なんで投資できたんですか?チームとマーケットとプロダクト、誰と一緒にこの10年間歩みたいの?というのは、ここにはもう年単位で時間をかけても僕はいいかなというふうに思います。
商業用不動産の規模が200兆円ぐらい。エスティは巨大なマーケットに対するプラットフォーマーになりたいと。
エラールで言うと当時から100倍以上になってますし、正しかったしなんだったら騒動以上だったの。彼らAIデータプラットフォームというふうに呼んでますが、累計で言うと数十億後半、我々のファンとからイタリー社一緒に投資してます。
サービスは調達勾配SaaS。ここ向けのSaaSでカテゴリーリーダーでないなと思ったので、ここはずっと狙ってて。
はい、みなさんこんにちは。スタートアップ投資TV、ガズレルキャピタルの石橋です。今回はですね、グロービスキャピタルパートナーズ、パートナーの湯浅恵夢さんに引き続きご出演をいただきまして、
今回は恵夢さんが実際投資をされている投資先、具体的な3社になんで投資したんでしたっけ、みたいなところを結構深掘ってですね、ご質問させていただきまして、
ぜひそのお話を通じて皆さんにはGCPさん、湯浅恵夢さんがどういう投資家なのか、VCなのかというところをぜひお伝えをしていきたいなと思っておりますので、改めて今回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さっそくなんですけれども、まずは1社。どういう会社さんで、いつぐらいに投資して、みたいなところから簡単にお話しいただければと思うんですけれども、お願いしてもよろしいでしょうか。
わかりました。そうですね、1社名はエスティという会社がありまして、これは商業用不動産向けのデータベースとかサースを作っている会社です。
商業用不動産ってオフィスとかホテルとか物流施設とかデータセンターとか、そういうプロ向けの不動産業界があるんですけど、そこ向けにいろんなサービスを提供している会社ですね。
創業が2018年だったと思いますが、我々が投資したのが2020年の6月ぐらいだったと思います。
創業2年目ぐらい。
そうですね、丸2年ぐらいだったかなと思います。そこからそれがプレーAラウンドでして、その後22年にシリーズAをやって、24年の末にシリーズBをやって、これ3回とも我々投資させてもらってます。
累計するといくらぐらいもうすでにSTさんで投資をGCBさんからはしてらっしゃるんですか?
我々でいうと10億ぐらいですかね。
もともとプレーAのタイミングというと、GCBさん的にはちょっと早いぐらいなんですか?
かなり早いです。プレーAはよくあるんですけど、STの場合はもともと創業時のビジネスからちょうどピボットし始めたみたいな。
我々このピボットした新しいこれがSaaSだったんですけど、こっちのストーリーに投資したいと思って。
投資した時点ではこっち側のお客さんがまだ一社。MRRも本当に一社からしか来てないぐらいのMRR。
タイミングで投資しました。これはだいぶ早い方だったなと思います。
具体でいうとどういうソリューションをやってらっしゃるかみたいなところをお願いします。
具体でいうと、例えばオフィスビルの南海にどういうテナントがいて、いくらで賃料を貸し出されているのかって、どこにも分からないんですよ。
何だったら自分が例えばオフィスを借りていて、同じフロアの隣の会社がいくらで借りているかも知らないじゃないですか。
基本知らないじゃないですか。
こういう情報って一つに集約された場所なくて、今までどうやってそれを確認するかというと、
仲介会社さん、いろんなところに話を聞いて何となく情報を集めて、それでシンセサイズしていくみたいなことが必要でした。
例えばこれがテナントさんももちろん困りますし、あとはビルオーナーの方が今度このビルのこのフロアが開くと、
いくらで貸し出せばいいのかっていうのも一元化されたデータベースがないので、
いろんな仲介会社さんに最近のこの辺のこういう条件の物件っていくらで貸し出されているのっていう情報を集めながら、
じゃあうちはこれフロアを一坪2万円で貸そうみたいな、そういうふうに決めていくんですね。
もともとそのプレーラウンドで平井さんたちが、STさんがピポッとして新しい事業の方にいって、
っていうふうにおっしゃってたのがまさに今ご説明いただいたサービスって感じなんですかね。
通常プレーもう何社かお客さんいるかな。
これがどういう規模感かというと、実はこれも僕はSTから聞いたんですけど、
東京の商業用不動産って世界一らしいんですよ。
2番目が確かニューヨークとか、3番目がロンドンとかなんですけど、
数が世界一なんですか。
その規模、日本全体で商業用不動産の確かストックの規模が200兆円ぐらいアセットがある。
ビルの価値を全部足したんですね。
200兆円ぐらいあると言われていて、
これが売買されたり賃貸されたりしている。
この規模が東京が実は世界一っていうのがあったりしますし、
ここで本当に何十万人も方々が働いているので巨大な産業ですね。
不動産全体でいうと日本のGDPの十数パーセント、
その中の一部が商業用不動産という感じです。
改めてSTさん、相対しているお客様の課題感だとかその規模感ですとか、
改めてデータベースサービスの一言では分かるんですけど、
ちなみにエムリーさん第1弾で結構早い段階からコミュニケーションされるみたいなお話もあったと思うんですけど、
STさんの代表の方とはいつぐらいから、
どういう経緯で出会われて、
どういうふうなコミュニケーションあった上で、
しかもそのプレイへのタイミングで出資したみたいな感じだったんですか。
そうですね、STとはその前の年の秋ぐらいからお話ししてました。
人のご紹介でお会いしたんですけど、
そこからまさに1,2週間に1回は会って議論してました。
ホワイトボードに色々書いたりだとか、
ご飯食べながら色々ディスカッションしたりだとか、
ある時は2月14日のバレンタインデーのランチで、
周りがカップルだらけのレストランで2人でご飯食べながら話すみたいな、
ここが出来たら導入したいっていうお客さんも多かったんで、
これはきっと良いものになっていくだろうなっていう風に思って、
この3つを見て投資したっていう感じです。
結果エムレさんのその投資仮説は今正しく検証され始めてるっていう。
多分3回に分けてもう追加投資し続けてるんですよね。
そうですね。
正しかったですし、
ARRで言うと当時から100倍以上になってますし、
もうこのカテゴリーは多分STが取りに行くのかなっていう風になってるので、
そういう意味では正しかったし何だったら想像以上だったなっていう風に思いますね。
ありがとうございます。
だいぶなんかその第一弾の話と合わせて、
STさんとかの投資背景もよく理解できたんですけど、
是非2社目もお伺いしていきたいと思ってるんですけど、
2社目で言うとどこの会社さんで何の方が操業されてるんでしょうか。
そうですね。
2社目で言うとキャディという会社で、
これは加藤雄四郎さんという方と小橋さんというこの2人で操業してる会社です。
GCPさんはいつ、どのぐらいの金額出資するところから始まってらっしゃるんですか。
我々は2018年の12月だったと思います。
そこでシリーズAラウンドかな。
最初の初回投資をして、その後B、Cとやってます。
累計で言うともう数十億後半という金額を我々のファンドからキャディ社1社に投資してます。
めちゃくちゃな金額投資してますね。
それで言うと改めて今キャディさんはどういう事業をやられてらっしゃって、
どういうお客さんの課題を解決してるっていう感じなんですか。
実はこれは僕ら最初初回投資した時と今ってちょっと違うんですけど、
初回投資した時はB2Bのトランザクションマーケットプレイスでして、
特定の部品を作ってほしいっていうクライアントと、
それを実際に作れる工場というものの間に入って、
そこのマッチングを適切に行うという授業をやってたんですが、
今は彼らAIデータプラットフォームという風に呼んでますが、
主には図面管理ができるSaaSを提供している会社になってます。
今後図面以外のいろんなもののデータも管理できるようにしていこうという。
それだけ聞くと結構同じおそらく製造業の業界でも全然違う課題感みたいな感じですよね。
そうですね。裏では繋がってるという感じでして、
実はトランザクションのマーケットプレイスをやってる時も、
社内向けに10個ぐらいプロダクト作ってたんですね。
CADDさんがCADDさん向けに行ってます。
ドロワーというプロダクトになってます。
例えばいろんなクライアントがいろんな部品情報、
注文が入ってきてこれをマネージするものだとか、
あとは実際いろんな何百かな、何百以上かなの工場と繋がってるので、
どの工場が何の加工に強みがあるかというものを管理したりだとか。
この受発注システムだとか、
あと実際CADDが間で納品を受けて、
在庫管理して検品して提供するってことをやるので、
これ1個1個にもなかなかいいプロダクトがないので自社向けに作ってたんですね。
実はこの図面管理サースというものはこの中の1つをプロダクト化したものでして、
これを相当なデータと技術使ってやっていたので、
今だからできるソリューションかなというふうに思ったというのがあります。
なるほどですね。ありがとうございます。
ちなみに投資した後の成長度合いでいうと、
MRESさんの想像をどういうふうに超えていったという感じだったので、
結果的に多分追加投資をされていらっしゃるので、
多分超えていっているんだろうと思うんですけど、どんなイメージだったんですか。
そうですね。トランザクションビジネスというマーケットプレイスの方は、
かなり乳球で伸びていまして、
特に半導体需要が世界中に高まったときに、
もうググッときてすごく成長していましたと。
面白かったのが、それをやりつつ先ほど申し上げた、
社内向けにもともと作っていた図面活用サース、管理サースを切り出してプロダクト化したら、
こっちがさらに伸びたみたいなのがあって、
それを一時期なので並行してこの2つの事業をやっていたんですが、
こっちの伸びが、サースの伸びがあまりにも強いので、
でもやっぱりこっちにリソースをフォーカスした方がいいよねとなり、
2024年の夏に正式にサース側に全ての事業を統合するというアナウンスをして、
そっちに振り切ったというのが今です。
もちろんトランザクションの方も伸びていたし、
これはこれでいい事業だったんですけど、
サース側の伸びというのは本当に想像を超えている感じで、
多分世界で見てもあの規模であのスピードで伸びているのって、
なかなかないんじゃないかなっていう。
よくあるスラックが2年目にここまで来ましたとか、
見かけますね。
あると思うんですけど、
あれに全然匹敵する伸びをしてますね。
ほぼ垂直に立ち上がっているような成長率になってますね。
そんな感じになってます。
どうしかさんとしてはその規模で、
さっきの話だとシリーズC以降に統合する、
シリーズCラウンド以降が終わった後に、
統合していくという意思決定を企業家さんがされた時って、
さすがにびっくりしなかったんですか。
そっち別に統合する必要なくないみたいな議論とかあっても、
違和感はない気がするんですけど。
私もボードに入っている、社外取締役に入っているので、
1年以上かな、
この2つの授業を今後どういうバランスでやっていくのかという議論はしてました。
やっぱり明らかに成長率が違って、
かたや元々ある省流をよりスムーズにしていくっていう。
もう1つのサースの方って今まで全くなかったプロダクト。
なのでやっぱりスタートアップの優位性がすごく生きやすいんですよね。
かつ最近だとAIの波とかもいろいろ来てますし、DXだとか。
大企業側の引き合いもすごく強くて、
この2つをどうするかっていうのを議論していくうちに、
最後は経営人、おそらく加藤さんを中心に考えて、
こういう方向でいきたいと思いますという風になり、
取締役会として正式に意思決定をしたという感じです。
びっくりはしましたが、
でもそれだけ長く議論してたんで、
方向性はすごく賛成だし、
とても大変で厳しくも正しい意思決定だったかなという風に思ってます。