ピックゴーのプラットフォームの一つのこだわりは、中にいる登録者は全部個人事業者に限定していて、物流会社は入れてないんですね。
もともと彼らが解決しようとしていた物流業界の課題みたいなところだと、どういう構造になっていたりですとか、どういう課題だったりするんですか。
物流業界っていうのは典型的な多重下置き構造の業態になっていて。
佐川さんとか大和さんに最初僕がお願いしたとしても、結局配送している現場の人は大和の人ではないみたいなこと。
そういうこともよくある話ですし、それを一番頑張っている個人のドライバーがしっかりお金を稼ぐことができるプラットフォームとしてやっていきたいというのがそもそもの経緯という感じですかね。
創業者の方が物流業界出身でみたいな感じなんですか。
もともと物流業界の人ではなかったんですね、ファウンダーの松本さんっていうのは。
あえてこのCBクラウド取り上げたのは、規模がでかくなってるっていう理由ももちろんあるんですけど、
一番最初の面談がいまだに忘れなくて。
何年前ですか。
9年くらい前ですけど、最初に会った時松本さんはパワーポイントすら使えなくて、
ワードの文章だけみたいな。
ヤボった愛、図も1個みたいな感じのピッチ資料だったんですね。
この人本当にこの業界の課題解決せんだろうなっていう情熱を必死と感じて、
正直鳥肌立ったんですよ。絶対この人投資したいな。
当時うちそんなファウンダー規模がでかくなくて、
本当に2、3000万くらいがアベレージっていう感じだったんですけど、
CBクラウドだけ6000万その時に。
一発目か。
一発目で投資したんですよ。
当時って9年前ってあのバカさんとしても1号ファウンダーですね。
1号ファウンダーできたてで、結果的に18億のファウンダーになるんですけど、
当時はまだレイズ中でもあって、16億くらいしかなくてとか、そんな感じだったんです。
で、6000万くらい入れるんだ。
勝負とも思ったし、それくらいこの人に賭けたいなっていう気持ちもあった会社ですね。
おそらく見ていただいてる起業家の方とかだと、
何が永野さんをそこまでさせたのかっていうのは、
それこそ皆さんキャンバーで資料を作ってて、
そういうノウハウもYouTubeでいろいろ転がるようになってきたと思うんですけど。
この業界を変えていきたいんだっていう情熱がありありと感じて、
結婚して、義理のお父さんが物流会社をやっていて、
その義理のお父さんがすっごい仲良くなって、
義理の息子である松本さんに、俺の仕事を継がせたいみたいなことを言いながら、
まあ、亡くなってしまったんですね。
その中で、優言みたいな感じでノートでバーッと走り書きしたのがピクオーの構想だったんですよ。
なにそれ。
CBクラウドのオフィスには、いまだにその優言みたいな事業構想のノートが置いてますけど。
松本さんとしては、それを絶対実現させたいんだっていうので、
お父さんの会社を引き継いで、物流の業界で働きながら業界のことも理解し、
その中でも特にこれをやりたいっていう風に定めたっていう感じですかね。
それが宇宙で六群方式だったんですね。
ロケットの事業ってなるとお金かかりそうだなってどうしても思っちゃうんですけど、
しかも場合によっては運10億とか、少なくとも運を贈ったないとかね。
やっぱり最初からファイナンスは大きかったんですか?
これは宇宙が投資したのは2,000,000万くらいの投資で、
結果5,000万くらいかな。
調達したんですけど、シードファイナンスで。
その5,000万使ってやれるところはどこなんだろうみたいな。
それを結構議論して、
具体的には超ミニスケールの気球とロケットで発射するっていうのをやって成功して、
これは世界で一番初めてだったんですよ。
六群方式です。
その成果をもってICJさんにシリーズAで投資していただいて、
この前はフリーの元No.2のパターンにもジョインしていただいて。
今日現在だとどういう事業生活になってらっしゃるんですか?
そのちっちゃいスケールのやつやったって話でしたけど。
去年の末にリアルスケール、宇宙に行けるロケットの発射実験っていうのが成功して、
あとは本当に気球で上に持ってって発射するまでっていう風になってると。
ただそこはそこで技術的な課題がいろいろあるんで、
しっかり実現していくっていうのがこれから1,2年のステータスって感じですね。
じゃあ着々とマイルストーンは前に進めてらっしゃるって感じなんですね。
そうなんでしょうね。
素朴な疑問なんですけど、
投資仮説とか市場仮説な概念ってあるんですか?
そうじゃないですか。
でもロケット行ったら自家装がくっつくでしょみたいな。
確かに宇宙系の会社はすごい。
結局宇宙スタートアップがたくさん出てきているとは言っても、
輸送するスタートアップっていうのは極めて少ないわけですよ。
ロケットをちゃんと作ってる会社っていうのは非常に少なくて、
衛星空間でいろいろやろうとしても、
結局それを乗せていくのはスペースXの順番待ちになってるんですよね。
日本の衛星っていうのは本当にスペースXの順番待ちみたいな状況になっていて、
これをなんとか日本初でロケットで宇宙空間を飛ばせることを目指せるっていう感じで、
それができれば何とかビジネスとしては回るだろうと。
確かに。
今は極端に言うとスペースXさんしか輸送してくれてないところに新しい運び屋さんが生まれるみたいな感じになると思うんですね。
そういうことです。
面白い。
長野さんとしてはまさに今のお話にちょっと内包されるかもしれないですけど、
アソレクさんに期待してることとかこうなってほしいなみたいな、
こういうことできるよなみたいなところってどんなところまで描いてらっしゃいますか?
宇宙空間を到達してほしいですね。
これができたらすごいことですよ。
やっぱり今までJAXAかね、ずっとそれを担ってきたわけですけど、
アメリカでもNASAからスペースXっていう民間に移ってると、
宇宙の開発、ロケットの開発も宇宙空間に連れてってくれるということも民間でやっていくんだという世界観が出てきたら非常に面白い。
他にもインターステラとかいくつかありますけど、
アソレクスもそれを担ってほしいなと思いますけどね。
本当に最初に投資された2,000,000万円ぐらいが、
本当に宇宙空間までいったらゼロ戦じゃないぐらいの勢いでむちゃくちゃでかい会社になりそうですよね。
そうですね。そういう意味ではレバリッジの効いた投資だけどどうなるか分からないですね。
まだまだこれから課題があるんで。
ありがとうございます。
最後に3社目についてもお伺いできればと思うんですが、
おそらく1社目、2社目で言うと、そんなに生成AIとか中力市場じゃないですけどテーマのお話じゃなかったと思うので、
ぜひAI系の投資先の事例もお話を伺えればと思うんですけど、
そういうところでのピックアップできるところっていらっしゃいますか?
そうですね。生成AIは2年前にトップハンドを蘇生してからなかなか投資先がなくて、
去年の春ぐらいまでは本当にいないっていう状況で、
まさにこういうのを通したかったっていうのが続々出てきているんですけど、
直近すぎるんでここで取り上げにくいっていうのはあるんですけど、
あえて1個取り上げるとしたら、ちょっと時間が経ってるんで言えるんですけど、
ディベロプトニアっていう会社があります。
ディベロプトニアさん。
途上国の進出コンサルを生成で置き換えるみたいな。
企業が途上国に進出するときに、その国に進出するにあたって、
仕入れなきゃいけない知識っていうのはたくさんあると。
知識の部分と人的ネットワークの部分、両方あって、
その2つを提供しているのが、いわゆるコンサルタントの方々ですね。
ただ知識の部分については、生成AIにしっかり学習されたら、
進出するにあたってどこどこに駐在院を置くんだけど、
どういうふうなエリアがいいですか、みたいなことを聞けるタイプとか。
そういうLLMを作っている会社に投資をしたっていうのがディベロプトニアですね。
ちなみにどういう企業家さんで、長野さん達はいつぐらいに投資されたんですか?
1年半ぐらい前かなという。
生成AIファンドできて、割と直後ぐらいに投資されたって感じなんですか?
そうですね、割と直後ぐらいの投資で。
彼は世界銀行のアナリストだったんですよ。
強い人出てきましたね。
自分の仕事でそれずっとやって、これはLLMに置き換えられるんじゃないかなっていうのを見て、
その企業を決めたっていう、そういうタイプですね。
最初はディベロプトニアさんも、どういう事業ステータスの時に長野さん達とお話しして、
投資を終始したって感じなんですか?
企業直後で、こんなのやりたいですって時にお会いしたって感じですね。
まだ物はないって感じですね。
物はなかったですね。
どういうところに魅力を感じで投資って意思決定されたんですか?
2つあって、まず大童さん自体がセキュリティアナリストやってて、
その業界のことを深く精通しているっていうのももちろん大きくて、
でもそれ以上に正直思ったのが、やっぱり生成AIのファンドを作った時に、
こういう業界が生成AIに置き換わっていくだろうなっていうのをバーって上げてたんですよ。
その時にコンサルってやっぱりあったんですね。
コンサルもすごいたくさん領域とか種類ありますけど、
その中のいくつかのジャンルのコンサルっていうのは、
生成AIに置き換わっていくだろうなっていうのは、
2年前に思ってたんで、まさにこれこれみたいな。
へー。
そういう感じですね。
他にはどういう領域というか、どういう職能というべきなんですかね。
今後、生成AIファンドとしても、長野さんとしてもあるよなって思ってるような投資仮説ってお持ちだったりするんですか。
一番考えてるのはやっぱり私業系。
直近投資したのは法務のLLM、法律、法務部のLLMみたいなものに投資して、
弁護士の判断を仰がなきゃいけない局面っていうのはもちろんいっぱいあるわけですけど、
正直本当に簡単な契約書作成観念とか、LLMで十分対応可能なんで、
そういうのは一定成立するかなと思ってますね。
長野さんとか野間さんから見ても、一番最初からそういう特化ファンたちきちんと作られてやってらっしゃると思いますけれども、
そこを狙ってる投資家もやっぱり当然めっちゃ増えてるなっていう肌触り感なんですか。
増えてると思いますよ。
2年前に生成AIのファンド出したときは、何やってんのみたいな感じの冷ややかの目を結構見られましたけど、
最前線で事業開発やったときにスマホが出て、あえてスマートフォンである必要ないし、
既存の王者には敵わないでしょっていうふうに思ってる人も多かった。
でもスマホネイティブにした会社が結果的に王者になってるっていうのがあって、
そういう景色を経験してるんで、生成AIネイティブな会社がやっぱりこの領域については勝っていくんじゃないかっていう仮説を持って投資していると。
当時は言葉なかったんですけど、僕特化型LMって当時2年前言ってたんですけど、
最近はAIエージェントっていう言葉が出てきて、アメリカでめちゃくちゃ盛り上がってて、
ビジネスとしても成功している。
ガンガン調達もしているっていうニュースが、ようやく去年ぐらいから日本で入ってきて、
それを受けて最近増え始めてるなっていう感覚はあるというところですね。
ありがとうございます。
最後にぜひデベロッパーの皆さんに対して期待していることですとか、
こういう風になっていくんじゃなかろうかみたいなところもぜひ長野さんからコメントいただければと思います。
デベロッパーにはまだまだシードの会社であるんですけど、
ここが使うんだみたいな、超大手が使い出してるとこなんで、
これからPMFを迎える会社ですけど、それはもう近いのかなというふうに思って、
間違いなく生成AIの業界の中で代表的な選手になってくれるんじゃないかなという期待をしているというところですね。
これ見てる瞬間は何年後か配信直後もわからないですけど、
やっぱり長野さんが言ってたみたいにめちゃめちゃでかい会社になってるみたいなことも知っていただけるのかなと思いますし、