注意喚起動画になっております。
某社がですね、約3年から4年ほど前からやっている投資プログラム、採択をされて出資を受けると、
ほぼ同時に500万円から約1000万円ほど請求をされるそうです。
広く一般的なものと誤解をされていらっしゃって。
事業化するためとか、グロスさせるための費用が必要で、それを投資するって間違い。
そのスタートアップ自体を生み出すための活動を支援する。
僕がスタートアップをさせる。
やりすぎてるプレイヤーとか存在はするんです。
怪しいプログラムって細かく説明しない。
ちゃんとできてないところは、ちょっと気をつけてほしいなと。
はい、みなさんこんにちは。
スタートアップ投資TV、ガズレルキャピタルの石橋です。
今回はですね、ちょっと普段とは打って変わってというわけでもないんですが、
企業家の方への邪悪なVCがいるよ、という注意喚起動画になっております。
少し具体名とか、子社名を出してしまいますと、
あまりにも批判的すぎるかなとは思っておりますので、
お名前はちょっと抽象度を上げて、
ただ起きてきている事実情報とかは、周辺関係者の方々等からヒアリングはできておりますし、
今回の動画はですね、後半戦の方にスタートアップスタジオ協会というところの理事を務めていらっしゃる外役者の佐々木さんにもインタビューをしてまいりまして、
本件、どういう事案なのかみたいなところのご意見もいただいておりますので、
ぜひ最後まで見ていただければなと。
特にこれから調達を目指されている企業家の方はですね、強く注意喚起できればなと思っております。
まずちょっと概要なところの結論というか、どういう事案が起きているのかというところだけ私から解説をいたしますと、
まず某社、VCとも言えますし、スタートアップスタジオを行っている会社、内緒アクセラレータープログラムをやっている会社ともとれる某社がですね、
約3年から4年ほど前からやっている投資プログラム、これらに採択をされますと、約2000万円から3000万円ほど出資をしていただけます。
ただ、この出資、もちろんですね、プログラムになっているので様々なサポートが受けられるそうなんですけれども、
採択をされて出資を受けると、ほぼ同時に2000万円から3000万円のうち約25%から30%程度、金額で言うと500万円から約1000万円ほどマネジメントフィーという項目で請求をされるそうです。
そのこと自体は事前に契約書等を撒いていらっしゃるそうなんですけれども、今回インタビューをさせていただいた、ヒアリングをさせていただいた企業家の中には初めて
エクイティ投資での調達をするので、このマネジメントフィーという項目自体が広く一般的なものと誤解をされていらっしゃって、
お支払いすることにも、当時で言うと違和感がなかった。ただ、私たちのようなベンチャーキャピタルからすると、正直強く違和感を覚える内容ではございますし、
おそらく、おそらくというか、割と最近この方々が行っている内容が、私たちが強く違和感を感じるのみならず、多くの周辺のベンチャーキャピタル、
ないしはコーポレートベンチャーキャピタルの方々からも、なんかヤバいことやってる人たちいるよねとか、あれ何なの?みたいなことを言っていらっしゃる方がちらほらと出てきているような状況ですので、
ここで強く注意喚起をできればと思っております。
まずは簡単に、アクセラレータープログラムとかスタートアップスタジオという取り組み、これ自体が悪いわけではないと思っているんですが、簡単にそもそも何なんだっけ?みたいなところ、スライド交えてお話いただいてもよろしいでしょうか。
もちろんです。そもそも今のお話で出たアクセラレータープログラムとスタートアップスタジオ、この2つがスタートアップを創出していく、成長をサポートしていくために近年用いられるようになってきています。
じゃあこの2つの違いは何なのか?というところなんですが、大枠で見たときでいきますと、アクセラレータープログラムは、期間で言うと短期から中期なことが多いです。
短いものですと2日間とか1日だったり、アクセラレータープログラムの中にも3ヶ月とかプログラムあるものはもちろんあるんですが、期間が短期から中期であると。
逆にスタートアップスタジオに関しては、短期というものはかなり珍しくてですね、中期から長期なことが多いです。
大体3ヶ月から半年、長いものだと10ヶ月とかというものがあります。
じゃあそれぞれのアクセラレータープログラムとスタートアップスタジオがどんな人が集まっているのかというところにも多少違いがありまして、
アクセラレータープログラムは期間が短いので、その分スタート地点でスタートアップとしてある程度この、もう何だ、登記をしているとか、
メンバーがいて加速させるために短期集中で頑張りましょうというのが大枠になっています。
アクセラレートだから加速させるためってことですね。
スタートアップスタジオはその逆だと思っていただけるとイメージしやすいかもしれないんですが、
スタジオ、これからも創作ですよね。
なので極端な話、アイデアしかまだないとか、登記もしてない、共同創業者も見つかってないみたいな方々がスタートアップスタジオに集まって、
そこでいろんな人と出会って、じゃあ共同で創業しようみたいな、本当にこのDay0みたいなところから一緒にできるものがスタートアップスタジオになっています。
ちなみにこの支援プロセスとか支援の内容とかも、期間とかが違うっていうのは理解できたんですけど、結構違うものなんですか?
そうですね、内容はもちろん異なっておりまして、アクセラレータプログラムに関しては短期から中期の中で、
どこを切り取ってアクセラレートさせるためのプログラムなのかっていうので、
若干スタートアップスタジオと似通ったりはしてくるんですけど、
基本的にはいろんな投資家をアクセラレータプログラムではお会いができて、
そこでこの壁打ちがひたすらできる。
ものによってはこれからピボットして、それに対してのまた壁打ちをもらえてみたいなのを繰り返せるみたいなものもありますし、
スタートアップスタジオに関しては支援内容としてはもう本当に共同創業者を見つけるところからスタートして、
そこから技術的にそれが可能なのかどうかの検証、いわゆるPOCだったりっていうところまで一緒にやってもらえるというところで、
機関と幅がかなり広がっているというところになります。
なるほど。ちなみに日本国内だとそれぞれ代表的なプレイヤーというか、
どんな方々がそういうアクセラレータプログラムとかスタートアップスタジオっていうのをやってるんですか?
そうですね。アクセラレータプログラム、短期集中みたいなところで有名なところですとインキュベントファンドさんがやってらっしゃるインキュベントキャンプですね。
これはだいたい2泊3日だと記憶しておりますが、
だいたい16人とか20人とかのインキュベントファンドのキャピタリストだったり、その関係の方々と一緒に施設に入って、
そこで完全に短期集中でもうひたすら壁打ちをしてもらえてみたいなものにはなってます。
だいたい外部の有名なキャピタリストとか代表パートナーの方とかがメンタルに本当についてくださって、
1泊2日なのか2泊3日なのかでクオリティアップを本当に目指していきましょうみたいな、毎年やってるわりと有名なやつですよね。
もちろん優秀だったらということではあると思うんですが、最後には投資機会みたいなものもチャンスとして得れるっていうのはいいところになるかなと思います。
アクセラレータープログラムは出資が紐づいているわけではないケースも多いんですか?
そうですね、必ず出資というわけではないことも多いです。
もちろん優秀者にはみたいな条件付きで記載があることが多いですが、だいたい1000万円とか2000万円とかっていうのが金額としてはあるかなと思います。
あと他のアクセラレータープログラムだと、オープンネットワークラボ、オンラボですね、もあったりですとか、あとは青山スタートアップアクセラレーションセンター。
A-SACってみんな呼んでるから正式名称よくわかんないけど、あれ東京都?公的なやつですよね、割と。
もあったりですとか、あとはプラグアンドプレイさんもありますね。
というところでプレイヤーアクセラレータープログラムも多々います。
スタートアップスタジオに関してはですね、博報道グループさんがやってらっしゃるQuantumですかね、これがスタートアップスタジオとして長くあるんですし、
あとはサンアスタリスクさん、あとはガイアックスさんがやってらっしゃるスタートアップスタジオがあったりだとか。
まさにそのガイアックスの執行役員の佐々木さんがスタートアップスタジオ協会っていうのはお一人じゃないですけど、
多分業界団体として何年前なんだろう、でも数年前ぐらいに作られて、もっとスタートアップで起業する人自体が今少なくなってる。
少なくなってるというか要は増えてないので、そこを増やそうという取り組みとしてもスタートアップスタジオっていうのは本当は価値はすごくあるはずなんですけどね。
そうですね、もう逆の立場で考えてみるとアイデアあって、創業者がどうやって見つけるんだろうというのは、やはり皆さんいらっしゃるようにこのCTOが見つからない。
逆に僕もお会いしたことがある方の中で、自分は技術力はめちゃくちゃ自信があるけど、これを社会に還元するためにスタートアップはやりたいが、ビジネスという面では私はCEOには向いてないからそういう人を探したい。
そういう方々って少なからずいらっしゃると思うので、スタートアップスタジオ、ないしはアクセラレータープログラムっていうのは非常に本来有益なものであるというのは変わらないかなとは思います。
なるほど、まとめていくと今のお話に帰結するのかなと思うんですけど、何でしょう、大谷さんが改めていろいろとスタートアップスタジオの取り組みであるとか、アクセラレーターの取り組み整理していただいている中、それこそスタートアップスタジオの取り組みだけを聞いていると、確かに半年とか10ヶ月間とか、それこそアイデアの段階から並走支援してくださって、場合によっては仲間も見つけてくれる。
冒頭で注意喚起させていただいたように、某社さん、スタートアップスタジオって言っていいのか、シンプルにVCって言っていいのか、バランスが難しい立ち位置にいらっしゃる方だとは思っているんですけど、500万とか800万円をそれに、多分そのフィーとしてマネジメントフィーという形式でお支払いを求めているというか、そういう契約になっているんだろうなと思いますけど、改めてどういうふうに感じています?
単的に言ってしまえば、良くないなというところには帰着してしまうんですけども、やっぱり500万円とか800万円、しかもこれって単に2000万円とか3000万円を手に入れたから払うっていうのは、もちろんそれはそういう見方にはなるんですけども、厄介なのが、株式はちゃんと取られる金額前の、
例えば2500万円調達をして500万円をお支払いするってなったとしても、会社の株式は2500万円分取られているわけなんですよね。これはやっぱりスタートアップにとって重要なのは、キャッシュフローはもちろん大事ですよね。
2、3000万円調達して、それで何ヶ月会社が持っていって、その何ヶ月間でどこまで伸ばして、どうやって次の調達を成功させるか。特に初期、ほんとにシード、プレシードのスタートアップからすると、500万円とか800万円って、ほんとに4ヶ月から、
下手したらそのぐらいに行きますね。 そうですよね。それぐらい分のランウェイという、何ヶ月サバイブできるかのところですね。スタートアップ、創業期にとっての4ヶ月、相当大きいものなので、これが取られてしまうというのは、純粋に良くないとは僕の意見では思ってます。
僕個人もやっぱり、今の大谷さんが言ってくれたところのコメントも本当にその通りだなと思ってますし、改めて僕も、例えば最近であれば、ちょっと全然違うセグメントですけど、上場企業だった、オルツさん。あれも結局循環取引によって売上を格計上しすぎ、90%ぐらい格計上していて、同行で結局上場廃止して、民事再生まで入ったという感じでしたけど、
今回もまた別の観点でのお金回りの問題ももしかしたらはらんでるんじゃないかなと思うのは、要は某社さん、一応ベンチャーキャピタルでいらっしゃる中で、外部の方々からお金をお預かりしているというふうには、ちょっと事実かどうかわからないですけど、ちょっと伺い聞いてはいます。
僕らもある意味そういう立場にある中で、僕らがこれから外部の方からお金をお預かりして、それをスタートアップに投資をして、そのお金を投資した後にマネジメントフィーとして回収するって、よく他人資本って読むんですけど、他人資本をお預かりして投資をして、
自分たちの株式会社に運転資金としてマネジメントフィーを請求するというか、着金してるはずなんですけど、着金が要はファンドの運営会社の懐に入るっていう流れっていうのは普通に利益相反してると思うし、ともすればどこにだって投資したって800万とか1000万とか売り上げが上がっちゃうんで、
もしかしたらその判断基準もあやふやになるかもしれないし、だいぶVCファンドをやる、しかも他人資本でという前提に立ってしまうとかなり歪んでることをやって売る。
普通に考えればファンドに投資する人も何か言うべきかもしれないし、一番はでも、本当は別にこれ批判も否定もするつもりは個人的にっていうか、この動画の趣旨として冒頭でもお話しした通り、否定をするつもりも批判もする、批判はしてんのかな、ただ別にいいとは正直思ってます。
なんか一手段だしっていう。ただ冒頭でお伝えした通り、注意喚起を起業家にするという意味では、ぜひ投資家さんから投資をしてもらったお金を出資後に数百万とか、要は一定の比率を請求かかってお金を回収されるってことは基本はないですし、とても一般的とは思えない。
なので、ぜひ広くアクセラレーターであれ、スタートアップスタジオ、先ほど大谷さんから解説があった通り複数のプレイヤーもいらっしゃいますし、VCも弊社に限らずこのYouTubeに出ていただいている素晴らしい方々がたくさんいらっしゃいます。
ぜひ幅広くコミュニケーションを取っていただきたいし、ただその中でもじゃあ、某社さんしか実はオファーを出資出してくれてなくて、そこを選ばざるを得なかったみたいな企業家の方もヒアリングの中で一部いらっしゃって、すごくそこって弱者強者みたいな立場になってるような気もする。
なかなか他の投資家さんからお金集まらない、マネジメントフィーっていうのは存在はわかってるけど、それを飲み込まざるを得ない。事実として支払ったとしても、1500万とか2000万ぐらいは手残りするわけで、その資金がどうしても必要だからそれを飲み込むって、しんどいなあっていう。
だから、もしかしたらこの動画を某社さんが見て、なんかヤヤヤヤヤ僕らに言ってくる可能性もめちゃめちゃあるなあと思うんですけど、繰り返しですけど否定をしたいとはないし、別にすごくうがった言い方をすると賢いことをやっとるなとも、ずるくて賢いことをやっとるビジネスとしては思わなくはないですし、それをで実際意外にいましたよね、出資受けてる人。
そうですね、意外に身近にも、身近というと面談している企業家の中にも割と多かったですし。
過去だって、もう何回も多分あのプログラムやってらっしゃるから、15とか20とかそのぐらい多分出資先いるんじゃないですかね。
そうですね、それぐらいはいます。
なんかそれを思うと、多分そうすると彼らと同じタイミングで出資する人とかは、すごく強く違和感を覚えている方もいらっしゃったみたいですし、なかなか心苦しいなと思いつつですかね。
やっぱり心苦しいというのはありますし、僕らこのスタートアップに資金を提供させていただく側の立場としては、
やっぱりどうやったらそのスタートアップが次の調達を成功させて、さらに大きくなって、社会だったり、このB2BなのかB2Cなのか置いといてですけど、
いろんな人にいい影響を与えられるかというところで、その結果株式が上がってファンドにリターンが来るという、こういう構造なので、
そこの家庭の我々のサポートだったり、他のVCだったり、スタートアップスタジオさんだったりのサポートというところは、一緒に成長していくというもので、それが達成できるまでは、やっぱり何かその金銭的な要求だったりというのがない方が美しいんだろうなというのは。
だって普通に考えて、全然別の観点ですけど、さっきの話の延長戦で、例えば1社の投資して仮に500万円マネジメント費で回収できるんだったら、10社の投資すれば5000万じゃないですか。
そうなんです。だから今回、本来ファンドリターンとしては投資するべき人が3社しかいなかったので、5社6社投資しようという、そういうインセンティブが働いちゃいますよね。
それも全然あると思いますね。だからすごいユニークなことを仕組みとしてはやってらっしゃるなと思いつつ、なかなか本当にこれから起業される方とか、初めたの資金調達を目指されている方にとっては、きちんと理解をしておいていただいた方がいいかと思いますので、
ただ僕らの解釈意見とか調べた限りでの事実情報ばかり話していて、もうちょっと第三者意見とかも伺えればと思うので、この後のパートではスタートアップスタジオ協会という協会ですね。
そこの理事の佐々木さんにインタビューをしてきておりますので、ぜひこういうところを勘違いしてほしくないとか、むしろこのお金の取り方は正しいんだーみたいな意見が出てくる可能性も全然あると思っているので、ぜひ最後までご覧いただければと思っております。
それではVTRどうぞ。
はい、それでは改めてよろしくお願いします。
今日は改めて色々とお話聞いていければと思っているんですけど、今回の動画では某社さんがやっていらっしゃるアクセラレーターといいますか、スタートアップスタジオというか、
そういった取り組み、特にマネジメントフィーといわれる項目で、採択先、投資先の方々から3000万円くらい投資したお金を800万円とか500万円とか、マネジメントフィーという項目で投資した後にお金をいただいているという実態が見えてきまして、
今回の動画でスタートアップスタジオさんの主要な国内プレイヤーの方々のご紹介もしているんですけれども、これが改めて一般的なのかどうかというところをちょっとスタートアップスタジオ協会の理事でいらっしゃる佐々木さんに、ちょっと忖度なしで色々と、
ただ個別否定になっては絶対良くないと思っているので、あくまでも一般論として注意喚起のために色々ご意見いただければと思っています。
改めてスタートアップスタジオ協会っていうのが何なのかっていうのを簡単に教えていただければと思います。
スタートアップスタジオ協会というのは、スタートアップスタジオというビジネスモデル、スタートアップを創立するモデルに取り組んでいる事業者があって、その事業者が集まって社会活動をしようという風に活動しているのがスタートアップスタジオ協会です。
どんな目的でやっているのかというと、スタートアップスタジオって多様なスタートアップの創出モデルを持っている。
他社は多様なやり方を取っていて、それらの色々なモデルを使って社会変革を起こすようなスタートアップを生み出すためのお手伝いというか、中間支援機関として取り組んでいる。
主にスタートアップスタジオってもの自体の認知向上、取り組みもそうですし、スタートアップスタジオ各社の知見とか文法とかを共有し合って、よりレベルの高いスタジオ活動をしていこうという活動と、
もう一つが、スタートアップスタジオ初のスタートアップが増えて、資金調達額が増えてラウンドアップしていく。
それを個社でやるんじゃなくて、みんなでやった方がいいことというのが一定あって、それを取り組むような施策をやっていたりします。
ありがとうございます。
VCという立場で申し上げても、最近お金の供給量自体は増えている中で、スタートアップの方の資金調達者数というところが、
2018年ぐらいからぶどまっちゃっているので、本当に佐々木さんたちというかスタートアップスタジオ協会の方々とか、
そういう取り組みが普及して、スタートアップ自体の裾野が広がったり、その者数が増えることというのは、僕らにとってもとても重要だし、
めちゃめちゃいいことだと前提を持っているんですけど、今、佐々木さんのコメントの中でも、
スタートアップを生み出すビジネスモデルみたいな言い方があったかと思うんですけど、
そのことをマネージメントフィーというのは、あまり言葉としては使わないことが多くて、
企業間には直接言うことは少ないのですが、ビルバックという言い方をすることがあります。
ビルバックの内容というか、スタートアップスタジオ業界でいうとどういうのが一般的なケース?
これもめちゃくちゃ多様なので、これがスタンダードですと思って、
まだ過渡期なんてないというのが正直の答えです。
ただ、どんなボラティリティや種類があるのかというのをご説明すると、
一番わかりやすい支援内容で言えば、ある企業家はいるけれども、
プロダクトを開発する力もスキルも能力もなくて、かつCTOもいなくて、
どこかに1,000万円とか2,000万円とかで発注しなければ作れないという企業家もいらっしゃるんですよね。
じゃあ、その1,000万円がない。
でも、まだプロダクトもないからベンチャーキャピタから調達もできないという、どうしようもない状況があるときに、
ただ、そのアイディア自体はやっぱりすごく可能性があって、
企業家の需要回数が高いというときには、我々のようなスタートアップスタジオが、
その開発を代わりにやるから、投資させてほしいというやり方をすることがあるんですよ。
一番わかりやすく言うと、1,000万円の開発を1,000万円で作るので、
1,000万円投資させてほしい。
自分たちの労働力を株式に変える。
ただ、実際のやりとりとしてあるのは、1回1,000万円で投資をして、
その1,000万円分の開発を発注してもらうという、これをビルバックという考え方です。
ビルバックというのはあくまでも投資が前提になっているということですか?
その通りです。
逆に投資が前提になっていない人とかもいらっしゃるものですか?
います。
いるんだ。
ただ、基本的にスタートアップスタジオの場合は、投資してから、
投資したお金から、もしうちで開発するんだったらうちに発注して、
そうじゃなければ違うところに発注してもらうというやりとりがすることが多いので、
投資する前から企業からお金をもらうことはほぼない。
なるほど。
今回の注意喚起の内容ですと、
僕らが下調べをしている限りとか、採択をいただいている、
出資をいただいている企業家さんから聞いている限りでも、
開発とか、今の佐々木さんのお話みたいに分かりやすくないんですよね。
僕の印象論で申し上げてしまうと、
ビジネスモッチングをしているとか、
ちょっとしたアドバイザリーっぽく、
経営の顧問っぽくアドバイスをしているぐらいに
とどまっていらっしゃるんじゃないかなと思っていて、
他の開発会社さんに発注してもそのぐらいかかるから、
うちが代わりに開発を受けようからそのぐらいというのは、
すごく分かりやすい話だとは思っていて、
健全なんじゃないかなと思ってしまうんですけど、
開発でもないビルバックって、
結構そういうプレイヤーの方っていらっしゃるもんなんですか?
いるかいないかいれば、います。
開発じゃないビルバックはどんなことをしているかというと、
例えば私も卒業しているガイアックスとかは、
管理部がめちゃくちゃ強いんですよ。
本部、経営、財務、論文、人事。
上昇してますよね。
すでに当時先70社とかって、
たぶんその2割とかは管理部支援している。
それをお金をもらうタイミングがいろいろ様々で、
我々多いのはリードを取っている時には、
基本お金を取らないですが、
ラウンドアップして、
フェンターキャピタルが次シリーズAに上がったら、
優勝化させてほしいというやり方で支援をしています。
それまでにもしガイアックスじゃないところに移行してもいいですか?
あくまでも今のお話を聞いてもらえば、
BPOっぽいところの業務がちゃんと紐づいている。
開発もそうかもしれないですし、
オフィス業務というところの、
管理部門業務のBPOのスタートアップスタジオ側で、
人欠単価がちゃんと動いている。
実動化ともなっているから、
それに対する適正値のコストをちゃんといただくということですね。
その通りです。
他のスタジオ事業者とかは、
創業して資金調達までに、
事業を検証するために、
1000万とか2000万とか3000万とかとんでもないお金を、
マーケットのコストも含めてかかっていて、
それを資金調達してから、
行ってこいでお金をビルバックする。
デライトさんの場合は、
DNA出身の方々だけではないと思うんですけど、
DNA母体で、
DNA出身のこれから起業する人も、
スタートアップスタジオで採択されていらっしゃる企業の方も何人も、
彼らが出資した、
初めてのエクイティーランドでご紹介いただくケースも多々ありますし、
まさに開発とか、
本当にゴリゴリ一緒にやってますね。
めちゃくちゃやってますね。
そうですね、
今日その企業家さんの方々に知っていただきたいのは、
僕個人の感覚、
今日佐々木さんにお時間いただいているのは、
半分その趣旨でもあるんですけど、
多分僕が企業家さんに相談を受けたら、
デライトさんとかガヤックさんは、
普通に紹介もするだろうし、
非常に真っ当だし、
そもそもスタートアップスタジオという取り組みがもっと増えて、
スタートアップも増えていった方がいいと思っているという立場でもあるので、
とはいえ、あまりにも倫理感が、
倫理感じゃないな、
ちょっとさすがにやりすぎなんじゃないか、
みたいなケースとかが出てきているので、
それこそそういう境界というポジションもあられることだと思うので、
もちろん過渡期だとは思うんですけど、
佐々木さんたちの立場からしても、
やりすぎているプレイヤーとか、
ちょっと行き過ぎているよねって人たちっていうのは、
まだまだ存在はするんですかね。