かGPの目線で、
指導というか、
こういうキャラ作りした方がいいよとか、
何かアドバイスしたりすることってあるんですか?
長野 泰和
そうですね。ベンチャーキャピタリストの育成っていうのは、
かなり難しいと思ってるんで、
朝倉 祐介
正直諦めてますと。頑張れと。
長野 泰和
諦めてんの?
勝手に、僕も勝手に支持されないで、
自分で動いて考えてやっていくのが好きだったんで、
上司から支持されるのが好きじゃないから、
それを他のメンバーにも強要したくないっていう気持ちがあって、
何だかんだこの10年くらい、
ベンチャーキャピタリストの業界にいてですね、
結果出しているのを見ていると、
運がかなりでかい。運の要素がかなりでかい。
あと、行動力めちゃくちゃある人が成功してるなっていう感覚があるというところと、
ファームとして投資哲学をちゃんと持っている。
この3つが必要なのかなっていう感覚があって、
それをメンバーには言ってると。
ただ、ぶっちゃけ成功余裕の8割くらいは運かなっていう感じがしますけどね。
スタートアップの魅力
朝倉 祐介
けどあれですね、VCとしての成功パターンって人それぞれだって話しましたけど、
セルフモチベーターというか、
自分から動き出す技術の人、
それこそ企業家っぽい人っていうのは、
ある種VCにも向いているのかなという気はしますよね。
矢澤さんなんてそんな固まりみたいな人だし。
矢澤 麻里子
矢澤 結局、やっぱりVCで生き残れる方って、
本当にセルフモチベーターというか、
自分から教えてもらうんじゃなくて、
学びに行くっていう力がすごいのかなと思っていて、
やっぱり長野さんおっしゃる通り、
運ってすごいあると思うんですよ。
ただその運の作り方って行動量に比例するんじゃないかなと思うので、
たくさん行動しまくると、
結局そこの運っていうのがつかめてくるんじゃないかなと。
私も侍インキュメントに行ったときに、
こんな子娘に何ができるのかっていうのを自分でも自問自答したんですね。
ただ、とりあえず動きまくろう、イベントやりまくろうみたいな感じで、
いろんな方に挨拶に行ったりとか、
もう本当に泥臭い活動をしていくことで、
侍の矢澤さんっていうふうにその時は覚えてもらえたので、
やっぱりその行動量もすごく大事なのかなって思ったりしますね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
本当に30分早いんで、残り5分切ってるらしいんですけれども、
早いな。
早いなと思うんですけれども、
なんかじゃあこのVCっていう仕事、
いろんな仕事ある中で、
何が面白いのっていったところ、
よかったらお一人ずつ聞かせてもらえないでしょうか。
ここら辺めちゃくちゃ面白い。
話になれる方から、どなたでもどうぞ。
何が魅力なのか、VC。
VC何でいいのか。
千葉 貴史
僕は何らかのVCのキャリアが一番長くなってるというか、
GPになっちゃってるんで、
辞められないって感じではありますけど、
やっぱりVCやってて思うのは飽きないっていうんですかね。
いろんな分野を見れるとか、
いろんな挑戦をしているいろんな企業家と、
関わり方も、
よりリードで社外取締役が深く入るパターンもあれば、
企業家によってはもう少しハンズオフ気味に入る
関わり方もあったりとか、
いろんな企業家にいろんな関わり方で、
自分なりの価値提供をしながらやっていける
みたいなところがあって、
そこが面白いですね。
あとみんな企業家ってとにかく
ポジティブなエネルギーにあふれてる人たちなので、
金融機関とかって、
社に構えてる人が結構多かったりするんで、
ちょっとネガティブな、
負のオーラを持ってる人も多いんですけど、
スタートアップの世界っていうのは、
ポジティブなオーラを持った人に囲まれて
仕事をする世界で、
本当にそういう人たちと一緒に働けるっていうのは、
一番の醍醐味かなとは思いますかね。
朝倉 祐介
ありがとうございます。
矢澤 麻里子
本当に私も千葉さんと近いところがあるんですが、
やっぱり一つ、
二つ挙げさせていただきたいんですけど、
一つは優秀な熱い人たちと働ける、
本当にポジティブなオーラが流れているというか、
ポジティブでいなければやっていけない世界だなと思うので、
ネガティブなことを挙げようと思ったら
キリがないので、
やっぱりそういうポジティブなオーラの中で、
優秀で熱い、
もうこの世界が来るんじゃないかと信じてる
人たちと一緒に働けるっていうのは
すごく最高な環境だと思っています。
そういう人たちに対して、
しっかり応援をしながら、
二つ目なんですが、
しっかり応援しながら、
やっぱり企業家が
エグジットしたりとか、
ベンチャーキャピタルの喜び
矢澤 麻里子
大きな成功をしっかり掴んでいく、
そこを一緒に見れるっていうのは、
これほど贅沢なことはないなと思っていて、
その結果として自分たちにお金が入ってくる。
資本主義として本当にいいモデルだなと
そういうふうに思っているので、
ベンチャーキャピタル素晴らしいなと思いますね。
長野 泰和
ちょっと僕、いいですか。
すみません。
例えば投資先、
結構大きくなった投資先とかに行って、
そこの社員がワキワキとしている様子を
見るときが一番楽しいんですよね。
その会社は、
創業した1名、2名ぐらいで
起業しましたって言って、
僕のところに来て、
そこに投資して、
そこから会社が大きくなって、
このコミュニティとか、
この人間関係は、
僕の位置決定がなかったらなかったんだ。
たまに投資先の社員同士が結婚したみたいな
話を聞くことがあるんですよ。
それって、
その結婚した2人が結婚するきっかけを
僕が作ったわけだし、
その2人に子供ができたら、
その命は僕によって生まれたわけですよね。
神の領域になっているっていう。
朝倉 祐介
それは言い過ぎだろ。
長野 泰和
っていうところに一番喜びを感じるなと。
矢澤 麻里子
その通りすぎます。
朝倉 祐介
嬉しいですよね。
金井 絵里花
そうですね。
私もやっぱり、
難しいところがあるんですけど、
本当に人生をかけて、
大きな事業だったりだとか、
問題解決をしたいっていう方々の
その熱いパッションと、
本当にそれを命にかけているっていうところを
目の当たりにできるのが、
本当に素晴らしいなと思っていて、
全ての企業が尊いなと思っているんですけど、
そういったところに日々触れるという刺激もそうですし、
安理自体はインキュベーションオフィスもやっていて、
日々シード機能を投資したスタートアップが入居してくれて、
身近に日々の活動でメンバーがだんだん増えていったりだとか、
そういった模索したりだとか、
企業家同士が仲良くして刺激を受けたりだとか、
そういったところを目の当たりにできるのは、
非常にありがたいというか、
すごく嬉しいなと思っているところもあります。
やっぱりさっきの話に戻っちゃうかもしれないんですけど、
どう選ばれるかじゃないですけど、
VCとしてこう立たせるみたいなところで、
まだまだだなと思っているんですけど、
やっぱりこういった機会だったり、
いろいろVCとして活動を始めてまだ1年半ぐらいですけど、
全ての企業家は会えないなと思うんですけど、
マッチングだと思うので、
その中でも私と一緒に投資してほしいと、
一緒にやりたいと言ってくださる企業家さんだったりだとか、
私と話をしたいと頼ってくださる方々が出てきているというのは、
すごく嬉しいなと思っていて、
しっかり支援していきたいなというふうに思っています。
VC業界の魅力
朝倉 祐介
ありがとうございます。
最後に僕も一つだけ、
皆さんおっしゃったことですけれども、
VCやってると元気になりますよね、こっちが。
なります。
何だろうな、事業あんまり上手くいってなくて、
今日はちょっとどっちかというと優しく、
大丈夫だよって言ってあげた方がいいかなと思って、
行ってみたら、向こうのほうめっちゃケロッとしてて、
このすごい作が見出しましたとか、
毎回言う人いるじゃないですか。
そういうの見てると、はーってちょっと思うんですけど、
元気もらえますよね。
これが僕は最大の報酬かなと思っていて、
VC金融業なんですけど、同じ金融業でもね、
これがディストレスとものとかやってたりとかしたら、
もうどんよりしますよね、毎日。
潰れる会社をずっと買い漁るとかやってると、
それはそれで、大体やってる人みんな老けるなっていう、
人数悪くなると老けるなっていう点で言うと、
VCっていうのはすごくいい仕事じゃないかなというふうに思いますし、
スタートアップのギャリアもとても素敵ですけれども、
そういったスタートアップを支えるVCの仕事にもですね、
ぜひ興味を持っていただければなというふうに思っています。
はい、ということで時間が来たようなので、
今日はここまでにさせていただきたいと思います。
4名の皆さんありがとうございました。
千葉 貴史
ありがとうございました。
31:18

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