日本に戻ってきて、最初はITの業界に入りましたと。
やっぱりやっていく中で自分の人生を改めて振り返った時に、どういう仕事をしていきたいのかとか、そういう仕事が働くっていうことが自分の価値観の中にすごく大きな領域を占めてるなと思っていて、
それを考えた時に自分がどういう人になりたいのかっていうところからベンチャーキャピタルっていう存在に気づいて、
ベンチャーキャピタル業界に入ったのがもう10年9年ぐらい前ですかね。
なので最初は、ただ当時リーマンショックの後とかだったので、もうバンド投資とかってすごく冷え込んでいて、
なかなか私みたいな人間が入れるような環境ではなかったんですよね。
なので一旦アメリカのベンチャーキャピタルにちょっとチャレンジした後に日本に戻ってきて、
会社員とかそうです、おっしゃる通りただの1アソシエイトという形でスタートアップへたくさん投資をしてきました。
その後一旦アメリカの会社の日本の子会社の立ち上げだったりとか、投資のヘッドとかをやっていたんですが、
やっぱり自分がどういうことをチャレンジしたいのかって考えた時に、キャピタリストとして世界を変えていきたいなって改めて強く思って、
そう考えると他のファンドに入るよりも自分で立ち上げようという気持ちになりまして、
なのでヤザワベンチャーズというですね、もうまんまな名前もつけちゃって、
ヤザワさんにいつも足を向けて寝れないなと思いながらファンドをスタートしました。
ありがとうございます。
今お伺いしてて、すでにあるというか、組織の中に入ってそこで投資をする場合と、
今ご自身でヤザワベンチャーズを作られているので、僕の認識としては多分大きい違いとしては、
おそらく投資するお金を自分で今は見つけてこなきゃいけないのかなって理解なんですけど、あってます?
おっしゃる通りです。
やっぱりイチアソシエイトですと、代表であったりとか、
代表がちゃんとレイズしてきたファンドというか、自分でお金を集めてきたものを投資をするだったりとか、
投資した先の事業支援をするだったり、すごく局所的なんですが、
今ファンドのGPというふうに呼ばれている、要は無限責任組合員ですね、
ファンドに対して責任を持っている代表として、
自分でちゃんとファンドレイズをして、収支をして、パフォーマンスすべてに責任を負っていくということを今やっていますね。
めっちゃなんか、いろんなプレッシャーがすごくあるんだろうなって今聞いてて思ってて、
お金を出してくれるお金の出し手に対しても、その期間が決まってるわけですよね。
何年でそのお金を増やしてお戻ししますっていう。だからお金出してくれと。
その預かったお金を元に投資したいスタートアップを探してきて、
そこの会社の方に、その会社に投資して、でもほっといても成長するかというと難しい部分もあるだろうから、
そこで投資しつついろいろサポートというか何でしょうね、一緒にいろんなことをやるんですよね。
そうですね、おっしゃる通りです。
投資して、ただ伸びてくれれば一番楽ではあるんですけど、一方でスタートアップって、
それこそアドベンチャーなのか、良い時もあれば下がる時もありますし、
下がる時にマクロ的な要因もあれば、子社ベースの話だったりもしますし、
本当にいろんなことがあるからこそ、それこそしげさんなんかもずっと支援されてると思うので、
あると思うんですけど、そういったところをサポートを全て自分でやっていかなければいけないというところ、プレッシャーはありますね。
すごい仕事だなと思うんですけど、
今最初の自己紹介の中でもその働くっていうことのテーマってお話あったんですけど、
今投資されている会社もその働くにつながる会社が多いんですかね。
そうですね。働くといっても、私自身は2B向け、B2Bサーズであったりとか、
企業の生産性を上げるというような軸と、個人の働き方を変えていくというか、
やっぱり企業はいくら生産性上がったとしても、個人がいけてない働き方をしちゃったりすると全然それとハッピーってなかったりしますし、
個人が働きやすいような世界を作っていく上で必要な技術であったりとか、
あとは働くという点において、女性の働き方ってまだまだ改善できると思いますし、
今GDPがコロナの前でも横ばいだったのも、やっぱり一つ、
日本の働き方に多様性がなかったりとか、女性が非常に働きにくいような環境だったからこそ、
起きている側面も多かったのかなと思っていて、GDPって分解すれば働く人数×その人の単価と考えたときに、
女性の賃金が低いってすごく有名な話だと思いますし、こう上げたりとか、
あと純粋にちゃんと働ける人との数をしっかり増やしていくっていうところをすることによって、
GDPの面積を上げるっていうことなんじゃないかなというところもあって、
そういった女性企業支援だったりとか、女性が活かしやすいようなところも注目してみている感じですね。
今、イアザーベンチャーズで投資されている会社さんの中で、名前を出せる範囲とかでいいんですけど、
例えばこういう会社に投資してて、その会社はこういう事業をしてるんだよとか、
1つか2つぐらい教えていただくと。
そうですね、人の働き方っていう側面でいくと、
ファイナンス的な数字であったりとか、計画してることに対して
どこまで達成できてるのかとか、売上だったり利益だったりとか、
分かりやすい判断基準ってあると思うんですけれど、
一方でシードであればあるほど、
しかもまだプロダクトもなかったりすると、
その人がどこまでこの事業とかこの課題に対して真剣で、
どこまでそこに対して全力をかけてるのかみたいなところだったり、
あとは個人の能力の話だったりとか、
その人が持ってるこれまでの経験値だったりとか、
そういったところを加味しながら投資はしてますね。
むしろそこしかないんじゃないかなっていう質問をしてて、
どうですかしげさんとか。
そうですよね。私は銀行出身だったんで、銀行で言うと一番最初にやることは、
決算書3期分出してくださいっていうことなんですけども、
まさに矢澤さんやられてるシード投資だと、
当然ね、決算書とかほぼない状態ですし、
プロダクトもないっていうことになってくると、
どうしてもその判断っていうのが人の魅力であったりとか、
あとはその事業のコンセプトであったりとか、
矢澤弁聴さんでやられてる働くっていったテーマのコンセプトと、
いかに合うのかなっていうところかなと思うんですけども、
やっぱり一番決めてなる要素が人なのかなっていうふうに思ってまして、
そこはどういうところを特に注目してるとか、
やりきる力とかいろいろあると思うんですけども、
矢澤さん的にその辺はどういったふうに捉えるケースが多いでしょうか。
そうですね、私個人としてはやっぱり巻き込み力って言っちゃうと、
ちょっとがんばりしてるかもしれないんですけど、
結論というかもうちょっと噛み下すと、
単純な話じゃないですけど、ちゃんとPDCAも合わせるか、
スキルベースの話でいくと、まず企業家個人の話と、
あとはチームっていうやる人の話、
そして私たちが何をやろうとしてるかっていう、
その事業っていうところの2つで大きく分けて考えていて、
個人、まず人っていうところでいくと、
その人の人柄であったりとかっていうところと、
もう一つスキル的なところみたいなのがあるかなと思ってますと、
その人の人柄的なところでいくと、
どういう使命感であったりとか、どういった悔しい思いだったりとか、
現体験とかよく聞くかもしれないんですけど、
どういう思いがあって、それを解決したくてこの事業やってるのかなっていうところの、
そこの部分と、プラスどういう、
それをちゃんと実行できないと意味がないと思っているので、
ちゃんと計画ができてるのか、
何か起きた時にすぐ計画を直せるのかであったりする、
プランニングの部分だったりとか、
あとちゃんとやりきれるかっていうか、
そうですね、どうできるのかみたいなところと、
あとは経営者って、特に01を作る企業家って、
プリングマネジャーにならざるを得ないかなと思っていて、
ただやってるだけだと、
それってチェックもできないとダメだなと思ってるので、
そこのバランスをどういうふうに本人の中で持ちながらやられてるのか、
ちゃんとチェックできてるのか、その上で走れてるのか、
そして走りながらにちゃんとチェックできてるのかっていうところ、
そしてこれをしっかり反映させることができるのかっていうところをすごく見ていて、
その上で結局一人で授業なんてできないので、
それを、例えばプランだったらそれを決めたことをちゃんと
ぶち上げられるのかであったりとか、
例えばツイッターで発信できるのかとか、
ちゃんと発信をした上で人にそれに興味を持ってもらって、
そういった人たちとしっかりコミュニケーションで巻き込めるのかとか、
なので巻き込みって結局コミュニケーション能力とか、
そういったところにももしかしたら落ちちゃう可能性もあるのかもしれないんですけど、
そういうちゃんとプランでPDCAみたいなのが合わせて、
それを人と一緒にやっていけるのか、
そこはすごく人っていう意味でいくと意識して見てますね。
なるほどですね。矢澤さんが過去VCで働かれたときで、
インタビューとか配読すると、
例えば今年上場したエアクローゼットも、
あの時の頃に投資されたりとか、
いろんな企業家を見られてるとは思ってまして、
その中でやっぱり今ファンドを自ら立ち上げられて、
投資家を見ていくってなると、
そういった経験値もたまってきたりはするので、
やっぱり今おっしゃったお話っていうのは、
そういった過去実際に投資された方で、
すごく伸びていってるような方とかのエッセンスっていうのが、
よりその独立語により、矢澤さんとしての視点で
活かしてるという感じですかね。
おっしゃる通りです。
おっしゃる通りです。
そうですね。
でもなんか最近すごく思うのは、
これは本当、なんかちょっと私の中でもまだまだ考えきれてないんですけど、
やっぱり課題を適切に学習する能力だったりとか、
自分を俯瞰してみるだったりとか、
チームを俯瞰してみてっていう、
今起きてる課題を変に落ち込まずに、
適切にちゃんと客観的に認識をして、
それをなんかネガティブじゃない方、
ネガティブなんですかね、落ち込みすぎずに消化していって、
解決していくっていうところの、
その課題の認知みたいなところの能力がどこまで長けてるのかっていうのも、
結構重要な気がするなーとか最近は思ってますね。
投資前の段階でいろいろ企業家さんとお話をしたりとか、
過去のスキルとか実績とかを見られてて、
最後投資判断をされたと。
実際投資した後もおそらく定期的に状況の報告とか、
メンタリング的なフィードバックをされていくっていうところがあるんですけども、
結構そこってイメージ通りの想定のケースが多いですか?
いやでも、そうですね。
なんかやっぱりそこは想定以上良かったケースもあれば、
想定以上微妙だったなっていうケースもあったりはまだまだしますね。
それってその何ていうか、
多分事業がなかなか伸びないっていうケースもあれば、
多めはちょっとこの人もう少しやりきれると思ったけれども、
ちょっとなかなか巻き込みを発揮できないなみたいな、
両方の要素があるかと思うんですけど、
後者が結構ある感じですかね?